はじめまして。カカカ代表・田尾友輔です。

私は東京でランドスケープ設計の仕事をしており、4年前に「新しい風景を作りたい!」という熱い気持ちを胸に、地元の鹿児島県薩摩川内(さつませんだい)市にUターンしました。

Uターン後しばらくして、地元で暮らす友人達に薩摩川内市のことを聞くと「このまちは何もなくてつまらない」「休みの日には市街地に遠出する」というショッキングな返答に、改めて薩摩川内市について考えるきっかけとなりました。

薩摩川内市は薩摩半島北部に位置し、九州新幹線の停車駅を持つ人口およそ9万人の中核地方都市です。まちの中心を流れる川内川や甑島列島などの美しい自然がある一方、原子力発電所があることで市外の人々からは「原発のまち」と言われることが多くなり、自分たちの明確なアイデンティティが薄れ、誇りを持ってまちのことを語れていないんじゃないか?ということに気がつきました。

そんなまちの現状を知り、薩摩川内市の新たな魅力や誇りを自分たちの手で創り出したい!という気持ちが益々強くなっていきました。

これまでの活動

私たちは川内川の河川敷を会場に、2015年から全てが手作りのイベント「リバーフロントマルシェ」を過去6回実施してきました。回を追うごとにイベントは盛り上がり、およそ70店舗の出店者と、2,000人を超える来場者にお越しいただき、薩摩川内を代表するイベントとして、県内外からも認知してもらえる規模となるまでに成長することができました。
▲第6回リバーフロントマルシェ。県内外から多種多様な70店舗が参加しました。

しかし、イベントの盛り上がりは一過性のもので、翌日の川内川は祭りのあとのように閑散とした河川敷に戻ってしまいました。

私たちはこのマルシェを”特別なイベント“ではなく、もっと日常的に人が集い、遊び、過ごせる場として定着させていきたいと強く思い、年1回から毎週末の定期マルシェへとステップアップさせていきたいと考えています。運命的に巡り合った川沿いの旧ボート倉庫をリノベーションし、 “川沿いからまちを盛り上げる” 拠点となり新たな賑わいの創出を目指すプロジェクトSOKO KAKAKA(ソーコカカカ)を立ち上げます。


▲理想とする川内川河川敷の様子

今回、薩摩川内で暮らす人々が誇りと愛着を持って語りたくなる場を創出するために、150万円という高額なリノベーション工事費が必要となってきます。ぜひ、皆さまのお力をお貸しいただきたくお願い申し上げます。


川内川を盛り上げる団体「カカカ」とは

過去6回開催してきたリバーフロントマルシェは、企業や自治体からの補助金を使用することなく、地元の会社員や主婦、農家、学生など様々なメンバーが集まり、知恵を絞りながらイベントの企画から設営、運営を行ってきました。徐々に参加メンバーも増え、川内川の河川敷を使用した様々なアイデアやリクエストが挙がってくるようになり、マルシェ以外にもこの日常の風景を変えるアクションを起こし続けたいという想いから「カカカ」を立ち上げました。

「カカカ」という名前には、「川で人が交わり、まちが変わる(川る、交わる、変わる)」の頭文字から来ており、川内川からいろんな人と共にまちを変えていくという思いが込められています。

SOKO KAKAKAで行いたいこと

その1)毎週様々な出店者が集まるマルシェを開催

リバーフロントマルシェに出店していただいた方々だけでなく、初めて出店を希望する方でも挑戦できる、週替わりのポップアップストア方式のマルシェを開催します。

これまで若い世代の人たちが、自分の特技や作品を披露する場は多くありませんでした。このSOKO KAKAKAでは、これからお店を持ちたいと考えている方やハンドメイド雑貨などの販売をしてみたいと考えている方々の新たなチャレンジの場として応援していきます。

▲全12ブースを想定したレイアウトと各ブースイメージ

倉庫内には全12ブースを予定し物販だけでなく、什器を移動させることで演会やアートギャラリー、ライブイベント等でも利用できるレンタルスペースとしての利用も視野に入れています。

出店者とお客さま、出店者同志、様々な人と人がこの場で交わることで、まちが変わっていく。ここから独立して店舗を構える出店者や、新しい事業を試験的に行う事業者にとって、そのクリエイティビティを存分に発揮できる場にしていきたいいと考えています。


その2)川内川で遊ぼう!SUPや水辺アクティビティ体験

▲田尾自身も、夫婦で川内川でのサップを体験

川内川を眺めるだけでなく、実際に川で遊べるようSUPなどの水辺アクティビティ体験を提供します。連携パートナーとして、ウェイクボード世界選手権3位の実績を持つ元プロウェイクボーダー、薩摩川内市在住の戸川未来さんを迎え、SUP(Stand Up Paddleboard)を中心とする水辺アクティビティ事業を行います。

