CAMPFIREをご覧のみなさま、はじめまして

私たちは東京を拠点として活動するIQ5000という劇団です。

<本公演『BLACKBERRY』2016年10月> 撮影:石澤知絵子

 

群馬県桐生市で開催する有鄰館(ゆうりんかん)演劇祭を盛り上げたい。

その想いでこのプロジェクトを立ち上げました。

「地元にある重要文化財の蔵でIQ5000の芝居をしよう。」

 

東京の劇団である私たちIQ5000が有鄰館演劇祭に参加するようになったきっかけは、

群馬県桐生市出身のメンバー・大友美香子のこの一言でした。

 

それから有鄰館演劇祭につづけて2回参加し、

2年に一度の桐生市での演劇祭は、

私たちにとってとても身近なものになっていました。

撮影:大内栄

 

そんな中、今年の有鄰館演劇祭の開催が実行委員の人手不足で危ぶまれているということ、参加団体が減り規模が小さくなることを知りました。

「地元の活性化に一役買いたい」と、大友美香子は東京にいながらも有鄰館演劇祭の実行委員会に入ることにしました。

その想いに共鳴した私たちは、今年の有鄰館演劇祭への参加を一も二もなく決めたのです。

▼大友美香子よりみなさまへ

<第十回有鄰館演劇祭 蔵芝居'15

『熱血!夜間学校クラブ!略してヤガク!』カーテンコール>

撮影:大内栄

 

渡良瀬川の清流と、赤城山から吹きおろす寒風。

これが私の原風景です。

 

高校(桐女)時代の私は演劇部の活動に明け暮れ、

有鄰館は、ただ自転車で爆走しながら横目で通り過ぎるだけの場所でしかありませんでした。

 

時は流れ、2013年。

後輩からの紹介で現・有鄰館演劇祭実行委員長の岡野紀子さんと出会った私は、

仲間たち(IQ5000)にプレゼンをすることになりました。

「私の地元に『有鄰館演劇祭』っていうのがあるんだけど……、出てみない?

会場は、昔からある蔵なんだ。」

 

どういう風の吹き回しでこの企画が通ったのかは

今をもっても不明です。

 

でも、今の私の仲間たちは、有鄰館を実際に目にしてこう言った。

「スゲー!」「かっこいい!!」

 

正直みなの反応に戸惑いました。

(え?そうなの!?カッコいいんだ……)

 

よくあるアレです、

【地元の魅力再発見】

みたいなやつ。まさに!

 

そうこうしているうちに秋。

第9回有鄰館演劇祭 蔵芝居'13

IQ5000『マンホール・ロケット』

東毛地区のみならず、IQのお客様は全国から観にきてくださいました。

お客さまや実行委員のみなさんからも好評を博し、一先ず胸をなでおろしたわけです。

 

翌・第10回有鄰館演劇祭 蔵芝居'15には当たり前のように参加。

 

そして今年、2017年。まだ寒い2月。

ある日、実行委員長の岡野紀子さんから私へお電話がありました。

聞くと、今回は実行委員の人数が大幅に減ってしまい、やってみないか?とのこと。

 

私は思いました。

「ヤバい、これってつまり、有鄰館演劇祭自体の存亡の危機みたいなもんだ。」

 

なぜなら、仕込みからバラシだけでなく当日運営まで、有志の実行委員さんたちの多大なご協力によって成立してきた演劇祭だったからです。

 

私の仲間(IQ5000)に相談しました。

「今年は、有鄰館演劇祭に出る?どうする?

あと私、実行委員やりたい。」

 

すぐに参加が決まり、みんなは私の背中を押してくれました。

 

誤解を恐れずに言うと、私個人にとっては在っても無くても同じような場所ですらあった「有鄰館」と桐生市を、

IQのみんなは「好き」になってくれていたのです。

 

この演劇祭をこれからもつづけていけますように。

桐生のことは知らないけどIQのことは知っている人たちが、

IQを観に桐生へ来てくださいますように。

それで桐生を知ってくれる人が今より増えて、

みんなが桐生を好きになってくれたらいいなぁ。

 

それから我々IQ5000が何を考え、

どのような選択をしたのかは

このプロジェクトを見ていただけたら解ります。

ご支援を賜りますよう

何卒よろしくお願い申し上げます。

 

2017年7月

IQ5000 大友 美香子

 

▼他にはない、有鄰館演劇祭の魅力

演劇は劇場やホールで上演されることがほとんどです。

有鄰館は劇場ではありません。

 

