はじめに・ご挨拶

はじめまして、株式会社由希(ゆうき)と申します。
会社名には「希望に向かって自由に勇気を出して挑戦しよう」という思いが込められています。

わたしたち株式会社由希は、北海道室蘭市白鳥台で共生型介護福祉サービスの拠点「おたがいサロン」を運営しています。2020年6月で創業12年目を迎えました。

(サービス付き高齢者向け住宅おたがいサロン)

代表の藤田美智代が看護教員を退職し、2009年、39歳の時に北海道で最初の共生型デイサービスを始めました。

(代表 藤田美智代とおたがいサロン看板娘のゆうこさん)

私たちの共生型デイサービスは、高齢者のデイサービスと小学生から高校生までの障がいのある児童が通う放課後等デイサービスを、同じ建物の中で行い、お年寄りと児童が一緒の空間で、交流を持ちながら過ごしています。

(デイサービス利用者、スタッフ、ボランティアの様子)

現在は共生型デイサービスに加えサービス付き高齢者向け住宅、居宅介護支援事業所、認知症カフェ、子ども食堂を営んでおります。

今年6月からは、室蘭市中島町に新たな共生型の拠点づくり「ゴチャマーゼ」を始めました。


このゴチャマーゼにみんなが活躍できる食堂を創りたい!!
季節の美味しい定食を提供し、障がいの人が得意を極めて街の中で一緒に働くことができる、そして地域の人が繋がる場所の実現のために、皆さんに応援していただきたく、クラウドファンディングにチャレンジしました。


(デイサービスゴチャマーゼ)


https://otagai-salon.link/


このプロジェクトで実現したいこと

「すべての人は人を支えることができる」を実感できる働く場を作る

室蘭市中島町は飲食店や各種の商業施設や公共施設などが多く集まる繁華街です。
その中島町にある室蘭市民の多くが利用するショッピングセンターの近くにある5階建てのビル。
「プレアディス中島」
1階にはクリニックと薬局。2階〜4階は有料老人ホームがあります。
今回のプロジェクトでは、このビルの最上階に街の人が繋がる、誰もが利用できる賑やかな食堂
「ごちゃまぜ食堂」を創ります。

ゴチャマーゼ食堂
北海道室蘭市中島町1−8−5 プレアディス中島5階
営業日 月曜日〜金曜日
営業時間 11時〜15時


このプロジェクトで実現したい、「ごちゃまぜ食堂」のイメージを紹介します。

(このビルの最上階 5階に共生型の拠点 ゴチャマーゼがあります)

「すべての人は人を支えることができる 支えられて支えている」

市内の繁華街に建つビルの5階にある「ごちゃまぜ食堂」。
窓からは新日鉄の工場が一望でき、室蘭らしい眺めが目の前に広がります。
地域の人やサラリーマンがお昼時に集まり、とても賑やかな空間。

(ゴチャマーゼからは工場が一望できます)

食堂で働く20代の女性。
彼女は野菜をきれいに洗い、千切りにするのが大好き。
誰よりも丁寧に野菜を大切に無駄にしないで、お野菜たっぷりのお味噌汁を造ります。

30代の男性。彼は魚をさばくのが得意。
サバを三枚におろし、美味しい味噌煮を造ります。

(サバの味噌煮定食)

50代女性。
彼女は盛り付けが得意。
炊きたてのアツアツご飯をお茶碗にさっと盛り、お味噌汁をよそい、お皿に今日の料理を盛り付けます。彼女の盛り付けのセンスは抜群。
美味しさが倍増します。


(生姜焼き定食)

40代の女性。
彼女はお掃除が大好き。
キッチンの床から調理台まで、いつもピカピカ。
お客様の靴をきれいに揃え、テーブルを拭きながらお話がはずみます。


20代男性。
彼はとにかく食器をきれいに洗うのが大好き。
グラスもピカピカに磨きます。


(デイサービスおたがいサロンでお年寄りのお茶を入れてくれる女子児童)


「いらっしゃいませ〜!」
「ありがとうございました〜!」

お客様にかける元気な声が響きます。

ここの食堂で働くスタッフは障がいのある人たちばかり。
多くの種類の仕事を一度にこなすのは難しいけれど、得意なことは丁寧に一生懸命取り組みます。


(デイサービスおたがいサロンでお茶碗を洗ってくれる男子児童)


提供されるのは日替わりの定食と美味しい定番メニュー、そして近海で取れた旬の魚介の出汁でスープをとった「季節の噴火湾ラーメン」。
食堂には炊きたての御飯とお味噌汁の香りが漂います。


(魚介のあっさり出汁でつくった噴火湾ラーメン)


