■ はじめに・ご挨拶
はじめまして。熊本県人吉市にある江戸時代(寛政8年1798年以前)から約250年続く『蓑毛鍛冶屋』の10代目、蓑毛勇(みのもいさむ)と申します。
寛政8年以前に創業した当鍛冶屋は、約250年の伝統を守り受け継いできました。私も鍛冶屋を継いで4年目(前職は海上自衛官)のまだまだ修行中の身です。
現在は祖父、父、私の親子3代で日々鉄を鍛え、技を磨き、伝統を守り続けております。
7/4におきた熊本豪雨災害により店舗兼住宅は4.3mの浸水被害、工房は80cmの浸水被害を受けました。
大切な場所、商品、道具、思い出など全てが泥水に浸かり壊滅状態、これからどうしていこうかと86歳の祖父58歳の父33歳の私と家族みんなで考えてました。そんな中、たくさんの方々に助けて頂きInstagram(https://www.instagram.com/minomo_kajiya10second)等SNSの中でもたくさんの方々に励まし応援メッセージを戴き「よしっ!絶対コロナウイルスや水害に負けることなく、たくさんの方々に助けてもらった大切なこの場所でもう一度、精一杯頑張っていこう!」と決心に至りました。
今では「鍛冶屋のカンカン、ごーごーうるさい音で、今まで育ててもらった人吉に、商店街に少しでも賑わいと活気と元気を広げれたい」とまで思うようになりました。
どうか、この大切な場所で町の元気で楽しい鍛冶屋として少しでも人吉に貢献でき復興復活していけるよう皆様のお力を御貸しください。
最後まで読んで頂けますと幸いです。
よろしくお願い致します。
《十代目 蓑毛勇です》
■ 蓑毛鍛冶屋の紹介
”全国でも珍しい体験のできる鍛冶屋”
”YouTuberカジサックさんも”
私たちは、鍛冶屋として日々技術を磨き、より良い物造りに励んでいます。
一方で、鍛冶屋の伝統と魅力をより多くの方に伝えたい思いから、包丁作りの体験を提供してきました。これまで数え切れないほどの国内外のお客様に包丁作り体験をしていただきました。
旅の思い出に、想いを込めたマイ包丁に、奥様へのプレゼントに、ご夫婦の記念に、結婚式のサプライズに、工業高校生の体験などなど、包丁を造られる想いはお1人お1人様々で、皆様が想いを込めて造られた包丁が出来上がった時の笑顔は、私たちとって大きな喜びと励みでした。
また人気YouTuberのカジサックさんも鍛冶体験に来られサックしさんへプレゼント用の包丁を造られました。YouTube(https://youtu.be/lvGd1NFvNxI)で紹介して頂くことでより多くの方々に知って頂き「カジサック見て来ました~!」と体験にも更にたくさんの方に来て頂きました。
他にも多くのメディアから日本でも数少ない自分で1からマイ包丁が作れる鍛冶屋としてとりあげて頂きました。
今はコロナウイルスの影響で中止しておりますが、再開したら人吉の観光にも少しは貢献できたらと思ってます。
"ゲームPS4「まいてつ-pure station-」に蓑笠鍛冶屋として登場"
2016年にスタートしたパソコンゲームが大人気となり2018年にはPS4で「まいてつ-pure station-」として発売され、今ではテレビアニメ「レヱル・ロマネスク」と言うタイトルでTOKYO MXにて放送中のアニメに蓑笠鍛冶屋と言う名で登場させて頂いております。蓑笠鍛冶屋の店主が蓑笠穣(みのかさ みのる)と言うのですが、9代目父の名前が蓑毛稔(みのも みのる)なので9代目も登場してるのかもです。
そのお陰でファンの方からは聖地として多くの方に訪れて頂き、たくさんの人に愛されています。被災後もたくさんのファンの方が遠方から心配して訪れて頂き大変元気を戴きました。
本当に感謝しております。
《左がゲームの蓑笠鍛冶屋、右が蓑毛鍛冶屋》
《レヱル・ロマネスクでのワンシーン》
《被災後もファンの方が訪れてくださいました(戴いた大切な物)》
"お客様と共に造ってきた私作MBKナイフ"
今、大変盛り上がっているキャンプブーム。私もキャンプが好きだったこともあり鍛冶屋を継いでからはナイフを造るのが楽しくて楽しくて祖父と父の真似をしてずっとナイフを造ってました。