かつては味噌・醤油などを造り保管するために使われていた「蔵」が会場となります。

がらんとした蔵の内部に、人力で舞台や客席を造るための資材を運び込み、照明や音響機材を設置していきます。

その場所にお客さまが来てくださって、そこではじめて私たち役者が舞台に立つことができるのです。

 

 

この空間に立つと、不思議と五感が研ぎ澄まされ、

お客さまもまた、暗闇に映る何かを感じ取るように、舞台に集中していくのが伝わってきます。

  
当時の景観を保ちながら、補修され、手間をかけて今に残されて来た蔵群。

その圧倒的な存在感。香り。感触。温もり。
そんなものが私たちを包んでくれているように感じるのです。

 

この空間に刺激を受けた表現者が集う有鄰館演劇祭は、

「演劇祭」という名称ながら、朗読や舞踏、書道など、演劇ではないジャンルの表現活動も行われます。

 

実行委員のかたがたは、

有鄰館を劇場に変身させるための知識や知恵にも長けていて、

準備に奮闘する私たちをサポートしてくれます。

 
温かく、でも少し粗野な昔かたぎの雰囲気を持つ実行委員の方からは

何より芝居が好きで、演劇祭を成功させるという気持ちが伝わってきて、

そのエネルギーが

よし、私たちもいい作品を創るぞ!と相乗効果に繋がっていくのです。

 

▼私たちIQ5000ができること

 

〇有鄰館演劇祭の存在をひとりでも多くのお客さまに知ってもらえるように、今年も参加すること

〇有鄰館演劇祭のおかれている現状を広く知ってもらうために、今回のクラウドファンディングをすること

〇この演劇祭に関わる人たちの想いを将来につなげていくお手伝いができるよう、IQ5000にしか創れないような作品を上演すること

 

私たちはこれらを実行するため

広報活動にも積極的に取り組んでいきます。

 
▼有鄰館演劇祭に向けてのIQ5000の活動

8/6(日) 桐生八木節まつりでのPR

9/11(月)19:06~  FM桐生ギミアブレイク『大内栄のまち暮らしのすすめ』への出演

9月 桐生まちなかテレビへの出演(予定)

 

第11回有鄰館演劇祭 蔵芝居'17 参加

IQ5000『RUN AWAY OFF』

日時:2017年9月24日(日)午後2時開演

会場:有鄰館 煉瓦蔵

脚本・演出:腹筋善之介

出演:石谷力 大友美香子 久保田寛子 鈴木ナオ ドン・タクヤ 巴里マリエ 藤原理恵子 渡部愛

腹筋善之介

大西俊貴(IsLand☆12) 坂口壮登(腹研)

 

主催/桐生市教育委員会・桐生市有鄰館運営委員会

主管/第11回有鄰館演劇祭実行委員会

<初演時フライヤー> デザイン:神野晋一 (analogengine.jp)

 

▼支援金の用途

劇場ではない空間で一から舞台を作り上げていくにはたくさんの人たちの協力が必要です。

みなさまからの支援金は、有鄰館演劇祭参加に伴うIQ5000の広報活動等に関わる交通費、機材運搬費、スタッフのギャランティーの一部に充てさせていただきます。

 

▼私たちの力になるアンケートの数々

群馬県桐生市での公演を続ける力になったもののひとつに

お客さまからの気持ちのこもったアンケートの存在があります。

IQ5000が有鄰館演劇祭に参加したからこそ得られた気付きやお客様との縁を

これからも大事にしていきたいと思っています。

 

~2013年10月第九回に参加時のアンケートより~

 「ふだん演劇を見る機会がなかなかなく

近くで生で観ることができ感動しました。

重いテーマでしたが、繰り返すシーンに違う気づきがあったり

ユーモアもあり、いろいろと考えさせられました。(群馬県桐生市・女性)」

 

「有鄰館という場所を初めて知りました。(埼玉県・男性)」

 

「とっても感動しました。

やはり迫力がちがうなって思いました。

またIQ5000がきたら見たいなって思いました。(不明)」

 

「かなしいところと楽しいところの差が激しく面白かったです。

この蔵でやるというところがなかなかおもしろいです。すばらしいです。(群馬県みどり市・男性)」

 

~2015年9月第十回に参加時のアンケートより~ 

「初めて目の前で観て、皆さんの熱さを肌で感じました。

シンプルなストーリーですが過去観た作品の中でも1~2番手の楽しさでした。

有鄰館の舞台にぴったりの作品では。

また観に来ます。(埼玉県・男性)」

 