▲元プロウェイクボーダーの戸川未來さん

「私の人生はいつも川と共にありました。風を切って進む水上スポーツの素晴らしさを、ぜひ多くの皆さんに感じて欲しいです」とキラキラとした笑顔で語る戸川さん。

薩摩川内市中心地では初となるSUPやSUPヨガなどの水辺アクティビティをSOKO KAKAKAを拠点に事業展開します。地域の子どもから大人、観光でまちを訪れる人々にも気軽に川内川で遊び、川内川に親しんでいただきたいと考えています。これから先、川内川に沢山の笑顔が溢れる風景が当たり前になるように私たちも精一杯尽力していきます


薩摩川内市に暮らす人々が日常的に川内川の河川敷に集い、誇りと愛着を持って

このまちには川内川があってね、すごく楽しいまちなんだよ

と話したくなるようなきっかけを提供していきたいです。


リバーフロントマルシェが毎年成長、発展してきたように、この新たなチャレンジも薩摩川内市のみなさんをはじめ、カカカのメンバー、関係者の皆さんと共に、成長していきたいと思います。川内川がみんなの居場所となり、川沿いで人と人が出会い、まちに変化を生む。少し未来の川内川の風景を一緒に描いていきましょう!


プロジェクト発起人 田尾友輔

皆さま、はじめまして。鹿児島県薩摩川内市を盛り上げていくため、今回のプロジェクトを立ち上げた田尾友輔です。多摩美術大学環境デザイン科を卒業後、大手組織設計事務所に就職。東京都内で再開発事業やランドスケープ設計などの経験を積み、都内の企画設計運営を手がける企業に就職し2017年に地元である薩摩川内市にUターン。同年から「新しい価値づくり」「地産地消」「地域ブランディング」を目的として「リバーフロントマルシェ」の代表を務め、発展的な継続開催を実現してきました。


連携パートナー JOY 戸川未来

鹿児島県鹿屋市生まれ、薩摩川内市在住。ウェイクボードを10歳から始め、中学1年生時に全日本選手権で総合8位入賞。2000年よりプロ選手として活動をスタートし、高校1年生のシーズンには日本のプロとして初優勝を遂げます。以後、アジア大会を転戦し2009年IOC world games 3位、2011年IWWF world cup 3位。2011~2012年はウェイクボードの本場アメリカ・フロリダ州オーランドに拠点を置き、世界トップレベルのツアーに参戦。2012年を最後に引退しました。

薩摩川内市にてセカンドキャリアをスタート。地元鹿児島に戻り、薩摩川内市出身の主人と出会い2013年に結婚。水辺に笑顔があふれる風景をつくりたいという思いは、「川と共に賑わうまち」づくりと共鳴するものであり、子育てママとしての新たなチャレンジでもあります。SOKO KAKAKAを拠点とし、SUP/SUPヨガ、ヨガ/ピラティスなど、川沿いで行うフィットネス事業「JOY」として運営します。


資金の使い道

①倉庫の用途変更費用

②用途変更に伴う改修費用

③リターン商品と送料

2021年1月に物件取得後、用途変更工事、改装後、オープンを予定しております。

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


リターン品について

これまでリバーフロントマルシェをご支援いただいた方や薩摩川内や鹿児島にご縁のある方々のご協力のもと選りすぐりの商品をたくさんご用意しました。薩摩川内在住の方から遠方の方までマルシェに参加された時のように楽しんでお選びいただけましたら幸いです。


応援メッセージ

18歳高校卒業まで川内に住んでいました。大学入学とともに鹿児島市に引っ越し一人暮らしをし、音楽活動を始め、東京に4年ほど住み、また鹿児島に戻ってきました。音楽や創作を通じ、馴染みの店・場所はどんどん広がりました。しかし故郷川内に帰って来た時、友達が川内に来た時、さあ案内するぞ!と思った途端、僕は押し黙ってしまいます。高校生までの暮らしを思い出すと、実家近辺1kmそこらでの思い出です。それだけ親に守られてたことに他ならないのですが、川内のことを全然わかってないのです。今年からFMさつませんだいでのラジオ番組を担当するようにもなり、故郷川内との関わりが再スタートしました。川内に来たらここに顔出せ、おもろいよって場所・拠点、欲しいんすわ。大学入学と同時に鹿児島市に引っ越したうつけ者のたわ言として聞いてください。都会に行かないと何もできないなんて古の産物にしましょうよ。
わかまつごう 薩摩川内市出身 アーティスト


