鹿児島県の南部にある深い森に囲まれた廃校〈リバーバンク森の学校〉。そこに隣接する5,000平米の森に、大人も子供たちも安全に自然を体験できるデッキキャンプ施設をつくりたい。そのための環境整備プロジェクトを立ち上げます!

プロジェクト本文

〈リバーバンク森の学校〉は、周囲を360度森に囲まれた自然環境の中に佇む旧長谷小学校を再生した複合体験施設です。この廃校の野芝で青々とした校庭には、樹齢100年に達しようとする大きなくすの木がそびえています。

昭和8年に建造された古い木造校舎とその傍らには小さな二宮金次郎のブロンズ像が佇む、日本の教育の原型のような風景を残した場所です。

明治時代の創立から数えると約140年ほど。廃校になってからでもすでに30年が経っています。学校周辺の森は4〜50年以上前から植林が進み、杉の単一種が目立つ人工林となっていていまは自然の森ではありません。さらには周囲の森の手入れもままならない状況になって数十年が経過しています。


<廃校から再生へ>
廃校後は地域の方々が管理しイベントなどで少しずつ使われてきました。ところがもともと過疎地であることからこの場所の維持費を捻出することが難しくなり、2016年に地元自治体の方針で閉鎖〜取り壊しの決定が出てしまいました。

現代の重機を使えば建物を壊すのは数日もかからないでしょう。しかし失われてしまう風景は二度と作り直すことはできません。今となっては全国的に貴重なものとなってしまった日本の教育の原風景をなんとか残そうということで、私たちはこの地域の卒業生のみなさんと一般社団法人リバーバンクの前身となる団体を作って活動を始め、2018年から新たな複合自然体験施設として再生するべく動き出しました。



廃校舎の改修は2018年からおよそのべ200名のボランティアの方々にも参加してもらって一緒に取り組み、ほぼ機能を取り戻すところまできました。しかし自然体験のフィールドである森の整備は、樹々の間伐にも特殊な技術が必要であり、手が回っていない現状があります。

この森は長いあいだ間伐がなされなかったため昼なお暗く、いまでは足を踏み入れることもままならないほど鬱蒼としていますが、かつてここに通っていた子どもたちはこの森の中を通学し、この森で遊んでいたそうです。

私たちはここにもう一度人の手をいれ、この地域の里山の樹々を植え直すことで、この森に多様性を取り戻したいと考えています。そして、この〈リバーバンク森の学校〉を訪れる大人も子どもたちも、みんなが昔のように安全に自然を体験できるような場所にしていきたい。それがこのプロジェクトの目的です。


現在杉が密集して生えている森は間伐をし、クラウドファンディングに参加していただくみなさんのリターンでもある様々な種の樹木を植え直し、長い年月をかけて再び多様性のある森に戻していきます。

〈リバーバンク森の学校〉の校庭から、開拓をしようと考えている隣の森には高低差があり、法面は急な斜面になっています。安全に行き来できるように階段を整備し、森との境界にある沢に橋をかけます。そこからボードウォーク(木道)を伝って森の中にテントを張ってキャンプをしたり、イベント時には森の中のステージにもなるようなウッドデッキを作る計画です。

※リバーバンクの森の完成イメージ

ウッドデッキは、長野県の野沢温泉にあるグリーンフィールドをモデルにしています。リバーバンクのメンバーで実際に視察にも行き、建造についてのアドバイスなどももらいました。

※イメージは野沢グリーンフィールド

老朽化がすすんでいた廃校を修復して再び使えるようにするための資金は、内閣府の地方創生推進交付金を申請して基本的なインフラ整備を行いました。


この国の予算は主に破損した箇所の修復やインフラの整備に使うことになっており、周囲の森の整備は認められなかったため、交付金予算では手をつけることが出来ませんでした。

