はじめに・ご挨拶

渋谷にあるl'atelier by apc(ラトリエ バイ エーピーシー)と申します。

このプロジェクトに興味を持っていただきましてありがとうございます。

私たちのお店はアートと音楽に関わる3つのスタイルを運営している小さな会社です。

●貸サロンホール

●貸スタジオ

●弦楽器店(ヴァイオリンショップと工房)

                 

お客様にアットホームな雰囲気だね!とよく言われます。人と人の繋がりを大切にして、プロ、アマチュアの区別なくお客様に寄り添い、心の通う交流と信頼関係を築くことを心がけてまいりました。

最初に少しだけ社長の紹介をさせていただきます。Olivier PAOLI オリヴィエ パオリはフランス人で弦楽器職人です。日本で音楽に溢れたお店を作りたい!という夢を叶えるために、14年続けていたパリの工房を閉めて2009年に単身来日しました。渋谷で小さな弦楽器工房からスタートし、現在はスタッフも増え、念願の小さなサロンホールを併設したお店へと進化しました。おかげさまで昨年は日本での会社設立10周年を迎えることができました。「今のお店があるのは、多くのアーティストや音楽家と音楽に関わる方々に支えていただいているから」だと、お客様への恩返しの気持ちを忘れずに、スタッフもお客様との関係をいつも大切に考えております。

→l'atelier by apc ホームページ

私たちのお客様とは、アーティストであり、音楽家であり、音楽とアートが好きな全ての方々です!


アーティストと音楽家の置かれた状況、そして相次ぐキャンセル...

◼️サロンホールでは毎月様々なコンサートやイベントが開催されていました。

2月末からアーティストと音楽家の方々は、ご来場いただくお客様の健康を考慮し、公演自粛を余儀なくされました。3月からは全ての公演のキャンセル・延期が相次ぎました。現時点では7月までの公演のキャンセル・延期が決定しています。公共の施設ではない私たちのお店にとっては、お店の家賃、維持管理費などが重くのしかかっている状況です。

◼️全室ピアノのある貸しスタジオでは、毎日朝から夜まで美しい音色や歌声が響いていました。

子供達にレッスンをする先生、リハーサルをするプロの方々....アマチュアからプロの方まで、音楽好きの皆さんが集まり活動するスタジオを、安心して使っていただきたい!と思い、2月、3月は予約が激減する中でも徹底した消毒と換気に気をつけながら営業を続けてまいりました。しかしながら状況が変わっていく中で「感染リスクを高めないことが大切!」であると判断し、4月9日からは完全に休業しました。フリーランスの音楽家、レッスンをされる先生からは収入を得る機会を奪う形になってしまい、そして私たちのお店もまた収入を得る道を断たれてしまいました。

◼️弦楽器工房には毎日楽器のメンテナンスや修理の依頼がありました。

演奏家の活動を陰で支えるという大事な仕事。工房では日々音楽家の楽器のメンテナンスがされていました。定期的なメンテナンス、コンサート前の調整や緊急の修理など。また楽器の購入のために試奏をする方などお店から音楽が聴こえない日はこれまで一度もありませんでした(東日本大震災の時も音楽家はすぐに立ち上がり活動を再開しましたね!)。弦楽器工房では高度な修理は3ヶ月以上待っていただくなど、いつも予約が絶えずお待ち頂くことも多かったのですが、予約が本当にパタリとなくなりました。音楽家の方々は仕事が断たれ、先々の不安からメンテナンスにお金をかけるのをためらわざるを得ない状況なのだと考えられます。お店が都心の渋谷にあるというロケーションも大きく影響しているのかもしれません。(近郊、地方からもお客様がご来店くださっていましたが、今は都心に出かけるのを自粛されていると思われます)また新学期に向けて新しい楽器を購入しよう!という前向きな気持ちになりにくい状況で、楽器販売の予定もなくなってしまいました。

ご来店の予約が入らない....これはお店が始まって以来、初めての事です。

◼️現在は....

