防災を暮らしのまんなかに

「ママコミュ!ドットコム」代表の出水眞由美です。
防災士として、史上最年少防災士の母として、「防災を暮らしのまんなかに」を合言葉に、社会の全ての人がその人に合った防災教育を受けられる社会の実現をめざして活動しています。


災害で命を失うことは、未来を失うこと。全ての人に今があり、未来がある。

今、世界中で新型コロナウイルス感染症が拡大する状況はまさに「災害」です。加えて地震や津波、台風、風水害などの気象災害が起きると、避難や救援活動、その後の生活、そして経済全般にわたって私たちは大きなリスクを抱えることになります。

そんな中私たちは「コロナ禍の防災」の先駆けとして活動を開始します。コロナ禍では人々が身を寄せ、助け合い、励まし合うことそのものがリスクになってしまいます。避難所よりも自宅避難が推奨されると災害弱者は社会から隔絶され、共助のシステムは崩壊します。

日々変化する社会の状況を鋭く読み解き、ベストの選択をするためには「災害に打ち勝つ力」が必須です。私たちは単なるサバイバルではなく、自らの命を守り抜き、災害後の日々を生き抜くことができる力を養う「防災の学校」を開校しています。特に災害弱者と思われがちな子どもの「強み」から備えを固める逆転の視点からアプローチする「子ども目線の防災」は大阪初の取り組みであり、これまで5千人を超える親子が防災のプロフェッショナルと共に学び、実践につなげています。


2016年から子育て家庭の災害リスクにフォーカスした独自の講座を開始。毎年夏休み期間には子どもたちが防災を自分ごととして考える場を通して「子ども社会の防災の司令塔」となる人材を育てています。


「コロナ禍の防災」をこれからのスタンダードに変えていく!

子どもの命と未来を守る「防災の学校」を全国モデルに!

今後、「コロナ禍の防災」がスタンダードになるでしょう。感染症を正しく理解し、正しく備えることをベースに、その他の災害が複合的に発生するケースを想定していくより広い視野と専門性が求められます。

私たちの「防災の学校」は、暮らしのすぐ近くにある災害に役立つ場所や防災に関わる社会の仕組みを知ることから始まります。一昨年の大阪北部地震と台風21号による被害を受け、大阪でも防災への意識が急速に高まりました。幼い子どもがいる、高齢の親と同居している、障害のある家族がいるなど、家庭それぞれに災害リスクは異なります。通り一辺倒の防災マニュアルでは本当の備えにはつながりません。私たちは防災を多面的にとらえるため、徹底したリスク分析とフィールドワークを行います。

コロナ禍だからといって災害は待ってくれません。事実、九州や東北地方の豪雨災害や地震、台風は発生しており、地球温暖化の影響もあり気象災害は年々激甚化、複合化の傾向にあります。防災は常に喫緊の課題と向き合うジャンルですが、コロナ禍の防災はさらに迅速な対応が必要な重要ジャンルになっています。

しかし、私たちはコロナ禍を単なる禍(わざわい)だとは考えていません。感染症はこれまでも世界中の人々を幾度となく苦しめ、命を奪ってきました。しかしそのたびに私たち人間は英知を結集してその脅威に打ち勝ってきました。ならば私たちも「防災」でコロナに打ち勝とう、乗り越えよう。


多面的・総合的な防災教育をJAPANモデルに

私たちの活動拠点である大阪には防災研究に取り組む機関がなく、防災を研究する大学も限られています。また、学校教育においては大阪を「防災力日本一」にしたい!そう願って始めた活動ですが、日本全国で災害が頻発し、激甚化する中、多面的、総合的な防災教育研究の場づくりから着手する必要性を感じています。

コロナ禍の防災をより一層推し進めるため、防災や教育の専門家による総合的な「防災教育研究会議」の設立が急務です。これまで対面型で行ってきた指導法や教材を全面的に改訂し、双方向で学び合える総合的な防災教育カリキュラムを確立し、自団体だけでなく社会全体の防災教育のボトムアップに役立てます。

私たちはコロナが収束するのを座して待つのではなく、コロナを逆手に取って新たな可能性を見出すチャンスにしたいと考えています。

私たちの確立した「大阪モデル」を防災教育の「JAPANモデル」に!。

防災は「自分や家族を強くする」だけでなく、「未来を、世界を強くする!!」のです。そんな想いを込めて、ここに【コロナを乗り越えた先にある「災害に強い未来」を作る「防災の学校」プロジェクト】への賛同と協働のお願いをさせていただきます。

http://mamacomu.com/blog/12442/ 


改めて気づいた 子どもは未来の主役

防災教育に取り組んで5年、5000人を超える人々に防災の大切さを呼び掛けてきましたが、最も驚いたことは「防災」を自身の将来につなげたいと考える子どもが増えてきたことです。