※交付金で認められた主な整備
・老朽化した校舎の修復/鉄筋校舎の修復/キッチン・ダイニングの設置/浄化槽などのインフラ整備 等


しかし、この森で自然体験ができるようにすることは、私たちの当初からの目標であったため、周辺の森はリバーバンクの地域のメンバーが地主さんに働きかけ、校庭に隣接する5,000㎡分の森を使えるようにするところまでこぎつけました。この森の開拓は施設として自走運営する売上の中から少しずつ開拓を進めるよう計画をたてていました。

※枠内が今回間伐をすすめる予定のリバーバンクの森

ところが、森の学校の基本的な整備が終わり、2020年の年が明けて自走運営をスタートさせようとしていたその時、まさかのCOVID-19(新型コロナウイルスの感染拡大)の騒動が起きました。現在〈リバーバンク森の学校〉は活動の自粛を余儀なくされ、今後もしばらくは抑えながらの活動になってしまうでしょう。

改修前はほとんど使われなくなっていたこの施設の稼働率は、テスト運用をしていた2019年には年間で20%ほどに向上していて、キャンプやイベント、サマースクールなどに徐々に使われ始めていた矢先の出来事でした。

そこで私たちはコロナ禍が明けた時には、こどもたちや家族で安心して自然を体験できる施設として、今度こそ本当に再生できるよう、この活動に賛同していただける方々とクラウドファンディングを使って森の開拓と、整備を進めることを決意しました。

※昨年のオータムキャンプの様子

〈リバーバンク森の学校〉を運営している私たち一般社団法人リバーバンクは、この廃校の維持管理をしてきた卒業生のみなさんと、ここを会場に2010年から開催してきたフェスティバル〈グッドネイバーズ・ジャンボリー〉を主催してきた地域外のメンバーで構成される、地域課題に取り組むための組織です。

※グッドネイバーズ・ジャンボリーで盛り上がる森の学校の校庭

団体としては鹿児島県南九州市川辺町の地域資源の活用をテーマに、2018年に一般社団法人として立ち上げました。現在では〈リバーバンク森の学校〉と名前を改めた廃校の運営、地域の空き家の発掘と再生〜移住者の受け入れ、地域の自然資源の利活用を中心に活動しています。
www.riverbank.jp

今回のクラウドファンディングプロジェクトにあたっては、リバーバンクのメンバーだけでなく私たちの活動に賛同し、全国から参加してくれるメンバーで企画を検討しています。


・坂口修一郎(一般社団法人リバーバンク 代表理事/株式会社BAGN 代表取締役)
鹿児島出身 。2010年からこの廃校でグッドネイバーズ・ジャンボリーを主催する一方で、株式会社BAGN(BE A GOOD NEIGHBOR)代表として東京と鹿児島を行き来するダブルローカル生活を送っている。2018年より一般社団法人リバーバンクの代表理事を務める。

・永山貴博(一般社団法人リバーバンク 森の学校 管理人/株式会社BAGN ディレクター)
埼玉出身。東京のアウトドアブランドでプロモーターとして活躍後、2019年春より株式会社BAGNへ参画。同時期に鹿児島に移住し、一般社団法人リバーバンクのメインディレクターとして森の学校を利活用するプロジェクト運営や管理人を務める。

・末吉剛士(一般社団法人リバーバンク 事務局/株式会社マチトビラ 代表取締役)
鹿児島出身。2011年にマチトビラを設立。挑戦する経営者の伴走者として、鹿児島県内の中小企業に対する経営支援、採用支援や兼業コーディネートなどを行う。2018年より一般社団法人リバーバンクの事務局を務める。

・松浦朋子(一般社団法人リバーバンク コミュニケーションデザイナー/釜石ローカルベンチャー)
岐阜出身。東京で映像.WEB.PR会社などでの勤務を経た後、2018年岩手県釜石市に移住。地域に根付く文化や風土などの魅力ある地域資源を通じ、地域と都市部をつなぐコミュニティづくりを務める。2020年より一般社団法人リバーバンクの兼業スタッフとしてコミュニケーションデザイナーを務める。

