●もくじ

・養鶏場を営むハナちゃんとの出会い
・ハナちゃんのこだわり
・任期を終えた引退後の鶏達の行方
・実際に鶏肉を食べてみてわかったこと
・鶏革命団結成
・黄金の鶏ガラスープの誕生
・鶏革命団のこれから
・お金の使い道
・リターンについて

埼玉県小川町で養鶏場を営むハナちゃんに出会ったのは約4年前。当時、私は卵を主役にしたフードケータリングの事業を始めたばかりで、共通の知り合いから、同世代で養鶏(卵の生産)を始めた面白い女の子がいる、と噂で聞きつけ、半ば突撃のような形で、小川町へ訪問しました。

小川町で出迎えてくれたハナちゃんは、まず家族で営む「ぶくぶく農園」に連れて行ってくれました。東京から1時間の場所とは思えないほど、広大でのどかな自然のある静かな場所。
ハナちゃん自身は、高校卒業後に小川町を離れ、九州の大学で農業の勉強をし、一度就職。実家のぶくぶく農園で、より深く農業を体感するために、小川町へ戻ってきました。養鶏場は農園の一角にあり、私が初めて訪れたこの時は、実家で農業を継ぐなら自分一人でできるビジネスを立ち上げたい、と養鶏を始めたばかり。

ハナちゃんが想い描いたのは、狭い敷地で飼育する大量生産の形ではなく、鶏がのびのびと健康に暮らしながら、卵を産むことができる養鶏。手探りの状態でも、信念を強く持っていて、とても大切に鶏を育てている姿に深く感銘を受けました。

その後も、ハナちゃんと親交を深めていく中で、打ち明けてくれた悩みがありました。それが、引退後の鶏の行き先。養鶏用の鶏は生後5ヶ月ほどで卵を産みはじめ、その後1年ほど毎日、卵を産みます。生後1年半すると徐々に卵を産まなくなり、それが養鶏としての引退時期となります。

大規模な養鶏場では、廃鶏として専門の回収業者に支払いをすることで引き取りをしてもらい、その先は安い加工品や、ドッグフード、使いきれない部分は産業廃棄物として処理されることが多いそうです。一方で、ハナちゃんのような小規模養鶏では、そもそも回収業者が対応していないケースも多く、一筋縄ではいかない幾つものハードルがありました。


ハナちゃんとしては、大切に育てた命だから最後まで大切に扱いたい。そして今後、自分の理想の形を追求しながら養鶏を大きくしていくには、今育てている鶏たちの引退後の行き先が決まっていないことが、大きな課題となっている、と。

実は普段私たちが食べているお肉は生後2ヶ月の若鶏。一般的に好まれる柔らかな食用の鶏と、養鶏用の鶏とは育つ期間も餌も環境も異なります。

プロジェクトを始めるにあたって、実際に引退後の鶏を解体・料理してみると、味は濃いけれど驚くほど噛み応えのある固いお肉でした。もっと美味しく食べられる鶏を目指し、飼育方法や引退時期を調節したり、焼き・煮込みなどレシピも試行錯誤の日々が続きました。こうして、徐々に引退鶏だからこそ旨味が引き立つ調理方法を見つけだしていきます

小川町に何度か通っていくうちに、わたしたちの活動に興味を持ってくれた仲間が続々と協力してくれるようになりました。美味いレシピも次々と完成し、希望が見え始めた私たちは、引退後の鶏達の命を最後まで美味しくいただくことを目的とした団体「鶏革命団(ニワトリカクメイダン)」として活動をスタートします。

新しいひよこを迎え入れながら少しずつ養鶏の規模を大きくしてきたハナちゃん。半年に一度、引退していく鶏。まずはそのタイミングに合わせて、鶏肉を使用したレシピを考案し、各地のイベントに参加しました。そこでいただく「美味しい!」の反応がプロジェクトを前に進める私たちの活力になりました。

それまで主に鶏肉のみを使ってレシピ開発をしてきていた私たち。レシピ開発に協力をしてくれていた料理人ニキさんがふと「鶏ガラって今使ってる?試しにスープ取ってみよっか」とつぶやきました。

すぐに試作をしてくれた、ニキさんから興奮気味に連絡が入り一言「ねえ、凄い発見しちゃったかも。このガラ、すっごい良い出汁でるよ・・!黄金の鶏がらスープ、できちゃった。」すぐに試食に集まった私たちも驚き。「めっちゃ美味しいじゃん!!!!」

そこから、鶏ガラスープに、醤油ダレを加え、鶏ガラ醤油ラーメン屋としてイベントに臨みました。まさかの50人待ち!?の大行列ができるほど、たくさんの方に食べていただき、これまで以上に、美味しい!と喜んでいただいたことで自信がつきました。時を同じくして、ハナちゃんの養鶏の規模も着々と大きくなり、ネクストフェーズへ。その場しのぎのイベント出店では、引退後の鶏の行き先が足りなくなってきており、ハナちゃんの養鶏が持続可能な形になるよう、まずは黄金の鶏ガラスープをレトルト化して、常温で長期保存を可能にし、そして色んな方に届けられるようにしたいと考え始めました。

しかし、加工品の製造許可を持たない私たちが商品を作るには、OEMでお任せできる工場を見つける必要がありました。経験のない私たちのアイディアに協力してくれる工場を見つけるまでにはとても時間がかかりましたが、1件だけ、話を聞いてくれたのが、群馬県の小さな村にある食品加工工場。東京から片道4時間の山奥深くにある工場で幾度の試作会を経て、やっと満足のいく商品が完成しました...!

