ごあいさつ ー地元・川越と「たてもの」ー

 

はじめまして。 株式会社80%(エイティーパーセント)の代表取締役 荒木牧人(アラキマキト)と申します。建築士をしています。

 

 

 

 

僕の地元は「小江戸・川越」です。

 

 

都内からもアクセスがよく、年間およそ700万人の観光客が訪れ、旧市街地を中心に賑わいをみせています。

 

 

 

 

 

蔵造りの印象が強い川越ですが、実は、裏通りにも時を重ねた、風合いのある建物がたくさんあります。しかし残念なことに、中には空き家・空き店舗も多いのです。

人の「暮らし」のない状態では、建物は呼吸をすることができません。まだまだ輝くことができる、旧い素敵な建物も、時間の流れとともに壊され、開発され、姿を消していきます。今あるこの風景も、何もしなければずっと存在し続けるわけではない。建築に関わる仕事をする人間として、地元の抱えるこの課題をいつか何とかしたいと考えていました。

 

 

 

 

<出典:「川越市立地適正化計画」>

 

 

 

<僕たちが手掛けることになった物件も、ずっとシャッターが閉ざされていました>

 

 

・・・その「いつか」は意外と早くやってきたのです。昨年、川越市主催で行われたエリアリノベーション事業「まちづくりキャンプ」をきっかけに、仲間と共に会社を興し、この課題に正面から向き合うことになりました。

(「80%って…?」 社名の由来はこちらから!)

僕たちは事業の目的を「空き家・空き店舗を、関わる人・集まる人が等身大で幸せに、楽しく過ごせる場にリノベーションすることにより、まちづくりに貢献すること。」と定め、早速活動を開始しました。

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

リノベーション第1号案件スタート!

 

僕たち株式会社80%は、川越市連雀町にあるこの長屋を実際にリノベーションし、飲食店をオープンさせます。

 

 

 

 

 

 

昭和30年代に建てられたこの建物は、バイク販売店、青果店、作業用品店、など、時代とともに看板を変えてきました。

 

この長屋を所有者様から借り受け、リノベーションを施し、地域活性化を担ってくださるテナントさんにサブリースをするのが僕らの役目です。

 

(実はこうして物件を通じて住人と地域の間を取り持つ仕事は江戸時代「家守(屋守)」といわれていました。意外と古い仕事です!)

 

ご入居されるテナントさんも決定し、西側(角)には、現在、川越市役所斜め前で営業中の、川越発の人気コーヒースタンド「glin coffee」さん(https://www.facebook.com/glincoffee/)の2号店が、東側には、僕たち80%の仲間の一人が事業主・店主を務める、おでんと日本酒とやさい中心のバル「すずのや」が、それぞれ6月中旬以降にOPEN予定です。

 

 

 

 

 

 

<「すずのや」店主。提携農園にて。>

 

 

市主催のまちづくり事業をきっかけに始まった僕たちの取り組みですが、行政からの補助金に極力頼らず、民間の立場で「自立」して事業を行うことにこだわりをもっています。自分たちの限られた自己資金と借入金とで事業を実施するため、要所ではプロの職人さんに入って頂きながらも、自分たちでもできる作業(解体・塗装・清掃等)は、DIY(Do it yourself:自主施工)で行っております。

 

 

 

 

 <解体はほとんど自分達で手壊し。長いバールを重宝しました。>

   

 

 

 

 <瓦職人さん達による撤去作業>

 

 

 

 

 <新しい屋根は、ガルバリウム鋼板フッ素加工葺き>

 

 

 

DIYといっても、メンバーに建築、リノベーションのプロがおりますので、安全管理とデザイン性の部分には特にこだわって取り組んでおります。

また、DIY部分は、80%メンバーや、時間ができた時にフッと手伝いに来てくれる仲間たち、ワークショップに参加して頂いた皆さんの手で、コツコツと進めています。

 

 

 

 

<2F天井を張らずに、梁と片流れの屋根裏は現しにしました。断熱材は屋外側に貼っています。>

 

 

 

<大きな吹抜けも今回のプランの特長の一つです。1F床から2F屋根裏まで続く空間、眺め、開放感は僕たちの大のお気に入りです。>

 

 

 

 

 <建物を鉄骨で補強した後、外した柱はベンチとして再利用しました。店先に並ぶ予定です。>

 

 

 

 

 <撤去柱再利用ベンチと既存柱の塗装ワークショップ。子ども達も大活躍。>

 

 

 

なぜクラウドファンディングをするのか?