まず最初に森の間伐をし、ツリーキャンプデッキを整備。またトイレなど水回りの改修を行います。

A)リバーバンクの森の整備:約300万
 森の間伐
 ツリーキャンプデッキをつくる
 リバーバンクの沢に橋をかける
 森の入口に階段をつくる

B)トイレ/水回りの改修:約100万
 廃校時のまま一部補修しただけで使用しているトイレの環境を整えます。

その後雨天時でも楽しめるプレイルームを鉄筋校舎に設置したり、校庭の水はけのための設備が老朽化しているためそういった部分の改修も視野に入れていきます。

今回支援していただくにあたって、地元の生産者の方にもご協力いただき魅力的なリターンをご用意しました!〈リバーバンク森の学校〉オリジナルグッズや地元で生産されている和牛などに加え、地元の豊富な食材を堪能しながら森の学校の環境を独り占めできる貸し切り権や、再生する森に多様性を取り戻すために樹を植える権利、リバーバンクメンバーによる地域の視察案内など盛りだくさんです!



このプロジェクトのぺージを最後まで読んでいただきありがとうございました!

私たちが活動している鹿児島県の川辺町は、豊かな自然と湧き水に恵まれた美しい地域です。ここには古くからの静かな暮らしが今なお残っています。

私たち一般社団法人リバーバンクは、地域資源としての廃校の再生などを通じて鹿児島の里山の原風景を残し、都市部にはない暮らしの選択肢を作るという目的で活動をしています。それは単に鹿児島のいち地域の活性化にとどまらず、次の世界をつくるすべての子どもたちに残していきたい宝ものになるという想いを持っています。

いまはまだコロナウイルスによる混乱が世界中で収まらない状況の中逆説的ですが、人口減少が止まらない中山間地域にあるこの廃校は、ウィズコロナの世界にあってもまさにソーシャルディスタンスを保ちながら安全に自然と触れ合うことのできる環境です。

かつてのこの小学校の子どもたちにとって、学校を取り巻く森は毎日の通学路であり遊び場でした。私たちはこの森を、再生した廃校と合わせてふたたび子どもたちや、かつて子どもだった大人たちが共に豊かな自然環境を体験できる場所にしていきます。

このプロセスに関わっていただくみなさんと一緒に森を再生し、そしてふたたび安心してみんなが集まれるようになったら、この森に足を運んでいただきたいと思っています。1日も早くその日が来ることを楽しみに、ぜひこのプロジェクトにご参加ください!

WEBマガジン「colocal コロカル」の記事
〈かわなべ森の学校〉廃校の残し方。地域に入り、対話を続けて再生への道が開けた
〈一般社団法人リバーバンク〉日本の教育の原風景を残すため、木造廃校舎をかつての姿に戻す
10周年を迎えた鹿児島のフェス〈グッドネイバーズ・ジャンボリー〉。
音楽家が廃校の運営を始めたわけ。
〈一般社団法人リバーバンク〉村の消滅を健やかに看取るためにできること

WEBサイトココロココの記事
リバーバンク森の学校がめざす、「静かな質」を守り育てるという選択肢

  • 2020/07/24 17:31

    こんにちは!リバーバンク森の学校 管理人の永山です。昨日7月23日24時をもちまして、クラウドファンディングの募集が終了いたしました。おかげさまで316人もの方々にご支援頂き、目標金額を大きく超えた4,404,480円をご支援いただきました。メンバー一同、心より御礼申し上げます。クラウドファン...

  • 2020/07/23 09:40

    この度はみなさまのおかげで、クラウドファンディング終了前日にして目標金額である『400万円』を達成することができました。達成した瞬間は、遠隔の松浦を含めて達成の喜びを分かち合うことができました。重ねて御礼申しあげ.ます!!!皆さんの応援メッセージでどれだけ元気づけられたことでしょう。残り数時間...

  • 2020/07/22 18:56

    皆さま、こんにちは。リバーバンク コミュニケーションデザイナーの松浦です。今回のクラウドファンディング終了まであと1日となりました!(23日23:59まで)現時点で、98%まで達成することができました。これまでご支援や情報の拡散にご協力いただいているみなさん、本当にありがとうございます!森の学...

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