「美味しい!」

「お腹いっぱい〜!」

赤ちゃんから子育て中のママさん、お年寄り、有料老人ホームの入居者と家族、いろいろな人が美味しいランチを食べに集う食堂。
クオリティの高い食事を提供するために、スタッフに熱く指導をしている料理長。
命を美味しくいただくため、感謝の思いを込めた調理と、お客様にくつろいでいただける思いやりのある接客サービス。
働くスタッフ全員がチームワークで実現します。

得意を極める

人は得意なことと苦手なこと、強みと弱みがあります。食堂で働くスタッフは、障がいがあって人と同じことはできないかもしれませんが、得意を極めることで技術を身に着け、お客様の気持ちをつかみ、信頼される特殊技術を持つ存在です。

そして、その場で時を共にしている人は、理想を一緒に創り上げるチームです。
自分の不得意なことを支えてくれる仲間。
仕事を通して、好きなこと、楽しいこと、やってみたいことに挑戦して、自分の将来像を広げます。


お客様も、食堂に従事するスタッフの成長を見守り応援して支えるチームの一員。

そんな暖かな人の繋がりがあり、美味しい定食が食べられ、とても居心地の良い場所。

赤ちゃんからお年寄りまで、障がいのある人もない人も、いろいろな人がいて当たり前の場所です。


(デイサービスおたがいサロンのゆうこさんと女子児童)

いつでも帰れる安全基地

人のつながりが暖かく感じる「ごちゃまぜ食堂」で、自分の得意を極めて仕事が楽しく感じられるようになったスタッフは、近隣の飲食店に就職チャレンジ。
飲食店オーナーと働くスタッフを一緒に支えながら、街で自分の居場所を作ります。
頑張りすぎて疲れた時には、またいつでも「ごちゃまぜ食堂」に帰ってきたら良いのです。


(男子児童がごますりしているのを眺めて応援しているおばあちゃんたち)


美味しい食事は当たり前。
その食を介して人が繋がる拠点となる「ごちゃまぜ食堂」を実現したいと願っています。


実現に向けて、なるべくあるもので、中古品などを活用して設備を整える努力をしていますが、美味しいものを作ることができ、お客様が寛げる雰囲気と障がいのあるスタッフが楽しく働ける設備を整えるために、皆さんの応援をよろしくおねがいします。


私たちの地域のご紹介

北海道室蘭市は噴火湾に面した工場の街

日本製鋼所、新日本製鐵で栄えた街です

夜は工場夜景が、そして地球が丸く見えるチキウ岬を始め、海岸線の景色は絶景



白鳥大橋を車で渡る時は感動です


道の駅「みたら」にはうずらの卵で作ったソフトクリーム

道の駅の前には小さくて可愛い室蘭水族館、すぐ近くには室蘭温泉「ゆらら」

豚肉と玉ねぎ、辛子をつけて食べる室蘭やきとりは絶品です



プロジェクトを立ち上げた背景

「人と人が支え合う自然な光景」

私、藤田美智代は、看護師として働く中で、人を年齢や病気の種類、障害の有無で区別するのではなく、どのような人でも介護が必要な方が、安心して利用できる場所で働きたい、そしてご家族の幸せを支えたいと思うようになりました。


しかし、当時はそんな理想の職場を見つけることができませんでした。

それならば自分で創ってしまおう!と思い立ち「おたがいサロン」を作ることを思い立ちました。

しかし、当時の私は、学童期の娘二人を抱えたシングルマザー、安定した生活が約束されている大病院の看護師を辞めて独立するなんて無謀だ!と周囲からは猛反対されました。

そんな周囲の反対を押し切って自分1人で始めた「おたがいサロン」でしたが、創業から12年を迎えた今は一緒に働く仲間も増え、地域には「共生の街づくり」という志を共有するたくさんの仲間もでき、
12年前に自分が夢見た理想が現実になりつつあることを感じます。


(おたがいサロンを始めた家)


(ゆうこさんはおたがいサロンを利用して11年)

開設当時は共生型施設になるために、乗り越えなくてはいけない壁が沢山あり、市役所、振興局、道庁、あらゆる所に相談しながら歩んできました。

これまで協力をいただいた多くの方々に、心から深く感謝しています。

現在は、子供たちとお年寄りそしてスタッフが家族のように過ごし、「思い」を実現できたのでとても幸せな日々を送ることができています。


(おたがいサロンのお年寄りと児童の様子)


