転んでも転んでも立ち上がるだるま屋の挑戦。

初めまして。江戸時代から続くだるま業を生業として福島県の伝統工芸品にも認定されている「白河だるま」を製造・販売している白河だるま総本舗(有限会社幸栄)14代目の渡邊高章です。伝統的なだるまに加えて昨今、ルパン三世やよしもと芸人など企業やキャラクターとのコラボしただるまを製造しているだるま屋になりますが、コロナの影響を猛烈に受けております。


コロナで売上8割減…復調の兆しが見えない観光産業

現在、新型コロナウイルスの影響で日本中の旅館やホテルではキャンセルが相次ぎ、観光業を生業としていた企業は甚大な被害を受けています。つい先日、タクシー会社が大規模解雇を行なったとニュースに取り上げられていましたが、売上がたちません。

「え、だるま屋さんとコロナって関係あるの?」

と思うかもしれませんが、私たちは観光地やインバウンド向けの商品製造がほとんどであったため、新型コロナウイルスの影響で現在売上の8割が減少しました。今では観光業だけでなく多くの産業に影響を与え、未だ回復の兆しが見えない状態です。

この影響はいつまで続くのでしょうか…正直、不安な日々が続きますが、私たちは約300年もの間幾度となく訪れた危機や東日本大震災や台風19号などの度重なる震災を乗り越えてきました。今回のコロナもきっと乗り越えることができるだろうと信じ、その先にある夢に向かって挑戦しようと思います。


クラウドファンディングに挑戦する理由…。

私たちが挑戦することは、地域の文化を残し、だるま好きを増やすために「見て、学んで、楽しんで」を体験できる伝統産業の革新的な施設「だるまランド」の建設です。

だるまランド建設を推進するうえで、超えるべき課題は建設資金です。まずは既存のだるま事業で収益を貯めてから、だるまランド事業を開始するという考え方もできるかもしれません。しかし、2019年の春から工事は着工しており、すでに工事は着々と進んでおります。予定通りであれば2021年4月にはオープンする予定ですが、このまま工事が止まるようなことがあれば歴史的建造物の改修が遅れ、工期がさらに伸びる恐れがあります。工期2年、総工費2.5億円の工事を自己資金だけで支払えるわけもなく、既存事業で収益を上げながら支払いを進めていこうと考えていましたが、コロナの影響で売上8割減少し、回復の兆しが見えず、予想だにしない影響を受けております…。 

そこで、できる努力は何でもしようと、今回こうしてクラウドファンディングに挑戦し、皆さまのお力をお借りしようと考えたのです。皆さまからいただくご支援は、夢のあるだるまランド建設のための資金および活動費の一部として使わせていただきます。 

 

またこのクラウドファンディングを通じて、少しでも多くの人に私たちの取組みを知っていただきたいとも考えています。完成した暁には、日本の文化であるだるまに触れ親しんでもらい、素晴らしい体験をしていただければと思っております。多くの方に賛同・ご支援いただければ、今後の励みにもなりますのでどうか暖かいご支援をよろしくお願いいたします。

 

(移築後の現在の状態)

 

そもそも白河だるまってなに?

日本全国様々なだるまがありますが、私たちのいる地域には「白河だるま」という地域の名を冠しただるまがあります。白河だるまは寛政の改革で有名な松平定信公の「市民の生活をより元気に」という想いから幸運をもたらす縁起物として誕生しました。家族の健康や会社の繁栄、高校や大学の合格や選挙での当選など古来より人々が何かを願う際は必ず白河だるまがそばにあり、たえず人々の夢や希望を応援し続けてきました。

今では、数多くある夢の「想い」を形に残すために使われております。

1分30秒ほどの動画ですが、ぜひご視聴ください。


だるまで育む子供たち、子供たちが育む地域の未来。

私たちは下記3点にこだわって、だるまランド建設に取り組んでいきます。

 

1.観光地としての白河市を確立する

様々な経験や知識を持った地域事業者同士での交流を深めることで新商品・サービスの開発を行い、体験をメイン商品としたワークショップの充実化や地元企業と連携することで旅行者の満足度を高める。

