はじめに・ご挨拶

はじめまして。この度は閲覧ありがとうございます。

陽向の飼い主のキクチと申します。

現在母と弟、アメショ2匹(♂4歳、♀3歳)、メインクーン1匹(♂5カ月)と都内で暮らす23歳です。


今回初めてクラウドファンディングにチャレンジします。


異変を感じたのは6月中旬の頃。

一番末っ子で元気なヤンチャ坊主のメインクーン、陽向(ひなた)が一日中寝たまま動かなくなりました。大好きなおもちゃにも反応を示さず、歩きはするけど走り回ったりしないどころか、その足取りに力強さはありません。他2匹の餌を横取りするほど食いしん坊だったのに、ご飯もおやつも食べなくなりました。

不安になり、かかりつけの病院に連れていき、血液検査と超音波を当てて貰い、診断された結果に愕然としました。

発熱、食欲不振、体重減少、目の黄疸や、お腹の中に溜まっている腹水。リンパ節の異常な腫れ。それらの診断から、猫伝染性腹膜炎(FIP)」の可能性が非常に高いと言われ、その病気を知っていたからこそ、一瞬で絶望の淵に突き落とされました。

先生は丁寧に説明してくれましたが、頭が真っ白になってしまって、あまりその時のことを思い出せません。

「猫伝染性腹膜炎(FIP)」とは猫にとっての難病で、発症する原因は猫腸コロナウイルスが、猫伝染性腹膜炎ウイルスに突然変異することによって起こるとされています。突然変異を起こす原因は未だに分かっておりません。

発症すれば多くの子は数日から2カ月ほどで亡くなります。その致死率はほぼ100%という恐ろしい病気です。


まだまだこれから大きくなっていくと思ってた矢先の出来事で、ショックのあまり家に帰って泣き崩れました。

まだこんなに小さいのに、これから死んじゃうの?


実は今年の3月に、メインクーン(陽輝 -はるき- ♂ 2歳)を突然死で亡くしたばかりなんです。

私が仕事に行くその日の朝は元気に走り回っていたのに、仕事中に母から「陽輝が死んじゃった」と連絡があり、始めは何を言っているのか分かりませんでした。

仕事から家に帰って、段ボールの中で大好きなタオルにくるまれて丸まっている陽輝に触ると、ひんやりと冷たくて、固くて、声も出なかったことを今でも覚えています。

病院で伝えられた死因は心筋症」。苦しくなる前に心臓が止まったのだろうと言われました。

数日前に病院で心臓の検査などをして貰い、問題なかったのにどうして?と何度も思い、火葬されるその瞬間まで、陽輝の傍を離れられなかったです。明日も当たり前のようにいると思っていた愛猫との突然の別れに心を引き裂かれ、もっとああしてれば、こうしてればと後悔ばかりが募ります。

しかし悲しんでいるのは人間達だけでなく、猫達も同じでした。

「陽輝寝てるの?起きないよ?」

特に仲の良かったアメショの男の子は、陽輝の仏壇の前から動かなくなりました。いつ見ても仏壇が一番良く見える場所にいて、ご飯も食べず、夜になると夜鳴きします。まるで陽輝を捜しているみたいな行動に、さらに涙が溢れました。

何をしていても、ふとした瞬間に涙が出て、夜も眠れず、私は酷いペットロスに陥りました。

そんな状態がしばらく続き、元々登録していたブリーダーサイトの新着メールが私の元に届きました。そこに映っていた亡くなった愛猫に良く似た子猫に心を動かされ、誘われるままその子の元に足を運びました。そして元気で人懐っこい姿に、ペットロスから抜け出すきっかけを貰い、ブリーダーさんから譲って頂き、名前は家族一致で、亡くなった陽輝(はるき)から一文字貰い、陽向(ひなた)と名付けました。

とてもフレンドリーな子で、先住猫達とも警戒することなくあっという間に打ち解けてしまうほどです。

アメショの男の子は新しく来た弟分を心底可愛がり、女王様気質であまり他の猫と馴れ合わない女の子も一緒に寝ることを許すくらいの強者です。

すぐに家に馴染んで、ドタバタと駆け回る姿に、沈んでいた我が家は一気に明るくなりました。死んでしまった陽輝の分まで元気に大きくなるんだぞ。そう口に出して、ただ陽向の成長を願っていました。

