老人ホームにいるおじいちゃん、おばあちゃんの不安を無くす。
老人ホームのドアが、住んでた家のドアになるサービス 「MY DOOR - まいどあ」プロジェクト。

 

はじめまして、油谷(あぶらたに)といいます。

 

あなたのご両親は健在ですか?

僕は高校生のころ父親が亡くなり、母親は現在足を悪くして介護が付いています。僕は今年で51歳で、母親は78歳になります。


徐々に老人が多くなっていく世の中で感じているのは、老人ホームや施設のことを知らない人があまりにも多いという現状です。

 

  

実際に今回の「MY DOOR - まいどあ」プロジェクトを思いつくまで、

僕も老人ホームの実状は理解していませんでした。

なんやったら、生活の中にまったくないので、見えてませんでした。

でも、僕でもできるこのプロジェクトを思いつき、実際にやったことで、すごく身近なものに変わりました。

 

 

今では、一人でも多くのおじいちゃん、おばあちゃんを喜ばせてあげたいと思えるようになりました。

自分の親や『将来の』自分自身が体験したくなるこのサービスを一般に広め、
みんなが簡単に受けれるサービスにしたくて、このクラウドファウンディングに応募しました。

 

 

老人ホームの部屋は外から見ると誰の部屋かわかりません。


分かりにくいドア。


実際住んでいる老人が人の部屋に間違えて入る問題が深刻になっています。

 

 

 


また、長年住み慣れたわが家を離れて老人ホーム(介護施設)で暮らす高齢者の中には、

新たな住居になかなかなじめない人もいます。

特に認知症の人々にとって、自宅にいるという感覚はとても重要だとされています。


すごく不安で閉鎖的になり、ストレスを感じることで誰とも話さず、

笑わず、孤独でいることが多くなるようです。

 

でも、各居室を入居者に合わせてリフォームするなんて到底無理でしょ?

  

そんな問題を解決する手助けになる方法が、


今回提案した、


住んでいた家の玄関を写真に撮り、インクジェットシートを制作
それを老人ホームの部屋の扉に貼るというサービスです。
これをすると、
みんな同じなドアが、自分が住んでいた馴染みのあるドアに変身します。

 

実際にやってみました。

ホームを経営されている田井社長と繋がりがもてたので、

プロジェクトの話をし、
実際に施工できる段取りを取ってもらいました。

 


施工する部屋の住人は「成田 都さん」というおばあちゃんです。

このドアを貼った時、成田さんには部屋の中にいてもらいました。

20分ほどで施工が終わり、部屋の外に呼び出してドアを見てもらいました。

 

 

その時、成田さんは笑い出し、自分の昔の話をしゃべりだしました。

一緒に施工を手伝ってもらった、ホームの経営者の方が

「鳥肌がおさまらない」と言って、驚いています。


僕は何が起こったのか分からず、事情を聴きました。

すると、
成田さんの事情やホームに来てからの事を僕に話してくれました。


 

実は、

彼女は住んでいた家から離れたくなくて、


ずっと「帰りたい」と言っていました。

認知症があり、ホームに来たことを忘れてしまうので、

何度も何度も繰り返し説得しないといけませんでした。

そんな気持ちでいるので、

ホームでいる時も、笑うこともなく不安でずっと一人でいたようです。


  

そんな人が、自分の家の玄関を見たんです。

玄関から見える簾、緑のカーテン。。

 

笑っていたけど、泣いてました。

 

 

 

それを見て、聞いて、

そんなに変わるのかと思った時、

僕は涙を流していました。

  

周りにいるホームの従業員も奇跡の出来事にみんな喜び、

都さんを囲んで、笑顔で写真撮影会がはじまりました。

 

「ああ、こんなに人に喜んでもらえる仕事があるのか」

 

 

 

僕は、このサービスの威力を目の前で見せつけられた気がしました。

 

この感動は、関わればきっと体験できます。

される側、する側、関わる側、助ける側がみんなハッピーになれるサービスなのです。

 

是非、体験してください。



成田さんは、その後も機嫌よく生活されております。


最近は、部屋を"私の家"と呼んでいる様です。

 

 

 

■関係者のコメント

 

株式会社TRUST Relation   田井大介社長

ゆかりの郷 逢喜苑へのご入居後、いつも不安そうな表情と、

口を開けば「家に帰らんと何もかも放ったらかしで心配」と仰っていたミヤコさん。

住み慣れたお家から介護施設へのお引越し、不安な気持ちは勿論承知の上のご入居でした。

 

3日ほど経つと介護職との信頼関係も出来て来たのか、

話していると少し安心した表情も見られるようになりました。

 

しかしながら、ふとした瞬間にミヤコさんの表情はまた心配そうに、、、
気長に安心と信頼を築いて行こう!!いつも通り!!

そんな覚悟の中、今回の『MY DOOR』のお話を頂きました。

少しでも安心できる環境を作りたかった我々には絶好のチャンスだと瞬時に感じました。

ドアの施工も早々に対応頂き、丁寧な作業の中、仕上がった扉を見た瞬間、その凄いクオリティーにはもはや笑うしかありませんでした!!

