はじめに・ご挨拶

初めまして。

1.K.G. industrial arts の松田と申します。

私自身の鍛冶屋歴は1年半程の所謂〝ペーペー″で御座います。

ですがこのプロジェクトは歴20年以上のベテラン職人たちが中心となり取り組んでおりますので皆さま、どうかご安心下さいませ。

私自身が自分の言葉でどうしても皆様に自分達の想いをお伝えしたかったというのが1番の理由であるのと同時に、他熟練職人達はこの様なPCやウェブを使う等の作業にかけては小学校低学年生の図画工作レベルな為、この度私がウェブ上での舵を取らせて頂く運びとなりました。

少し長くなるかもしれませんが、お時間の許す限りお付き合い頂ければ幸いです。

【株式会社市川組】

1.K.G. industrial arts はこの株式会社市川組を中心に結成されました。

私は前職、音楽家というなんとも楽しそうな職を生業として活動しておりましが、ひょんなことがきっかけでご縁もあったのか市川組に仲間として迎え入れて頂きました。

私が入社した当時はまだこのチームは無く、建築現場での鍛冶工事(鉄を溶接してくっ付けたり切断したり等)が主なこの会社の業務でした。

建築現場には色んな職種の職人達がいます。左官屋や塗装屋など様々です。

その中に私達【鍛冶屋】も1つの建物を造り上げる為に作業し、全職人で協力し完成まで持っていきます。

皆、自分たちの技術に誇りを持って仕事に取り組んでいます。

【1.K.G. industrial arts 発足のきっかけ】

建築現場を見渡すと、私(現在34歳)が全職人中、最年少であることが殆どでした。

最年少であることはまだ良しとして、80歳近くの職人さんが地上数十メートルの高さにある屋根に毎日毎日上り下りしている光景に正直驚き、感動すら覚えました。

それとと同時に見えたことがいくつか御座いました。

そしてまず1番初めに心の内からポロっと出た声が


「46年後(松田80歳)、この炎天下の中、毎日屋根登れんわ」


でした。

(特記する必要もございませんが、弊社代表市川90超え。とある職人Fに至ってはアラ100。)

そして、根性で乗り切るという決断に至るまで数日かかりましたが、問題はそこではなく、圧倒的な職人不足でした。

さらに、若年層の職人達が年々減り続け、入職もない為、引退したも同然のような超ベテラン職人(80歳)が駆り出され建築現場で仕事をしているという現実を知りました。

雨や台風等の天候に左右される職種も多く、その為収入が安定されない方も多くいます。

それも若年層の入職率低下の大きな原因の1つです。

私達鍛冶屋だけではなく他種の職人達も同じような状況下に置かれている事が殆どであるのが現実で御座います。

とは言えども職人数がこのまま減少していく事はこれから次々と新しい建築物が出来ていく限りは許されません。

その状況を少しずつ、大きく変えていきたい。

その想いで、社内でチームを作りクリエイティブ部門を立ち上げ〝モノづくり″を専門とする1.K.G. industrial arts が発足されました。

モノづくりに興味のある若年層や年配の職人たちに天候や建築情勢に関係なく長く安定して仕事を続けてもらう事を目的として約一年ほど前から活動を行ってきました。

互いに切磋琢磨し、トレンドに敏感で柔らかい頭とアイディアと感覚をもった若年層と熟練された職人の技術がチームアップされて活動を続けて参りました。

これは私ども鍛冶屋職人に限った事では無いのですが、現場職人たちの手元には世に出る事の無い素晴らしい作品(私達は〝お宝″と呼んでいます。)が眠っていることが多々あります。

テーブル、椅子、雑貨、照明、オブジェ等、職人たちが暇を持て余し製作した物や、自分自身が使用する目的の物です。

(前述の通り、PC作業やウェブ系とは無縁な生活をしてきている者が殆どであることもあり)世に出す術も無く眠っているパターンが非常に多いのです。

あともう一つ申し上げるとすれば、職人たちの〝普通″〝常識″〝よく見かけるもの″は、一般人(素人)の目から見ると見たことも無いようなとても面白く興味深いものが沢山ある事に私は気づきました。

例えば、鍛冶屋職人のまだまだ浅い私からすれば鉄を溶かし込む「溶接」の跡の模様を初めて見たときは、

ナニコレ。見たことない柄でオモシロイ。

でした。

【溶接跡】

【切断跡】


しかし、こういったものは鍛冶屋職人にとっては何も特別なものでも無く、見慣れているようなものです。

このような事を含め、皆様がまだまだ見た事の無いようなものや作品が沢山あるはずです。

【お宝】を1人でも多くの方に披露する・興味を持ってもらう・お宝を製作し、それらを様々な形で収益化していく事で現場職人たちのこれからの雇用や労働環境を改善させていく。パイオニアとしてまず私達 【1.K.G. industrial arts】が動き出し成功させる事でそれが実現可能であると様々な職人達に証明したく、活動を継続させてきました。

