はじめに・ご挨拶


Asakusa Gold Sounds 店長SHUです。
2017年2月にオープンして以来、これまで足を運んでいただいた多くの皆様、ありがとうございます。

私は元々、23年間の間、バンドマンとして音楽に携わってきた人間です。
特に、最終的にやっていたバンドJARRINGでの10年間は私の人生においても中身の濃い時間でした。
地方の遠征ツアー活動にも力を入れて年間80〜90本のライブを行う中で、人の繋がりや、ライブハウスの信念、音楽文化など、ライブハウスで生きる事で多くを知る事ができた、かけがえの無い時間でした。

そして、2012年にJARRINGを解散した翌年、2013年1月から下北沢のライブハウスにてブッカーとしての生活が始まり、バンド、ライブハウスにとっての裏方のスタッフの大切さを改めて知りました。
 ※ブッカー:アーティストのスケジュール調整を行い、出演契約をとり、アーティスト同士を引き合わせてイベント制作をするライブハウススタッフの役職。


そして2016年に、店長としてライブハウスをやらないか!と、バンドマン時代から兄のように付き合わせてもらった株式会社LiVE BRAiN Entertainmentの大川社長から話を頂き、それが浅草のライブハウスだと言う事に運命を感じました。

浅草は私にとって子供の頃から両親に連れられて何度も遊びに来ていた思い出の土地であり、
大人になっても良く遊びに来ていた街。

特にバンドをやめて裏方としてライブハウスに関わる様になってからは、休みの度にご飯を食べたり飲みに来たりと浅草で過ごす時間は増え、馴染みの店もでき、街で声をかけてもらえるまでになっていました。
知れば知るほど魅力が多く、私の人生にとって切っても切れない縁のある"浅草"でライブハウスをやる事は、私にとっての人生最後のチャレンジだと思いました。

自分の信じる音楽シーンを作る。浅草からライブハウス文化を発信する。
覚悟を決めてこの4年近くGold Soundsで店長として歩んで参りました。


2018年カウントダウンライブ終演後の乾杯写真

ライブハウスやバンドのイメージのない浅草という土地でライブハウスを営業していく事は、一筋縄ではいかないことも多かったですが、

私たちの愛する浅草、Gold Soundsに足を運んでくれる出演者とお客様を第一に。という思いを持って向き合い、毎日の公演が終わってからは機材のメンテナンスと深夜に渡るスタッフミーティングを重ねながら、一心不乱に営業していく中で、

気付けば、力を貸してくれるアーティスト・イベンター・お客様も少しずつですが着実に増え、2019年は、年間360本以上のイベント開催、年間1万5000人以上のお客様に来場していただけるライブハウスとなっていました。

オープン当初より出演し続けてくれている、2019年のトリルダンのライブ写真。


2020年は、東京No.1のライブハウスを目指す。

オープン当初からスタッフ同士で気持ちを共有していた"東京No.1のライブハウス"という夢の実現に向け、2020年は浅草の音楽シーンをもっと外部に広げて大きくしていこうと考え、5月に花やしき内の450人キャパのホール"花劇場"にてフェスイベント開催、10月には隅田川沿での野外イベント開催に向け動いていたところ、新型コロナウイルスの感染拡大により世界中が混乱と打撃を受け、Asakusa Gold Soundsも存続の危機に陥る事となりました。

上記フェスイベントは当然の事ながら延期・中止を余儀なくされ、4月、5月、6月と3ヶ月間にわたる緊急事態宣言、ライブハウスへの営業自粛が下されました。

お客さん同士の距離を保つ為、立ち位置を制限するポジションマーク。


その中でもGoldSoundsは、ONLINE SHOPでの支援グッズ販売、ライブハウス支援プロジェクトへの参加、アーティストに協力してもらって投げ銭を募る無料配信ライブ、ライブハウスの内情を伝えようとYouTubeからの発信をし続け、10月には花劇場で行う予定だったフェスに出演予定だったバンド7組と無料配信イベントの開催を実現し、歴史の浅い中でも多くの方のご協力と気持ちを頂きながらスタッフ・業界関係者・出演者・お客様全員の夢とライブハウスの灯を消さないようにとギリギリのところで営業を続けて参りました。