お店は、東京都の休業要請に従い4月9日から5月6日まで完全に休業をしていました。5月7日からは緊急事態宣言の要請内容を理解した上で、5月31日までの間は引き続きサービスの一部を休止し、サロンホールでのイベント開催は当面の間は自粛を継続いたします。またソーシャルディスタンスに十分配慮しながら、完全予約制のみで弦楽器工房とスタジオは営業の再開をいたしました。感染拡大防止を考慮し、営業時間の縮小、大幅な人数制限、規模の縮小などにより5月に入っても厳しい状況には変わりなく、音楽業界への大きなダメージを考えると通常通りに営業できるまでにはまだ時間がかかると考えられます。

◼️少しでもできることを...

弓の修理(毛替え)などはご来店いただかなくても宅急便で対応をしたり、またオンラインショップも始めました。

→l'atelier by apc  Online Shop OPEN!

努力をしてはいるものの、4月の売り上げは90%以上も減り今後も困難が続くと予想される中で、お店の存続の危機に直面している状況です。運営維持のためにクラウドファンディングという方法があると知り、今回初めてエントリーさせていただきました。今はまずは私たちが出来ることを迅速に行い、音楽業界に活気が戻るようにアーティストと音楽家への貢献をしたいと考えています。

その為にも、お店を維持継続できるように皆様のお力添えをどうぞよろしくお願いいたします。

2020年1月にリニューアルしたばかりのサロン


このプロジェクトで実現したいこと、資金の使い道

・「アーティスト・音楽家サポートプラン」の運用資金

・お店の維持費、人件費、賃料、借入金返済などの固定費の支払い補填

・スタジオ利用者の安全確保のための消毒

・リターン費用、送料

・CAMPFIRE決済手数料の支払い


芸術・文化を守るために私たちのお店が出来ること。「アーティスト・音楽家へのサポート」

今まさに世界中が、これまで経験したことのない状況に置かれています。ですが私たちはこの困難を必ず乗り越えて未来へ進んで行けると信じています。

音楽業界が再出発する兆しが見えたら、その時は今までの損失を取り戻すためにも、そして新しい未来を斬り開くためにも、アーティストと音楽家の皆さんはとても忙しく仕事をされることと思います。

その時に、私たちが彼らの活動をできる限りサポートできるように、まずはお店を維持しなくてはなりません。そして万全の体制でサービスを提供したいと考え、次の準備を進めております。

「アーティスト・音楽家へのサポートプラン」は具体的には以下を予定しています。

この「アーティスト・音楽家へのサポートプラン」は、私たちがお店を維持するための利益にはつながりません。ですが今は一刻も早くアーティストや音楽家にまた元気を取り戻してもらうことが最優先で、お互いに助け合って行くことが大切であると強く思っています。

大きな打撃を受けたアートと音楽業界においても、この新型コロナウイルスの収束後のことを考えて前に進んで行かなければなりません。アートと音楽は私たち人間にとって必要不可欠な心の栄養であり、決して衰退させてはいけません。


これまでにサロンで開催された公演の一部をご紹介させていただきます♪

《l'atelier by apc主催&コラボ公演など》

・NHK交響楽団メンバーによるベートーヴェン弦楽四重奏曲 全曲演奏会シリーズ

・モーツァルト四重奏曲 全曲演奏会シリーズ "モーツァルトの日" 第1~4回

・ヴィオラアンサンブルSDA48 premium コンサート 

・ヴァイオリニスト 中西俊博  僕の音楽工房シリーズ

・Koki NAKANO ピアノリサイタル

・TANGO from ニューヨーク

 「エクトル・デル・クルト・タンゴ五重奏団」&「川波 幸恵」コンサート&ワークショップ

・竹澤 健 マスタークラス&コンサート

・DE MUSIQUE D’ÉTÉ A TOKYO 2018

  セバスチャン・ジャコミ&加勢 百合子氏によるマスタークラス、コンサート

・おとみっくと音の旅コンサート

・弦楽器アクセサリーフェア

・la naissance ラ・ネサンス exhibition ~弦楽器工房の森~

・1919コンサート

 毎月19日に開催される「1919コンサート」はプロの演奏家を目指す学生応援企画です。これまでに69回の公演をし200人以上の学生を支援してまいりました。 →1919コンサートのフライヤー

(70回目の公演2020年3月は残念ながら中止となりとても残念です)

etc…

どの公演も素晴らしくたくさんの感動が生まれました

この距離で生演奏を聴くことができます!