 

DIYでの解体からはじまったリノベーション工事は驚きの連続です。壁を壊したと思ったら古い壁が現れ、剥がせばさらに土壁が現れ…二階では屋根を支える部材に近隣の小学校のはるか昔の建替え工事で譲り受けた木材がリユースされ…物語に事欠きません。建物の歴史を感じます。

 

 

想定外の出来事は物語を生み出す一方で、出費がかさむ大きな要因でもあります。今回、クラウドファンディングをさせて頂くにあたり、その使用用途は、工事後半で不足してしまった「工費」への充当です。具体的には、

 

□ 外部建具・シャッターの修繕費

□ DIYで行う塗装塗料・養生代

 

等に使用させて頂きたいと考えております。

 

自分達で行える工事は行い、自己資金も追加で持ち寄り、また、所有者様や協力業者様、その他多くの方々に多大なるご協力を頂きながら、おかげさまであと少しのところまで工事を進めて参りました。空き家・空き店舗のシャッターを、前述のとおり補助金等に頼らず(※)に、自分達でリスクを取って開けることの難しさを感じることはありますが、僕たちは事業を通じて少しでも空き家・空き店舗を解消し、地域の活性化・川越のまちづくりにも貢献したいと考えております。

(※当クラウドファンディングが成立した際の手数料補助は申請予定です。)

 

 

 

 

<「すずのや」2F。塗装を残してほぼ完成しています。>

 

 

 

 

<「glin coffee2F」。交差点に面した角地ですので、開放感がとてもイイ感じです。内装工事中です。>

 

 

 

 

<「すずのや1F」も急ピッチで内装工事が進んでいます>

 

 

現在、6月中旬以降のテナントさんOPENに向けて内装工事をしている段階で、皆様のご支援を頂ければ、リノベーション工事を完成させ、街角に、小さいながらも素敵な店舗を完成させることが出来る見込みです。

 

 

 

<まちづくりキャンプの際に作成した、完成イメージ図>

 

 

旧市街地にある立派な蔵造りも、商家の店蔵(お店と住居を兼ねた蔵)だったものが多く、そして今もなお続いているお店がたくさんあります。店主の方や地域の方が、建物を大切に守り、暮らしを重ねてきたことが、人を惹きつける魅力につながり、「小江戸」を成り立たせている— 僕らが手掛ける物件も、そんな風に地域に守り育ててもらいながら、暮らす人からも訪れる人からも愛される場所になることを目指しています。この物件が、この地域が、この街が見てきた景色・歩んできた歴史を、僕らなりの方法でしっかり紡いで残していきたい。そう強く思っています。

そしてまた、川越は観光地が賑わっているだけでなく、「うらかわ」という言葉も生まれているとおり、裏通りにも少しずつですが素敵なお店が増えてきています。僕たちが裏通りの素敵な建物をリノベーションし、そのようなお店を増やすことができれば、川越が更に魅力的なまちとなるのではないかとも思っています。

 

僕たちの小さな活動にご賛同頂き、ご支援を頂けると嬉しいです。 

皆様のご協力を、どうぞ宜しくお願いいたします。

 

 

 

 

 

<株式会社80%の紹介>

 

〇会社概要

地元川越で設計事務所を営む一級建築士(荒木)、人気飲食店の店長なども経験した飲食店開業希望者(鈴木)、地元川越で不動産会社を経営する不動産コンサルタント(松ヶ角)、中目黒でリノベーション会社を営む一級建築士(田中)の4名が集まり、2016年12月に設立した自立型民間まちづくり会社。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〇メンバープロフィール

   

 

 

 

荒木 牧人(Makito Araki)

 

株式会社80パーセント 代表取締役(事業統括、工事担当)

荒木牧人建築設計事務所(http://maao.jp)代表

一級建築士 一級建築施工管理技士、埼玉県被災建築物応急危険度判定士、

福祉住環境コーディネーター2級、省エネ建築診断士(パッシブハウスジャパン)

