障がいのある子どもたちとトップアスリートが共に成長する場を作ります!
はじめに
初めまして、陸上十種競技選手の伊佐嘉矩(いさ よしのり)と申します。
この度、数あるクラウドファンディングの中、僕たちのプロジェクトに訪れて頂き、ありがとうございます。
僕たちは、障がいのある子どもたち向けの運動に特化したスクールを作るために、クラウドファンディングを行います。
そのスクールでは、
トップアスリートが自身の運動経験を駆使し
特別支援教育のプロと協同で
スポーツ科学を用いて
子どもたちの個性を分析した上で
オーダーメイドの運動指導を行います。
なぜ、障害児童向け運動スクールを作りたいのか。
僕自身の人生とその思いについて、少しお話しさせてください。
実施背景
私は幼い頃から、体を動かすことが大好きで、運動を目一杯楽しんできました。
しかし、その楽しさを知らなかったり、運動に対して苦手意識を持っている人もいます。
その中でも特に、障がいのある方は運動に対して苦手意識を持っているように感じています。
そのように感じるのには理由があります。
私は、以前に大阪府内の高校で保健体育教諭として勤務していました。
学校の授業では、障害のある生徒とない生徒が、同じ空間、同じ時間で授業を受けます。
これはごく当たり前のことです。
しかし、障がいのある生徒の場合、授業のスピードについていけず、運動の楽しさを味わえなかったり、運動に対してマイナスなイメージを持つようになります。
生徒全体を指導をする中で、そこにもどかしさを感じていました。
皆さんはこのような光景を見たことありませんか?
【障がいのある生徒が運動会のリレーでみんなに抜かれる。】
【サッカーの授業でボールが飛んできてもうまく蹴れず、周りに笑われる。】
などなど、例を挙げるとキリが無いくらい、運動を好きになれない理由がそこにはあります。
鉄棒もボール投げも縄跳びも徒競走も、運動は全てほんの少しの“コツ”や体の使い方で劇的に上達します。それも、できるだけ早い段階で学ぶのが理想です。
早い段階で少人数で指導すれば、必ず上手くなり、楽しみにつながると思います。
障がいのある子どもたちに”運動の楽しさ”を伝えたい。
私は、体育の教師として感じていた課題に、これから真っ正面から向き合っていきます。
アスリートとして日々トレーニングし、巧みな身体の使い方を研究し
さらには大学院では運動学とバイオメカニクスを研究しました。
この知識と経験を生かして、
障がいのある子どもの口から、
“体育の授業が好き”
“運動が楽しい”
“部活動に入りたい”
“部活動で県大会、全国大会を目指したい”
など、ごくごく普通の言葉が聞ける未来をつくります。
どうか私たちの挑戦に力を貸してください。
よろしくお願いいたします。
障がいある子どもたちに向けた運動指導の必要性
はじめまして。
十種競技選手の檀野 俊(だんの しゅん)と申します。
障がいのある子どもたちに運動の楽しさを伝えたい
私自身が脳腫瘍を患い、後遺障害で寝たきりになった状態から、十種競技に復帰することができた経験があります。
「成長には障がいの有る無しは関係ない。」
「適切な課題設定とトレーニング方法があれば必ず成長する。」
とその経験から確信しました。
保健体育教諭であった伊佐とは違う、特別支援学級側からの視点で、私も同じ志を持って伊佐と共に活動しています。
私は大学院生の3年間、小中学校の特別支援学級で勤務をしてきた中で、障がいのある子どもたちが体育授業の入り込みで授業の進度についていくことが難しい現状を目の当たりにしてきました。
「体育はいやだ!」
体育の授業についていけない子どもたちは
段々と体育への苦手意識が大きくなっていきます。
運動自体がキライなのかというと、そうでもなく、晴れた日の休み時間には
「先生!外で一緒に遊ぼう!!」
と腕を引っ張って駆け出していき、休み時間中グラウンドを走ったり、ボールを投げたり自分の好きな運動を目一杯しているのです。
その姿をみて気づきました。
運動が嫌いなのではなく、体育で行なっている運動が出来ない/進歩しないから、体育の時間がツマラナイのだ。出来るようになればもしかしたら。。。
その時、体育で取り組んでいる運動を保健体育教諭から聞くと、鉄棒の逆上がりでした。
その日から休み時間の外遊びで、少しずつ逆上がりの練習を行っていきました。
その子は、逆上がりの技能面の問題もさることながら、「鉄棒に登ると落ちそうで怖い」という心理面の問題が大きいようでした。
その子どもの個性の応じた低い鉄棒で「慣れる」練習や、身体の使い方の練習などを織り交ぜて、注意や興味を引きながら楽しく練習を続けたことで、ついに3回に1回は成功するようになりました。
翌日の体育の授業前に、また体育に行くのを嫌がるのかな?と思いきや
「先生!体育行ってくる!みんなの前で成功させたい!」
と走ってグラウンドへ向かったのです。
授業がはじまり、みんなの前で逆上がりを披露する時がきました。
1回目、失敗。2回目は、、惜しい!もうちょっと腕を引きつけて!
