■はじめに■

このページをご覧いただきまして、ありがとうございます。皆さんは広島に原子爆弾が落ちてから72年間、今日まで消えることなく燃え続けている「本物の原爆の残り火」があることをご存知ですか?

その火は星野村出身の山本達雄さんが、地獄絵と化した爆心地の近くで書店を営んでいた叔父の遺体を必死に探して歩いていたときに、何もない中書店の焼け跡で叔父の遺品として最後に見つけた小さな火で、福岡県八女市星野村で今も尚、大切に守られています。

本プロジェクトは、「原爆の残り火」を使った「ピースキャンドルナイト」を全国で実施し、多くの若者たちと平和について深く考える場を作ります。世界から戦争や内戦・紛争を1つでも無くすためには、まず「知ること」その上で「アクションすること」そして、何よりも一人でも多くの仲間と共にソーシャルイノベーションを実践していくことだと考えています。

 

戦争や紛争は、その地域の人たちがどうにかしようとしても非常に困難であり、先進国や戦争の無い平和な国にこそできることや効果的なアクションができると言えます。さらには、先進国自体に解決すべき問題や負の仕組みがあるとも言えます。昨今は北朝鮮による弾道ミサイルの発射や終わりの見えないシリア内戦など、世界各地で社会不安が拡大しています。

しかし、この未来を変えるのは私たち市民です。今こそ、これから社会を支えていく若い世代が、被爆者や戦争体験者と直接触れ合える最期の世代として、新しいアイデアとネットワークで平和を深く考え行動に起こすムーブメントを作っていきたいと願い、活動を展開してきました。

 

広島でのピースキャンドルナイト(2016年)。

 

 

被爆者の白石多美子さんによる語り部

 

真剣な眼差しで話を聞く参加者たち

 

 ■原爆の残り火を灯し続ける星野村■

福岡県の南東、大分県との県境、吸い込まれるように杉木立の合間を縫って細い道をたどって行くと星野村があります。そこに、1945年8月6日以来72年間、一度として絶えることなく燃え続けている火があります。広島に投下された人類史上初めての原子爆弾の火、すなわち、世界で唯一の「火」です。なぜ広島の原爆の「火」が、遠く離れたこの星野村で燃え続けているのか。

 

■原爆の残り火に込められた歴史■

72年前の夏。

日本は戦争中でしたが、家族との団欒、子供が元気に遊ぶ姿。今日と同じようなありふれた日常がありました。それが1発の原子爆弾によって地獄へと変わりました。

 

1945年の広島市原爆投下の年に、星野村から出征した故・山本達雄さんは当時広島市近郊にある陸軍の野営地で兵役についていました。8月6日午前8時15分、任務で市内に向かう汽車に乗っていたところ、突然大地を震わす爆弾音が鳴り響き、原爆が投下されたのでした。

幼い頃に父親を亡くした山本達雄さんは、広島で本屋を経営していた叔父さんに大変お世話になっていて、原爆が落ちた後に心配で爆心地まで行きました。

 

■一瞬にして跡形もなく消えた街■

そこで見た光景は、跡形もなく消えた街。3000度の炎に焼かれて苦しむ人々。そして、男か女か分からないほど黒焦げに焼けた無数の遺体。

一瞬で焼けて亡くなった方は、苦しみが少なかったかもしれない。でも、多くの方の肌が焼けただれ、肉がただれ落ちて、見るに耐えない姿になってしまい、その状態で何日間も生き延び、そして死んでいった人が大勢いました。当時の広島はそれは悲惨な状態だったそうです。

痛くて、熱くて、苦しくて。喉が焼けているから、声も出せない。ただただ行列で水を求めて歩いて行った。声にならないうめき声で、達雄さんに首を切り落とすしぐさをして「お願いだから殺してくれ」と。大勢の人に頼まれました。

そして、、、大勢の人の命を自分の手で縮めたのです。

 
■復讐を誓った原爆の残り火■

山本達雄さんはこの火を憎しみの火として絶対に忘れないと誓い、廃墟と化した跡地の地下壕にくすぶっていた残り火を、持っていたカイロに移しました。いつかアメリカに復讐するための火として広島の原爆の残り火は350キロメートル離れた星野村に運ばれました。

家に帰ってから、家族はもちろん…、20年もの間、誰にも火のことを話しませんでした。仏壇に灯したり、夏でも火鉢に入れたり、冬はコタツに入れて絶対にこの火は絶やすなと家族に言っていました。

 

しかし、ビキニ環礁の水爆実験やキューバ危機などを経て、ベトナム戦争を境に達雄さんの思いに変化が現れます。

「憎しみや怒りの連鎖では戦争はなくならない」

長い葛藤の末に、「この火が平和のために役に立つ火になれば」と思うようになりました。原爆の残り火は、達雄さんの想像を絶する葛藤と共に大切に守り続けられた平和の火なのです。

 

