※一部内容を訂正させていただきました。訂正点に関しましては、プロジェクト詳細の下部をご確認ください。
レポートもご確認ください。
https://faavo.jp/fukui/project/2063/report/12551#pj-single-nav
みなさまはじめまして!
小浜市地域おこし協力隊の原 寿鶴(はら すず)です。
生まれも育ちも東京育ちである私は、二年前に福井県小浜市に移住しました。
福井県小浜市は、京都府と隣接している日本海側の漁師町です。
(小浜市 矢代)
プロジェクトの概要・目的
近年、日本文化の担い手が減少しています。
地方で脈々と継承されてきた芸能も例外ではありません。
60代から90代の担い手が中心の若狭能『倉座』。
今何か行動を起こさなければ、貴重な文化がまた一つ失われるかもしれません!!!!
そうならないためにも、地元と倉座の交流を通して、伝統芸能の存続を目指します!
一緒に日本の伝統文化を守りましょう!
小浜市と世阿弥の意外な関係
歴史の教科書にも載っている世阿弥。
実はこの世阿弥と小浜市にはご縁があります。
かつて京都で芸能文化が花開くきっかけを作った観阿弥(父)、世阿弥(息子)ですが、時代の情勢が変化し、世阿弥は佐渡島へ流刑されます。
流刑される船に乗船した土地、それがここ、小浜市でした。
世阿弥は以前にも小浜市に来たことがあるらしく、彼の日記である『金島書』にはこのように載っています。
『若州
永享六年五月四日都を出で、次日若州小浜と云泊に着きぬ。ここは先年も見たりし処なれど、今は老耄なれば定かならず~略~』
先年にも見たりし、とは、「以前来たことがある」という意味です。
かつては能の活動が活発であった小浜市に世阿弥は来ていたのです。
(若狭姫神社 能舞台)
能と小浜市
鯖街道と呼ばれる、京都と小浜を繋ぐ街道。
その街道では多くのモノが行きかい、多くの文化が伝承されました。
若狭地方で最も古いお祭り「放生祭(ほうぜまつり)」(小浜市)もその一つです。
また江戸時代には酒井家の庇護を受け、小浜市をはじめ若狭地域の神社には能舞台や舞殿が多く存在しました。
悲しいことに、現在ではあまり使用されていません。
(放生祭 小浜市)
観世流と若狭能「倉座」
能と深い関わりのある小浜市では、観世流と呼ばれる流派が古くから活動していました。
今回のメインである若狭能「倉座」は、観世流とは違い、プロの集団ではありません。
プロもアマチュアもいる''流儀''が観世流、アマチュアは「倉座」
(倉座 一人翁)
流と座、には違いがあるのです。
「倉座」はプロではないながらも、田楽や猿楽の形が残っており、伝統芸能の世界でも価値あるモノだと思われます。
↓倉座について
http://info.pref.fukui.jp/bunka/bunkazai/sitei/mukeimin/wakasanokuraza-shinji.html
若狭地域で発展していった倉座。現在でも小浜市と若狭町(小浜市の隣)の方々が中心となって活動しています。
しかし、
「倉座」には若い後継者がいません。
深刻な後継者不足に陥っています。
冒頭でも述べましたが、担い手の年齢は60代から90代。
今、「倉座」の後継者を見つけなければ、歴史深い伝統芸能がまた一つ消滅してしまう可能性があります!
一度失われたものを、復活させることは至難の業です。
今動かなければ失ってしまうものがあります。
(満次郎氏 子ども教室の様子)
能楽師 辰巳 満次郎氏
そんな中、私は運よくある方と出会いました。
能楽師の辰巳 満次郎氏です。
満次郎氏は今回の企画だけでなく、大阪府や岐阜県、奈良県などでも活性化事業に参加され、多くのノウハウをお持ちでありながら、柔軟な発想で活動されています。
満次郎氏 オフィシャルサイト
スフィンクスの前で能の奉納をされたらしいです✨
実は、小浜市と奈良県は姉妹都市というつながりがあります。
その理由は「お水送り」と「お水取り」という、古代から受け継がれてきた神事のつながりがあるから。
奈良県で薪御能のシテ(主役)を務める満次郎氏。
姉妹都市間の交流を神事だけでなく、芸能でも深めることができるのではないか。
このプロジェクトでは、色々な面で満次郎氏のお力をお借りしています。
(お水送り動画 プロジェクト参加者カメラマン撮影 小浜市)
(お水送り 大護摩)
https://www.facebook.com/pg/obama.city.chioko/photos/?tab=album&album_id=1897253160542562
(お水送り写真 地域おこし協力隊Facebookアルバムより)
小浜市に来ていただき、お水送りをご覧いただきました。そして能舞台や地元の方ともお話していただきました。
その際
「小浜は正しく能の故郷であり、世阿弥船出の地であり、倉座が残り、能舞台が多数残る貴重な地です」
というお言葉をいただきました。
能の故郷
この言葉に恥じぬよう、このプロジェクトをきっかけに小浜市内外で能を盛り上げたいのです!
流派を越えた地域活性化活動
観世流と倉座と宝生流(満次郎氏)。
プロと素人、流派の違いを越えて、地域活性化運動を行おうとしています。
流派を越えた活動は、能の世界でもとても珍しいことです。
今後の能世界を継承していく若者を増やしていくため、新しい形の取り組みを行いたいのです!
皆様のご支援、ご声援、よろしくお願いいたします!!