美しい音色にうっとり聴き入る赤ちゃんたち

ヴァイオリンの森になったホール、体験ワークショップも開催

お店について・History

●サロンホールは2012年にオープンしました。2016年に改装して可動式ステージにより客席が65席→100席へと拡大。自主企画公演や、コラボ企画などの新しい試みにも挑戦してきました。今年2020年1月にリニューアルオープンし、これまで以上にアットホームであたたかい雰囲気のサロンホールとしてスタートを切ったところです。画家とのコラボレーション、マスタークラスの開催、海外のアーティストや海外で活躍する日本人アーティストの来日コンサートなど、国際色豊かな活動の場の提供にも貢献しています。アーティストに自由でクリエイティブな発想で使っていただきたい!という思いがありできる限りスタッフも親身にサポートしています。

●スタジオは2016年からスタートしました。5Fに常時3部屋、また1Fのホールもリハーサル・レッスン用にご利用いただいています。様々な楽器・ジャンルの方々にご利用いただいており、親子連れや小さなお子様でも安心の開放的で明るいスペースです。

●弦楽器店・工房としてのヒストリーは、オリヴィエ パオリがパリで工房をスタートした1997年に遡ります。豊富な経験を元に、楽器の刻んできた歴史、特徴、個性、そして演奏者の特徴などを見極めながら、一つ一つ丁寧に、クオリティを大事に作業をしています。修理の様子などを見ることができるオープンスタイルで演奏家の方も工房でどんな修理がされているのかを間近で見たり、お客様とコミュニケーションをとりながら修理を進めます。楽器は生きていると言われますが元気で豊かな音が蘇った時の嬉しさは感慨深く、命が吹き込まれたような喜びがあります。販売している楽器もオールドからモダンまで、ヨーロッパを中心に様々な弦楽器のお取扱いがあり、お客さまそれぞれの好みや演奏スタイルご予算をお伺いしながら最適な楽器、パートナー選びをご提案させていただいております。

看板犬ヴァルラスはいつも人気者。お客様への感謝企画など楽しいイベントもたくさん!

またお店独自のサービスにも力を注いできました。修理などがお得になるメンバーズカードや、メンバーシップサービス、コンサートチケットアプリの開発などお客さまがl’atelier by apcを驚きや楽しみをもってご利用いただけるようなアイデアを常に考えながらご提案してまいりました。

10周年記念のメンバーズカード


リターンについて

リターンは応援してくださる方々に、私たちの感謝の気持ちがお伝えできるようなものを考えています!

・弦楽器工房の職人が作るオリジナルキーホルダーや、コースター

・オリジナルポストカード

・スタジオのご利用割引券

・コンサート鑑賞チケット

・コンサート主催者のための開催割引き

・コンサート開催権

などを予定しております。

リターンで予定している楽器は、なんと社長Olivier PAOLIが心を込めて製作するヴァイオリンかヴィオラです!



実施スケジュール 

2020年5月13日(水)~  7月 30日(木)の2ヶ月間


最後に

長い文章を最後まで読んでいただき誠にありがとうございました。

もし私たちの想いにご賛同いただけましたら、ご無理のない範囲でご支援いただけましたら幸いです。

皆さまのお力添えをお願いしたく、何卒よろしくお願いいたします。

皆さま、そしてご家族・ご友人、周りの方々におかれましてもどうぞお身体ご自愛ください。


l'atelier by apc / Aux Petits Chevalets Paris合同会社

 代表 Olivier PAOLI 、スタッフ一同より

(2020年5月11日)


 →l'atelier by apc ホームページ


※募集方式<All-in方式>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、
リターンをお届けします。

※写真・画像に関しては皆さまの承諾を得て掲載しております。

  • 2020/07/22 11:01

    「アートと音楽を支え続けたい!渋谷サロンホール支援プロジェクト」プロジェクト終了まであと1週間となりました!5、6月はアーティスト・音楽家の皆様へのサポートプランを多くのお客様にご活用いただくことができました! 7月はリハーサルや1対1のレッスンでしたらいつでも通常料金の半額でご利用いただける...

  • 2020/05/30 11:35

    一番人気のリターンのペグキーホルダー作成中です!現在フランスのアンティークのペグ(100年以上前のものもあります!)を選定し、1本ずつ丁寧に磨き、ツヤを出しているところです。ヴァイオリン、分数ヴァイオリン、チェロと色々種類があります♪1本ずつ装飾や、形が違い、味わい深いキーホルダーになると思い...

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