《 代表からのお願い 》
”プレーゴ”とは、イタリア語で”どうぞ!”という意味です。「あなたの好きな映画を、”どうぞ”楽しんでください!」という想いで、この劇場の名称にしました。皆さまも、いろんな映画を観て、笑ったり、泣いたり、ドキドキしたりしたことがあると思います。そして、時に映画は人生の大きな指針を与えてくれることさえあります。映画はいつも心を豊かにし、明日の夢や希望を与えてくれます。
「藤枝シネ・プレーゴ」がこれまで上映してきた映画は約1500本。藤枝だけでなく、焼津や島田、牧之原、吉田、川根など、近隣の市町から多くのお客さまをお迎えしてきました。2019年には開館10周年を迎え、「これから新しいステージへ!」と、スタッフ一同気持ちを新たにしたばかりでした。そこへ突然のコロナ禍という災難に見舞われ、今まで経験したことのない事態に直面し、どう対処してよいのか、苦慮する日々が続いています。
映画館で映画を観ることは、多くの人々にとって、気軽に楽しめる娯楽であり、最も身近なエンターテインメントであり、様々な文化の発信地でもあります。映画館は街の中に絶対に必要な施設だと思っています。
コロナウィルスの猛威は世界中を巻き込み、その影響は映画館にも押し寄せ、世界中の劇場が休業を余儀なくされました。同時に、公開が決まっていた映画は延期となり、制作が開始されていた映画も、ほとんどが中断となりました。
コロナ禍は未だ収まらず、この状況が完全に回復する目途は立っていません。それでも私たちは、何とか「藤枝シネ・プレーゴ」を維持していかなければなりません。
10年、そして20年後…これからもずっと皆さまに映画をお届けしていきたい。それが私たちの願いです。ぜひ、温かいご支援をお願いいたします。
《藤枝シネ・プレーゴについて》
「藤枝シネ・プレーゴ」は、2009年2月にBiVi藤枝にオープンした、志太・榛原地区唯一となる、7スクリーンの映画館(シネマ・コンプレックス)です。藤枝市に映画館が復活したのは37年ぶりとなります。開業2年目には、すべてのスクリーンを、フィルム映写機から、デジタルシネマプロジェクターに変更しました。映画のエンターテイメント性を伝えるために、メジャーなヒット作はもちろんですが、 幅広いジャンルの映画を上映してきました。
《藤枝シネ・プレーゴならではの取り組み》
日々映画を上映してお客様に届ける事が、映画館(シネマコンプレックス)としての勤めですが、それ以上に、この映画館だからできることをして、地域を盛り上げたい、映画の文化を残したいと、運営・発信して取り組んできました。そのいくつかをご紹介させていただきます。
●トム・フェルトンさん【2010.12.03】
※映画「ハリー・ポッター」シリーズ「ドラコ・マルフォイ」役
●ロバート・イングランドさん【2013.05.03】
※映画「エルム街の悪夢」シリーズ「フレディ」役
●ショーン・アスティンさん【2013.05.03】
※映画「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ「サム」役
ハリウッドスターが日本に来る場合、東京・大阪などの大都市に来ることはあっても、地方都市に来ることはまずありません。ところが、夢のようなイベントが実現したことがあります。スクリーンで観た、あのハリウッドスターが、藤枝シネ・プレーゴにサイン・写真撮影会のために来館してくれました!イベントの前後には、着物姿の有志の皆さんが、ゲストを藤枝市の名所にご案内しました。
藤枝シネ・プレーゴでは、2016年から毎年「映画館のある街」をテーマに、地元のカメラマンや映像作家にご協力をお願いして、映画館のCMを制作しています。エキストラには地元藤枝市の方はもちろん、市外・県外から多くの方々が参加してくださっています。毎回ぶっつけ本番の撮影ですが、参加者の皆さまには毎回お楽しみいただいています。完成したCMは、期間限定で当シアターで作品の前にご覧いただくことができます。
藤枝シネ・プレーゴでは、特別な上映会を企画・開催しています。(株)まちづくり藤枝と協力して行っている、親子向けの上映会「ママシネマ」。そして、障がいをもつお子さんのお母さんたちのグループ「ありのmama隊」と協力して行っている上映会「チャレンジド・プレーゴ」です。2014年から現在まで19回開催され、ボランティアさんのご協力もいただきながら、親子で気兼ねなく楽しめように、シアターを貸し切り、配慮のある上映会を行っています。この取り組みが刺激となって、岐阜市や静岡市でも同様な取り組みが行われるようになりました。
・地元ロケ映画を応援!
藤枝シネ・プレーゴでは、地元でロケが行われた作品の応援に力を入れてきました。
ここに簡単に紹介させていただきます。
秋原北胤(正俊)監督/蜘蛛の糸 焼津市ロケ(2011.7)
撮影協力/上映/舞台挨拶
太田隆文監督/向日葵の丘 1983年・夏 オール島田市ロケ(2015.10)
上映/舞台挨拶
太田監督による、浜松市ロケ『青い青い空』(2010)、湖西市ロケ『朝日のあたる家』(2013)に続く、オール島田市ロケの作品。このあと県内ロケ4作目となる 『明日にかける橋 1989年の想い出』(2018)を磐田市・袋井市・掛川市で撮影。現在『ドキュメンタリー沖縄戦 知られざる悲しみの記憶』が全国公開中。
・自主制作映画も応援!