ご来店頂いたお客様やユーザーの方々と話すことでいろいろ学び、工場でその言葉を思い出しながら改良し少しずつ今の形になりました。
今造っているナイフはお客様と共に造ってきたナイフです。
また、アウトドア関係の方々とも有難いご縁があり、今では色々なアウトドアイベントに呼んでいただき、人吉市のふるさと納税ではナイフがとても人気の返礼品となり、蓑毛㊀鍛冶屋のナイフを全国の方々に使って頂いております。
《アウトドアイベント、展示会でのナイフの様子》
"祖父/蓑毛裕、森の名人受賞"
8代目の祖父は中学校卒業後16歳で鍛冶屋の道へ進みました。16歳から現在86歳まで70年間鍛冶屋一筋、腕一本で蓑毛鍛冶屋を守り続けてきました。
林業が盛んだった頃は、造林鎌、鉈、腰なたなどの山道具の需要が多くとても忙しかったと聞きます。
その林業の発展を支えたことを賞され、2018年に森の名人と言う名誉ある賞を戴きました。
《森の名人認定証と授与》
《仕事の様子(割込鍛接)》
"父/蓑毛稔 今までにない風を"
父は今までの蓑毛鍛冶屋は黙々と造る昔ながらの鍛冶屋だったのですが、時代の流れもあり父の代からは美術展に出展したり、工芸仲間との展示会を開催したり、鍛冶体験を始めたりと新しい事にチャレンジしてきました。
《TSUTAYAで工芸仲間との展示会の様子》
また腕もピカイチで、仕上げに関しては祖父も凄かと認め多くの人が息をのみ誉める程です。
《祖父が鍛え父が仕上げた刺身包丁》
《仕事の様子(刺身包丁の裏空き)》
~~~~~~~~~~~~~~~~~
このように私が継いでから親子3代で頑張り、回りの方々にも助けて頂きながら色々なことにチャレンジし頑張ってきてました。
しかし、コロナウイルスの影響で鍛冶体験は今も中止しており、観光客の減少で店舗を訪れるお客様も激減し不安な日々を過ごしておりました。
そんな中・・・
■ 街中が水の中に沈んだ令和2年7月4日。
前夜からの線状降水帯で降り続いた大雨により発生した球磨川、球磨川水系の氾濫により、私どもの住む人吉市は過去に経験したことのない大きな水害に見舞われました。
自宅兼店舗のある商店街は球磨川までわずか50メートルほど。目の前を流れる球磨川から押し寄せてくる水に、なす術もなく、約4.3mの浸水被害を受け2階に避難させていた大切な商品達も大きな被害を受けました。
■店舗、工房の再建で街に観光客を呼び込み元気と活気を広げたい
蓑毛鍛冶屋は人吉市の中心部である商店街の通りにあります。
人吉一大きな旅館、ホテルから熊本県唯一の国宝青井阿蘇神社への道中にあるのでコロナウイルス前は観光客の方も歩かれてました。
大型店舗の進出により少しずつ寂れながらも商店街の人皆で頑張っておりました。温泉宿、飲食店、衣料品店、靴屋、雑貨屋、スーパー、喫茶店、病院、薬局など様々な業種が軒を連ねる人吉の中心街でしたが水害により今では空き家だらけです。それでも商店街に残る方はみんな再建へ向け諦めずに動き続けています。
蓑毛鍛冶屋も自宅兼店舗から約2km離れた工房は約80cm の浸水被害を受け製造に欠かせない機械モーターが6つ被災しましたが、たくさんの方々に助けて頂き今では刃物造りも再開できております。
でも仕上がった商品達を並べてお客様に見ていただく『店舗』がありません。
現自宅兼店舗を取り壊した後は、この大切な今の場所に店舗、工房、自宅を建て、商品と共に実際に造っている現場も見ていただき、急な修理にいつでも対応できるような町の元気な鍛冶屋、見てて楽しい鍛冶屋、お客様と造り手が繋がれる鍛冶屋として復興したいです。
人吉の商店街の中でカンカンカンと鉄を鍛える音を響かせ、人吉の町に元気と活気を少しでも広げれるような鍛冶屋になれたらと、希望を持ち、再建復興を諦めず、家族共々頑張り続けてまいります。
この再建復興を実現し、毎日カンカンと鉄を鍛え商店街に人吉に人と活気が戻ってくる日を心から望み願っております。
どうか皆様の御力を御貸しください。
よろしくお願い致します。
■ ご支援頂いた資金の使い道・実施スケジュール
皆様からの大切なご支援金は、リターン費用以外、「商品や鍛冶屋の技を見て、体験してもらえる、『町の元気で楽しい鍛冶屋』」の復興再建費用に大切に大切に活用させていただきます。
