ご挨拶

はじめまして。NPO法人徳島県古武道協会理事長の戸村博史と申します。私どもは平成29年5月に徳島県知事の認可を受けNPO法人徳島県古武道協会を設立し、主に徳島に伝承された古武道の保存振興や後世への継承を目的としていろいろな方面で活動させていただいております。


このプロジェクトで挑戦したいこと

 戦前には徳島をはじめ全国の各地の武道場で様々な武道流派の伝承がされていました。例えば徳島では徳島藩御流儀である貫心流をはじめ心形刀流など多くの流派が栄えていました。しかしながら敗戦後GHQより武道が禁止され、再開する条件として戦前に行われていた武道ではなく、スポーツ競技として再開する条件を提示され、今の剣道などスポーツ武道の再開が認められ現在に至っています。
 そういう歴史的背景から戦前行われていた武道流派は「無用の長物」として認識され、人々の記憶から徐々に忘れ去られていきました。戦後はこのような戦前の武道は後継者を見つけ伝承する方法で継承を行ってきましたが、その価値について理解されにくい、後継者を見つけることが出来ないなど、日本の武道文化として価値のある流派でさえ後継者が育成できず消滅していきました。徳島藩御流儀であった貫心流ですら徳島では継承者もおらず失伝しています。
 徳島で現在まで継承されているのは。安土桃山時代に徳島に伝承された柳生新陰流である阿州柳生神影流のみとなっています。
 このプロジェクトでは、第1弾としてこの唯一徳島現在でも伝承されている剣術流派、阿州柳生神影流と徳島の新たな文化であるコスプレをコラボする大々的なイベントを開催したいと考えています。


私がこの活動を始めたきっかけ

 私の母方の実家は明治38年に設立された「久武館」という徳島に安土桃山時代に伝承された柳生新陰流である阿州柳生神影流を指南する剣術道場でした。終戦後は上記に書かせて頂いたように武道は禁止され、後に再開されたときは現在のスポーツ剣道場となりました。これは他の道場も同じだったと思います。          
 伝承流派は、家族や一部の関係者が細々と継承している状態でした。まだ昭和時代までは戦前にそのような伝承流派を学び継承している方が徳島でもいましたが、現在では皆無に等しい状態になっています。私はたまたま祖父より学んだことで一世代ほど年齢が若かったため継承することが出来ました。ここでいろいろ書かせて頂いていますが、本当にただ家の者が知っておけばいい程度の浅はかな考えでした。

 しかし、10年ほど前に東京の空手四大流派である和道流空手道の大塚博紀先生からお電話がありました。東京オリンピックに正式種目となった空手ですが、50年ほど前に全日本空手道連盟を設立して統一ルールを採用して競技化を促進したところ発展したが、空手流派の独自の本来の形や教えが形骸化して継承が困難になりつつあるので協力して欲しいとのことでした。

 空手に剣術?と言う感じですが、実をいうと徳島の阿州柳生神影流の動きが空手四大流派の和道流空手に取り入れられ、その動きが大きく影響していること、同じ柳生新陰流でも名古屋、九州とは違いその地方の文化や風土が大きく影響しており、徳島の阿州柳生神影流独自の動きとなっていることなど多くのことを教えて頂きました。

 徳島に伝承された柳生新陰流である阿州柳生神影流の素晴らしさや価値を再認識したと同時に、他にも全国的にそのような素晴らしい流派があるのではないかと考えたのがこの活動を始めるきっかけとなりました。

 


これまでの歩み・軌跡

 活動をはじめたものの最初は困難の連続でした。稀少と言うことはそれだけ人目に触れないということになります。安易に形の伝承さえしていればという感じだったのですが、

習いたい方が訪れると自然と披露する場所が必要になる⇒武道演武会の開催となると場所の交渉になどが必要になる⇒でも交渉先の方は、古武道と武道、剣術と剣道の違いが分からない

という手探り状態からスタートしました。

 行政機関などに相談に行きましたが、話を聞いてくれるだけで何もしてくれませんでした。縦割り行政の弊害というかなんというか。それで戦前に武道演武会を開催していた神社などに交渉に行き、理解してもらい開催と言う流れで少しずつ披露する場所を広めていきました。

 このような地道な活動が評価されて、少しずつですが地元の幼稚園の古武道体験会の開催や講演会、メディアなどの取材も徐々に増えてきました。これは私たちの努力だけではなく、地方の文化を少しでも残したいという周りの方の協力などがあってのことでした。

 しかしながらまだまだ理解されるにはほど遠い存在です。多くの方に理解してもらうためには、この垣根を払った新しいイベントの開催の企画や今のニーズに合わした普及活動が必要となってきます。

 それで第1弾として、最近徳島で盛んとなっているコスプレ文化とコラボしたイベントの開催したいと考えています。コスプレイヤーからは格好は一流だけど、武道は全くの未経験、一度体験したいと言う声や逆に武道をしている方からは、一度そういう格好をしてみたいなど相乗効果が期待できます。

 武道には守るべき教えなど少し重たい感じの部分がありますが、そこを守りつつ後世への伝承や武道に興味を持つ方が増え、また町おこしになる大きなきっかけになるプロジェクトにしたいと考えています。

 

 


資金の使い道

 コスプレ、忍者体験など他団体やユーチュバーなどとコラボした新たな体験会の開催 20万

 子供たちへの缶バッチなどの制作費   5万(主催者オリジナル製作品)

 イベント用の木刀や諸雑費       5万



リターンのご紹介

 3,000円     礼状、缶バッチ1種類(主催者オリジナル製作品) 

 5,000円     礼状、短刀(主催者オリジナル製作品) 、缶バッチ2種類(主催者オリジナル製作品) 

 10,000円     礼状、短刀(主催者オリジナル製作品 )、缶バッチ2種類(主催者オリジナル製作品)                              DVD((主催者オリジナル使用方法解説DVD付き) 

 20,000円     礼状、短刀(主催者オリジナル製作品 )、缶バッチ2種類(主催者オリジナル製作品)                              DVD((主催者オリジナル使用方法解説DVD付き)                                                                            短刀指導1時間(来て頂く必要あり) 

 30,000円以上   礼状、短刀(主催者オリジナル製作品 )、缶バッチ2種類(主催者オリジナル製作品)                              DVD((主催者オリジナル使用方法解説DVD付き)                                                                            長短刀指導2時間(来て頂く必要あり) 


最後に

 最近では刀とをモチーフにした漫画や刀剣に興味がある方が増えてきました。しかしながら昔ながらの武道の伝統は素晴らしい反面、触れあう機会に大きな壁があります。このような伝統を守りつついろんな方が楽しみふれあうイベントを企画したいと考えています。どうか皆様の温かいご支援で日本の伝統である古武道(武術)という分野を身近な世界に変えていけますようにご支援よろしくお願い致します。また今回初めての企画なのでわかりにくい部分や失礼がありましたら平にご容赦下さいませ。皆様方のお力で素晴らしい企画になりますように。



本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


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