しかし大川社長の元で、多くの費用をかけて頂き改装開店した当店はテナントの更新を2020年末に控えており、未だに長引く動員制限や不安定な社会情勢の影響の中、契約更新をし来年以降も営業していける経営状況ではありませんでした。


存続する為に残された手段は、独立だけでした。

この社会情勢下での独立はあまりにもリスクの高いものでしたが、迷うことはありませんでした。

そこには、私自身の人生をかけてきたバンド・ライブハウス・音楽、心から愛する浅草の街との繋がり、ここに来るまでの仲間等の後押しと、ここで繋がれた新しい仲間等との約束の場所である、Gold Soundsを失くしてしまう訳にはいかないという想いがありました。

とはいえ、ライブハウスは一人で営業していけるものではありません。
営業もままならない中で独立の相談をした時に、スタッフが誰一人辞めることなく、後押しの声をくれた事が支えでありそのお陰で私も決断する事ができました。これまで一緒にGold Soundsを作り上げたこの仲間と一緒であればやって行けると自信が持てました。

そして、今回のクラウドファンディングに先立ち、11月1日にAsakusa Gold Soundsの独立を発表させて頂いた際にも、思っていたよりも多くの方からの反応を頂き、こんなにも多くの人が注目してくれていると。ライブハウスはまだ生き残っていて良いものだと。勇気づけられました。
本当にありがとうございます。

Gold Soundsは私同様に不器用なライブハウスですが、愛していただける皆様の気持ちを束ねて、誇り高くライブハウスの火を灯していきたいと思っております。

左から順に、PA/STAGE 杉木陽祐、店長 SHU、PA/現場チーフ 日置麻子、照明 anri、
ブッキング/配信業務 丸山遊、デスク/デザイン MIKKO ※この写真にはおりませんが、
BAR/キャプテン 七蔵司 美歌、BAR/照明 櫻井陽菜子含めて8人で今後も営業していきます。

今回の独立にあたって、株式会社LiVE BRAiN Entertainmentの大川社長を始め、系列店のLIVE labo YOYOGIの皆さんも大きな後押しをして下さり、心より感謝しています。


このプロジェクトで実現したいこと

これから先、どんな状況になろうとも、浅草の街から音楽を発信し続ける場所としてあり続ける事です。

プロフェッショナルとして、現場でアーティストからの信頼に応え続ける事を第一として考えつつ、今よりもアーティスト活動のバックアップをできるお店(会社)になる事や、浅草の街の方とも密接につながりつつも、2020年出来なかった外部への発信と挑戦をします。

まずは、2020年に開催出来なかった花やしき"花劇場"でのフェスイベント開催を始めとし、レコーディング業務の開始、プロモーションビデオ撮影・制作業務の開始、無料配信有りフェスイベントの不定期開催など準備を進めております。


●プロモーションビデオ撮影

第一弾はハンドマイクボーカリストの中でも、最も色気と気迫のある、コータ率いるミクスチャーロックバンド “KOLDRYDE” にお力添えいただき、Gold Soundsの魅力も余すことなく織り込みまくりで制作されたMVがこちらです↓

KOLDRYDE / Ready, Set, Go  @Asakusa Gold Sounds×長谷川大成 制作MV第一弾


しかし、これらの実現したい夢は、Gold Soundsが存続していけることが大前提となります。

独立してからの来年以降も世間の状況が大きく好転する事は無く、感染拡大の第3波と言われている現状や11月28日より始まった東京都の営業時間短縮要請による縮小営業を始めとして、長期化している新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴う政策や条例、それに伴うガイドラインに沿った動員制限等によって経営はより厳しい状況が続くと思われます。

2月にはGold Sounds4周年月間を控えており、年明けから勢いをつけて気持ちを込めたイベントを多く企画しておりますが、この状況下で準備の整わないまま判断せざるを得なかった独立の為、資金面の準備がほとんど出来ていないのが正直なところになります。