幼稚園や小学校に通う子どもたちにいきなり「防災とは?」と問いかけてもはっきりと答えることは難しい、それは当然です。しかし、実際に災害を経験すると、怖い、だから強くなりたい!と感じることができる。私たちは活動を通して子どもたちの目が恐れではなく、自分を強くする熱意にあふれ、きらきらする瞬間に数え切れないほど立ち会ってきました。

さらに防災の第一線で活躍するプロフェッショナルとの出会いを通して、防災に携わる仕事の多様性や仕事にかける想いを受け止め、自らの将来像につなげる子どもが次々と現れたのです。

自分たちが未来の主役だということは子ども自身が一番知っています。大人になって大切な人ができて、家族ができて、自分たちが社会の主役になった時に災害に負けたくない、そんな想いを持つ子どもの中から子どもには難関である防災士試験に合格する子どもが出てきました。

9歳で防災士試験に合格した息子は史上最年少防災士として「子ども目線の防災の牽引役」として活動を続けています。さらに、私たちと共に学ぶ仲間から大人と同等に学び、救命技術を身につけ、試験に合格した 小学生防災士が3名も誕生しました。彼らが「子ども社会の防災の司令塔」として子ども目線で防災の大切さを伝える姿を見ると、大人から教わることだけが学びではなく、子どもから子どもへの等身大の発信が多くの共感と憧れをもって多くの子どもたちを惹きつけるのだと感じています。


防災の大切さを社会に伝え続けています

行政や学校、PTA行事、企業様の研修、メディア出演など、様々な機会や媒体を通して防災の大切さを自分の言葉で伝え続けてきました。

2020年3月には、大阪ロータリークラブ様にお招きいただき、日本を代表する企業の経営者様、各国の総領事様など約100名の方に子ども目線の防災の重要性や防災教育の可能性を通して「防災力日本一の大阪」実現をめざす熱い想いをお聞きいただき、共感をいただきました。
「防災×SDGsで未来の防災を変える!~U-15のチカラで作る防災力日本一の大阪」

その他の講演、メディア出演などの実績はこちら

また、市民活動の世界で顕著な活動を表彰する以下の賞を受賞しました。

・近畿ろうきんNPOアワード はぐくみ賞(2019年6月)
・クリエイティブアウォード関西2019-2020 ファイナリスト、第3位(2019年12月)
・CSOアワード2019 深堀り部門「ホープ」賞、「大阪ロータリークラブ賞」(2019年12月)
・大阪商工信用金庫 感謝状(2020年4月)


資金の使い道・実施スケジュール

ご支援いただいた資金を基に、次のアクションを促進します。

●防災や教育の専門家による総合的な「防災教育研究会議」の設立と研究活動
●子どもの命と未来を守る「防災の学校」の運営

コロナ禍の防災を牽引する防災教育の新たな手法とカリキュラムの構築に取り組み、教育機関や地域での防災活動を支える新たな力として「防災の学校」をはじめ、広く社会に役立てて参ります。
研究会議の内容は公開いたします。

 

最後に

これまでも防災の世界では感染症は深刻な災害であることを認識してきました。地震や津波、風水害など自然の脅威による災害に見舞われることの多い日本では、感染症は医療の進歩と共に過去の災害と思われてきたのかもしれません。

新型コロナウイルス感染症の拡大が世界規模で広がり、深刻化する今、人々の健康や命を脅かすだけでなく社会生活や世界経済にまで大きな打撃を与える未曽有の災害に対して私たちは何をすべきか、どう戦うべきか、全ての人が考えていることと思います。

こんな中、国内でも自然災害が多発し、これまでの経験が通用しない新たな防災が求められています。未来の自分や次世代のために。

防災は行政や専門家が関わるべき独立した課題ではありません。
世界中の人がつながる大きなテーマです。
世界の人々が力を合わせて取り組んでいるSDGs(持続可能な開発目標)の17のゴール全てがどこかで防災とつながっていると言っても過言ではありません。
だからこそ、「防災を社会のまんなかに」シッカリ位置付ける必要があるのです。

コロナを乗り越えた先にある「災害に強い未来」をめざして進んで参ります。

みなさまの力強い応援とご支援をお待ちしております。


ママコミュ!ドットコム
代表 出水眞由美(日本防災士機構認証防災士)

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    今回で3回目になる「U-15のための防災カレッジ」。前回(7/19)の午後からのプログラム「プロフェッショナルと考える未来の防災」において自分の防災意識と知識を自分だけのものにせず、身近な人に伝えるツールとして日本独特の文化である「紙芝居」で表現するアートな活動に取り組みました。8/30(日)...

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    7月23日(木)、クラウドファンディングに初挑戦。六曜の「先負」ということで、午後一番での公開となりました。ママコミュ!ドットコムの発信媒体であるホームページ、Facebook、twitterでお知らせをさせていただき、なんと2時間も経たないうちにお二人からご支援をいただくことができました。早...

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