共生型施設での生活支援を経験しながら、お年寄りの変化と児童の成長を見守り、共生型施設で働く職員に必要な専門性を探求し続けてきました。

そこから、人と人が支え合う地域社会を作るためのたくさんのヒントを得ることができました。

人と繋がることによる心の変化、他者貢献を喜びとする人の優しさ、職員を支えてくれるお年寄りの懐の深さ、個性豊かなお年寄りと児童の関わりを意図的に作り出す職員の働きかけ、「自分らしさ」の感情表現の輝きなど、人と人が支え合う暖かな光景がここにあります。


(ゆうこさんと女児のおしゃべり時間)

できるできないを人の価値にするのではなく、すべての人はそこに存在するだけで愛される存在。

お互いに出来ないことを支え合い、出来ることで貢献する環境。

その当たり前の根拠を基盤として支援を実践し、人と人が支え合っている景色が自然でとても輝いてみえます。

近い将来、人と人の支え合う繋がりが、「おたがいサロン」から少しずつ地域の人も繋がり、「幸せ」が広がっていくことを夢みています。


(卓球台の下で遊ぶ児童)


(お茶洗が楽しい児童)


人は、何かができる、あるいはできないによって価値判断される存在ではありません。

全ての人は愛される存在です。そこに存在しているだけで、必ず誰かを支えています。

そのことを実感できる地域社会を仲間とともにつくっていくこと、これは、私たちの原点でもあり同時にゴールでもあるのです。

室蘭市白鳥台の小さな介護サービス「おたがいサロン」での当たり前を、今度は室蘭市中島町でも実現しよう、人と人が支え合う姿を地域の皆さんにもっと身近に感じてもらいたい、そんな私たちの希望から今回の「ごちゃまぜ食堂」の構想が生まれました。


今こそ、生きづらさを感じている人たちが他者貢献ができると感じ、自分らしさをとりもどせるチャンスがある場所を創りたいと思いました。


これまでの活動

私たちは2009年から共生型デイサービスを実施してきました。

当時は、私の周りには共生型デイサービスについて知識のある人はいませんでした。

室蘭市の協力のもと、少しずつ実現できた共生型。

支援の方法も、スタッフの教育も手探りしながら創り上げてきました。

共生型の支援はこれまでの介護と違い、自由な環境を創り、人と人を繋げながら、利用する児童、高齢者の個性を活かす支援です。


(おやつの準備を手伝ってくれる男子児童)


一方的にケアを受ける人、提供する人の関係ではなく、お互いに支えあいながら一緒に経験と感動を共有します。

支えられているけれど支えている、他者貢献を感じられる場所です。

働くスタッフも自由な環境で自律し、自己実現に向かって挑戦できる環境です。

一人ひとりの感情豊かな自分らしさが輝き、生きている楽しさが感じられます。

現在はサービス付高齢者向け住宅、認知症カフェ、子ども食堂、居宅介護支援事業所を運営し、地域住民との繋がり作りに取り組んでいます。


(子ども食堂餅つき大会の様子 餅つきを手伝いに来てくれたFood Bar Otokitaのマスター )


昨年はおたがいサロンが事務局を担当する「室蘭ごちゃまぜの街づくりをめざす会」を立ち上げ、石川県にある社会福祉法人佛子園 理事長 雄谷良成さんの講演会を開催しました。

多数の市民が参加し、ごちゃまぜの街づくりに関心を持つ市民との交流を図りました。

ごちゃまぜの街とは、雄谷理事長の講演タイトルに由来する言葉ですが、その意味は「地域共生社会」。

地域共生社会の実現は日本全体が共有する政策です。

しかし現実は、例えば介護福祉の領域だけみても年齢、性別、障害の有無、障害の種類、家庭環境、職業など数え上げればきりがないほど様々な区別があり、その区別がゆえに分断に直面する機会が増え、人とのつながりを促進してくれる共生の機会に恵まれることは困難になるという課題があります。

「ごちゃまぜ」は、地域の誰もが分け隔てなく参加でき、人とのつながりを実感できる体験です。

ささやかですが共生型デイサービスの実践を通して「ごちゃまぜ」を作り出してきた私たちは、この「ごちゃまぜ」が介護福祉の領域だけではなく、社会のさまざまな場所で起きているかもしれない「分断」を乗り越えるための大事な理念だと感じています。


(社会福祉法人 佛子園 理事長 雄谷良成さん 講演会の様子)


実際、今春から、室蘭ごちゃまぜの街づくりをめざす会の活動の中でご縁のできた飲食店9店舗の協力をいただいて、日替わりでデイサービスの昼食を作ってもらっています。


(伊勢広のスタッフがデイサービスのランチを作りに来てくれた様子)


外食したくてもなかなか実現できない高齢者にも美味しいお店の味を楽しんでもらえる方法はないか?という私たちの思いを共有してくれた飲食店経営者の協力があってできたことです。


(居酒屋かっちゃんのマスター)


