はじめに・ご挨拶

株式会社Musical Art Stage代表取締役の田中広喜と申します。株式会社Musical Art Stageは劇団ミュージカル・ギルドq.を運営する舞台企画制作会社です。ミュージカル・ギルドq.は2005年の結成以来、現代日本の抱える様々な問題を題材にオリジナルミュージカルを作ってきました。過去には秘密保護法、憲法問題、LGBT問題などで作品を発表してきました。昨年8月には長崎を中心に核兵器廃絶署名に取り組む高校生たちを描いたミュージカル「Signs!~微力だけど無力じゃない~」を上演し、多くの方々に感動を届けることができました。ただ、そうした社会的テーマだけでなく観て楽しんでいただけるエンターテインメントを目指してミュージカルコメディやライブショーなども取り組んできました。そして、ミュージカルを通して現代に生きる私たちの生きざまを描きながら、生きる喜びと素晴らしさを伝えていくことを目指しています。


このプロジェクトで実現したいこと

記者たちの生きざまを描いたミュージカルの上演を実現させたい!
来年4月7日から10日まで東京・光が丘にあるIMAホールでミュージカル・ギルドq.第19回公演「Brave Heart~真実の扉を開け~」の上演を予定しています。

この作品は、コロナ禍の中で日本の政治とメディアをめぐる問題が大きくクローズアップされたことをきっかけに、権力とメディアの癒着、その下での報道の在り方、またメディアの中での性差別の問題など、長年メディア業界とりわけ新聞業界に身を置いてきた劇団ミュージカル・ギルドq.の劇作家・田中広喜が、メディアの最前線で働く新聞記者たちの苦悩と奮闘ぶりをミュージカルとして描きだしたものです。いまメディアの在り方には批判的な目を持つ人が多い中で、今のメディアの抱える問題を浮き彫りにしながらも、それでもなお知る権利を守る最前線で頑張る記者やジャーナリストたちにエールを届けたいと思います。そして市民・読者・視聴者とメディアで働く人たちとの共感と共同の輪を広げていきたいと思っています


プロジェクトをやろうと思った理由

新型コロナウィルス感染症の流行は、日本の社会を大きく変えました。そして、政府や行政の在り方を伝えるメディアへの市民の目も非常に鋭く厳しくなっています。その代表事例が黒川検事の定年延長問題とそれに対するTwitterなどでの批判の広がりでした。その際には黒川検事と記者たちがかけマージャンを行っていたことも発覚しました。権力とメディアの癒着は、この事例を見るまでもなく、時の権力とメディアの経営者が日常的に会食を行うなど、その問題点がずっと指摘されていました。そのたびにメディアに対する信頼が低下し、ときには「マスゴミ」などと悪罵を投げつけられることもあります。

しかし、最前線にいる記者たちは、自らジャーナリストであるという誇りをもって、市民・読者の知る権利にこたえるために寝る間も惜しんで働いています。真摯にまじめに、実直に取材をし、記事を書き、真実をあきらかにしようと日々頑張っている人たちが大勢います。そうした記者たちがいることを多くの人に知ってほしい。彼らの本当の姿を、そして思いを知ってほしい。彼らは伝える側の人間であり、その矜持のために自らのことを伝えることがとても不得手です。劇団ミュージカル・ギルドq.の劇作家であり、演出家の田中広喜は30年近くにわたって新聞社の労働組合を通じて(新聞社の中に労働組合があることもあまり知られていませんが)、彼らを間近で見て、彼らの声を聞き続けてきました。そして、市民・読者とメディアで働く人たちが分断されていることほどこの国の民主主義と未来にとって不幸なことはないと実感するに至りました。まず、彼らを描いたミュージカルを上演し、多くの観客に観てもらうことで、その両者の架け橋を築く端緒としたい―それがこの作品を作ろうと思った動機です。

ただし、こうしたテーマはきわめて「政治的」と受け止められて、スポンサーなどが付きにくい現状があります。ミュージカル公演を上演するためには制作資金が必要ですが、コロナによって演劇は非常に深刻な打撃を受けており、劇団ミュージカル・ギルドq.も例外ではありません。自力で製作資金を賄うのは厳しい状況です。そこで、メディアの在り方に問題意識を持たれている方、良識のある方々、そしてメディ産業に働く人自身のお力を借りてこの作品をぜひとも上演できるようにしたいと考え、このプロジェクトを立ち上げました。


これまでの活動

劇団ミュージカル・ギルドq.はこれまでも社会的テーマを題材にミュージカルを作り続けてきました。2014年には特定秘密保護法を題材に、弁護士や問題意識を持った人たちと共同してミュージカル上演に取り組みました。2016年には、当時憲法9条をめぐる問題がクローズアップされる中で、憲法9条が変わり戦争ができることになったその日を描いたミュージカル「The Day 終焉と新生の狭間で」を企画しクラウドファンディングにも取り組みました。2017年にはLGBT問題を描いたミュージカルも上演し、そして2019年8月の長崎原爆の日にあわせて、核兵器廃絶署名を集める高校生平和大使の活動を紹介したミュージカル「Signs!~微力だけど無力じゃない~」を上演しました。


資金の使い道

ご協力いただいた資金は会場費、宣伝費、音響・照明などのスタッフへの費用、出演者への出演料などに使われます。なお、本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。 


リターンについて

ご協力いただいた金額に応じて下記のリターンをご用意しています。

●1,000円 リターン 劇団よりお礼のお手紙を送付させていただきます。

●5,000円 リターン 公演パンフレットにお名前を掲載させていただきます。

●10,000円 リターン 公演パンフレットにお名前を掲載させていただき、公演パンフレットを1冊提供させていただきます。

●15,000円 リターン 上記に加えて公演DVD(2021年8月末完成予定) を提供させていただきます。

●20,000円 公演パンフレット提供(お名前の掲載)に加えて公演チケット(A席)を提供させていただきます。


実施スケジュール

2020年10月プロジェクト開始

2020年11月中にミュージカル出演者決定

2020年11月末にいったんプロジェクト終了

2020年12月 公演フライヤー等完成し、宣伝開始

2021年1月中旬 公演チケット販売開始

2021年2月中旬 公演稽古開始

2021年3月   公演パンフレット編集作業・支援者の名前掲載

2021年3月下旬 支援者への招待チケット発送

2021年4月7日 舞台本番初日

2021年4月10日 舞台公演終了

2021年4月中旬 支援者に公演パンフレット郵送

2021年8月   DVD完成次第支援者に発送し、すべてのプロジェクト終了


最後に

記者やアナウンサーなどメディアで働く人々は、新聞紙面やテレビ画面の中の人、どこか遠い存在に感じているかもしれません。しかし、彼らの仕事の成果がなければ、この情報過多の社会の中で私たちは正しい人生の選択をすることができません。とりわけネット上にフェイクがあふれ、何が嘘で何が本当かを見極めることがとても難しくなっている今、地道に事実を積み上げ真実に近づこうとする彼らの仕事は、私たちの羅針盤とも言えるでしょう。
にもかかわらず彼らと私たちの距離が遠いのはなぜなんでしょう。私たち劇団ミュージカル・ギルドq.は、上演するこのミュージカルをきっかけに、少しでもその距離を縮めたい、そして閉塞感であふれるこの社会をもっと見晴らしの良い生きやすい社会にしたいーそう願っています。ぜひプロジェクトへのご協力をお願いします!


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