3回目。少しよじ登る形だったけど、なんとか成功しました!
その瞬間、みんなの拍手に包まれたその子の笑顔を見て、僕も自然とガッツポーズをしていました。
「出来るようになったら、苦手が好きに変わるんだ。」
運動指導に関する専門的なスキルがある者が、少人数に対して個性や興味に応じたオーダーメイドのトレーニングをすれば、必ず上達する。
時間をかけて。熱意を持って。
特別支援学級側から感じていた僕の思い。
保健体育教諭側から同じ思いと熱意を持っていた伊佐と共に、障がいのある子どもたちが学校体育の授業に楽しんで取り組めるようになる場所を作りたいと思い、その実現に向けて協力して活動しています。
実施目的
障がいのある子どもたちが体育授業についていけるようにする。
「出来るようになる」体験を通して子どもたちの自信形成を行い
輝く未来へ歩みを進められるようにする。
どのようなスクールなのか
スタッフについて
スタッフ全員が現役トップアスリートです。
陸上十種競技全日本大会出場経験や、ハンマー投全日本3位、マスターズ日本記録保持者やSASUKE出場経験もあります。
現役の選手なので、日々運動経験はアップデートされていき、様々な運動の見本を見せることができます。
運動を学ぶ時に、実際に良いお手本を見ることは大きな学びになります。
子どもたちが
「あの運動が出来るようになりたい!」
「先生みたいになりたい!!」
と思ってくれるようなスキルと指導力のあるスタッフです。
スポーツ科学について
スタッフ全員が運動学やバイオメカニクスを専門とし、大学院を卒業しています。
子どもたちの運動をハイスピードカメラで撮影し、FlameDIASⅤというソフトで分析すると子どもたちの運動が全て数値になって出てきます。
スタッフが現場で目で見る主観的な情報に加え、科学の客観的な情報から、子どもたちの動きの特徴や、運動の変化や成長具合を研究します。
その結果、子どもたちそれぞれの個性や特徴に応じた指導が可能になります。
興味を分析する認知科学
障害のある子どもたちは、目の前の課題だけに集中することがなかなか難しいです。
注意が色々なところへ分散してしまうため、通常の指導法では興味を引くことができません。
アイトラッカーという視線を分析するソフトを使い、子どもたちが「何に」注意が向きやすいのかを分析することで、その子どもに応じた興味を引き出しやすい運動指導が可能になります。
とにかく僕たちは、従来の概念にとらわれず、自分のもつ全てのスキルや科学の力など、ありとあらゆる方法を使って、子どもたちの走りが0.01秒でも早く、跳ぶ距離、投げる距離が1cmでも遠く、少しでも運動が上手になるために手間を惜しみません。
子どもたちの未来をガッツポーズで溢れさせたいと本気で考えています!
みなさんからの声
実際に僕たちが指導した方々や関係者のみなさんからコメントをいただきました
「運動が苦手な私に、丁寧に教えてくれたおかげで、はじめより上手くなりました。先生の授業はとても楽しかったです!」16歳 高校生
「檀野先生と運動するのは楽しい!いつも笑いながら練習してちょっとずつ鉄棒が出来るようになった!」11歳 小学生
「スポーツの動作を評価するときは、できるorできない、になりがちです。しかし、動作分析をすることにより、どれくらいできてきているのか、また目につきにくい原因などがわかります。その結果、苦手な部分だけを選んで練習することで、時間の短縮になる上、運動嫌いに繋がることも防げます。そして、成長を記録することにも役立ちます。」33歳 スポーツ指導関係者
「福祉に優秀な指導者を招くのは、なかなかできることではありません。トップアスリートから指導を受けられる機会は大変貴重です。その上、科学的な分析ができるなど、そんな施設は今まで見たことがありません。ぜひ見学をさせてください。」50歳 福祉関係者
● 支援金の使いみち
3次元動作分析ソフトや分析用のPCなど動作分析に必要な設備は整えることができました。
運動指導のための備品や内装の拡充、HPの作成費用に支援金を使いたいと思っています。
・備品購入費 約25万円
【内訳】
鉄棒器具 約8万円
スラックライン 約8万円
ストラックアウトボード 約4万
安全マット 約5万円
・HP制作費 約15万円
・手数料/リターン 10万円
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー合計50万円
さらにご支援いただけると、設備の充実に当てさせていただきます!