今、各地に観光案内所ではなく、関係案内所が増えてきている。 そこに行けばその地域のいいところだけではなく、その先の地域の方々と出会える場所だ。 ついに川内にもそういった場所ができるのはとてもうれしく、また帰るきっかけが増えた。 このプロジェクトが成功すること、陰ながら応援しています!
北野 博俊 薩摩川内市出身 / 株式会社sotokoto ソトコトオンライン編集長


川内川に賑わいと人の繋がりのパワーを集める 田尾友輔の新しいプロジェクトを応援しよう 自治体や企業の力を借りることなく、我が町我が川である川内川を愛する人たちの力で、水辺の賑わいを作ることに挑戦し続けた田尾君が新たなプロジェクトにチャレンジ!河川敷で年1回開催するイベントしていたこれまでの展開をステップアップさせ、日常的な川利用を目指す拠点「SOKO KAKAKA」を常設。毎週末、川内川に賑わいを生み出すプロジェクトだそう。古いボート倉庫を街の中の人も外の人も来たくなるような素敵な空間にリノベするなんてワクワクじゃないですか!地元の皆さんも水辺好きも鹿児島好きも知らなかった人も、これを機会にみんなこのプロジェクトに注目だ!みんなで田尾君のチャレンジを応援しよう!
真田 武幸 株式会社スコップ / NPO法人秋葉原で社会貢献を行う市民の会リコリタ 理事長


規制緩和が進み、全国的に河川敷を民間主体で地域の魅力向上のためにうまく使いこなそうという人が増えていますが、たんにイベントとしてではなく日常使いにつなげるこの薩摩川内の動きは真っ当な進化で、注目に値する活動になることでしょう。 クラウドファンディングによってこの活動の関心を高まり、応援者の皆さんとともにここからあらたな文化が生まれることを期待します。
岩本 唯史 ミズベリングディレクター /(株)水辺総研代表/建築家


昔からいい街には自然発生的なボトムアップの市場があり、人びとが交流する場を担ってきました。全国で判を押した様に既成のマーケットばかりになって市場の大量生産が行われている今、その土地ならではの若々しくオリジナルな市場が立ち上がろうとしていることに新しい時代の風を感じます。元気の出る話題の少ない最近のグッドニュース!期待してます!
坂口 修一郎 グッドネイバーズ・ジャンボリー主宰 BE A GOOD NEIGHBOR


5年前、1回目のリバーフロントマルシェも晴天に恵まれた一日でした。 そもそもは、ある農家さんの「川内川流域で作られた農作物は美味しい」という実感こもった言葉からはじまりました。皆で話せば話すほど、川内川はこのまちの象徴に限らず、忘れてしまうくらい当たり前に暮らしのベースにあるものだと気づきました。「それなら川沿いにちょうど使えそうな遊休スペースがあるよ」というアイデアが投げこまれ、そこでイベントを開催しようとなり、「同じ川の飯を食べよう」という洒落っ気ある合言葉も生まれました。 たくさんの方々の熱量ある打ち込みによってできたマルシェが今も続いていること、立ち上げに関わらせてもらった一員としてただただ嬉しく、感謝の思いばかりです。そして、あの時は突破できなかった日常的な場をつくろうというこのプロジェクトに心の底から賛同します。

塚原 諒 株式会社ツカオ考務店 代表取締役 / ドーナツカフェmikko 店主 / しなのイエナプランスクール大日向小学校 地域連携ファシリテーター


川からはじまる、まちづくり。
6年前、薩摩川内市の若手のみなさんが集まって1年近く議論を繰り返しスタートさせたリバー・フロント・マルシェ。行政や企業の力を借りず市民だけでつくりあげた活動です。僕自身、薩摩川内市のまちづくりに関わり始めて7年近く。薩摩川内市の一番の魅力は川内川だと確信しています。まちのみんなが思い思いに楽しめる風景をつくるために、先頭に立って、川内川の賑わいづくりに励んできた田尾くん。おそらく日本でもっとも川内川を愛する男です。どこのまちでも、マルシェやイベントは開催されていますが一回で終わってしまったり、お祭りで終わってしまいがち。いかに継続させ、まちの日常に溶け込ませるかが大きな課題です。そんな課題を解決するために、30歳目前の田尾くんが勝負に出ます!
川内川を、市内外の人たちにとって、いつ行っても賑わいを感じられ、たくさんの人とと繋がれる場にしていきましょう!ぜひともご協力、よろしくお願いします!
中川 敬文 株式会社イツノマ 代表取締役

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