初めて小川町に訪れた日から約4年。一歩ずつ、遠い夢のように思い描いていた構想に近づき、やっとの想いで鶏ガラスープの商品を完成させました。今はミンチを使ったレトルトカレーの商品開発に着手しています。これからも、商品化にとどまらず、ハナちゃんの養鶏を一緒に継続可能な形にしていけたらと思っています。そして今後はより幅広く、我々の理念に共鳴する全国各地の作り手と協力し、世の中の常識を覆す新たな美味しいを創造していくこと。それこそが、鶏革命団のゴールであり使命なのです。

とにかく見よう見まねで、突っ走って、試行錯誤して、完成した商品。理解あるたくさんの方に協力をお願いし、ここまでたどり着けました。より安定して商品開発・供給していけるよう、体制を整えるための先行投資として、クラウドファンディングを行わせていただけたらと思いました。

今回集めた資金は、主に商品開発のレシピ開発費・試作費と、安全に商品をお届けするための製造前検査に伴う、衛生検査費。加えて、魅力的な商品を販売するための費用として、デザイン費・HPやECショップ等のWEB製作費・撮影費。継続していくための新規の売り先の開拓にかかる広告やPRの費。そして、クラウドファンディングのリターン制作費・送料・手数料に当てさせていただきます。

もちろん資金としてのサポートもですが、これを機に鶏革命団を知り、私たちの取り組みに共感して仲間になってくれる人がいたら嬉しいな、とも思っています。

自信を持ってお届けできる「黄金の鶏ガラスープ」が完成しましたので、ぜひ皆さんに味わっていただけたらと思っております。また、鶏革命団は年齢や職業を問わない、たくさんの仲間の協力を得て成り立つチームです。今回のリターンには、新しく完成した黄金の鶏ガラスープはもちろん、ぶくぶく農園で生産された食材や、小川町の名産仲間の飲食店とのコラボ企画鶏革命団 初のオリジナルグッズなどをご用意しています。どれもきっと楽しんでいただけるものばかりだと思いますので、ぜひ到着を楽しみにお待ちください。全ての商品は、2020年12月中に発送を予定しています。
▲東京発のローカルカルチャーブランド「チキンギャング」とコラボした、初のオリジナルTシャツ。


初めてハナちゃんと出会った日の衝撃を今でも覚えています。

仲間になった今でも、ハナちゃんの"食べ物を作ること"に真剣に向き合う姿には、度々ハッとさせられ、本人は真面目すぎることがコンプレックスだ、なんてたまに言ったりしますが、私はその不器用な真面目さも、愛おしく思っています。鶏の朝食を準備するため、毎朝当たり前の様に早朝に起き世話をする、まるで母のような愛を鶏に注ぐ彼女は、本当にかけがえのない、尊敬する友人です。

彼女が思い描く理想の養鶏、そして農業のスタイル、そして生き方は、私の夢でもあります。こんなことが世界中で起きたら、こんなに大切に育てられた食べ物を食べて生きていけたら、本当にいいのになと。一緒に養鶏をやっているわけではないですが、彼女の想いを陰ながらサポートし続けたいと思っています。ぜひ、想いを持った個人養鶏場が継続していくためのサポートに、皆様の力を貸してください。

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土屋きみ(ツチヤキミ)
freelance food director / yolk and companie 代表 / NEW YOLK
横浜生まれ、横浜育ち。小学時代をタイ・バンコクで過ごし、高校をアメリカ・シカゴで卒業。大学在学中に、アメリカ・ニューヨーク、オーストラリア・シドニーにて地域情報紙のフードライターとしてインターンシップを経験。「食とその周りに集まる人」を繋いで行くことを一生の仕事にしたい、と思うようになり、フライドポテトとジンジャエールの専門店「BROOKLYN RIBBON FRIES」にて、プレス兼セールスとしてブランドの立ち上げに携わる。その後、新宿NEWoMan屋上にて半年間限定の都市型マルシェ「The CAMPus」のディレクターを務める。

2017年に独立し開業、現在はフリーランスのフードディレクターとして、飲食プロダクトの開発、飲食店舗のブランディングプロデュース、食に関わるイベントオーガナイズ等を主に行う。自身のブランドとして、目玉焼き料理専門のクリエイティブユニット「NEW YOLK」や、全てのものにイタダキマスを生み出すフードチーム「鶏革命団」も運営。「MEDIA SURF COMMUNICATIONS INC.」と共に、日本のストリートフードをもっと面白くするためのプロジェクト「Gourmet Street Food」を立ち上げ、その一環としてFarmer’s Market@UNUのフードカートコーディネーションも行う。

お問い合わせ: kimitsuchiya90@gmail.com
instagram: https://www.instagram.com/kimifoodie/

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鶏革命団 公式インスタグラム
https://www.instagram.com/niwatorikakumeidan/

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