 ■原爆の残り火の今−■

その後、1968年8月6日全村民の要望で平和を願う供養の火として永遠に灯し続けようと、村役場で引継がれることになり「平和の塔」が建立されました。

また、達雄さんの息子である山本拓道さんも小・中学校などでの講演会を通じて、達雄さんの平和への思いを将来世代の子供達に届ける活動をされています。私たちは山本拓道さんに直接お会いして、達雄さんの思いを共有させていただいております。

※写真右下がご子息の山本拓道さん

※2014年には広島会場で講演をしていただきました。 

 
■世界の核兵器の現状■

広島・長崎に投下された原子爆弾で20万人以上の尊い生命が亡くなりました。

私たちは二度とこういう社会が起きないようにしないといけません。絶対に戦争を起こさせないという強い意志を持たないといけません。世界にはまだ1万5000発を超える核兵器があります。

1万5000発以上です。そして、 被爆者の平均年齢は80歳を超えました。

【画像出典】http://nagasakipeace.jp/japanese/abolish/data/1.html 

  

■これまでの活動について■

広島に投下された原爆の残り火「平和の火」をキャンドルに灯し、老若男女問わず平和について考える企画としてピースフレイムムーブメントと題して2009年から始動。プロジェクトに共感した全国各地の主催者がピースキャンドルナイトを開催し、平和について参加者とともに考え、語り合う場を設けます。2014年は47都道府県、69会場、1200名が参加しました。

<Peace Flame Movement 2014 ダイジェスト映像>

https://www.youtube.com/watch?v=OvKifCF-HWY&t=273s

 <Peace Flame Movement 2015 ダイジェスト映像>

https://www.youtube.com/watch?v=PlljhQOK5EA&t=111s

 

■過去のピースキャンドルナイト■

沖縄

 

広島

兵庫

福岡

東京

岡山

北海道

愛知

■過去メディア紹介実績(一部紹介)■

・NHK広島 ・中国新聞 ・産経新聞 ・山梨日日新聞 ・洛南タイムス(京都)・中日新聞 ・北陸中日新聞 ・東海新報 ・北國新聞 

 

 

■賛同者メッセージ■

戦後72年、この火は山本さんから多くの人達の思いで守られ、多くの人達に平和のメッセージを伝えてくれた。1999年頃から私も数年に渡りこの火と共に旅をさせていただいた。旅で火を運ぶということは火を消さずに守り続ける難しさに気付かされる。そして普段何気なく感じる火という存在が特別なものとして感じられるようになる。火はある時は人を温め、人を癒す。しかし間違えて使えばとても危険な存在になる。まさに原爆がそうだ。ユナイテッド・アースの皆さんが続けてくれているピースフレームムーブメント。一人でも多くの方々にこの火に出会って頂き、各々が何かを感じて頂ける尊い時間。この活動が必ず未来への平和の礎の一助になると私は信じます。是非皆さんの応援をよろしくおねがいいたします。

音楽家・平和活動家/岡野弘幹

 

 ■資金の使いみち■

ピースフレイムムーブメントを開催する上で必要な費用概算は以下となります。

・交通宿泊費 7万円(福岡県星野村への交通宿泊費×3名) 

・会場費 13万円(2017年8月4日ピースフレイムムーブメントin広島)

・備品 2万円(白金カイロ、ベンジン、換火口)

・運営費 1万円(WEBサイト管理費など)

・印刷費 2万円(イベントフライヤー、実施報告書)

計25万円

支援いただいたお金は、運営費や会場費などすべてこのプロジェクトの為に使わせていただきます。このプロジェクトは、日本全国のみなさんにも参加していただけるプロジェクトを目指しています。一人でも多くの皆様の参加をお願い致します!

 

■リターンについて■

◆◆3000円支援すると◆◆

A:実行委員より御礼メールをお送りします

B:プロジェクトの実施報告書をプレゼント

C:イベントページへ名前を掲載(希望者)

D:ユナイテッド・アース缶バッジ2個をプレゼント

 

◆◆5000円支援すると◆◆

A:実行委員より御礼メールをお送りします

B:プロジェクトの実施報告書をプレゼント

C:イベントページへ名前を掲載(希望者)

D:ユナイテッド・アース缶バッジ4個をプレゼント

E:実施報告映像へ名前を掲載(希望者)

F:平和の火・特別ポストカード(非売品)

 

◆◆10000円支援すると◆◆

A:実行委員より御礼メールをお送りします

B:プロジェクトの実施報告書をプレゼント

C:イベントページへ名前を掲載(希望者)

D:ユナイテッド・アース缶バッジ4個をプレゼント

E:実施報告映像へ名前を掲載(希望者)

F:平和の火・特別ポストカード(非売品)

G:特別にあなただけの御礼メッセージを作成(WEB動画)

 

◆◆30000円支援すると◆◆

A:実行委員より御礼メールをお送りします

B:プロジェクトの実施報告書をプレゼント

C:イベントページへ名前を掲載(希望者)

D:ユナイテッド・アース缶バッジ4個をプレゼント

E:実施報告映像へ名前を掲載(希望者)

F:平和の火・特別ポストカード(非売品)