【写真:左】着火塾/J・Ⅳ・M ~a great LOVE~(2010)オール藤枝市ロケ
撮影協力/上映イベント/舞台挨拶
【写真:中】ウンノヨウジ監督/妖怪少女KINECO R(2011)静岡市・藤枝市ロケ
撮影協力
【写真:右】斉藤真一郎監督/サクラロイド(2013)』藤枝市ロケ
撮影協力/上映イベント/舞台挨拶
ちなみに、この3作品には藤枝市出身の俳優・石上亮さんが出演しています。
・映像コンテストに協力!
「藤枝ショートムービーフェスティバル2009」・「魅せる!藤枝 映像コンテスト」。地元主催の映像コンテストの表彰式・上映会を藤枝シネ・プレーゴで開催しました。このコンテストをきっかけに、映像や映画の道を目指す人が増えたらうれしい。そんな願いを込めて審査を行いました。
・ふじのくに映画祭に参加!
「ふじのくに映画祭」は、静岡県内で映画館を運営する興行者の団体「静岡県映画興行協会」が主催する、静岡県内のロケ作品や県内の映画人を紹介する映画祭で、藤枝シネ・プレーゴは作品上映会場として映画祭に参加しました。
「ふじのくに映画祭2017」 では、浜松が舞台の『青い青い空(太田隆文監督)』と、牧之原市でロケがおこなわれた「夏ノ日、君ノ声(神村友征監督)」の上映と監督・ゲストを招いたトークショーを開催。
「ふじのくに映画祭2018」では、映画祭のオリジナル作品として、同年に川根本町にて撮影した、自主製作映画「星は夜空に見えるもの(ウンノヨウジ監督)」と、「泳ぎすぎた夜(五十嵐耕平監督・藤枝市出身)」の上映&トークショーを開催しました。
・パティシエとコラボ!劇中のお菓子を再現!
焼津市「パティスリーグーテ」オーナーパティシエ長野貴行さんが、映画「グランド・ブダペスト・ホテル」に登場する、チョコクリーム入りシュークリーム三段重ねの「コーティザン・オウ・ショコラ」を再現!また、劇中のケーキ屋さんを模したパッケージのスペシャルなお土産付きで、トーク&上映会をおこないました。
・ステンドグラス作家とコラボ!「リリー」のステンドグラスを展示!
映画「男はつらいよ50 お帰り寅さん」の劇中に登場する「リリー」のステンドグラスは、藤枝市内のステンドグラス工房「ニャーゴ」の青島千景さんが制作したもの。そのレプリカを劇場のギャラリーコーナーで展示させていただきました。
・プロップの展示、模型クリエイターとコラボも!
映画『スターウォーズ』シリーズの上映期間中は「ミレニアムファルコン」のプロップレプリカをロビーに展示。巨大なスタジオスケールの細部をじっくりと見れば、映画の世界観をより深く楽しめます。
また、 映画『T-34 レジェンド・オブ・ウォー ダイナミック完全版』公開の際は、静岡ホビースクエアで活動する模型サークルの皆さんが、上映を盛り上げるため、ギャリーコーナーでの模型展示に協力してくださいました。 劇中に登場する戦車をそのまま縮小・再現したミニチュアは、思わず見入ってしまうほど高精度。
今までやってきた活動をここですべてはご紹介できませんが、自己紹介として「単純に映画を上映するだけの映画館ではないこと」は、おわかりいただけたかと思います。さまざまなイベントに参加していただいた皆さんと、時間を積み重ね今に至ります。これからも映画を通じて地域に「何か」を残せる劇場でありたい。スタッフ一同そう願っております。
資金の活用方法
新型コロナウィルス感染症の影響が出始めたのは2月下旬からでした、営業自粛から始まり、4月24日には完全休業となり、5月29日から営業を再開しておりますが、お客様に安全に映画を見ていただくためには、使用する座席数を半分とし、インターバルも長く設定し場内の消毒を行うなど、稼働率を半減させているため、これまでと同程度の売上を維持することは難しく、固定費や変動費の節減に努めつつも、今の売上はその支払いに足りる状態ではありません。残念ですが、この先もまだまだ続く事が想定されます。この映画館を存続させるために、映画館の固定費・運営費に使用させていただきます。
リターンについて
この度のクラウドファンディングに参加していただける方に、藤枝シネ・プレーゴのチケットとしてご利用していただけるリターン(返礼品)と、スクリーンを3時間借り切るプランを用意いたしました。すべてのリターンには、1年間有効の鑑賞券が付いております。
※リターンの鑑賞券は、一般の前売券と同条件にて着券した映画の配給会社に精算されます。
※詳細・価格等につきましては、別途リターン欄をご確認ください。
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。
目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
実施スケジュール
2020年 8月21日(金) プロジェクトスタート予定
2020年10月31日(土) プロジェクト終了
2020年11月中 リターンご送付予定
さいごに・・・
今はまだ、映画館へ足を運ぶのが不安だと感じている方も多いかと思いますが、状況が落ち着ついたら、足を運んでいただき、映画館で映画を観る楽しさを、復活・継承する手助けをしていただければと思います。本プロジェクトを気に留めていただき、ありがとうございます。1日も早いコロナの完全終息を願いつつ、皆様のご支援をお待ちしております。
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