決められた費用の中で各店が工夫を凝らしたメニューを出してくださっています。食事を食べるお年寄りには美味しいと評判が良く、飲食店にとっても高齢者用の食事メニューの開発の機会にもなっているようです。


(ある日のデイサービスランチ カレイの煮付けは大好評 お刺身付)


また、今年は室蘭市の繁華街、中島町に共生型のデイサービス「ゴチャマーゼ」を開設します。

「ゴチャマーゼ」では、6月に介護保険のデイサービスを開始し、10月には放課後等デイサービス、就労継続支援B型事業所を段階的に開設します。


この共生型デイサービスの拠点「ゴチャマーゼ」に誰もが集える食堂「ごちゃまぜ食堂」を併設し、障がいのある人が街で仕事をしながら生活できる仕組みをつくります。


資金の使い道・実施スケジュール

ごちゃまぜ食堂の改修工事資金と厨房機材の購入費、食器などの備品、パソコン購入など事務環境整備に使わせていただきます。

障がいのある人が、自分の得意分野で腕を振るい、お客様に喜んでもらい、個性を生かして働ける環境が出来上がるよう、皆様の応援を形にします。


改修工事費 300,000

厨房設備費 500,000

食堂設備費 300,000

食器など備品購入費 300,000

事務環境整備費 300,000

コロナ対策用の設備備品購入費 300,000


プロジェクト実施スケジュール
8月 改修工事 厨房設備設置
9月末 プレオープン
10月末 障害者の就労者を受け入れ


リターンのご紹介

応援していただいた方には、

・「ごちゃまぜ食堂」で利用できる食事券

・ナニナニ製菓特製オリジナルクッキーセット

・ゴチャマーゼライオンロゴ入りトートバックを送ります


食堂に来られない遠方の方には

デイサービスランチの協力店「伊勢広」さん特製のゴチャマーゼセット(焼き鳥5本 豚丼 たれ)をどうぞ

(イメージ写真です 焼き鳥5本 豚丼 タレのセットになります)


最後に

子供とお年寄り、そして地域の人が交流する様子は、おたがいに思いやり、支え合い、とてもあたたかな光景です。




人は得意なことを極めたら人を喜ばせることができます。障がいがあって社会で生きづらさを感じている人も、得意なことは必ずあります。



美味しい定食屋さんで、お客様に美味しい食事をしていただく過程には細かな作業の工程が詰まっています。

工程を一つ一つ分析し、自分の得意な作業を担当し、1人では成り立たないけれどチームワークで美味しい定食を提供する。

そしてお客様とのコミュニケーションを楽しむ。そんな暖かな人の繋がりがある定食屋を実現します。



定食屋を卒業した後は街の飲食店で働くことに挑戦し、ちょっと疲れたらまた戻ってくることができる、人の優しさが繋がる安全地帯の定食屋。

お年寄り、障がいのある人は「自分らしく在る生き方」について教えてくれます。

生きる希望を見つける勇気を私達に気づかせてくれます。

けして弱者ではなく人を支えている存在。

人は違うのがあたりまえ、多様な人たちがそのまま一緒に。

違いを認め受け入れる寛容さ、おおらかさが未来の可能性を広げます。

自分の不得意な部分を補ってくれるのは、お年寄りや障がいのある人かもしれない。

自分は完璧でなくて良いのだと自分を許してみる。

自分と人の得意なところに意識をを向けたら、今とは違う未来が広がります。



最後まで読んで頂いたことに感謝します。
応援ありがとうございます。


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2020/11/02 18:49

    11月2日 ごちゃまぜ食堂オープン。皆様のご支援のおかげです。心から感謝しています。メニューは毎日日替わり写真はオープン日のメニューですドリンクメニュー、デザートメニューは少しずつ充実させていきます。放課後の小中学生、高校生が立ち寄れるようなメニューも考案中。放課後デイの児童、デイサービスのお...

  • 2020/10/29 17:39

    今日はごちゃまぜ食堂のプレオープンでした。とても懐かしい人が会いにきてくださったりいつもお世話になっている人が来てくださったりこれから一緒に頑張りたい人が来てくれたりとても嬉しい1日でした。ご支援頂いている皆さんに深く感謝しています豪華なメニューが明日まで500円です蜜にならない広さで、多くの...

  • 2020/10/15 16:39

    ごちゃまぜ食堂開店は11月2日(月)に決定しました!!営業時間は11時から14時 13時30分ラストオーダーメニューはカツ定食、カレーライスなどの定番以外に日替わり定食 和食または洋食と、毎日食べても飽きない変化のあるメニューになっております想像しただけでよだれが・・・。また就労継続支援、放課...

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