1)自己紹介

 はじめまして。BIWAKOビエンナーレ 総合ディレクターの中田洋子と申します。

 私たちは、アートと文化を媒体とした、国籍・世代に囚われない国際交流を目指して活動しています。

 

 今回9月17日(土)~11月6日(日)の間、滋賀県近江八幡市にて行われる国際芸術祭『BIWAKOビエンナーレ』の活動資金をご支援頂きたく、私たちの活動における想いをご紹介致します。

 少し長くなりますが、読んでいただけたら幸いです。

 

2)プロジェクトへの想い〜活動へのきっかけ〜

 BIWAKOビエンナーレは今年で7回目の開催となります。この芸術祭は、国内外のアーティスト約65組を滋賀県に招待し、地域住民との協力で使われなくなった江戸期から続く日本家屋を修繕した上で、そこを会場として使用し、様々な作品を展示する内容となっております。

 

 この活動を私が始めたのは、海外生活が人生の半分以上になっている私個人の体験がきっかけです。

 長い海外生活の間、帰国するたびに急激な変化を遂げる日本に違和感を覚えるようになりました。先進国として、どこまでも利便性のみを追求して変わっていく日本の景観に、本当にこれが、日本人が、目指したかった国の姿なのだろうかと疑問に思ったのです。

 

 日本というのはとても美しい国です。また、本来とても素晴らしい精神の国民性を持っています。

 変わっていく日本の中で、何よりも私が憂いを覚えたのが「風土」の喪失です。海外で生活することの多かった私は、様々な国でその土地独特の「風土」を目にしてきました。そしてどこの国でも共通して言えるのは、誰もが自分達の土地の風土を大切にし、誇りとしていることでした。

 

 私たちは、BIWAKOビエンナーレがこれらの失われてしまった心を取り戻す旅の一筋の光となることを願い、活動をはじめました。

 

 芸術を通して、何かを変えようとする試みは、なにも私たちだけが行っているわけではありません。日本では他にもいくつかの「国際芸術祭」を開催されている地域があります。もちろんそれぞれで開催する「目的」は違いますし、「テーマ」も違います。

 でもそこに共通してあるのは、風土を大切にするという「想い」なのだと私たちは考えます。

 

 活動を通じて築かれていく「新しい風土」。私たちは「古き良き時代」だけを大切にしたいわけではありません。

 BIWAKOビエンナーレの活動目的は国際交流による社会の発展です。その土地が本来持つ風土を大切にしたうえで、新たな「異国の風」をとりいれることで、本当の意味での「発展」を遂げることができると私たちは考えています。

 

置き忘れた日本の美意識を探す旅

それが、BIWAKOビエンナーレです。

 

 

3)プロジェクトの開催地〜滋賀県近江八幡旧市街地〜

 

 開催地となる滋賀県近江八幡旧市街は、豊臣秀次により築かれた城下町を基礎とし、近世は近江商人発祥の地として発展しました。

 

 江戸期に建てられた町家が軒を連ねる新町通り、永原町通り、八幡堀沿いの町並みおよび日牟禮八幡宮境内地は国の重要伝統的建造物群保存地区として選定されています。

 しかし、市内には、放置され、荒れるに任された多くの空き町家が点在し、近代建築や駐車場へと姿を変えていくという現状もあります。

 

 BIWAKO ビエンナーレでは、こうした残された貴重な建物の保存と活用を試みます。長年放置され続けた建物を、まずは、地元住民や日本全国から集まる有志たちの手で清掃することから始め、国内外より集まるアーティスト達が、各々の空間を作品化していきます。

 

 

 BIWAKO ビエンナーレにより、何年もの間、訪れるものもなく忘れ去られていた建物たちが、生き生きと輝きを取り戻し蘇るそのさまを作品とともにお楽しみいただければ幸いです。

 

4)プロジェクトの内容

 BIWAKO ビエンナーレ 2016 見果てぬ夢~Eternal Dream

⑴開催期間

 2016 年 9 月 17日(土)~11 月 6 日(日)

 

⑵開場時間/休場日

 10:00~17:00/木曜日(ただし、9/22と11/3の祝日は開場。翌日振替休)

 

