▼福島の今
東日本大震災から、6年の月日が流れました。
被災地がメディアに取り上げられる機会も年々減少する中、地震・津波・原発事故の三重苦に見舞われた福島県南相馬市では、依然として震災による閉塞感が色濃く漂っています。
福島の保護者は放射線の子どもへの影響に不安を隠せません。
子どもの生活のすぐ側に、除染作業で出た汚染土壌の集積場があちこちにあるのが、今の福島の現実です。
ある子どもは、毎日食材の放射線量を計測し、安全かどうかを確認しながら食べている日常を話してくれました。
親は自分たちの生活の安全と経済を守ることに精一杯で、精神的なゆとりを持つことが難しく、子どもたちの育成環境は内向きにならざるをえません。
しかしこの時期の子どもにこそ、物理的・精神的に開放された環境の中で社会性を養う必要があり、福島の被災地はその機会が震災によって奪われてしまっているのです。
▼プロジェクト内容
2011年の東北大震災以来、多くの痛みとストレスを抱えて来た福島の家族に、希望と元気を届けたい。
その願いのもと、原発事故により深刻な被害を受けた福島県南相馬市の子どもたち80名のための、2泊3日の特別なキャンプを企画しました。
今回のキャンプ地は、渓流と樹々が広がる大自然の中にある、宮城県蔵王自然の家です。
子どもたちはそこで放射線の不安を一切感じずに思いっきり遊ぶことができます。
様々なアートワークに挑戦したり、水遊びにゲーム、キャンプファイヤーなどを楽しんでもらいながら、物理的にも精神的にも開放された環境で、社会性の基礎を身に着けることを目標としています。
また、キャンプ中は専属スタッフが行きのバスから同行し、常に行動を共にしながら、子どもたちの集中的な心のケアに務めます。
単に「楽しかった」だけで終わるキャンプではなく、作って、学んで、たくさんのお友達と触れ合って、一人一人の子どもたちの心の成長と可能性を存分に伸ばしていくプログラム構成となっています。
▼これまでの活動
●2016年のキャンプ 7/27-/29日 8/18-/20日 参加人数:83名
▼ビデオ:2016年 福島の子どもと岩手の夏休み
夏休み中の7月と8月の2回、オペレーション・ブレッシング・ジャパンは福島県南相馬市の小学生を対象にした「夏休みキッズキャンプ」を開催し、岩手県二戸郡にある奥中山高原「いわて 子どもの森」(南相馬から275km)に招待しました。7月は41名、8月は42名、合計83名の子どもが参加してくれました。
福島県南相馬市は原発事故の影響が残り、町中にあるモニタリングポストを気にして、不安を抱えながらの毎日が続いています。
避難解除にはなったものの、地元に戻る人は多くはないのが現状で、友だちと離ればなれになってしまった子どももいます。
今回は東日本大震災後、十分にケアされてこなかった子どもたちのために「心理学に基づく心のケアプログラム」を実施。
「ぼくはひとりじゃない」、「ぼくは愛されている」といったメッセージをこめたプログラムは、災害と復興の中で見落とされがちな子どもに、「自分は大切にされている」「自分も助けを求めていいんだ」という気持ちを持たせることができました。
●2015年のキャンプ 8/17-/18日 参加人数39名
▼ビデオ:2015年 福島の子どもと岩手の夏休み
福島県相馬市の子どもたち39人と一緒に岩手県まで足を伸ばし、1泊2日の「サマーキャンプ」を開催。国立岩手山青少年自然の家(南相馬から245km)で一泊し、白樺の木々が涼しげな森の中でディスクゴルフをみんなで楽しんだり、友達と力を合わせて手作りカレーに挑戦したりと、大自然の中での遊びを大いに満喫しました。
▼資金の使い道
・工作体験で使用する資材
・野外活動のための備品
・南相馬市からキャンプ地までの貸し切りバスの交通費
・キャンプ地滞在費及び食費
▼リターンについて
ささやかな物ではありますが、ご支援くださった方々にプレゼントをお贈りします。
○3,000円
・サンキューレター+活動報告
自然豊かな蔵王の写真を添えて、サンキューレターと今回の活動リポートをお届け致します。
○5,000円
・サンキューレター+活動報告
・オペレーション・ブレッシング・ジャパンのオリジナルステッカー
シンプルなデザインで好評の、当団体オリジナルステッカーをお送り致します。
表面の艶と落ち着いた光沢が特徴のミラーコート仕様となっております。
○10,000円
・サンキューレター+活動報告
・オペレーション・ブレッシング・ジャパンのオリジナルステッカー
・オペレーション・ブレッシング・ジャパンのロゴ入りクラフトノート
白無地がたっぷり120ページあるので、メモや日記、イラスト帳などマルチに活用していただけます。
文庫本(A6)サイズなので、小さなバッグにも入れて持ち運ぶことも可能です。
こちらも当団体のオリジナルロゴ入りとなっております。
▼当団体について
私たちオペレーション・ブレッシング・ジャパンは『苦難の連鎖を断ち切り、生きる希望を証していく』ことをビジョンに慈善活動をおこなっています。
米国に本部を置く国際NGOオペレーション・ブレッシング・インターナショナルを通して、現在世界39カ国において、医療扶助・飢餓救済および災害時の救援活動と復興支援プロジェクトを展開しています。
当団体は、被災地復興支援の拠点として福島県南相馬市にサテライトオフィスをかまえ、子どもの心のケア活動や、様々なイベントを通した地域振興支援を行っています。
▼当団体のホームページはこちらからご覧頂けます。
https://objapan.org
▼最後に
東日本大震災以来、オペレーション・ブレッシング・ジャパンは自然溢れるサマーキャンプを通し、福島の子どもたちの心のケアと、心の健やかな成長をサポートしてきました。
このプロジェクトは、福島の子どもたちの「新たな成長の場」です。
キャンプに子どもたちを参加させた保護者の方からは
「子どもの表情が別人のように明るくなった」
「前よりも勉強や好きなことに積極的になった」
という声を多く頂きました。
福島の明日を担う子どもたちが、被災地という逆境に負けず、未来に向かって健やかに成長していくことが、これからの福島復興の鍵だと確信しています。
ここでご支援いただいた資金を、参加した子どもの未来へのチャンスに変えていきたいと強く思っております。
どうぞ皆さま、ご支援とご協力をどうぞよろしくお願いします。
最後まで読んできいただき、ありがとうございました。
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