仮に、もし前回同様の緊急事態宣言が再度発令される事があれば、今回は約3ヶ月の家賃を売上無しで凌げる蓄えは当店には現状ありません。

東京都や政府からの助成金・協力金等が新たに降りるとしても、今回設立した新法人で前回と同じプロセスを経て登録・申請するとした場合、申請から実際に入金するまでに数ヶ月の時間がかかると思われます。

来年早々に閉店する様な事態を避けるためにも不測の事態でも店を守っていけるだけの資金を用意する必要があります。

目標として挙げた300万円という金額は、前回の緊急事態宣言で営業自粛中にかかった家賃と光熱費、最低限テナントの維持にかかった金額です。
その為ご支援いただいた資金は、新たに始める事業への投資は最低限のものとし、主に、再度、緊急事態宣言が発令されて営業ができなくなる等の危機が訪れた際にGold Soundsを守るための資金として確保させて頂きます。

これからも続く危機を乗り越えた後でご支援いただいた資金が手付かずであった場合や、目標金額を大きく上回る金額の支援を頂いた際は、コロナ禍でも皆様に安心して喜んでもらえる様な店作りの為の設備投資や、イベント作りの資金として活用させて頂きたいと考えております。


プロジェクトをやろうと思った理由

Gold Soundsはオープンしてまもない、まだ歴史の浅いライブハウスです。
老舗のライブハウスと比べれば、知名度も関わってくれたバンドの数も決して多いとは言えませんが、「人が音、音が人」という理念のもと、人としての在り方、ライブハウスマン・アーティストとしての在り方、人同士の繋がりを大事にしてきました。

何度も打ち上げで朝まで共に時間を過ごす中で、音楽・ライブハウスに対する気持ちを伝え合う中で、多くのアーティストと深く繋がり、「Gold Soundsでワンマンライブをやって会場をパンパンにするのが夢なんだ」と語ってくれるバンドマンや、「早く俺が大きくなって恩返しします。」と言ってくれるシンガーソングライター、若手からベテランバンドまで「浅草がホームです。」とMCで語ってくれるバンドも増え、気付けば多くの約束を交わしてきました。


東京都が立ち上げた、文化の灯を絶やさないための芸術文化活動支援事業「アートにエールを!東京プロジェクト」にも参加させていただき、『ライブハウスの今』と題し、ドキュメンタリー映像を制作しました。


また、緊急事態宣言・営業自粛期間中、Gold Sounds救済計画と名付けて販売した支援グッズ販売を通して、ご購入いただいた多くのバンドマン・お客様からも励ましのメッセージを頂きました。皆で目を通しながらスタッフ一同で発送作業をする中、名前を見て顔まで思い浮かぶお客様も沢山おり、暖かい気持ちを頂きました。

先ほど触れた独立の発表の際にいただいた多くの方の支援の言葉にも後押しを受け、これまでの約束と思い出を、このライブハウスを失くしては生きていけない私自身やスタッフの居場所、仲間の活動の場所とお客様の再会の場を守り続ける為にも、なんとしてでも独立後すぐに閉店するような事態を避ける為に、皆様からご支援いただく事で情勢が安定するまでの期間を乗り越え、この先長くGold Soundsを守っていける様にと、クラウドファンディングをさせて頂きました。

このプロジェクトが、他のライブハウスやアーティストの企画した愛あるクラウドファンディングと同様に、Gold Soundsに気持ちを寄せていただいている方、ライブハウスに愛を持っていただいている方にとっても、希望のプロジェクトになれればと思っております。

花劇場で開催予定だったフェスに出るはずだったバンド達との集合写真。


リターングッズのデザインに込めた想い


Asakusa Gold Soundsにてデザイン/デスク業務を担当しているMIKKOです。

今回のクラウドファンディングのリターングッズのデザインですが、
『The best sound,light and heart for you』
(最高の音楽(音)、光(照明)、心(粋な心)をあなたに…)
と、わかりやすいキャッチコピーに思いを込めてデザインさせていただきました。

●Gold Soundsスタッフからのメッセージ。
●ご出演いただくアーティスト目線でのメッセージ。
●会場に足を運んで下さるお客様が、ライブハウスで良い音楽と出会い、外に向けてシェアしたいと思った時の目線でのメッセージ。

