● はじめにご挨拶

初めまして。こんにちは。NPO法人無料塾ひこざ代表理事の角田眞喜子です。

 


私は2010年7月に埼玉県川口市で開かれた埼玉県弁護士会主催の「子どもの貧困を考えるシンポジウム」で、母子家庭の大変さや生活保護を受けながら男子校に通う生徒の切実な訴えを聴き、これは放っておけないと強く感じました。

そして、地域の大人たちが子どもを見守り、勉強や悩み事の相談もできる寺子屋のような居場所を作ることはできないだろうかと考えたことが、無料塾ひこざ開塾のきっかけです。

 

現在無料塾ひこざはたくさんの方々に支えられて、日々活動しています。

子ども達が安心して通う姿を見られることは、本当に嬉しい事です。

 

● ひこざの紹介

▲塾の外観

▲塾の内観(学習スペース)

 

▲塾の内観(くつろぎスペース)

 


無料塾ひこざは、すべての子どもの学ぶ権利を守るために「経済的な困難などの問題を抱える子どもの居場所・学びの場」として2015年2月に設立しました。小・中学生を対象に週2回平日の放課後にマンツーマン指導を基本とする学習支援活動を行っています。
ひこざでは通塾のための経済的負担をゼロにするために、地域住民と学生の無償ボランティアで運営しています。

現在(2019年3月)、40人ほどの小・中学生が毎週火・金曜日の17時過ぎにひこざにやってきて楽し気に時間を過ごしております。塾生の多い時間帯には、玄関は塾生やボランティア学生の靴でいっぱいになります。学習用の部屋は満席状態になり、くつろぎ用の部屋は勉強を終えた塾生たちで賑わいを見せます。

ひこざには授業の時間にすることがルールとして定まっていません。教科の学習を進めたり、オセロや将棋で学生と対決したり、はたまた1時間おしゃべりしたり。皆担当のスタッフと相談しながら自分の選んだ方法で学びを深めています。

 

ひこざには立場も年齢も全く違う、色々な人々が集います。通う塾生たちは学年も学力も抱える問題もバラバラ。スタッフもさまざまな学部の大学生からシルバー世代のスタッフまで実に多様です。

そして、この多様性がそれぞれに問題を抱えひこざにやってくる子ども達をそのままで受け入れ、自然と溶け込ませるのだと考えています。

 

● 無料塾ひこざ創立からの2年間を1冊の本に

 

 

 

私たちが今回、クラウドファンディングを始めた目的は、ひこざの立ち上げとそこから2年間の活動の過程を1冊の本にして出版するためです。

本のタイトルはズバリ、『無料塾はじめました』(仮)と考えています!

ひこざ立ち上げまでの経緯、運営形態、実践記録などを印象的なエピソードや活動に携わるメンバーたちの想いとともにまとめています。

 

具体的な動きとしては、2018年の5月に編集委員会を立ち上げて以降、月1回編集委員及び外部編集の方&出版会社の方による出版会議を開き、ゆっくりではありますが、原稿の作成を進めてきました。

現段階(2019年3月)で、ひこざの運営に関わる数々の支援者の方々から集めた声をもとに、原稿のほとんどが出来上がり、やっとおよそ160頁(予定)の本の完成予想図が見えてきたというところです。

発行予定は少し押してしまうかもしれませんが、2019年6月末~7月を予定しています。

 

支援金の使い道

活動記録本の出版費用(リターン送料、クラウドファンディング手数料含む)

 

● 活動記録本の出版を目指したきっかけ

 


 

 

無料塾での学習支援活動をしていると、「ニーズはあるの?」「無料で活動を続けていけるの?」などの疑問の声を耳にします。

また、「実際にどんな活動をしているのか知りたい。」「自分も無料塾を立ち上げたい。」と訪ねてくれる見学者も少なからずいらっしゃいます。

しかし、これまでの取り組みの記録をまとめた資料がないために、毎回訪問してくれる方々への説明が言葉不足になり、内容の不十分さを反省することを繰り返していました。

無料塾の楽しさや温かさ、続けることで見られた子どもたちの変化やありのままの輝き、伝えたいことは山ほどあるのですが、なかなかその場で上手く伝えられない悔しさがありました。