2.児童向けに体験学習や地域行事の開催

旅行者のみならず、将来の地域の担い手となる子供達向けの体験学習やイベントなどへの参加を促すことで、将来に向けたローカル・アイデンティティ形成に繋がる。まず、無償でワークショップや施設体験を提供し、月に一度開催する予定である「だるマルシェ」では、地域の大人たちや地域の食材に出会える場の提供を行う。

3.ローカル・アイデンティティの創出

地域らしさや地域資源など何世代も通して培ってきた固有の文化や慣習を持続的に引き継いでいくためには、地域住民の意識や態度などの心理的要因が大きい。将来の地域の担い手としてのアイデンティティ形成の促進や地域への愛着を育んでいくために、体験学習や地域行事など小さい頃からの参加する経験が大切であると考える。

 

究極のだるま体験ができるだるまランドの概要

だるまランドには大きく分けて4つの施設があります。築150年以上の蔵を曳家工法を行い、リフォームした建築物もあります。新しいものを建てることは簡単ですが、昔からあるものを存続させることに価値を感じ修繕しております。

 

施設内容は以下の4つです。

  1. 展示エリア
  2. 物販・カフェ・体験エリア
  3. だるま神社
  4. 作業所

 

・全体概要


・展示エリア

 展示:昔の型や近年のコラボ実績の展示

写真スポット①:手足付きのだるまとともに四季を感じる

写真スポット②:巨大なハグだるまとハグする写真スポット

メイクアップ:100体のだるまに想い想いの顔を描く

だるまさんが転んだロード:壁に投影した映像でだるまさんが転んだを体験する

だるまさんを転がす:巨大デジタルサイネージを活用した体験型アート

インフォセンター: AIチャットボットを駆使して、地域の観光情報を提供する


・物販・カフェ・体験エリア

 物販:だるまやだるまにちなんだ商品の販売。2mのだるま型の巨大ガチャの設置。

カフェ:地域産品の軽食提供

体験:VR仮想工場見学+だるまの絵付け体験

写真スポット:だるまをモチーフにしたネオンを設置


・だるま神社

 内容:蔵の中に合格祈願の神社を作る。

 

・作業所

内容:実際に職人による作業を目の前で見ることができる

(作業のイメージです。)

 

あなたはだるまが好きですか?

古きを重んじ、変わらないことが良いこととされてきた伝統産業。気がつくと消費者目線を忘れた商品(作品)が溢れ、消費者と生産者の間に溝ができました。追い討ちをかけるように昨今のライフスタイルの多様化により伝統産業の需要は薄れ、後継者不足による倒産や廃業が当たり前となりました。しかし、衰退している伝統産業でも取り組み方によっては夢のある産業になると確信しています。だるま産業を夢ある産業にするためには、日用品以上に価値を感じていただかなければなりません。そのためには「見て、学んで、楽しんで」を体験することがとても重要である、福島の伝統や地域の財産を次の世代に残していくために必要になります。

この取り組みがだるま産業や伝統産業、その他の方々に活力を与えることができればとても嬉しく思います。だるまのように転んでも転んでも挑戦し続けることできっと道は開けると信じだるまランド建設に励みたいと思います。

 

運営紹介

白河だるま総本舗(有限会社幸栄) 14代目 渡辺高章

24歳の時に家業を継いでから、伝統産業や地域の課題を何とかしたいと取り組んでいた結果、夢が大きくなり過ぎました。金銭的な支援、情報拡散などどんな方法でもよいので、賛同いただける方に支援をお願いしたいと思います。支援をお願いするのは正直申し訳ない気持ちが大きいですが、それ以上の成果を上げることで恩返しできるよう、喜んでいただけるよう頑張っていくと決めています。


1.資金の使い道について

設備費:500万円

2.スケジュールについて

2020年7月 クラウドファンディング終了

2020年10月 リターン発送

2021月4日 だるまランドオープン

3.予定地


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