誰にとっても素敵な言葉だと思いました。
ネイティブな方はどう捉えるかわかりませんが、日本人が読んだときにわかりやすい文章が
今回は良いのでは…と思い、直感で並べた言葉たちです。
常にこのメッセージを胸に、ライブハウスシーンにまた追い風が吹く日が来ると信じ、
前のめりで突き進んでいきたいと思います。
このデザインのGOODSを手にしていただけたら、泣くほど嬉しいです。
よろしくお願い致します。

デスク・デザイン MIKKO


資金の使い道

・コロナウィルス感染拡大に伴う短縮営業・営業自粛時の運転資金

・浅草の土地、浅草のシーンを盛り上げる為のイベントや企画の制作

・新規事業(レコーディング&PV撮影)への最低限の設備投資

・衛生面を中心に皆様に安心して来場いただける様に店舗内の設備補修

・リターンに関わる諸経費、郵送時の送料等。

実施スケジュール

・2021年1月〜 弾き語りアーティストを対象としたレコーディング業務の開始

・2021年1月〜 PV・MV撮影業務開始

・2021年1月23日(日) 無料配信フェスイベント『Asakusa Acoustic REVOLUTION』Fes Vol.2 開催

 Act→ Breaker the TV/大塚祥平/杉本孔明/陸王/足達翔/サクライヒナコ/オグラユウスケ/More Sugar/ユウネト

・2021年3月20日(土) 無料配信フェスイベント『Asakusa Acoustic REVOLUTION』Fes Vol.3 開催

 詳細は追って発表致します。

・2021年5月中 花やしき内"花劇場"にてフェスイベント開催

※社会情勢を見て、年内開催を前提とした延期の可能性もあります


リターンの時期については、それぞれのリターンの詳細ページに表記がございますので、
そちらからご確認宜しくお願い致します。

※グッズに関しては1月後半〜2月中に発送予定です。

設備投資等はスケジュールとの兼ね合いもありますので、SNSから随時、発表とご報告をさせていただきます。

最後に

ライブハウスは、多くの夢と希望の詰まった場所です。
感染拡大初期段階に世間で言われた様な、怖いところでも危ないところでもありません。

アーティスト、スタッフ、お客様、多くの立場の人が集まり、
本気で夢を見て、心から楽しんで、繋がり合う事のできる場所です。

少なくとも、私たちの作ってきたAsakusa Gold Soundsは、
思いやりと尊敬を持って人と関われる人間が集まる、温かい場所なんです。

これまでよりも一層、お客様が見に行きたいと思う1日を。

こんな世の中だからこそ、生きる支えになるような1日を。

アーティストと一緒に、音楽を続けていて良かったと思える1日を。

バンドマン等と、お客様と、私達の居場所を守り続けたいと思っております。
どうかご支援のほど、宜しくお願い致します。

Asakusa Gold Sounds 店長SHU


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

  • 2021/08/08 23:23

    ■フェスイベント開催のお知らせご支援いただいた皆様、ご無沙汰しております。久々のご報告になってしまいましたが、ようやくのお知らせです。皆様にご支援いただいた際に、目標に掲げていた花劇場でのフェスイベントですが、2021年10月17日(日)に開催を決定しました。本来、今年の5月に開催を目標として...

  • 2020/12/30 16:16

    ご覧いただいている皆様、ありがとうございます。Gold Sounds独立の今回のプロジェクト、最終日の本日、達成率100%に到達いたしました。本当に沢山の方のご協力とお気持ちをいただいて、達成することができました。ご支援頂いた皆様、毎日のように拡散にご協力してくださった方や、応援メッセージをく...

  • 2020/12/29 15:06

    Gold Sounds 独立のクラウドファンディングプロジェクト、ご覧いただきありがとうございます。沢山の方から頂いた、暖かいお気持ち、ご支援、ご協力、本当にありがとうございます。遂にプロジェクト終了まで残り、1日となりました!現時点で達成率は93%、支援いただいた方は165名、支援総額にして...

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