診断を受けた後、陽向の今後を考えました。ステロイド剤やインターフェロンで症状は緩和できるかもしれませんが、それでも1年生きられるか分かりません。陽向のような子猫だとFIPの進行が早いため、数日生きられるか分からないと言われました。

抱くと温かくて柔らかくて、生きていると全身で伝えてきてくれるのに、これから死んでしまうかと思うと耐えられませんでした。



【プロジェクトをやろうと思った理由】

ひたすら泣いて泣いて、そしてひとしきり泣いた後、陽向の命を何とか助けることが出来ないかと、必死にインターネットなどで調べて、一筋の希望に辿り着きました。

それはFIPの治療薬です。※薬機法により薬名は明記できません。

実際にこの治療薬を84日間連続投与することによってFIPを寛解した猫ちゃんがいることが何よりもの希望の光です。

ただこの治療薬は1年前に海外で出来たばかりの物で、日本では未承認の治療薬のため、保険は適応外。治療にかかる費用は非常に高額になります。

本来であれば飼い主である私が全額負担するべきなのは重々承知の上です。

しかし新型コロナウイルスの影響で4月、5月は休業を余儀なくされ、収入はほぼなく、国からの給付金で生活をしている状態です。情けないことに、貯金も余りありません。物心つく前から母子家庭であり、女手ひとつで育ててくれた母親も私と同種の職業のため、コロナの影響をもろに受けています。頼れる親戚もいません。

多額の治療費を払い続けるのは現実的に考えて厳しく、それでも助けたいという矛盾の末、こんなご時世で人様に頼るのは厚かましいと本当に悩みましたが、陽向のためにもクラウドファンディングで支援金を募ることにしました。



陽向は小さな体で生きようと懸命に病気と闘っています。

そんな多額な費用払うより他の子猫を飼えばいいじゃん」と心無いことを言われることもありますが、私にとってこの子の代わりなんていませんし、生きようと頑張っている陽向の命を私が勝手に諦めるなんて何があってもしたくありません。

1年前まではこの病気に治療薬はなく、やれることとしても延命治療のみで、必ず命を落とす不治の病でした。この病気で大事な愛猫を亡くした方はたくさんいると思います。ただ、今は死なせない僅かな希望があります。今の時代に生まれたからこそ救える命。そう思うと、藁にも縋る思いでした。

この子の闘病の記録が、同じような病気で悲しんだり、苦しんでいる誰かの希望になればと思っています。



【資金の使い道】

皆様から支援いただいた支援金はすべて陽向のための治療費に充てさせて頂きます。


*6/26

その日の午後、お薬を取り扱っている協力病院に受診しました。

腹水はまだ抜けないほどの少量ですが、肉芽種もあることが分かり、ウェットタイプとドライタイプ混合の初期症状だと診断がつきました。

現在2.4キロ、混合タイプのため、1.5倍量の1日1回400mgから投薬を始めています。

1カプセル200mg 5,280円(税込)

現在 1日 2カプセル400mg 10,560円(税込)

体重や状態によって薬の価格は高くなっていき、陽向は世界最大の猫とも言われる大型種のメインクーンであるため、3kgは余裕で越えてくるでしょう。亡くなったメインクーンは陽向と同じ頃4キロ近くありました。体重が増えれば、投薬の量は400~550mgに増えていきます。

そうなった場合、1日あたり13,200円~14,520円(税込)になってきます。

14日目400mg 10,560円×14日=147,840円

28日目450mg 11,880円×14日=166,320円

42日目450mg 11,880円×14日=166,320円

56日目500mg 13,200円×14日=184,800円

70日目500mg 13,200円×14日=184,800円

84日目550mg 14,520円×14日=203,280円

合計で1,053,360円はかかる見込みです。

ただ、子猫の成長は早いので、自分の想定よりも高くなるとは考えています。

検査費と2週間分の薬代23万円はすべて私の貯金から払いました。貯金残高は10万とちょっと。

それらを踏まえて、薬代100万円+本サイト手数料17%の120万円とさせていただきます。

なお、2週間ごとにかかる交通費や検査費などは実費で頑張って払います。


考えたくはありませんが、陽向にもしものことがあった場合や、そしてもし支援金が予想より多かった場合、同じくFIPで苦しんでいる方たちに残りをすべて寄付するつもりです。


*6/27(投薬2日目)

昨日の夜からキャットタワーでずっと蹲ったまま一歩も動かず、大好きなチュールも食べず、水も飲みません。

さすがにこのままではいけないと思い、いつもお世話になっているかかりつけ病院に行き、点滴をして貰い、病院食を少し頂きました。

家に帰ってきてからやはり同じ場所でじっとしたまま動きません。

2回目の投薬を何とかあげて、しばらく寝ていましたが、ご飯の時間になると自ら進んでキッチンまでやってきてかなり驚きました。けどやっぱり食欲はあまりないみたいで、カリカリ少しとウエットをあげました。

それでも昨日よりは全然食べれています!!


