はじめに・ご挨拶

ご覧いただきありがとうございます。「猫カフェブラン」を営んでおります岡本と申します。

2014年10月から神奈川県横浜市で里親募集型「猫カフェブラン」を営んで参りましたが、この度のコロナ禍により閉店を余儀なくされる事態となりました。現在、10匹の猫達が店で暮らしていますが、テナントとして借りている店を7月20日までに出なくてはならず、資金難の中、全ての猫達が移住できる場所を探し回ったところ、長野県の田舎にある古民家に行き着きました。今後も猫達が安心・安全に暮らせる家を整備できるよう、皆様のお力をお貸しいただきたくお願い申し上げます。




店を開店した背景


猫カフェブランは2014年10月、家族のいない猫達に新しい家族を見つける為の保護猫カフェとして開業しました。元々、動物愛護のボランティア団体「ちばわん」の預かりボランティアを10年以上に渡って続けておりましたので、猫達は全て「ちばわん」の猫達をボランティアとして店でお預かりし、里親(ちばわんでは「ねこ親」と呼びます)さんの元へ送り出しました。譲渡会やネットの掲示板では里親が見つかりにくい成猫を専門にお預かりし、約50匹の猫達を新しい家族の元へ送り出しました。 

現在も10匹の猫達がブランで家族との出会いを待ちながら暮らしていますが、コロナ禍により経営が困難となり、6月30日を目途に閉店する事となりました。


店の理念と閉店の理由

猫は子猫の時は人気があっても、成猫になるとなかなか里親さんが見つかりません。特にシニア猫や障害がある猫は、譲渡会やネットの掲示板では申込みがくる事はめったにありません。色柄だけで選ばれてしまい、性格を考慮していただけないのも猫の里親募集の特徴です。ブランではこうした一般的に人気のないシニア猫や障害のある成猫を積極的にお預かりし、1匹1匹の性格や個性を重視した譲渡を行ってきました。その為、譲渡数は少なくても、それぞれの猫が性格に合ったご家族と幸せに暮らしています。

ブランは開店当初より、寄付金に頼らない営業収益のみの経営を続けてきました。ビジネスとして安定した動物愛護活動を確立させる為です。開店して2年目からは薄利ながらも黒字経営となっていましたが、コロナ禍による営業自粛と売上の減少により今後の経営が難しくなりました。



猫カフェがコロナウィルスに対して致命的なのは、「猫は消毒出来ない」というところです。どんなに手を洗ったり、マスクを着けていただいても、感染している方が猫部屋に入れば呼気や汗からウィルスが猫に付着します。その猫を他のお客様が触れれば、猫を介してウィルス感染が起こります。最近では猫にもコロナがうつるとか、動物から人へのコロナ感染も噂されています。風評も含め、猫達が被害を被ったり、悪者になってしまうのは絶対に避けたい。経営者として現在のままでは猫達も、お客様も守る事ができないと考え、閉店と移転を決意しました。


プロジェクトで実現したいこと

今後は長野の古民家を購入し、猫達と移住後、「泊まれる猫カフェ」として開業します。コロナで収入も少なく、購入できるのは、古くてボロボロの古民家しかありません。 しかし、民宿や猫カフェとして営業する為には保健所の基準をクリアする必要があり、その改装の為の資金として使わせて頂きます。

今までの猫カフェブランは、ほぼ家賃を払う為に営業していました。新しい店は家を購入する事で家賃負担がなくなり、営業利益も少なくて済みます。泊まれる人数も部屋数2部屋、最大6名までです。 何もない田舎の村なのでそもそもお客さんが続々やってくるとは思っていません。 お越し下さったお客様には、その分、ゆったりのんびりとした時間を猫達と一緒に過ごしていただける店にします。


資金の使い道・スケジュール

先日、長野の現地を訪問し、空き家バンクで見つけた戸建ての購入申込みをしてきました。 予定金額をオーバーしてしまいましたが、猫達にとっても、そしてこれから訪問していただくお客様にとってもこれ以上ない物件に巡り合えたと思っています。ご存じの方も多いと思いますが、空き家は購入金額より修繕費にお金が掛かります。今回の物件は空き家の中では状態が良く、私一人ならこのまま住むこともできますが、「泊まれる猫カフェ」として開業する為には飲食店、動物取扱業、宿泊業の3つの許可を役所に申請し、検査を受けなければ許可が下りません。その為の資金をこのクラウドファンディングでお願いしたいです。遠くても皆様に喜んでいただける場所、そして猫達がのびのびと安心して暮らせる場所作りに皆様のお力を貸して下さい。