この一歩に懸けております。



これまでの活動

活動期間は準備・研究期間含め、1年近く行ってきました。

その中には、マルシェ(モノづくり市・フリーマーケット)での物販、音楽フェスで使用されるステージお立ち台の依頼作成、営業部隊を構成し飲食店や雑貨店などへの販売促進及び取り扱い、アイアン家具などの依頼製作などを行なって参りました。

2019年末頃から、観光シーンやライトアップなどの催事にて展示出来るアイアン製のキャンドルホルダーや照明器具などの製作を始めました。

各所からご好評頂き、企業様や催事主様へのレンタル事業を開始し、今年の二月頃から新たな活躍の場を頂きようやく本格始動でき、軌道に乗せる予定で御座いました。

製作風景ステージお立ち台

アイアンブックシェルフ

アイアン製 一輪挿し

飲食店様 ライトアップ

アイアン キャンドルホルダー

ステンドガラス調 キャンドルホルダー

プロジェクトをやろうと思った理由

まだまだこれからなのですが、何も体制のない状態からここまで辿り着くのに、会社を上げて沢山の投資をして参りました。

建築現場の仕事の傍ら手の空いた時にだけこの様なプロジェクトを同時に進めるとなかなか進まない為、利益も何もも出ない状態で専属の職人を常時投入したり、試作品製作の為の材料費や人件費などの殆どを現場仕事での利益を投入して継続して参りました。

営業活動を行い、物販や依頼製作などを少しずつ進めて行き、お客様の繋がりやご縁から少しずつ輪が広がりウェディングなどの催しやライトアップイベントなどへの参加がこれから始まっていく予定です。

ようやくこれまでプロジェクトに費やした日々が実を結んでくれると一同喜んでいた先の、この度の新型コロナウィルスによる大規模な自粛です。

予定していたウェディング関連の催しやライトアップイベントなどもキャンセル続出で現状実施不可ということになってしまいました。

営業先の飲食店様やショップ様も自店舗の運営で精一杯の中、完全に手詰まりとなってしまいました。

建築現場もストップがかかった現場も多く、例年に見ない程に仕事量が少ない現状です。

専属でいる職人達の人件費や倉庫の賃料など、いつ終息するかも見えない騒動が収まるまで「待ち」の状態ではとても維持できないような状況にまでなってしまいました。

「辞める。」という選択は簡単な様でそうも行きません。

ここまで職人一丸となって進めてきたこの気持ちを持ったまま、これまでの全てを投げ出し後戻りする事がどうしても出来ませんでした。

今、何か出来ること。5年後、10年後の建築業界・職人達の労働環境に繋げたいと言えば大袈裟に聞こえるかも知れませんが、そうは思っておりません。

どうにかそこへ現在の活動を繋げ、継続させたくこの度ご支援を募らせて頂きました。


このプロジェクトで実現したいこと

これまで作り上げてきたプロジェクトの継続を実現させたいです。

〝モノづくり″を継続して、職人達の活動を止めず、ウィルス騒動終息後の活躍へとにかく繋げたいと考えております。

この様なウィルス騒動が起こらなければ本来出会わなかったであろうご支援者様に向けて、私どもの〝モノづくり″を発信できる事がせめてもの救いだと現在は感じております。


資金の使い道

ご支援頂いた資金は、プロジェクトに関わる職人達の人件費、在庫・材料保管してある倉庫の賃料、ご支援者様へのリターン品物の材料費や送料等に使わせて頂きたいと考えております。

誠に勝手ながら、当ファンディングプロジェクトが実施される2ヶ月分の資金として大切に活用させて頂きます。


リターンについて

皆さまへのリターンの品物は全て弊社職人たちが心を込めて製作した一点物になります。

最後に

最後までお付き合い頂き本当に有り難うございました。

皆さまそれぞれがこの度のウィルス騒動・自粛により少なからず影響を受けておられる中、ご支援を募る事をお許しください。

私たちはこの活動を続け、この先の職人たちの活躍の場を広げ、これまで無かった沢山の選択肢に繋げていきたいと考えております。

どうかご無理の無い範囲でご協力、宜しくお願い致します。

ご支援者様へのリターンの品物は、1.K.G. industrial arts 職人一同、心を込め、楽しみながらお作りさせて頂きます。

ありがとうございました。


1.K.G. industrial arts    松田


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


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