【プロジェクト実施期間】
2021年1月8日(金)~2021年2月28日(日)
【リターン品のお届け予定】
お礼のお手紙、ステッカーなど
2021年4月より順次発送予定
包丁、ナイフ、ナタなど
2021年6月より順次発送予定
■ リターンのご紹介
・感謝お礼の電子メール
・感謝お礼のお手紙(郵送)
・支援者様の名前をタガネで手彫りした鉄のネームプレートをボードに張り工場の神棚の横に掛けさせて頂き、毎日手を合わせ感謝の心で仕事をさせて頂きます。また蓑毛家後世に語り継いでいきます。(今回被災してたくさんの方々に助けて頂きました。そんな中で一番感じた事は助けて頂いた事、今が当たり前じゃないことを忘れず日々感謝することだと思いました)
・蓑毛鍛冶屋オリジナル感謝ステッカー
・蓑毛鍛冶屋オリジナル感謝Tシャツ
・蓑毛鍛冶屋オリジナル感謝トートバッグ
・感謝の気持ちのお品物(包丁、アウトドアナイフ、アウトドア用ナタなど)
などを予定しています。
■ 最後に
今日まで江戸時代より約250年繋がってきた相良藩表鍛冶蓑毛鍛冶屋の灯火。現在、親子三代で日々技を磨き灯火を守り続けております。これまでご先祖様も色々な困難に負けず乗り越え繋げてきたこの灯火をコロナウイルスや水害に負けて消したくありません。再び、カンカンカンと鉄を鍛える音を響かせ、被災する前よりも更に元気で楽しい町の鍛冶屋として、この大好きな人吉で蓑毛鍛冶屋の灯火を更に大きく燃やし続けていきたいと強く思います。皆様と共に。
皆様からの応援ご支援、何卒よろしくお願い致します。
最後まで読んで頂き誠にありがとうございました。
<All or Nothing方式>
今回のチャレンジは、All or Nothing方式です。目標を達成すれば成立、未達となるとプロジェクトがなくなります。応援よろしくお願いします。
最新の活動報告
もっと見る公費解体完了のお知らせ
2021/08/10 11:22ご無沙汰しております。ご報告が遅くなりました。7月26日に公費解体を無事終了することができました。豪雨災害から1年が経ち大きな一歩を踏み出すことができました。今後の予定としましては、この地区が復興推進地域に指定されており道路の拡張建物の制限などをし国、県、市、住民の話し合いの下災害に強い町造りをしていくこととなりました。なので、工房を建てるのは周りの様子を見てしっかり方向性が決まり落ち着いてから造りたいと考えております。また今は工房に店を仮で置いてるため仕上がった商品もなかなか置けず置いても埃かぶりやすい状況にあります。なので、まずはユニットハウスを活用して店舗をこの場所に造りたいと考えております。ユニットハウスを置くのにも建設許可申請や準防火地区なので色々な制限もあり簡単ではないみたいですが、早く少しでも復興へ進んでいることを形に現したいので、先ずはユニットハウスで店舗を復活させたいと思います。いつ頃になるかはまだ未定ですが、今色々調べているところです。予定が決まりましたら、またご報告させていただければと思います。まだまだ暑い日が続き、コロナウイルスも増える傾向にありますが、どうか皆様ご自愛ください。感謝のお気持ちの返礼品、使ってて欠けたなど困ったことがありましたらお気軽にご連絡ください。今後とも何卒よろしくお願い致します。 もっと見る
すみません。発送遅延のご連絡です。
2021/06/01 14:05こちらの活動報告は支援者限定の公開です。
公費解体のご報告
2021/06/01 13:49ご無沙汰しております。公費解体が本格的に始まりました。業者の方も流石プロで綺麗に早く解体されていきます。日に日に家が解体されていきます。まいてつファンの方々からは聖地として愛して頂いた店舗の表側も見る影なくなりました。寂しくもありますが、復興への大きな第一歩!またこの場所で新しく頑張って参ります!予定では6月いっぱいで解体が終わる予定です。梅雨の予定が立てにくい時期暑い時期に丁寧に解体してくれる業者さんには感謝です。皆様もジメジメ暑い日がこれからやってきますがどうぞご自愛ください。 もっと見る
コメント
もっと見る