はじめに

わたしたちのプロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
保護ねこシェルターCATS WELCARE代表の川越と申します。わたしたちは大阪市内で保護ねこ活動をしています。
今年の2月に生後5カ月で 当シェルターを卒業し、温かい家族と暮らす幸せを手にしたばかりのネル。これからずっと幸せに暮らすはずだったネルを襲ったのがネコ伝染性腹膜炎(FIP)という致死的な病気でした。先生に余命は1か月と宣告されました。
わたしたちは里親様から報告を受け、何としてもネルを救いたいと考えこのプロジェクトを立ち上げました。

【6月14日追記】

保護ねこネルを応援して下さっている皆様。ありがとうございます。
本日、公開3日目にして3か月の治療費のうちの1か月分である目標額に到達いたしました。予想外のことに驚くとともに、何としてもネルを助けなければと決意を新たにしております。
プロジェクトを開始した時はネルの状態が悪く、正直治療を完遂できるかどうか自信がありませんでした。皆様にご支援いただいたにも関わらず、治療を中断しなければならない事態になることが不安で、目標金額を1か月分の治療費とさせていただきました。現在治療開始後約2週間ですが、ネルは日に日に元気を取り戻し、私たちもネルの明るい未来を信じることができるようになりました。
治療を完遂するには3か月の投薬が必要です。まだ2か月分の治療費が足りません。最後まで治療をするだけの費用180万円をNEXT GOALとして設定させていただきます。
皆様、引き続きネルを応援いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

【6月21日追記】

ネルは順調に元気を回復してきています。すっかり病気が完治して、ネルがしあわせな日常を取り戻すのも夢ではなくなってきました。病気を完全に克服するため、あと2か月治療を継続する必要があります。体重も少しずつ増えてきて、今後投薬量も増えていきます。引き続きご支援よろしくお願いいたします。


保護~シェルター時代のネル

新しいおうちでくつろぐネル

このプロジェクトで実現したいこと

ネルの命を助けたい!不安なく暮らす幸せをやっと手に入れたこの子に、もっと幸せになってほしい。

ネコ伝染性腹膜炎(FIP)はこれまで助からない病気と言われてきました。特にネルが診断されたウェットタイプは進行も早く、数週間から数カ月のうちにほぼ100%が命を落とすとされています。けれどもここ数年、病因のコロナウイルスに対する抗ウイルス薬による治療方法が開発され、治療をしたネコの半数以上を救命できたという画期的な治療成績が報告されるようになりました。
わたしたちはこのお薬を使って、ネルの命を救いたいと思っています。けれど、悲しいことにこのお薬はまだ未承認で日本国内では販売されいません。とても高額ですぐに始められるようなものではありませんでした。私たちは悩み、数日考えましたが、その間にもネルはどんどん元気がなくなり、このままではこの子を失ってしまう、と思いました。病気は待ってくれない。大切な命はお金には代えられない。私たちは里親さんと力を合わせてこの子に治療を受けさせようと決め、6月1日より治療を開始しました。
これから毎日12週間84日の間、投薬をしながらネルの看護をします。病院からは治療費は150万円くらいかかるといわれています。

また、ネルの治療経過をお伝えすることで、FIPで苦しんでいるねこのご家族に情報提供し、同じ病気のねこたちが救命されればと願っています。経過はクラウドファンディングの活動報告だけでなく、当シェルターのHP、SNS等でご報告し、この治療の存在を広めたいと思っています。

ノラねこだったネル。保護されたときはまだ3か月ほどの仔ねこでしたが、すでに何度も怖い思いをしたのでしょう。とても臆病な子でした。シェルターで他のねこたちに守られながら、少しずつ私たちに心を開いてくれたネル。怖い思いをしても、最後は人を信じてくれたネル。まだ10カ月しか生きていないネル。この子には穏やかで幸せな暮らしをもっと知ってほしい。
皆様この子に生きるチャンスを与えるため、治療費のご支援をいただけないでしょうか。どうかよろしくお願いいたします。

一緒に家族になったクゥはいつもネルを守ってくれていました


これまでの経緯

1週間ほど前、しばらく連絡が途絶えていたネルの里親さんからLineで連絡がありました。最近クゥ、ネルは元気にしているのかなぁ、という思いが時々脳裏をよぎりましたが、新型コロナの流行でシェルターの資金源である保護ねこサロン営業も一時休業となり対応に追われていたため、そのうち連絡してみようと思っていた矢先でした。
「こんにちは。ネルちゃんのことなんですが。最近遊びません。なんか元気が出ないみたいです。以前は私の横に来てゴロンとしていたのですが、最近しなくなりました。夜もボールで遊んでいたのですが、最近はずっとじっとしています。なんか元気ないんですよね。」
わたしたちはあれこれ原因について話し合いましたが、まさかそんな大病だとは想像もできませんでした。けれど、体重もあまり増えていないとのことでしたので、一度病院に連れて行こうということになりました。