「とても面白かったです。

私が観る最近の群馬の劇団ではここまで熱く、また動くところはないので

とても参考になりました。

またぜひ桐生に来て、アツいものを観せて下さい!(群馬県前橋市・男性)」

  

▼IQ5000とはどんな団体か

<本公演『ジャングル ~柔和なジャングルの猛者~』2014年12月> 撮影:石澤知絵子

 

腹筋善之介+松村武ワークショップ1年劇団「スーパークライムシステム」から2002年に立ち上がった総合演劇プロデュース集団。主宰・腹筋善之介が脚本・演出を手掛け、2003年から本格的に劇団としての活動を開始。

「本当」とはなにか?というシンプルな疑問を追求する。

舞台装置を一切使わず肉体のみで表現し、観客のイマジネーションをかき立て、ハリウッド映画のような特撮シーンまでも舞台狭しと表現できるのが特徴。

 

演劇を超える新たなジャンルとして「IQ5000の作品」を提示しつづけている。

 

 ◇IQバレーって何?

ソフトバレーボールを使い、机や椅子などをネット代わりにして行う、IQ5000オリジナルのバレーボールです。

舞台上での空間感覚や表現に必要な身体能力を身につけるにはIQバレーが最適なので私たちは稽古に取り入れていますが、

子どもからお年寄りまで、運動が苦手な人からバレーボール経験者まで、

どんな人でも楽しめるレクリエーションでもあります。

 

IQバレーの様子はツイキャスでも配信しています。

IQ5000ツイキャス

 

▼IQ5000の主な活動

2005年『震災十年神戸公演 時代×時代劇 TWO DASH』(神戸 アートビレッジセンター)…IQ5000初の関西公演。神戸市の助成を受ける。

2007年『Mr.VeryGoodMan』(再演)(東京 笹塚ファクトリー/大阪 インディペンデントシアター2nd)

2008年『最後の旅立ち ~まどろみ戦士~』(笹塚ファクトリー)…芸術文化振興基金助成事業

2012年『AWAY FROM THE WORLD』(中野 ウエストエンドスタジオ)…『RUN AWAY OFF』『パーサーファイブ』との3本立て。

2014年 3月『時代×時代劇 TWO DASH』(栃木市栃木文化会館 大ホール)…栃木市栃木文化会館共催事業

10月『時代×時代劇 TWO DASH』(ラゾーナ川崎プラザソル)…キンフェス IQ5000エクストラステージ

2016年『BLACKBERRY』(花まる学習会王子小劇場)

2017年11月 大自然パノラマ◎マタギ演劇『熊撃ち』(上野ストアハウス)

 

---有鄰館演劇祭への出演履歴---

第九回有鄰館演劇祭 蔵芝居'13

『マンホール・ロケット』(味噌・醤油蔵)で、初参加

第十回有鄰館演劇祭 蔵芝居'15

『熱血!夜間学校クラブ!略してヤガク!』(煉瓦蔵)

撮影:大内栄

第11回有鄰館演劇祭 蔵芝居'17は三度目の出演となる。

 

▼最後に

「有鄰」というのは論語の「徳は孤ならず 必ず隣有り」という言葉から採られたそうです。

有徳者というものは決して孤立するものではなく、人には必ず隣人が有るように、これに共鳴する人ができるものだ。」という意味です。

 

この演劇祭もまた「有鄰」を冠しているように

桐生市教育委員会や実行委員会の想いに共感する人たちが協力しあって、イチから創りあげる祭りです。

 

今年は、桐生市内外の8つの団体が有鄰館演劇祭の期間に公演を行います。

 

私たちIQ5000のプロジェクトを通して、有鄰館演劇祭に一人でも多くの方が関心を持ち、桐生市を訪れてくれたら大変うれしいです。

 

みなさまどうぞよろしくお願いいたします。

 

 

  • 2017/10/13 22:16

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2017/10/13 22:12

    こんばんは、劇団IQ5000です。 有鄰館演劇祭への出演が終わり少し落ち着きました。 桐生市出身の劇団員、大友美香子より、皆さまへの御礼の動画をお届けします。  

  • 2017/09/25 13:29

    こんにちは、劇団IQ5000です。   昨日9月24日(日)14時、第11回有鄰館演劇祭 蔵芝居’17『RUN AWAY OFF』を上演し、無事に終演いたしました。 我々の公演としては一段落ですが、演劇祭はまだまだ10月まで続きます。第11回演劇祭にもまだまだご注目ください!

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