●ご挨拶

皆様はじめまして。認定NPO法人ニュースタート事務局の名川です(写真右)。当団体では現在59軒が加盟している遍路宿ネットワーク「お遍路ハウス四国88」を運営しています。

2018年、宿でのボランティアを通して遍路文化を学ぶため、ハーバード大を卒業したばかりのアメリカ人女性オリビア・キーヴェルさん(写真左)が 「お遍路ハウス一番門前通り」に滞在しました。これに案内役として同行したことをきっかけに、私もお遍路という文化に関わりを持ちました。

「一番門前通り」の高原さんのお遍路文化に対する想いに心を動かされ、これまでお遍路ハウスという事業のお手伝いをしてきました。しかしコロナの影響で遍路宿業界は大きな苦境に立たされています。

「何か手を打たなければならない」という高原さんの想いを形にするべく、今回「巡礼リレー」という企画を立ち上げることにしました。

「この企画の実現により遍路宿業界の現状を多くの方に知ってもらいたい」 

全国の皆様と心を一つにして、この苦難を乗り越えられることを願っています。


● 高原道隆先達の想い

一番札所霊山寺近くの遍路宿「お遍路ハウス一番門前通り」はお遍路ハウス直営のお宿のひとつです。管理人である高原さんは四国遍路を140回まわった公認先達であり、お遍路ハウスグループのリーダー的存在でもあります。

今年78歳になった高原さんが初めてお遍路を行ったのは、53歳のとき。奇しくも阪神大震災の年だったといいます。

「経営していた会社をたたむことになり、自分をみつめなおすため旅をはじめました」

最初はバスツアーでの巡礼(四国では本来「巡拝」といいますが、ここでは巡礼と表記します)でしたが、四国遍路の魅力にとりつかれてそのまま定住することに。

何度か繰り返すうち歩き遍路にも挑戦。そして次第にお遍路さんを支える立場へと変わっていきました。

「あのような時代に四国遍路と出会えたことに感謝の想いが強かった」

自身も巡礼中に様々な人のお世話になったという高原さん。後に続くお遍路さんを導くことで恩返しをしたいと考え、先達として活動するようになりました。

ご先祖様に想いを馳せたりお寺の歴史に触れるなど、お遍路ならではの体験をできるように、信仰上の意味について説明なども行っています。

皆さんいろいろな想いを持って、巡礼に臨むため四国を訪れます。しかし体力的に自信がなかったり、参拝作法や行程についての心配など、初めての巡礼では様々な不安を抱えている方が多いそう。

「少しでも不安を取り除いてあげることで、良い巡拝の旅にしてほしい」

「四国に来てよかったなと思ってもらえたらありがたいです」

このような想いで、これまで20年に渡ってお遍路さんへのお接待を続けてきました。しかし今年はお遍路さんがほとんどおらず、たまに見かけても野宿や車中泊を前提とした方ばかり。

「近隣でも高齢化・過疎化が進み、閉鎖や休業する宿も後を絶たない」

「コロナの影響が早く終わってくれれば良いが、このままでは耐えきれないのではと心配です」

四国だけでなく全国的に、旅行を控える流れは今後も続きそうです。国境をまたいで受け入れをできるのはさらに先の話になる事でしょう。しかし過疎化が進むなか、お宿がなくなってしまえば巡礼路に巡礼者が戻ることはありません。 

「 大好きな四国遍路の文化を途絶えさせたくない。なんとかしてこの困難を乗り越えたい」

寂しい想いをしている方や不安を抱える方を元気づけるきっかけになってほしい

情報があふれる現代、社会は恐怖で支配されつつあります。ネガティブなニュースばかりの世の中に、少しでも楽しい話題を提供したいと思い、今回の企画をスタートさせました。

日本が世界に誇れる四国遍路の文化を100年先までつなげるために、皆様のご支援をよろしくお願いいたします。


● 四国遍路とは

四国遍路とは、四国に88か所ある弘法大師空海ゆかりの地(札所と呼ばれるお寺)を巡礼するものです。古くは仏教僧が行う修行に由来します。江戸時代以降は一般大衆にも広がり、宗教の枠組みを超えた地域の文化として根付いてきました。1200年もの歴史をもつ、日本が世界に誇る文化のひとつです。

世界的に有名なカミノ・デ・サンティアゴというキリスト教の巡礼路がスペインあります。近年ではカミノ巡礼中に四国遍路の存在を知る人が多く、四国遍路を主目的として来日するヨーロッパ系外国人が増えています。