4日前、シェルターのスタッフも付き添って病院を受診しました。
先生は話を聞いたあと、ネルのおなかを触診しおっしゃいました。腹水がかなりたまっています。ネコ伝染性腹膜炎(FIP)でしょう。残念ながら治すことは難しく、余命はあと1-3か月くらいでしょう、と。

わたしたちは言葉を失いました。どうしてネルが。やっと幸せになったのに。 ネルのお母さんである里親さんは涙を流しておられました。

治療開始前のネル。つらいね、がんばって。

FIPは最近高額ながら治療法があると耳にしていました。すぐにネットで調べて、翌日治療をしている病院に電話をして相談しました。
治療薬の量は体重で決まります。 ネルは現在、3.18㎏。治療は12週間毎日投薬が必要で、ネルの体重だと大体150万円かかる、とのことでした。私たちは頭を抱えました。折り悪く新型コロナの影響でシェルターの運営資金についても頭を悩ませている状況で、その費用を捻出することができるのか。

毎日朝から晩まで考えました。どうしてネルが。この子の運命と思って受け入れるしかないのか。
でもどうしてもあきらめきれませんでした。クラウドファンディングをして治療費を工面しては。でも集まらなかったら…。考えてはあきらめ、また考えて。
「ネルは、病院に行ったストレスからか、病状が少し進んだ気がします。(中略)咳き込んだり、立てなかったり…。その度にクゥが心配そうに寄り添ってくれています。」昨日そう連絡がありました。ネルの病気は確実に進んでいます。FIPウェットタイプは胸水がたまって呼吸ができなくなり亡くなることが多いそうです。咳が出ているということは胸にもすでに病気が?ネルに残された時間はあとどれだけあるのだろう。
そう思ったとき心は決まりました。このまま黙って病気に負けてしまうわけにはいかない。戦わずして終わらせられない。
すぐに病院に連絡をし、院長先生がご親切に夜中にお電話をくださいました。無理をお願いして翌日より治療を開始するお約束をいただきました。

そして6月1日、お薬を手に入れました。注射薬は内服薬の1.5倍と高額でしたが、薬が飲めずに病状が悪化するリスクを考え最初は注射薬で治療を開始することにしました。

初回注射薬 5日分

この注射はかなり痛いのでがんばってもらわなくてはなりません、と前もって先生に説明を受けていました。が、注射の時、ネルは啼くことも暴れることもありませんでした。ほっとした半面、抵抗する力もないほど弱っているのだろうかと胸が痛みました。この後続けて毎日5日間注射をうけ、その後は内服薬に切り替えて治療を継続する予定としています。

注射のあと。痛いね、こわいね。ごめんね…


このお薬で治療を受けると、日に日に元気になって、ご飯を食べるようになって…。FIPで同じ治療を選択された方の報告を見ると、そんな記載が多くみられました。
「ネル、こわい思いさせてごめんね、でもこれで絶対元気になれるから。がんばって。きっと明日にはずっと楽になっているからね。」 なかば祈るような気持ちでそう語りかけました。そして治療初日の夜。
ネルはこれまでみたこともないほどつらそうでした。ぐったりと横たわり、息をするのもやっとという感じです。そっと撫でてやってもほとんど反応はみられず。
このまま逝ってしまうのだろうか。私たちは最後にネルにつらい思いをさせただけなのだろうか。治療をしたことがかえって負担になってしまったのだろうか…。つらそうに横たわるネルをみても、私たちには何もしてあげることができませんでした。もうこれ以上治療で苦しめるのはやめよう。悲しさと悔しさと後悔でいっぱいで、明日もネルが生きていてくれることを祈るしかありませんでした。


