「風が吹いたら桶屋が儲かる」という“ことわざ”がありますが、では「お酒を飲んだら棚田が守れる」 というのはいかがでしょうか?
このプロジェクトが達成すれば、地元産の棚田米を使ったお酒「土佐泡盛REIHOKU」のワンカップデザインを地元アーティストに依頼。
その販売収益を元に、農家の収入の安定化、棚田保全、地域の昔ながらの知恵を受け継ぐ活動などを通じて、“お酒を飲んだら棚田が守れる”という循環の輪づくりを目指していきます。
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イラスト:「土佐泡盛REIHOKU」を中心とした、地域活性化の循環イメージを表したものです。
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ワンカップ泡盛を通じて、地域活性化を目指したい
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はじめまして。プロジェクト責任者の「NPO法人れいほく田舎暮らしネットワーク」事務局長・川村幸司と申します。移住者による移住支援を軸に地域おこしを目的としたNPO団体の運営をしております。
地域の蔵元”ばうむ合同会社”の依頼で、地域貢献も含めた新たな看板商品づくりに関わらせていただくようになり、この土佐泡盛の企画開発。そして、ワンカッププロジェクトの運営をしております。
日本初! 沖縄以外での地域泡盛”土佐泡盛REIHOKU”とは?
「土佐泡盛REIHOKU」は、日本で初めて沖縄以外の土地で作られた新ジャンルのご当地泡盛です。
一般的に沖縄の泡盛ではタイ産のインディカ米が使われますが、土佐泡盛では高知県産の原料にこだわり、お米日本一コンテストで最優秀賞に輝いた嶺北(れいほく)地域のブランド棚田米「天空の郷」と、高知独自の清酒酵母「AA41」で作った黒麹、そして吉野川源流の水を使用しております。
つまり、
沖縄(泡盛の製法)×高知(特産米+独自清酒酵母)=土佐泡盛
という形を元にして、琉球の泡盛文化と土佐の日本酒文化とが出逢い、これまでにない独創的な泡盛が誕生しました。
瓶を開けた瞬間、黒麹特有のメロンやパイナップルを思わせるトロピカルフルーツの香りが漂うのが特徴で、味わいは爽やか。泡盛特有のとろりとした酒質がやわらかな口当たりと上品な甘みを生み出し、、、
「こんなに飲みやすい泡盛はじめてー」
「小夏ジュースと割ったら超美味しい!」
「ロックでガンガン飲める!」
と、女性も含めてとても好評を得ています。
製造を担うのは、地元企業の「ばうむ合同会社」。もともと棚田保全を目的に、ブランド棚田米「天空の郷」を使用した米焼酎「天空の郷」をつくっている小さな酒蔵になります。
今回の泡盛でも、ブランド棚田米の規格から外れたお米を適正価格で購入することで農家の収入の安定化につなげていきます。
当NPOと共に1年以上の試行錯誤を重ねた末に、2016年7月より上記の瓶入りタイプの県内販売を開始(全国販売は2017年1月から)することができました。
まずは目標だったご当地泡盛“土佐泡盛”を世に出すことができ、嬉しく思っております。
……しかし、ここで満足する訳にはいきません。
泡盛の厳しい現状 “11年連続で出荷量減少。10年後には更に4割減と予測されている状況”
いくら泡盛が沖縄以外で作られるのは珍しいことから、この土佐泡盛が注目を得たとしても、上記の通り、泡盛自体の消費量は年々厳しくなっているのが現状です。
沖縄以外の地で泡盛を作らせていただく以上、私たちなりに精いっぱい泡盛の魅力をお伝えし、愛飲者を増やすことで、沖縄を中心とした泡盛文化に少しでも寄与するのが勤めです。
飲んだことのない泡盛をどうやったら手にとってもらえるか?
どうすれば泡盛に親しみを感じてもらえるようになるか?