 

すぐにお部屋の中に居たミヤコさんを呼び、ただの木目の扉から、何十年と住み慣れた玄関扉へと変わった扉を見てもらいました。

 

「お洒落な扉やなあ」と一言、
あれ??覚えて無いのかな自分の家の扉、、、と思った瞬間。

 

「そら私の家やもん!!」と満面の笑みで仰るミヤコさん。

鳥肌が立つと同時に目頭が熱くなりました。

隣を見ると施工して下さった油谷さんは涙をこぼしながらこちらも満面の笑み。

 

そこからのミヤコさんは何かスイッチが入ったかのように、

嬉しそうな表情で、色んな昔話を集まって来たスタッフ達に一気に話始めました。

 

玄関扉を入居部屋の扉にラッピングする。

 

それだけでこんなにも嬉しい変化が見られるとは、正直想像を大きく超えてくれました。

 

沢山の不安を抱えての介護施設へのご入居

一日でも早く環境の変化に慣れて頂きたいと願い奮闘する我々介護職にとっては少し悔しくなる程の効果を目の当たりにし、とても嬉しい経験となりました!!

 

 

 

 

 

 

ゆかりの郷 逢喜苑 中川智宏 施設長

御入居当初は「私、家に帰らなあかんのよ」と辛い表情で1日中おっしゃることが多く

スタッフもたくさん関わり少しでも安心していただくよう必死で頑張っています。
そのような状況の中この扉のラッピングを施行していただき、

その瞬間に表情が和らぎとても感動されています。

環境の変化での効果を目の当たりにした瞬間でした。
御入居当初の辛い表情での「家に帰らなあかんのよ」から、笑顔で「家にかえらなあかんのよ」に変わり、玄関先には今でも他の方と談笑され安心した生活を送って頂いてます。

 

 

 

 

■どうやって行うの?

 

1.実際その部屋に住んでいる老人の関係者に許可を取り、実家の家の写真を頂きます。なければ撮影してもらうか、直接撮影に行き、玄関のドアの写真を撮ります。

 

2.実際の老人ホームのドアの大きさに写真を加工し、映り込みや邪魔なものを画像加工で修正し、インクジェット出力します。

 

3.出力したものを、老人ホームのドアに貼ります。(専門の業者に頼みます)

 

4.施工後、住んでる人はどうなっているか?検証し、もし合わなければ剥離します。


いずれにせよ、現状復帰が容易でなければサービスとして成り立ちません。 

 

 

※使用する再剥離インクジェットシートは、国土交通省大臣認定不燃材料の使用
建設基準法第2条第9号及び同法施行令108条の2(不燃材料)に適合している製品として認定されています。
また再剥離するので、現状復帰が容易です。

  

 

  

■支援金の使いみち

今回協力していただいた、
泉大津市「ゆかりの郷 逢喜苑」の部屋10か所を貼り換えたい

 シート費用(1枚25000円×10)250,000円

 施工費用(1か所18000円×10)180,000円

 画像収集・加工調整費(10000円×10か所)100,000円

 諸経費 見積もりを出さないので実費で賄います。

 合計 530,000円 + FAAVO手数料(20%)

 

  

  

■実行スケジュール

・1月末日支援達成

・順次写真撮影および資料集め(約2週間)

・インクジェット出力(約1週間)

・施工(約2週間)

2月末日 10か所完成目標

 

 

 

■このプロジェクトから学んだもの

僕はこのプロジェクトを通じて、自分の理想とする社会のあり方がわかりました。

 

「四方よし」の精神


今回の「MYDOORプロジェクト」をやってみてわかったのですが、4つの凄い力がありました。

 

 

①老人ホームに住む入居者当人(おじいちゃんおばあちゃん)

住んでる人は、毎日住み慣れた家に帰ったような感覚で寂しさがかなり紛れ、明るくなった。
 

②入居者のご家族

認知症で部屋を間違えてしまうことが少なくなり安心して任せられるようになった。
 

③老人ホームのスタッフ

老人ホームに関わる人達は、みんながハッピーになるので仕事が楽しくやりがいが上がった。
 

④売り手(企画者、販売者、施工者など)

施工している人も、そんな感動している人達を目の前で見ると、やった事に凄く誇りが持てる(今回の僕の立場です)


 

僕はこの体験を目の前でした瞬間、感動して泣いてしまいました。
ホームの人や本人や周りの人も感動したり泣いたり笑ったり、なんともすごくいい空間ができたのです。


そこで、近江商人が目指した「三方よし」を超える「四方よし」が生まれたのです。


この令和の時代に合った「四方よし」の精神を胸に、このMYDOORプロジェクトを成功させ、みなさんの支援をいただくこととで、少しでも自分事に思ってもらい、よりよい高齢化社会をつくりたいと思っています。

 

 

 

最後に

このプロジェクトを計画している時に

「自分にOKを出すと自信がもてる」という話を聞きました。

まずは失敗しても成功しても、自分自身が自分を認める事。
そうすると自分に自信が持て、モチベーションを上げる事ができるようです。

さらに良いのは、大勢の人に自分を認めてもらう事らしいのです。

でもそんな大勢が自分の事をちゃんとわかってくれないでしょ?

そんな時どうすればいいか?


それは、自分のご先祖様を想像する事なんです。

ご先祖様は、自分を残すために必死で生きてくれたので「絶対の味方」でしょ?

自分を認めてくれる絶対の存在なのです。

そう、自分の歩んできた道はご先祖様がいたからあるんですよ。

そう思うと、
自分達の今いる道はおじいちゃん、おばあちゃんがいたからこそ、ある。

「目上を敬う」という当たり前の事を改めて感じています。

尊敬する僕たちの先輩を一人でも多く、幸せにしたいと思います。

 

  

 

 

 

 

■お問い合わせ先

スーパースプーン 油谷

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