現場監督、設計事務所勤務を経て自分の設計事務所を構えた途端、地域の自治会長や小学校のPTA会長になることで地域とつながり、偶然知った設計コンペの受賞を機にリノベーションに興味を持ち、現在に至る。川越市在住。

趣味は読書・献血・子どもたちと遊ぶこと・新河岸川でのカヌー&SUP。

 

 

 

 

 

鈴木 豪(Go Suzuki)

 

株式会社80パーセント 取締役(飲食事業担当)

すずのや 店主

1993年より、飲食業界に従事。新橋の人気立ち飲み店の店長を務めるなど、飲食業界で多くの経験を積む。今回、その豊富な経験と知識、人脈などを活かして、川越市連雀町に「おやさいとくだものとお酒と すずのや」開業予定。特に日本酒の選定にはこだわりと自信有り。秋田県出身。川越市在住。

趣味はまち歩き、居酒屋探訪、デパ地下巡り。

 

 

 

 

 

 

松ヶ角 尚人(Naoto Matsugasumi)

 

株式会社80パーセント 取締役(不動産、財務・経理担当)

有限会社川越ホーム(http://www.kawagoehome.com/)取締役社長

公認不動産コンサルティングマスター、宅地建物取引士、マンション管理士

普通の町の不動産屋さんだったはずが、なぜか個性的な人・物件が周りに集まり、そのような案件も多数手掛けることに・・・。ユニークな案件たちを実現化すべく、日々、楽しみながら悪戦苦闘中。川越市在住。

趣味は読書、ランニング、まち歩き、山歩き

 

 

 

 

 

田中 明裕(Akihiro Tanaka)

 

株式会社80パーセント デザイン部長(リノベーション、デザイン担当)

中目黒のリノベーション会社 株式会社coto(http://coto-inc.net/) 代表取締役

中目黒のコワーキングスペース knot 運営

一級建築士 
日高市生まれ、日高市育ち、日高市在住、ただ会社は中目黒・・。

地元に街に愛される場を作りたいと東上線を行ったり来たり。 

趣味 サッカー。古い建物を見て妄想すること。

 

 

 

 

<メディア掲載実績>

 

☆ 川越経済新聞さん  2017-3-30

 https://kawagoe.keizai.biz/column/1/

 

☆ 川越farmer's Marketさん 2017-04-23

 https://www.facebook.com/kawagoefm/posts/1333104070107751

 

☆ カワゴエ・マス・メディアさん 2017-5-01

 http://koedo.info/17050180percent/

 

 

クレジットカード以外のご支援の方法

 

・銀行振込 によるご支援

メール、もしくはお電話にてお問い合わせください。

その後、振込先銀行口座をお伝えいたします。

銀行振込お問い合わせメールアドレス

80p.2016@gmail.com

銀行振込お問い合わせ電話番号

080-5543-2491(担当:荒木)

 

現金をお預かりし、代理で決済致します。

100%不成立の場合は責任を持ってお返しさせて頂きます。

※事前にリターン品をお選び頂くと受付がスムーズです。

 

  • 2017/09/30 10:11

      80%自主企画として、講演会のイベントを企画致しました。 ゲストは全国各地でリノベーションの事業展開をなさりつつ、リノベ界を牽引しておられる「嶋田洋平」さん。   嶋田さんがどんなお話をしてくださるかはお楽しみ。きっと皆さんの未来につながる実践的なお話が聞けると思います。   ...

  • 2017/09/10 06:18

    8月16日付で下記のとおり告知させて頂きました、9月16日(土)開催の『クラウドファンディングご支援者様謝恩パーティー』が来週末にせまってまいりました。   ご参加のお申込みを頂いた皆さま、ありがとうございます!『すずのや』にて、美味しいお料理とお酒を用意してお待ちしております!! ...

  • 2017/08/17 09:05

    【クラウドファンディングにご支援下さった皆様へ】   『謝恩パーティー開催のお知らせ』   この度は、私達の事業に多大なるご支援を頂きまして、誠に有難うございます。   おかげさまで、1号案件である「旧大工町長屋」のリノベーション工事は無事完了しました。   ご入居された2テナ...