はじめに
絵本『お手紙こうかん はじめました。』は、引っ越した新しい街でバリアフリー生活を始めた79歳の夫婦が、その家の前を通学する7歳の小学一年生の少女と言葉を交わすようになり、ある日、少女が家の郵便受けに手紙を投函していったことがキッカケで誕生した交換レターの記録です。
通常では考えられない奇跡のような出会いが二人の交流を育み、79歳になった私の友人が、不便なバリアフリー生活であっても、 「人は、その気になれば、いくつになっても新しい出会いと発見があるもんだねぇ」と興奮して私に電話をかけてきたことから、この出版企画は始まりました。
新型ウイルスによって強制的に外出や交流をストップされた、先を見通せない時代に生きる私たちにとって、二人の交換レターと交流は、私たちが忘れそうになっている何か大切なものを教えてくれているように思えてなりません。人が人である立脚点であるはずの交流を求める「心」や、伝えたい「熱意」、相手のことを考える「思いやり」まで自粛してしまってはいけない、と。
こんな時代だからこそ、一人でも多くの人に読んでほしい。そういう思いから、この本は生まれるべくして生まれたとも言えます。実際の交換レターを絵本にしただけですから、何か奇想天外な大きなドラマが展開されるわけではありませんが、人はいつでも&いくつになっても出会いを求めていて、相手のことを思いやり、そのことで学ぶことができる。そんなことを改めて教えてもらった感動を、みなさんにお裾分けしたい。
そこで、誰かが誰かと交換した手紙をSNS上で応募してもらい、優秀作を本にまとめたり、短編映画化するプロジェクトを企画しました。ぜひ、多くの人に参加してもらうためにもクラウドファンディングでご協力いただければ幸いです。
解決したい社会課題
ポストコロナ時代には、今以上に人と人が交流したり、出会うことをためらうようになってしまうのではないかと心配です。人はいつでも誰かと出会い、コミュニケーションすることで心が豊かになるはずなのに。
また、仕事場以外で他者と出会う場所の一つである飲食店が、ポストコロナ時代には敬遠されてしまうのではないかとも予想されます。お酒を飲む・飲まないにかかわらず、交流の場の一つである空間(=たとえば飲食店)を応援するためにも、完成した本や短編映画を一緒に楽しむことで、飲食店に集う機会づくりになればと考えています。
このプロジェクトで実現したいこと
手紙を交換するという「古いけれど、確かな」コミュニケーションの再発見。
その感動を本や映画というカタチに残すことで生まれる新たな感動の創造。
もう一つの交流のカタチである飲食店ほかの賑わいづくり。
応援メッセージ
初めまして、映像作家の三宅美奈子です。
今回、優秀作品の短編映画を制作させていただくことになりました。
私は幼い頃から文字を書くことや紙媒体が好きで、現在も文通をしている友人がいます。
ここのところの自粛生活でも、何かと手紙を書いていました。
手紙はSNSでの連絡より手間がかかりますが、文字の書き方や紙の使い方、ペンや切手の選び方などでその人の個性を凝縮して感じられます。
遠い場所に居ても、手紙を読むと相手を身近に感じられてホッとするんです。
昨今の情勢で人と会う機会や喋る機会が減り、気分が沈みがちになる人も出てきたと聞きます。
幸い私は手紙に助けられ、そんな思いをせずに済んでいます。
そんな体験もあって、この企画はみんながこれからのコミュニケーションを考える良いきっかけになると思い、応援することにしました。
手紙の文字が映画になることを考えると、私自身ワクワクします。
さらにその映画をみんなで集まって鑑賞するというのも、手紙という少人数のコミュニケーションが大人数のお祭りのようなものに変化していく感じがして楽しみです。
「お手紙こうかんコンクール」によって人と人との繋がりがどんどん広がり、そして深まりますように。
資金の使い道
目標250万円としてー
書籍製作費:40万円
短編映画製作費:40 万円
レターセット制作費:15万円
広報費:15万円
運営費:80万円
その他:20万円
手数料:約40万円 (17%+税)
実施スケジュール
6月10日 応募受付HP開設
6月13日 募集開始
8月24日CF終了
9月末 コンクール募集終了
10月中旬 審査(受賞者決定)
12月中旬 書籍刊
12月下旬 リターン発送
2月 短編映画完成
<All-or-Nothing 方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-or-Nothing 方式で実施します。
リターン
3000円 お手紙こうかんレターセットと絵本
5000円 + 優秀作を収めた書籍
1万円 + 審査員に参加(ZOOMなども活用)
2万円 + 映画鑑賞券(ウエブ上でvimeoなどでパスワードを発行し期間限定公開)
3万円 + 特別ディナー付き鑑賞または交歓会(協賛する飲食店から選択も)
5万円 + ペア招待
最後に
withコロナ時代の新しい生活様式にも、従来のような人が人であるための交流や文化が必要だと思います。アナログチックだけれど、相手のことを思い、伝えたい文章を何度も推敲する‐‐そんなお手紙こうかんの良さを、このプロジェクトで再発見できたらいいなと思っています。クラウドファンディングの支援だけでなく、ぜひコンクールにもご応募ください。
▼コンクールへの応募はコチラから
https://form.run/@kujotokyo-1589714353/
チーム/団体/自己紹介・活動実績など
九条Tokyoでは、毎月、あんな企画を実施したい、こんな企画を実施してほしいという日を設けて、そこで挙がった企画イベントをなるべく実施するように参加者が協力するという「根津deガク(デェガク)」というイベントを開催しています。江戸情緒の残る谷中界隈ですので「ねづデェガク」。
そうした中で、コロナ騒動で行き先を失った食材を集めて食べる交流会、日本の食料自給率を考えるジビエの会、究極のオニオンリングを試食する会、映画の名場面を一皿の料理に表現するデザイナーがもてなす食事会、読書会の延長で店内にメンバーが運営するミニ図書館がオープンするなど、様々な企画が生まれています。
今回の「お手紙こうかんコンクール」も、そうした中で生まれたプロジェクトです。
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