観光庁もインバウンド需要創出につながる観光資源として期待をよせ、2015年には国がはじめて指定した外国人にすすめる旅7選のうちのひとつにも策定されました。

外国人や日本の若い世代の間では、宗教信仰に根差した巡礼にかわり、哲学に根差した「自分探しの旅」としての巡礼を行う「お遍路さん」も増えています。

単にお寺を見て回って「観光」をするだけの旅ではなく、歴史を感じたり、人々とのふれあいや自分自身との対話を通した特別な「体験」ができるのも、お遍路の魅力といえるでしょう。


● 遍路宿業界の現状と将来

1200キロにも及ぶ伝統的なルートで歩き遍路を行うためには、40日以上もかかります。費用の都合上、安価な素泊まり相部屋の宿が求められます。しかし近年は地方の過疎化に伴って遍路宿の不足が深刻化しています。

このままでは四国遍路の文化自体がいずれなくなってしまうのではないか……

そう考え、遍路宿のネットワーク「お遍路ハウス四国88」をスタートしました。

民泊新法の流れもあり、50軒以上の宿に参加頂くまでになりました。しかし此度のコロナ騒動で大きな苦境を迎えています。個人オーナーが副業でやっている宿も多く、閉業の危機にある宿が少なくありません。

巡礼を支えるインフラである遍路宿を維持し、ネットワークをさらに広げていくため、皆様のご支援が必要な状況です。


● 「お遍路ハウス四国88」とは

「お遍路ハウス四国88」は、認定NPO法人ニュースタート事務局が運営する遍路宿ネットワークです。当NPOは主に若者の自立支援を行っている団体です。”若者の心と身体を生き返らせよう” という合言葉のもと、2003年より毎年ニート・ひきこもりの若者たち向けに遍路体験事業を続けてきました。

2015年7月、若者が自分をみつめなおす場ともなるお遍路文化がこれからもずっと続いていくことを願い「お遍路ハウス四国88」を立ち上げました。若者や外国人でも巡礼者向けの安価な宿を手軽に利用できるよう、日本語と英語の予約サイトを運営しています。

毎日のように次に泊まる宿の心配を抱えなければならない現在の環境を改善することで、お遍路文化の普及に貢献したい。その思いで、5kmに1軒の間隔で遍路宿を整備することを目指してネットワークを広げてきました。

2016年春に1軒目のゲストハウスをオープンし、2020年8月現在では59軒のゲストハウス・旅館・ホテルにご加盟いただいています。原則、年2回説明会を四国4県で開催して新規参加を募っています。 

一番札所近くにある「お遍路ハウス一番門前通り」では公認先達である高原道隆が管理人を務め、お遍路を始める巡礼者の方に対して巡礼用品の準備や参拝作法の指導(動画リンク)といったお手伝いもしています。

2018年にはハーバード大出身のアメリカ人女性オリビア・キーヴェルさんが、お遍路文化を学ぶため、ボランティアスタッフとして「お遍路ハウス一番門前通り」に滞在し、NHK World-Japan の特集で取り上げられるなど話題になりました。


● コロナによる影響

2020年はコロナの影響で巡礼者が激減しています。春には感染防止のため閉鎖された札所もありました。

巡礼に最適とされる春シーズン(3月~5月)の「お遍路ハウス四国88」を介しての宿泊者は(加盟ゲストハウス数が増えているにも関わらず)前年比82%減となりました。バスツアー等はほとんどが中止・延期となり、お寺への参拝客も90%減といった状況が続いています。

今後もコロナの影響は続くことが予想されます。感染拡大防止のため、従来であれば相部屋対応であったところを原則個室での対応とし、受け入れ組数の制限も必要になりました。これらの現場対応に伴い、予約システムの改修コストなどにも、かなりの負担が発生しました。

なにか将来につながるような手を打とうにも予算の確保も難しく、集客のための宣伝をできる状況にもありません。少しでも全国の皆様に遍路宿・お寺の現状を知ってもらう手段はないかと考え、クラウドファンディングを利用した企画を打ち出すことにしました。

プロジェクト実施に伴うコストはリレー参加軒数・ご支援の数によっても変動しますが、参加者とスタッフの移動・滞在のための旅費交通費60万円、撮影器具や参拝道具など物品購入費25万円、広報費(主に通信費)5万円、人件費10万円を見込んでいます。皆様のご支援をよろしくお願いいたします。