プロジェクト内容
簡潔にプロジェクト内容をご紹介いたします。
8月6日(日)13:00~16:30
旭座(明治時代の芝居小屋)
・ワークショップ 能に触れる
・シンポジウム「小浜の魅力を大いに語る」
・倉座「一人翁」 公演
・小浜市謡曲連合会 公演
・仕舞 公演(観世流)
*8/6のチラシは今後作成予定。作成でき次第、8/6イベント内容の詳細をレポートにて告知させていただきます。
資金の使い道
観世流への報償費、倉座への資金、満次郎氏の交通費に当てさせていただく予定です。
もし目標金額以上の支援を得ることができた場合、実行委員会で話し合いを重ね、レポートにて発表を行う予定です。
決定次第、誠心誠意をもって対応させていただきますのでよろしくお願いします。
現段階の目標金額以上のご支援 予定
・満次郎氏へのお礼
リターン紹介
一部リターンの紹介をさせていただきます。
観世流、倉座、そして小浜のポストカードセット5枚組
小浜のうまいもん
シンポジウム 招待券
「能の本」(辰巳満次郎氏監修)
「能の本」紹介
能の本は、能の知識がない人でも読みやすい本です。
なぜなら能の物語を中心に紹介されているから!
中身を少しご紹介…
難しい専門用語が並ぶ本ではなく、
かわいいイラストと漫画、そして解説で知る能の世界は、今までとは違う参考本としておすすめです!
*リターン品 確認事項
・シンポジウム招待券(チケット)は完成次第送付いたします。
最後に
ここまでプロジェクトの説明をお読みいただき、
誠にありがとうございます。
お話したいこと、伝えたいことはまだまだございますが、それはこれからのレポートで熱く伝えていけたらな、と思っております。
つたない文章ではありましたが、少しでも熱意が伝わりましたらうれしいです!!!!!!
よろしくお願いします!
※訂正点について
子ども能楽教室・DVDについての各点を訂正させていただきました。子ども教室は参加者が集まらなかったため、中止となり、それに伴いまして、子ども能楽教室の様子を収める予定でしたDVDは制作しないこととなりました。
大きな変更となってしまい申し訳ございません。
最新の活動報告
もっと見る【リターン品の発送について】
2017/09/29 18:16ご支援を賜りました皆様、こんばんは。 事務局の原です。 本日、すべてのリターン品を発送いたしましたのでご報告させていただきます。 明日以降の到着となりますので、気長に待っていただけたら幸いです。 今回のリターン品発送の報告をもって、今回のプロジェクトは終了とさせていただきます。 短い期間ではございましたが、皆様とのご縁をいただけましたことに感謝しかございません。 実質一人で企画を練っていた時には想像もできないくらい、多くの方に助けていただきました。 今後も地域のためになるような活動を続けていく中で、今回学んだことを生かしていけたらな、と思います。 不束者の事務局で、皆様には多大なるご迷惑をおかけしましたこと、この場をもって謝らせてください。 変更変更また変更ばかりな企画で申し訳ございませんでしたm(_ _)m 温かく見守っていただき誠にありがとうございます。 また何かの企画やSNSなどで交流できることを祈って。 この度は誠にありがとうございました。 世阿弥船出の地 小浜の魅力発信実行委員会 事務局 原 寿鶴 もっと見る
【リターン品の発想について】1000円、3000円のご支援を賜った方々へ
2017/09/15 12:37ご支援を賜りました皆様こんにちは。 事務局の原です。 昨日リターン品の発想をいたしましたので、ご報告いたします。 ・1000円ご支援いただいた方 ・3000円ご支援いただいた方 5000円以上のご支援を賜りました皆様、もうしばらくお待ちください。 手書き報告書を作成しておりまして、遅くなってしまっています。 申し訳ございません。 世阿弥船出の地小浜の魅力発信実行委員会 事務局 原 もっと見る
~世阿弥船出の地おばま~若狭能knowフェスティバル 満員御礼!!
2017/08/08 13:00平素よりお世話になっております! 事務局の原です。 皆様からのご支援を賜り、 8月6日(日)13:00~ 晴天にも恵まれ、なんとか無事にイベントを迎えることができました。 来場者数は70名!!!!! (場所の収容人数150人) 満員御礼の大成功でした 実行委員を中心に多くの方にPRさせていただき、SNSの告知では英語でもさせていただきました。 その影響もあってか、 外国人のお客様が3名いらっしゃってくださいました!!!! アンケートは日本語でしかご用意していなかったのですが、 受付で急きょ英語を書き足して、アンケートも書いていただきました! 内容的に、年配の方が多かったのですが、20代男性や30代や40代の女性にもお越し頂けました。 20代男性の方が地元の練習を見に行きたいということで、今後は地元愛好家さんたちの練習を一緒に見学に行く予定です。 そのお方も今回の公演を見て 「和服がかっこいい。出演者の年齢層的に本当に伝統が途絶えそうだと感じて、見学に行きたくなった」 とお言葉をいただきました。 ありがたいお言葉です。 そしてそれを感じていただけたことで、今回のイベントは成功だったと感じております。 存在の認知度向上と現状の把握。 そのどちらもをお伝えできる良い機会になったと感じております。 アンケートの集計や手書き報告書のリターン品が完成しましたら、再度レポートにてご連絡させていただきます。 今後とも、当プロジェクトをよろしくお願いいたします。 世阿弥船出の地 小浜の魅力発信実行委員会 事務局 原 もっと見る