 

そこで、無料塾ひこざのこれまでを丁寧にまとめた資料がほしいというのが、今回活動記録本の出版を目指したきっかけです。

この活動記録本の出版は、「ニーズはあるの?」「無料で活動を続けていけるの?」といった問いへの1つの回答にもなると思います。

 

● 活動記録本に込める願い

 

▲交流会のらーめん作りの準備を終え、一息つく学生たち

 

 ▲卒塾式の様子

 

私達は無料塾ひこざを大きな塾へと成長させていくことは目指していません。

金銭的な理由で有料の塾に通えない子どもや塾に通うのはハードルが高いという子ども達も、安心して通い続けることができる、そんな学びの場が各地域に必要だと感じます。

 

今回のプロジェクトを通して、ひこざが如何に地域の人たちの善意、想いで出来上がってきたかを広めていけたらなと考えています。

ひこざは地元の住民スタッフと学生達という教育素人集団で、手探りで運営・学習支援を行っています。それでも、自分に自信を持てなかった子ども達が自己肯定感を高め、夢を語るようになったり、勉強が嫌いで手を付けようとしなかった塾生が知ることの楽しさを覚え、自分から分からないところを積極的に質問するようになったりと、前向きな変化は確かに生まれています。

何より、誰もが受け入れられているという安心できる空間がひこざにはあると思います。


1つ1つはコンパクトなもので構いません。各小学校区に1つずつ無料塾のような居場所・学びの場ができならいいなと願っています。

その未来への足掛かりとして、私達の経験や葛藤を少しでも、地域の子ども達を想って何か行動を起こしたいと考えている人たちへ届け、参考資料の1つになれたらと思います。

 

 

 

子ども達が安心して学べる居場所を。 

 

私達の開塾以来からの活動の目的は、地域に子ども達にとってひこざがこのような場所であることです。

そして、同じような場所が必要とするすべての子ども達に届けられ、安心してのびのびと生きる子ども達の姿が増えていくことを目指しています。

現在を生きる子ども達のために、あなたの力を貸してください。


 

 

● お問い合わせ先

 特定非営利活動法人無料塾ひこざ

住所:埼玉県さいたま市桜区下大久保816

電話:080-4717-1535(火・金の16:00~20:00)

Mail  hikoza0203@gmail.com

 

● 起案者情報

 

 

【団体名】 NPO法人無料塾ひこざ

【代表者】 角田眞喜子

【担当者】 榎本文夫

【HP】 http://無料塾ひこざ.jp

【Facebook】 https://www.facebook.com/jyukuhikoza/

 

  • 2019/08/13 15:46

    皆さん、こんにちは。 当プロジェクトの閲覧と応援、いつもありがとうございます。   大変お待たせいたしました。 ついに私たち無料塾ひこざの活動記録本、 『子どもが元気になる無料塾 ~地域型無料塾「ひこざ」の魔法力~』 が完成いたしました!!   出来上がった本、1200冊がひこ...

  • 2019/08/01 20:28

    こんにちは。 当プロジェクトの閲覧と応援、ありがとうございます。   今年もとうとう8月に入り、連日真夏の暑さが続いております。 皆さん、熱中症、夏バテにはお気を付けください。   そして、4日後の8/5(月)に私たちの出版本『子どもが元気になる無料塾~地域型無料塾「ひこざ」の魔法...

  • 2019/07/19 21:10

    こんにちは。 当プロジェクトの閲覧と応援、いつもありがとうございます。   レポートの更新がご無沙汰となってしまいましたが、今回は表紙カバーのデザインが決まりましたので、そちらをご報告させて頂きたいと思います。 表紙カバーデザイン、こちらになります!! 暖かなオレンジ色のタイ...