● 巡礼リレーの内容と実施予定スケジュール

これまでお遍路さんを支える立場だった方々が主役となり、宿から宿へとバトンを繋ぎながら、四国霊場88箇所の巡礼を実施します。

遍路道沿いで宿・飲食店・個人商店などをしている地域の皆様と力を合わせて、一冊の納経帳を完成させます。ご支援いただいた方たちのお名前を記載した旗をバトン替わりに携行して、四国を一周します。

※旗へ記載するお名前について
備考欄に「本名希望」「匿名希望」「ニックネーム:〇〇」のいずれかを必ずご記入ください。
いずれも記入がない場合、イニシャルで記載させて頂きます。

一番札所霊山寺からスタートし、参加者一軒につき1日分の巡拝を担当。50日ほどかけて88の札所すべてに参拝します。新型コロナ感染拡大に配慮し、巡礼リレーは現地の住民のみで実施します。

原則として撮影者の帯同は行わず、リレー参加者が自ら撮影した動画を、本部にて編集後にYouTubeへ公開致します。TwitterなどのSNSでも、写真や短い動画を用いて簡単な経過報告を毎日行います。配信環境を用意できる場所では、ライブ配信も活用して皆様に巡礼の様子をご報告いたします。

10/04 クラウドファンディング締め切り
10/17 1番札所霊山寺を出発
11/30 88番札所大窪寺にて結願
    霊山寺へお礼参り
12/06 フェリーで鳴門から和歌山へ渡る
    高野山へ参拝
12/31 報告動画の配信を完了


● 巡礼リレーへの参加者・協力者を募集中です

8月26日現在、当グループ加盟ハウスから約15件の参加を見込んでおりますが、まだまだ多くの方にご参加頂きたいと思っております。プロジェクトを一緒に盛り上げていくため、是非ともご協力をよろしくお願いいたします。

四国4県にて宿泊施設・飲食店・接待所などでお遍路文化を支えて下さっている方々を対象に、リレーへの参加者を募集しています

実際に参拝されるのは経営者や従業員ご本人である必要はありません。体力に不安がある場合には徒歩での参加に限りませんが、原則として徒歩の方を優先させて頂きます。

上記施設等を応援したいという知人友人や関係者の方からのお問合せもお待ちしております。

また、スマートホン・ビデオカメラなどの操作に不安をお持ちの方にもリレーに参加して頂けるように、動画撮影補助などのボランティアスタッフとして参加していただける方を探しています。感染リスク低減のため、こちらも原則として現地在住の方に限らせて頂きます。是非、ご協力をよろしくお願いいたします。

詳細は下記メールアドレスまでご連絡下さい。
henrohouse.shikoku.88@gmail.com


●公式SNSアカウント

・お遍路ハウス公式Twitter
https://twitter.com/henrohouse

・認定NPO法人ニュースタート事務局Facebook
https://www.facebook.com/newstartjimukyoku

この取り組みについて拡散してくださるだけでも励みになります!
ご協力よろしくお願いいたします!



「個人が非営利の特定の法人に対し、事業に関連する寄附をした場合には、 所得税(国税)の計算において、寄附金控除(所得控除)又は税額控除のいずれかを選択して確定申告を行うことにより、所得税の控除を受けられることがあります。税制上の優遇措置がこのプロジェクトにあるかどうか、また優遇措置の試算の詳細は当団体にお問い合わせください。 

※「寄附金控除」「税額控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、当団体が発行した「領収証」の提出が必要となります。領収証は年に一度、確定申告時期にお送りしています。すぐに領収証が必要な方はご連絡ください。
※領収証はGoodMorning又はCAMPFIREではなく当団体が発行・郵送いたします。

  • 2020/10/10 18:44

    皆様こんにちは。お遍路ハウスの名川です。のべ119件、合計609,500円のご支援、誠にありがとうございました。すこし遅くなりましたが、お礼メッセージ動画アップしました!スタートまでいよいよ一週間。準備に奔走しておりますが……あとは天気に恵まれるのを祈るのみです。名川

  • 2020/10/04 22:32

    残り88分、いよいよ終了が目前に迫ってまいりました。昨日・今日だけで実に26件の支援を頂いております。不安も多いままのスタートでしたが、皆さまのお力添えでここまで至ることができ、感謝の気持ちでいっぱいです。もう今からできることも無いので御宝号唱えながら締め切りを待つことにします。https:/...

  • 2020/10/04 07:39

    本日10月4日、いよいよ支援受付最終日となってしまいました。昨日も多くのお問合せを頂き、支援総数100件、合計40万円を突破致しました!本当に多くのご支援、誠にありがとうございます。新聞記事などで活動を知ってくれた方も多いようで、お電話での問い合わせも複数頂いております。皆さまのご支援・ご協力...

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