◉リターンは金額の高いものを選ぶと、それより低い金額のリターンも含まれます。

例:5000円のコースを選ぶと3000円のコースのリターンも含まれます。

 

▼はじめにご挨拶

はじめまして。劇作家・演出家の谷賢一です。 

▼このプロジェクトで実現したいこと

福島県と原発の歴史を3部作構想で描く演劇プロジェクトです。3世代・3つの家族を通して、福島と原発の政治・経済・人間のドラマを描きます。
まず2年間かけて書籍・人・現地から徹底的に取材・執筆した後、劇場を1ヶ月借り切って3部作連続上演・1万人の観客動員を目指します。3部作はそれぞれが独立して完結しており、1本だけ見ても楽しめるものですが、3作続けて観ることで大きな歴史が浮かび上がってくる仕掛けです。
そして福島の歴史と現実に対して正確に、しかし演劇として面白く書くことで、あの人類史上未曾有の大人災を作品として残すことを目指します。

▼プロジェクトをやろうと思った理由

私の母は福島の生まれで、父は原発の孫請けで働く技術者でした。言わば原発事故で故郷を奪われた側と原発で食っていた側、どちらの血も受け継いでいるわけで、何故あのような大人災が起きてしまったのか、ずっと考え続けていました。平たく言えば、「一体誰が悪かったのか」?
しかしそこには一人の、あるいは一つの悪があったわけじゃなく、むしろたくさんの夢や善意、愛が複雑に絡み合い、安全神話と隠蔽体質が生み出されていく複雑怪奇な人間たちのドラマが見えてきました。事故原因を究明するのが科学者の仕事であり、再発防止と復興を考えるのが政治家の仕事ならば、人々の心を描き出すことが劇作家の仕事です。小さな3つの家族の心を描くことで、大きな絵を浮かび上がらせていきたい。
そしてもう一つ。私は職業的に演劇の作家・演出家をしていますから、普段は1ヶ月から2ヶ月の納期で執筆や演出を仕上げています。しかしそれでは福島を描くにはとても足りない。腰を据えてじっくりと取材し、持てる技術と精神力のすべてを注ぎ込んで取り組みたいと考えた結果がこのプロジェクトです。

▼これまでの活動

2016年7月より書籍・新聞・ネットなど資料調査を開始。同12月には10日間に渡って8市町村へ現地取材に趣き、総勢約50名よりインタビュー収集。
2017年5月から3週間、帰還困難区域内の訪問を含む第2回現地取材を敢行。NPO団体や学者・行政職員・政治家・ジャーナリスト等からインタビューを収集中。

▼資金の使い道

2018年夏に【第1部先行上演】、2019年に【3部作一挙上演】を計画しています。そのために、

・公演資金の補填(出演者報酬、衣裳・小道具・音響・照明などクオリティアップ)
・取材費用(旅費・資料購入費)
・地方公演の実現(目指せ福島公演)

▼リターンについて

【コンセプトは「支援」から「参加」「体験」「共創」へ】
演劇作品としては異例の長さの取材期間・上演期間をかけたプロジェクトですので、稽古期間も含めて時間を共有することを目指します。「観る」だけの演劇から一歩踏み込み、「参加」・「体験」・「共創」を実現するリターンを考えました。
また、過去に劇団公演などで培ってきた稽古場公開やバックステージツアーなどのノウハウを活用しつつ、高額のご支援を頂いた方にはネットの共有フォルダや直接の対話などとを通じ、俳優にも見せないようなものをお見せします。戯曲が一行ずつ書き上げられていく様子や、演出プランや美術・照明・音響プランができあがっていく様を公開し、まるで作家の机と頭の中を覗き見するような体験を提供します。

【メールマガジンの発行】
取材報告は逐次ブログやTwitterなどで行っていますが、どうしてもオープンには書けない話が出てくるので、定期発行されるメールマガジンを通じて支援者と共有します。

 

▼最後に

福島・原発という深刻で壮大なテーマを掲げているため、どうしても堅苦しく感じられてしまうと思いますが、創作の課程や上演を楽しむマインドがなければ名作は生まれません。故・井上ひさし先生のこの言葉を、改めて思い出す昨今です。

「むずかしいことをやさしく、やさしいことをふかく、ふかいことをおもしろく、おもしろいことをまじめに、まじめなことをゆかいに、そしてゆかいなことはあくまでゆかいに」

この妥協なき長丁場のプロジェクトを完遂するため、皆様からのご支援を心からお待ちしております。

  • 2017/06/10 20:49

    本日プロジェクトを公開しました。応援よろしくお願い致します。また、ところどころ書き方がわかりにくかったり、リターンを修正・追加したいところがあったので、現在事務局に修正を依頼中です。 * * * 【わかりづらいところ、補足】 ・より高額のリターンを選択された方には、それ以下の額のすべての...

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