・各種ボール(サッカー、テニス、野球、バレー) 約4万円
・トランポリン 約8万円
・マット運動用マット 約4万
・内装正装 約35万円
【内訳】
ボルダリング用壁工事 約25万円
● 実行スケジュール
7月1日クラウドファンディング開始
7月31日クラウドファンディング終了
8月1日お返しの準備
9月1日施設オープン予定
11月〜リターン
最後に
学校教育のその先へ
最後まで読んでくださり、ありがとうございます。
このプロジェクトの目的は
「障がいのある子どもたちが学校体育の授業についていけない。」
という問題解決の手助けをすることです。
ただし、
体育の授業についていけるようになって終わり。
ではありません。子どもたちが望むなら、部活動での県大会出場などの目標達成や、もっともっと望むなら、「世界大会出場を目指す」ところまで共に走っていくこともできます。
僕たちが大好きな運動を、子どもたちも好きになってくれたのだから
子どもたちの「好き」「得意」を。
子どもたちの無限の可能性を。
どこまでもサポートしていく環境を作ろうと本気で思っています。
ぜひ、みなさんのご支援よろしくお願いします!!
● 起案者情報
お問い合わせMail: earthlete0605@gmail.com
○伊佐 嘉矩(いさ よしのり) 生年月日:1992年2月16日 満26歳
堺市立湊西小学校 卒業
堺市立大浜中学校 卒業
大阪府立泉陽高等学校 卒業
国立大阪教育大学 卒業
国立大阪教育大学 大学院 卒業
大阪府立の高校で2年間体育教諭として勤務→退職し、現在は十種競技選手として世界大会出場を目指し日々トレーニングに励んでいる。
十種競技選手としての主な戦績
2015年 西日本大会2位
2016年 日本インカレ10位(十種競技中のやりと1500m走は全国1位)
2017年 世界選手権代表選考会14位
2018年 競技引退
2019年 競技復帰
Facebook https://www.facebook.com/isa.yosinori
Instagram https://www.instagram.com/decathlete.i.s/
○檀野 俊(だんの しゅん) 生年月日:1991年5月27日 満28歳
堺市立赤坂台小学校 卒業
堺市立赤坂台中学校 卒業
大阪府立泉北高等学校 卒業
国立大阪教育大学 卒業
国立大阪教育大学 大学院 卒業
国立大学法人京都大学 職員
経歴
インターハイ/全日本インカレ出場
2014年 近畿選手権3位
2016年 脳腫瘍(聴神経腫瘍)摘出/後遺障害で立つことすら出来なくなる
2017年 十種競技復帰 年齢別日本新記録更新
2018年 SASUKE出演
2019年 京都大学を退職し、十種競技選手として活動開始
23歳で聴神経腫瘍という脳腫瘍が発覚し、摘出手術を行う。
後遺障害(右耳聴力失調、顔面麻痺、平衡感覚障害)が残り、術後寝たきりに。
希望を捨てず、懸命にリハビリを続け、手術から半年後に十種競技へ復帰。
復帰試合においてマスターズ日本新記録を更新。TBS「SASUKE2018」に出演。
大阪教育大学大学院卒業後、京都大学にて2年間勤務ののち退職。
現在は、十種競技選手として日本一を目指しトレーニングを行いながら
自身の闘病経験を元に、学校で子どもたちに「夢の叶え方」や「不可能の乗り越え方」の講演を行い、子どもたちの心に火を灯す活動を行なっている。
Facebook:https://www.facebook.com/shun.danno
Instagram:https://www.instagram.com/superdannoman/