⑶パスポート料金 *【 】内は前売り
一般 2500 円【2300 円】/学生(高校生以上) 2000 円【1500 円】/中学生以下無料

 

⑷展示会場

 会場となるのは、滋賀県近江八幡旧市街に点在する住み手を失った町家や工場など。そのほとんどが江戸時代に丹精を込めて建てられた貴重な建物です。会場を回りながら、ゆったりとしたときの流れる町の風情をお楽しみください。

 

まちや倶楽部(総合受付)

 

喜多邸七右衛門邸

 

尾賀商店

 

旧扇吉もろみ蔵

 

カネ吉別邸

 

旧中村邸

 

その他: 遠久邑八幡堀/村雲御所瑞龍寺門跡/八幡山展望館

 

⑸出展アーティスト

 国内外から選りすぐりのアーティスト達が結集し、それぞれの空間そのものを自らの作品へと昇華させていきます。BIWAKOビエンナーレは、彼らによって奏でられる壮大なシンフォニー。今回のテーマ “見果てぬ夢” に込められる思いが、皆さまの胸に響きわたり、魂を揺さぶるものとなりますよう渾身の力を注いで取り組みます。

 

 

山本基

 

林茂樹

 

市川平

 

三木サチコ

 

 

河合晋平

 

コシノヒロコ

 

淺野健一

 

田中哲也

 

野田拓真

 

 

※写真は過去の作品のため、今回の出展作品およびインスタレーションではございません。

 

その他:

青木美歌、あわ屋、池原悠太、石川雷太、石村まなみ、伊藤えり、井上剛、内田望、君平、うらゆかり、奥中章人、金澤翔子、草木義博、河村勇樹、パオラ・ニュシカ・キリシ、パンチョ・キリシ、マチュー・キリシ、熊瀬紀子、熊澤桂子、齊藤江湖、サークルサイド、塩見篤史、新村卓之、クレメント・ジャンダール、関口涼子、田中太賀志、田中誠人、田辺磨由子、タリナイナニカ、友田多恵子、中川周士、中田耕平、二階武宏、西山武志、ヨアナ・ハウロット、ローレント・フォート、藤井誠治、藤居典子、藤原昌樹、テオ・ペッソ、レオナルド・ぺレガッタ、南野肇、村井賢治、ガブリエラ・モラウェッツ、八木玲子、山田浩之、山田純嗣、フェリペ・リボン、ドーナ・リン、度會保浩、

BAKIBAKI+井上雅博、羽太広海+羽太裕子、他

 

 

 

⑹関連行事

建物とアートのコラボレーションの他、コンサートやナイトツアー、お茶会、アーティストトークなど、様々なイベントを企画しております。

 詳しくは、レポートにて順次決定次第お知らせしていきます。

 

5)終わりに

 大型の芸術祭ではありませんが、地域に根差した国際芸術祭として住民に愛され、また訪れる方々の心に響くものとなるよう、今回も作家、スタッフ一同心をひとつにして取り組んでまいります。

 なにとぞお力添えくださいますようお願い申し上げます!

 

6)支援金の用途・スケジュール

 ・建物維持のための改修資材の一部 100,000円

 ・作家の制作滞在費の一部 70,000円

 ・諸経費 30,000円

  計 200,000円

 

 現在   会場最終調整、清掃整備

 8月頃〜 アーティスト来県製作開始

 8月下旬〜入場券等発送準備

 9月17日〜11月6日 BIWAKOビエンナーレ開催

 

 

 

#リターン品

・5,000円コース

 内覧会ご招待、割引カード進呈。

・10,000円コース

 内覧会ご招待、BBパスポート1部および図録1部無料進呈。BB割引カード進呈

・50,000円コース

 内覧会、オープニングセレモニーご招待、BBパスポート5部および図録2部無料進呈。BB割引カード進呈。

・100,000円

 内覧会、オープニングセレモニーご招待、BBパスポート10部および図録5部無料進呈。BB割引カード進呈。

 

※割引きカード…BBパスポート、図録20%引きにて購入可。ご本人様以外にもご家族・ご友人と共有してお使いいただけます。

 

 

いずれにも、ホームページにお名前掲載いたします。(ご不要の方はお手数ですが備考欄にその旨記載ください。)

 

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