そして翌朝。
もう動くこともままならないと思っていたネルが、ケージの下の段に降りてきていました。
まだかなりしんどそうですが、表情にはすこし余裕がみられます。目にも少し光が戻ったように感じられました。
「ネル、大丈夫?」 大好きなちゅーるをもっていってあげると少しずつ食べました。よかった、ネルはまだがんばってくれている。
2日目の治療を続けるかどうか迷いました。またネルを苦しめてしまうのではないか。今度は耐えられないかもしれない。けれど、このままではネルの命は助からない。何があっても頑張ると決めたのに1日で挫けるのか。
治療直前の最後の最後まで悩みました。里親さん、CATS WELCAREスタッフ間でも意見が揺れました。けれど、やっぱりあきらめることはできませんでした。一番つらいネルが、がんばってごはんを食べて生きようとしている。そう考えると唯一の望みを捨てるわけにはいきませんでした。私たちはもう一度お互いの意思を確認し、治療を継続することにしました。
そして、最後まで完走する治療費を確保するためにクラウドファンディングをすることも。多くの人たちに応援して頂くことで、治療費用だけでなく最後まで戦い抜く力を頂けるとも考えました。

応援していただくからにはやり遂げなければならない。私たちはなんとしてもこの子を助けたい、幸せになってほしい。
皆様、どうか私たちに力をください。 よろしくお願いいたします。


ネルはその後、日に日に元気になってきています。治療の経過については活動報告で随時お知らせいたします。お気に入り登録よろしくお願いいたします。


資金の使い道

ご支援いただいたお金はすべてネルの治療費に充てさせていただきます。
まずは治療開始当初1か月の治療費を目標金額にさせていただきます。
治療費は体重から算出されており、順調にいけば体重増加が得られそれに伴い投与量も増える可能性がありますが、現時点では、当初動物病院で提示された治療代に、キャンプファイヤーへの手数料12%、決済手数料5%、および贈与税が課税されることを加味して必要な金額を算出し、当初1か月の治療代としてこの金額とさせていただきました。
治療経過は必ず活動報告で皆様にお知らせし、治療費についてもご報告させていただきます。皆様のご厚意を無駄にすることはできません。ネルが1か月無事頑張ってくれたら…。継続してプロジェクトを立ち上げる予定です。よろしくお願いいたします。

【6月21日追記】

ネルは当初とても状態が悪かったのですが、治療の甲斐あって元気になってきました。このまま3か月の治療を完遂できそうです。当初の目標金額は達成しましたが、まだあと2か月分の治療費が必要です。ご支援いただいた資金はすべてネルの治療費に充てます。手数料、贈与税、リターンの準備にかかる諸費用を含め、目標金額を180万円とさせていただいています。よろしくお願いいたします。


実施スケジュール

6月1日 治療開始。当初5日は注射薬、以後は内服薬に切り替えて84日間の治療予定。
順調にいけば8月23日にすべての治療を終了、その後は副作用・再発等のチェックのため定期的に検査を継続して経過観察する予定です。

<All-in方式で実施します。>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


応援メッセージ

シェルター時代のネルを知っている方々より、たくさんの応援のお言葉を頂いています。
(「こうし」 はネルのシェルター時代の名前です)


リターン

急なことで、まだ十分準備ができていませんが、ネルの写真をプリントしたメッセージカード、ポストカード、ネルのイラスト缶バッジ、Tシャツなどを心ばかりの返礼品とさせていただきたいと考えています。

最後に

最後まで目を通していただきありがとうございました。
せっかく保護されて幸せになった命、まだ10カ月しか生きていない命を失いたくないのです。
新型コロナの流行で多くの方が生活設計を狂わされご苦労なさっている折にこのようなお願いは心苦しいのですが、私たちはどうしてもあきらめられません。
ほんのわずかで構いません。この子のしあわせな将来のためにご支援どうぞよろしくお願いいたします。

  • 2023/04/01 12:30

    ネルの支援者の皆様、ご無沙汰しております。いかがお過ごしでしょうか。皆様が応援してくださったネルは病気だったことが嘘のようにすっかり元気に楽しく毎日を過ごしています。このたび待望のネルの絵本ができました!!!ひとりぼっちだった怖がりネルが、家族の愛に包まれて自分の居場所を見つけて幸せになるお話...

  • 2020/12/22 17:00

    ネルの支援者の皆様、おひさしぶりです。本格的な寒さになってきました。コロナの流行も悪化の一途をたどっていますが、いかがお過ごしでしょうか。ネルはねこコロナウイルスーFIPを克服し、すっかり元気にしています。10月末に絵本原画展が無事終了し、先月治療終了後の定期診察にも行ってきました。こわい採血...

  • 2020/10/21 08:19

    ネルの支援者の皆様、こんにちは。涼しくなってきて風邪をひいている人が増えてきましたが、皆様お元気でお過ごしでしょうか。私は最近咳がでることが増えてきました。コロナの出現以来、ちょっとした咳でも周りの方々を不安にさせてしまうので早く治さなくては…。皆様もしっかり体調管理してくださいね!さて…。今...

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