(↑) ① 購入申請した家。 細長い平屋です。(長野県東筑摩郡筑北村) 


(↑)② 最優先で全改装が必要なキッチン。一般家庭のキッチンなので、流しの数や排気口など、飲食店用の設備を作らないと営業許可がおりません。


(↑)③ このトイレは汲取り式。下水が繋がっていないので、浄化槽を設置しなければ許可がおりません。下水設備の工事だけで100万円位掛かります。


(↑)猫部屋は6畳二間を繋げて作りますが、この部屋は床や壁が板張りのままになっています。猫部屋も動物取扱業の許可をもらう為に法規に準じた設備が必要ですが、この部屋は自分で何とかやってみようと思っています。



(↑)④ 帰り際、洗面台の下が水漏れし、こんな事になっていた事が発覚。床が腐っているので早急に処置が必要だそうです。



(↑)家の前に畑がついています。お客様には自作の無農薬野菜を使った健康的な料理を提供できます。自給自足のスローライフです。


お風呂場も修繕しないと使えませんが、この家のから徒歩3分の所に日帰り温泉がある為、お客様にはそちらを利用していただくようにします。それもこの家を購入した大きなポイント! 透明でサラサラしたお湯ですが、お肌はしっとりして湯冷めしません。


最後に

今回のコロナ禍では、世界規模で大きな被害や損害がでて、人間の世界観も変わったと思います。今までは「これがベスト!」と思うやり方で保護猫活動や保護猫カフェを続けてきましたが、このシステムにも変革が必要な事態となりました。元々、私が理念としていたのは「保護猫のQOL向上」と「人と猫の共生」です。今後は場所を長野に移し、時代を遡って自給自足の質素な生活を送りながら、人と猫、そして自然との共生を目指していきます。皆様にも喜んでいただける憩いの場所を作っていきますので、是非、遊びにいらしてください!


《 追記 進捗報告 6月25日~26日 長野 》

6月25日から1泊2日で長野の筑北村に行ってきました。物件は筑北村という村にあります。前回は列車を使って行きましたが、今回は車で行ってみました。私の単独走行の最長記録ですが、店がある横浜市から麻績ICまで約3時間半、休憩を入れて4時間で到着。列車だと東京駅から長野駅まで新幹線、長野駅から篠ノ井線で1時間。八王子から特急あずさで松本駅まで行くと、松本駅駅から篠ノ井線で20分。他に長距離バスもあり、割と交通の便は良い所です。

今回は4者面談をしに行きました。空き家物件で見つけた物件は役所の方と売り主さん、仲介の不動産屋さんと買い手という4者面談が義務になっているそうです。実は今回の物件は建物の他に畑(田んぼ4枚)がついていて、田畑の売買は色々と規制あり、農家ではない私が買う場合、ちゃんと畑の管理ができるのかという所で許可を取るのが大変でして、役場の方のご尽力で無事、購入できる事になった次第。今後も書類上の手順がいくつかありまして、実際に物件の所有権移転には予想以上に時間が掛かる模様。そんな訳で、7月に引っ越す予定でしたが、まだ先になりそうなので今の場所の賃貸契約を伸ばしてもらい、7月末まで営業する事にしました。6月末で閉店予定だったので、慌ててご来店下さった皆様には申し訳ありません。あと1か月営業しますので、お時間がありましたら遊びにいらして下さい。

この物件の売り主さんは大工さんで、現在、少し離れた市で内装業を営んでいらっしゃいます。家は売り主さん自身がお建てになった家なので、今回の改装もお願いする事になりました。初めて売り主さんと直接お会いして、家の造りや当時の話をお聞きし、家に対する愛情や思いを感じました。とても造りがしっかりしていて築31年ですが歪みもありません。素人目にも、とても質の良い木材を使っているのが一目で分かります。これから飲食業、動物取扱業、宿泊業と3つの許可を取るための改装を行いますが、この家が今後も多くの方に親しまれる家になるよう、大切にしていきたいと思っています。

裏にはピザ窯を作ろう! 畑で採った野菜でピザやカレーを作ろう! バイクでデリバリーもしちゃおうかな? 近くの川ではヤマメも釣れるし、蛍も見られる。猫も人ものんびり暮らせる憩いの場を作ります。今後とも、応援よろしくお願いします。






店舗の詳細情報

場所:長野県東筑摩郡筑北村

年内の開業を目指します!


<All-in方式の場合>

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


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