*6/28(投薬3日目)

今朝は食欲があるみたいで、ご飯を催促するために鳴きました!久しぶりに聞いた鳴き声に感動していたら、他の猫ちゃん達に「早くしろ」と怒られました笑

水は自分で飲もうとはしないけど、飲まないと肝臓に負担をかけてしまうため、スポイトでこまめにあげてます。

しかし今まで歩くことも嫌がっていたのに、しっかりした足取りで歩き回っている姿を見ると、涙腺が緩んでつい涙が出てきます。こんな姿を見れただけでも、投薬を決断して良かったと思わせてくれます。投薬を始める前よりも明らかに元気になっている陽向に、この子は元気になるという希望を再確認しました。


*7/2~7/3(投薬7日目~8日目)

精密検査の結果が返ってきました。

結果は肉芽種も血液検査もすべて陽性。FIP断定となりました。

現在陽向は食欲旺盛で、活発に行動しています。食べてるだけで嬉しくて、動いていたり、遊んでいたりしてくれるだけでも、暗闇の中を歩いている私達に光を見せてくれます。


【リターンのご紹介】

本当に心ばかりで申し訳ないのですが、心を込めて、お礼のメールや直筆の手紙、陽向の写真や動画、陽向の写真をプリントしたトートバッグやマグカップをお礼として送らせていただきます。サンプルが出来ましたら活動報告書やSNSに載せます。

また、回復状況や治療にかかった費用などは「活動報告書」で随時ご報告させていただきます。



最後に…

自分ひとりの力で救ってあげられない本当に情けなくて頼りない飼い主です。それでも生きようと頑張っている小さな命を救いたい。

どうか元気に生きて欲しい。これからも一緒に過ごしたい。それが飼い主として唯一の願いです。

まだまだ遊びたい盛りで、お兄ちゃんやお姉ちゃんにいっぱい甘えたい年頃です。そんな当たり前に訪れていた日々を陽向に取り戻させてあげたい。

新型コロナウィルスで大変なご時世ではありますが、どうか非力な私に皆様のお力を貸していただけないでしょうか。

陽向のまだまだ先の未来のために、どうぞ宜しくお願い致します。

最後まで読んでいただきありがとうございました。


※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たなくても計画を実行し、リターンをお届けします。


※飼い主として、自身で責任を取るべきなのに、他人の力に頼るなんて、と思う方もいると思います。不愉快な思いをさせてしまい、深くお詫び申し上げます。本当に申し訳ございません。この闘病の記録が誰かの力になってくれることを、切に願っています。


  • 2020/12/11 19:38

    お久しぶりです。陽向ママのキクチです。今日は陽向の経過観察最後の検診日でした。昨日84日目を迎え、今日を迎えました。私は朝からソワソワと落ち着かず、キャリーケースを2日前からスタンバイさせていました笑キャリーケースに入れるのに苦労しましたが何とか入ってもらい電車を乗り継いで病院まで片道1時間。...

  • 2020/10/15 20:31

    こんばんわ。久しぶりの活動報告になります。本当は昨日書きたかったのですが時間がなくて今日の報告となり申し訳ありません!!◯10/14経過観察に入って二回目の検診になります。食欲不振になったり、微熱だったり、心配になる2週間だったので今回の検診が心配でした…。結果としては「良好」というお言葉を頂...

  • 2020/09/30 21:37

    こんばんわ。陽向ママのキクチです(*´︶`*)♡経過観察に入って早2週間経っていますが陽向はすこぶる元気に過ごしています!今日は経過観察に入ってから第一回目の検診になります。投薬してから2ヶ月の間A/G比が上がらずに苦悩していた時があったので検診が不安で仕方ありませんでした…。結果としては…と...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください