FAAVOをご覧の皆様、はじめまして。
島根県松江市宍道(しんじ)町の「宍道の未来を考える若人会」、代表の福間です。
私の町には200年も昔から、夏祭りのフィナーレに毎年執り行われている
「ぶつかり神輿」があります。
以前は町の一大イベントでしたが人口減少社会の今、神輿の担ぎ手、人壁、見物客は年々減少の一途を辿っており、
「昔の盛り上がりを取り戻す」
どころかこのままでは存続も危ぶまれかねない状況です。
そこでこのわが町固有のイベントを町内外問わず、もっと多くの方に知って頂き、ファンを増やしたいという思いから、
「ぶつかり神輿のプロモーション映像を制作しよう!」
という考えに至り、行動を起こしました。
しかしながら、
当会の予算では神輿を密着撮影してもらった分の費用しか捻出できず、その後、撮影した映像を編集し、作品に昇華させるまでの費用がどうしても足りませんでした…。
そのような経緯で今回、FAAVO島根にてぶつかり神輿のPR映像制作費を公募するプロジェクトを立ち上げました。
簡潔にまとめるよう努めますので最後までお読みいただき、ご支援頂ければ幸いです。
-追記です(8月25日時点)-
ご支援頂いている方はじめ、当ページをご覧の皆様お世話になります。
宍道の未来を考える若人会、代表の福間です。
1か月の期限設定で開始したこのプロジェクトも残すところあと2日となりました。
開始当初から多くのレビューをいただく中で、やはり神輿の現場の様子を皆様に少しでも知って頂けたらと考え、
密着撮影して頂いた映像作家(小林氏)に今年の神輿の映像を少しだけ頂戴しました。
下記のプロジェクト紹介本文中にある、去年スマートフォンで撮影された動画と今年撮影されたものを見比べながら映像の違いと、
宍道町のぶつかり神輿のイメージが少しでも、皆様に伝わればと思います。
【ぶつかり神輿映像1】
【ぶつかり神輿映像2】
【ぶつかり神輿映像3】
※10時間に及ぶ撮影時間のほんの一部の素材ですが、これらを基にPR映像を制作するプロジェクトです。
追記はここまでです。以降、プロジェクト紹介本文に戻ります。
町の人口を上回る来訪者数、宍道の夏の風物詩「れんげさん」。
私の住んでいる島根県松江市宍道町は松江市の西端に位置し、その名の通り、全国で7番目に大きい湖「宍道湖」に隣接する人口9000人程度の町です。
町を横断する国道9号線は交通量が多いので、宍道町を「通ったことはある」という方はたくさんおられますが、特別な用事が無ければ「通過するだけ」という方がほとんどだと思います。
そんな宍道町ですが、毎年7月26日、27日、28日、の3日間に渡って催される夏祭り、「れんげさん」の期間中は、町の人口を上回るほど多くの来訪者があります。
お祭を通して見どころは多いですが、来訪者の大半は中日(27日)にある湖上花火大会を目当てにやってきます。
島根東部で花火というと「松江水郷祭」が有名ですが、れんげさんの花火も打ち上げ場所と観覧場所の距離感が近いお蔭か、なかなかダイナミックで人気があります。
来訪者の多い中日は屋台も自然と多くなり、祭期間の花形の日となります。
なので町外の方はもちろん町内の方でも「れんげさんは花火のある中日にしか行かない」という方が多いのです。
事実、宍道町に30年以上住んでいる私もその一人でした。
花火の翌日、お祭り最終日の深夜、異様な盛り上がりを見せる「ぶつかり神輿」。
この動画は、1年前の7月28日、夜中23時ごろにスマートフォンで撮影されたものです。
十数名の若者が形成する人壁に、御神体を載せた神輿が全速力で突っ込んで行き、跳ね返されてはまた、突っ込む。
街中で夜遅くに繰り広げられる光景としては異様ですが、この神輿と人壁がぶつかり合う神事は、二百年以上も前からお祭り最終日に毎年行われている宍道町の伝統的神事です。
最終日の夜、お神輿が神社に還れば祭は終わってしまいます。
「祭を終わらせたくない」若者たちは、神様の足止めをする為に壁を組むのです。
神輿が全力で突っ込んでくる人壁を初体験。単純に「面白い」と思った。
前述したとおり私は、大勢と同じく花火のある中日にしかお祭りに行かなかったので、宍道町内に住んでいながらこのぶつかり神輿を見たことがありませんでした。
しかしちょうど1年前の夏、私は初めてこの神事を目の当たりにし、その場で人壁に参加する事になりました。
7月28日、23時頃、8人の担ぎ手と共に現れた神輿と、神輿の進行方向上で壁を形成していく町の若い衆。
壁の中にいた友人に誘われ、私も後ろの方に加わりました。
神輿は「ハッ、ハッ、ハッ、」と声をあげながら激しく上下左右に動き、突如として一切の手加減無く突っ込んで来ます。
人壁には、「神輿に一切、手を触れてはいけない」というルールがあり、
スクラムを組んで神輿の突進を体で受け止める為、怪我人が出ることもしばしばです。(昔は救急車が待機していたそうです)
数年前にも救急車で運ばれた人がいるということを聞かされていた私でしたが、数度ぶつかりあった後、後方で支援していたはずなのに気付いたら、壁の最前線で声をあげていました。
祭の高揚感、場の雰囲気、アルコールの過多。様々な要因がありますが、私の遺伝子のどこかにこの行事の記憶が埋め込まれていたのかもしれません。更に幾度かぶつかり合い、神輿が去って行った後にはすっかり、
「これが祭りだ!」という気持ちになっていました。
動画や写真だけではなかなか伝わりませんが、実際の現場は本当に興奮の渦で、すごく盛り上がります。
れんげさん最終日の今昔。
「ぶつかり神輿を見る為だけに帰郷する」
という人がいるほど楽しく、愛されているこの神事。
30年前に撮影された上の写真の頃、ぶつかり神輿神事は今より更に遅い、24時頃から執り行われていました。
それでも写真のとおり、街道は両脇を埋め尽くすほどの人で溢れかえり、その先にいる人壁の人数は100名を超えていたそうです。
娯楽が今より少なかったという事もあるかもしれませんが、町の人々がこの神事をいかに楽しみにしていたかが分かります。
しかし近年は見物客をはじめ、神輿の担ぎ手、人壁も人手不足に陥っており、数年前は人壁が3名程度しかいないということもあったそうです。
昔は町一番の人気行事だったこのぶつかり神輿ですが、最近は町内の方でも「観たことがない」「知らない」という人が増えてきました。
ぶつかり神輿のPR映像を制作して、まず多くの人に知ってもらい、見に来てほしい!
私は「伝統」や「町の行事」等を、必ずしも守り残すべきと考えている訳ではなく、無くなってしまうものがあるのは仕方のないことだと思います。
ですが「面白い」、「楽しい」という要素をはらむ物事はそれ自体にとても価値があると思うので
「出来る限り残すべき」と考えています。
1年前の夏、こんなに「面白い」と感じられる行事が自分の生まれ育った町にはずっとあったという発見と、知らなかったことによる後悔、このままでは廃れていってしまうかもしれないという焦りが入り混じり、このぶつかり神輿を、
「もっと多くの人に知ってもらい、観に来てもらい、参加してもらう為にはどうしたらよいか」
と考えた結果が、このプロジェクトの起案につながりました。
プロの映像クリエイターが撮って作るPR映像。
口や文章で現場の盛り上がり、楽しさを伝えるのは至難の業ですが、映像であれば可能です。
今回は現場の興奮、盛り上がりが伝わるような臨場感ある映像をプロの映像クリエイターが撮影。それを基にPR映像を制作してもらいます。
撮影から編集まで、映像制作は友人の映像クリエイターに依頼しました。
以下、彼の紹介になります。
・小林俊介氏 1985年島根県松江市生まれ。
2007年、イギリスに渡り自身の音楽活動と並行してフォトグラファーの仕事を始める。
2012年帰国、以降東京にて「Shun Kobayashi」名義でフリーランスの映像作家として活動、現在までに50本を超えるミュージックビデオを世に送り出し、今後の動向に注目が集まる気鋭の映像クリエイター。
完成した動画には、全ての人がアクセス可能。
完成した動画は、動画閲覧サイト(youtube等)にて公開し、誰でもアクセスできるようにします。(ご支援頂いた方にはURLを載せて直にメッセージをお送りします。)
そうすることによりこの最高に熱く、面白いぶつかり神輿神事の存在を、多くの人の眼に届けることが出来るのではと考えています。
そしてその動画をきっかけに7月28日の夜、1人でも多くの人に現場に足を運んで頂けたらと思います。
【集まったご支援の使途とその内訳】
・映像制作・編集費 120,000円
・リターン品準備費 40,000円
・FAAVO手数料(20%) 40,000円
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計 200,000円
宍道の未来を考える若人会について
宍道の未来を考える若人会は、平成29年に松江市宍道支所(アエルネ)で開催された地域おこしシンポジウム
「THE FUTURE OF SHINJI~地域版総合戦略、人口減少社会に挑戦する~」
においてプレゼン発表をした福間(現会長)、渡部(現副会長)の2人を中心に結成された団体です。会の結成以前より各々でまちづくり活動をしていましたが、上記シンポジウムを機にメンバーが増え、グループとしての活動が可能になったため任意団体を結成しました。現在会員数は男女合わせて7人。
会の目的は、広義において宍道町の未来が明るくなるような働きかけを発想、計画、実行していくこと。
終わりに。
ここまでお読みいただきありがとうございました。冒頭、「簡潔にまとめるよう努めます」と書きましたが、全くもってその自信はございません…。
去年私が初めて人壁に参加してから、ちょうど1年が経過しようとしています。
まだ涼しかった7月初旬の晩、
「また祭が来るな~。今年もぶつかられに行こうかな」
てなことを考えていたら急遽、町の重鎮方々に呼び出され、今年は神輿の担ぎ手に任命されました。
それを私が二つ返事で了承した為、今年は人壁に「ぶつかっていく側」へと華麗なる転身を遂げました。
「すごく面白い行事だから、もっとたくさんの人に来てもらうために何かできないかな」と、
おぼろげに考えながら特に行動を起こさずにいた私でしたが、
この「担ぎ手への選出」により「何かできないかな」が
「早よ何かせにゃ!」に変わり、本プロジェクトを計画、スタートすることになりました。
カメラマンによる撮影自体は決定(現在8月時点では撮了)していますので、
皆様のご支援賜り当方のチャレンジが成功したあかつきには、撮影後の動画の編集、構成費用として支援金を使用させて頂きたいと考えています。
完成したPR映像は、ご支援頂いた方々にはyoutue動画へのアクセスURLを直接連絡差し上げるとともに、そうでない方にもSNSページ等を通じて全力で拡散し、多くの方の目に届くよう努めてまいります。
当プロジェクトの実行に当たっては、町内の企業、団体、個人方々の協賛はじめ多くの皆さまのご協力を賜りました。この場を借りてお礼申し上げます。
最後までお読みいただきありがとうございました。
起案者情報
【団体名】宍道の未来を考える若人会
【代表者】福間徹
【Facebook】https://www.facebook.com/profile.php?id=100004728572403
【宍道町Facebookページ】https://www.facebook.com/shinjitown/