そう考えたときに、辿り着いた答えが今回の「土佐泡盛REIHOKU・ワンカップ制作プロジェクト」でした。
「世界中を旅した後に、嶺北地域に行き着いた」
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じつは、この5年〜6年ほどの間に、嶺北地域には移住者が増え続けています。
アメリカをはじめ、世界中で絵を描きながら渡り歩いてきた画家の川原将太さんも移住者の一人。
「創作活動の環境として、嶺北地域は理想的」と、2015年から嶺北地域・土佐町で暮らしながら作品をつくっています。
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普段は画家のため、ワンカップの泡盛デザインはもちろん初挑戦。「創作活動の源である、嶺北地域に恩返しがしたい」という想いで試行錯誤を重ね……
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完成したデザインが、こちらです。
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「南国土佐らしくポップで明るい、原色を活かしたデザインにしました。よく見ると、嶺北地方の方言である土佐弁が隠れているのが分かります。
書かれているのは、左から順に、、、
左 『なにしゆうが(なにしているの)・そうなが(そうなんだ)』
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中 『なんちゃあない(なんてことないよ)・かまんで(かまわないよ)』、
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右 『まっことえい(とてもいい)・ぼっちり(ちょうどいい)』の言葉。
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ただ土佐泡盛を飲むための器ではなく、飲み終わったあともグラスとして使ったり、一輪挿しとして活用したりと、長く手元に置いておきたいと思ってもらえるデザインを意識しました」とデザイナーの将太さん。
プロジェクトが達成して商品化した後は、皆さんがこのワンカップの土佐泡盛を飲んでいただくたびに、売上の一部が継続的にデザインを手掛けたアーティスト自身に還元されるようになります。
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彼の色鮮やかで、見る人を明るくさせる絵の特徴がそのまま反映されていると思います。
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将太さんからヒビノケイコさんへと続け!「進化するワンカップデザイン」
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今回の目標額は100万円です。集まった支援の用途と内訳については以下の通り。
・資材及び機材代 30万円
・デザイン代 15万円
・返礼品(原料代) 35万円
・FAAVO手数料 20万円
・ 計100万円となりますが、
目標達成後も200万円、300万円を目指して活動を続けます。
まず、100万円を達成したら今回の将太さんがデザインした3種を商品化します。
それに続いて、次の目標である200万円を達成した暁には第2弾として、同じく嶺北地域在住の移住者であるイラストレーター・ヒビノケイコさんにワンカップ泡盛のデザインを依頼。
シリーズの数を現在(プロジェクトローンチ時)の3種から更に3種増やし、計6種に増やします。
「どんなデザインにするか今から構想を練っています」とヒビノケイコさん。
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さらに、その次の目標である300万円を達成した時にお願いする作家さんは……それは今後のお楽しみ。でも嶺北地域にご縁のある素敵なアーティストさんにデザインをお願いする予定です。
地域活性化の新しいモデルケースへ
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今、地域おこしは全国的な命題となっています。人口減少、環境悪化、高齢化や後継者問題などの様々な難題を前にして、頭を悩ませているのは嶺北地域だけではないはずです。
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僕たちは、この「土佐泡盛REIHOKU」、つまりご当地泡盛に、六次産業化の好事例の芽、他県でも展開できる全国的なムーブメントの火種としての可能性を感じています。
沖縄(泡盛の製法)×地域(特産米+独自清酒酵母)=ご当地泡盛
の方程式を元に、たとえば徳島県産のお米と、徳島県独自の酒酵母を使って、「阿波泡盛」なるものを作ることができるかもしれないし、地域間での素材交流による商品開発も可能かもしれません。
じつはすでに、このご当地泡盛作成についてのお問い合わせをいくつか頂いています。
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*収益の一部は農業技術や田舎の知恵・技の継承のための活動運営等に使用し、いつまでもこの美しい棚田を引き継いでいけるような地域循環の輪づくりをしていきます。
自信を持って作り上げたワンカップ泡盛ですが、
プロジェクトが達成しなければ残念ながらお蔵入りとなります。
ワンカップ泡盛へのご支援が、アーティスト支援、棚田景観保全になり、地元企業の応援、ひいては地域循環の輪づくりへと繋がっていきます。
3000円の支援(返礼品:ラベルステッカー)からはじまり、6500円以上の支援から当プロジェクトで作るオリジナル・ワンカップが完成次第、真っ先にあなたのお手元に届きます。
是非ご賞味いただき、空いたワンカップは日々の生活で使っていただけると嬉しく思います。
飲んで美味しい、使って嬉しい、土佐泡盛ワンカップへのご支援をどうぞよろしくお願いいたします!
【団体名】 NPO法人れいほく田舎暮らしネットワーク