G:実行委員より直筆の御礼の手紙

H:平和の火・特別フォトアルバム(星野村、広島平和記念公園、原爆ドーム等で撮影)/完全非売品 20~30ページを予定

 

◆◆50000円支援すると◆◆

◯ピースキャンドルナイトを実行委員メンバーと共に開催できる権利(交通費別/9月10日までの実施に限る)に加えて

A:実行委員より御礼メールをお送りします

B:プロジェクトの実施報告書をプレゼント

C:イベントページへ名前を掲載(希望者)

D:ユナイテッド・アース缶バッジ4個をプレゼント

E:実施報告映像へ名前を掲載(希望者)

F:平和の火・特別ポストカード(非売品)

G:実行委員より直筆の御礼の手紙

H:平和の火・特別フォトアルバム(星野村、広島平和記念公園、原爆ドーム等で撮影)/完全非売品 20~30ページを予定

 
 ■最後に/実行委員よりご挨拶■

皆さんこんにちは、スガジャズダンススタジオ代表の國友悠一朗と申します。私はピースフレイムに出会って平和とは何なのかをより深く考えるようになりました。世界中の方々が平和を願って生きているはずです。しかしそれが変わらないと言うことであればこの世の中の根本的な仕組み、考え方それを勉強し、調査をして、自分の人生の中で何らかのアプローチを小さくても構わないから実践をしていかなくてはいけないと日々感じています。この火は多くの人々の憎しみや怒り、苦しみ、痛み、また平和への願い、祈り、許し、希望、勇気が、宿っていると考えます。72年間守り続けてきた人々の命のリレーを想像し、今を生きる私たちが次にどんなメッセージをバトンタッチしていくのかを一緒に考えましょう。

愛と感謝を込めて、いつも心は太陽だ!!!

ピースフレイムムーブメント2017実行委員長 

國友悠一朗 

 

僕が初めて原爆の残り火に出会ったのは、2013年。東日本大震災を福島で被災した僕は家族と広島に移住し、平和について色々と考えている中で出会ったこの火。それまで知ってるようで知らなかった「ヒロシマ」。この火と生活を共にすることで、数々の素晴らしい出会いと、奇跡のような経験。そして、平和についての考えや学びを深めることができました。普段何気なく使っている「火」。その火は、人々の生活に温もりを与えると同時に、人を殺めることもできてしまう。この火をどう使うか、どう活かすかは、僕たち一人ひとりの「良心」と「行動」に懸かっていると言えるのではないでしょうか。原爆の残り火は、たくさんの人の想いがこもった火です。この火と共に暮らし、火を通じて出会い、火を囲んで語る。そこから得られたものを、生活の中に少しでもいいから活かしていく。そんな繰り返しの輪が少しずつ広がっていった先に、平和な世の中があると信じて…。ぜひ一緒に活動しましょう。

ピースフレイムムーブメント2017実行委員 

佐藤亮太 

 
■ピースキャンドルナイト主催者も募集■

各地でピースキャンドルナイトを主催していただける方も募集しています!平和な社会を実現をするためには、思うだけでなく行動すること。そして、各地で有事の際に主体的に行動できるネットワークを構築することが大切です。そのためにも、イベントやお店、施設、個人宅などで、平和な社会の実現に向けて私たちができること考える機会として、ぜひピースキャンドルナイトを企画してみませんか?(規模の大小は問いません)

●参加条件

1.2017年7月29日~9月15日の間でイベント開催ができる方

2.火の取り扱いに関するルールを守れる方(主催者に注意点などをお伝えします)

▼ピースキャンドルナイト主催者申込みフォームはコチラ

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSdU7Tx8vBAmlnpas6SL0ID7rer_2atqrSMYT2POYvHnJ02K6A/viewform?usp=send_form

 
■イベントクレジット■

主催:NPO法人ユナイテッド・アース

後援(申請中):広島市、長崎市、公益財団法人広島平和文化センター、日本非核宣言自治体協議会

 

 ※NPO法人ユナイテッド・アースとは

NPO・NGO・社会活動家・経営者・アーティスト・学生など理念に共感する市民が集い、共に社会貢献活動を実践するための組合的機能を持つ団体(理事長:渕上智信)です。2006年の設立以来、市民の共働によって、「心育まれる希望あふれる社会」を実現すべく、海外の貧困地域への自立支援活動や環境保護活動など、様々な社会問題への取り組みを継続してきました。※2011年3月の東日本大震災発生以降は、宮城県を中心に震災支援活動を開始し、国内外から集まった延べ3万5000人以上のボランティアや団体、企業と共働し、被災地の復興と新しい社会モデルの構築に向けて活動を展開しています。

 

  • 2017/06/14 14:54

    原爆は、1945年に広島と長崎に落とされた人類最悪の兵器です。 これまでも世界中で紛争がありましたが、人類が戦争で原爆を使用したのは2回だけ。 そう、1945年の8月に落とされた広島と長崎の2回だけです。でも、現在でも原爆は無くなったわけではありません。「使わなくなった」だけなんです。 ...

  • 2017/06/13 12:30

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