はじめに・ご挨拶 
                    静岡・安倍奥井川  安部元眞公顕彰会
かすかにかすむ雲の下が井川の集落 後方は南アルプスの支脈、更にその後の雲海の中に南アルプスがそびえる 静岡県最北端にある井川地区は豊かな自然環境に恵まれ、林産資源も豊富にあり、戦国時代の英雄安部元眞を輩出するなど歴史的な土地柄でもあります。しかし、現在は「限界集落」になっております。

この現実を何とかしようと「安部元眞公顕彰会」を設立し、その知恵と勇気に学びつつ「ふるさと再生、地域活性化」をめざそうという趣旨に賛同される方24名が集まり、活動しております。役員を紹介します。

 


 会長の森竹敬浩です。昭和15年生まれ80歳。井川出身で元高校教師、退職後は地域の奉仕活動、たとえば自治会長、民生委員を経て、現在は地域の社会福祉協議会の理事を務めております。趣味はジョギング。著書:「世界に静岡茶 売った男 海野孝三郎伝」(静岡新聞社) 「お茶の世界の散歩道」(講談社ビジネスパートナーズ社) 「安倍奥の雄 安部家代々と金山衆 山人たちはいかに徳川政権樹立を支えたか」(静岡新聞社) 


次の四人とも井川の出身です。

 (左)監査担当の長谷川睦美さん,兼業主婦 

  井川への想い:「山に囲まれた夜空を埋めつくす満天の星、日本一のプラ

          ネタリウム!」

(右)会計担当の森川洋子さん,「ふじのくにフラワーデザイナー」

  井川への想い:「ドラマチックな井川が芸術の世界へと導き、展開させて

     いただいています。遠大なる南アルプス、私の故郷、感謝、感謝

パン製造販売業 鈴本行洋さん 井川への想い: 「ふるさとを離れて50余年 今でも実家や集落のたたずまいを夢にみます」   

長嶋しげみさん 会社事務員                                             

    「井川は大井川の上流にあり新緑と紅葉の美しい、冬は冷たい風が吹く過疎の山里です。こんな田舎の我が家に安部元眞というご先祖様がいたことは子供心に凄いな~と思ったものです。森竹さん(おじ)の書籍を読んでわが家の歴史の古さと登場人物の凄さに驚きました。しかし、残る資料は乏しいので、この先、安部一族の絡む資料の発見が増え、代々の人物像が更に掘り下げられたら、と思います。」

                       事務員 長嶋しげみさん 

〈井川井川出身の偉人、有名人〉

〇海野孝三郎:清水港の国際港化に貢献 世界にお茶輸出 明治~大正期に活躍

〇関谷正徳:「ル・マン24時間耐久レース」で日本人初の総合優勝者

〇望月将吾:日本一過酷と言われる日本縦断トレイルランニングで四連覇達成


プロジェクトで実現したいこ


①安部元眞公の墓前祭実施(3年毎):令和元年第一回実施、次回は平成4年実施の予定です。

➁門前市「安倍ふるさとの市」開催:令和3年11月14日(日) 井川ビジターセンター前広場

  コロナの影響により中止もあり得ます。

③「安倍ふるさとの市」の開催のお知らせ用の「のぼり旗」作製20本、広告用のパンフレット作製

  3000枚 コロナの影響により中止もあり得ます。

             『「限界集落」再生にご協力ください。』

安部元眞公肖像画 井川湖と家紋「梶の葉」
       会員の上治裕佳子作画
安部元眞公菩提寺 井川の龍泉院 現在は無住職寺

令和元年(2019)元眞公命日にあたる11月15日
墓碑前での墓前供養
④「安部元眞公と龍泉院」の案内表示板設立(龍泉院門前):令和3年10月

⑤参道の整備(歩きやすい参道): 令和3年10月

➅道案内表示板設置      : 令和3年10月

※①~➅の事業計画については井川連合自治会、安部元眞公墓碑管理者、井川ビジターセンター、龍泉院檀徒会に事前了解を得ております。経費については「資金の使い道・実施スケジュール」の項を参照してください。

私たちの地域のご紹介

「奥大井」「奥静」とも形容される安倍奥井川は平成26(2014)年、ユネスコにより「南アルプスエコパーク」に認定されました。その豊かな自然とともに、環境に調和した動物、植物、生物などの多様性が高く評価されている地帯であります。昭和32年(1957)、大井川の豊かな水流を堰き止める水力発電所が竣工し、ダム湖になりました。ことに最近はリニア超高速鉄道の建設に伴って、南アルプス山系の真下にトンネルが掘削されるため大量の水量が減少し、下流の広範な地域で自然形態の変化や農業用水の枯渇が危惧され、新技術の導入と自然環境の調和をどう解決するかが問われている地域でもあります。井川地区はそれよりもかなり下がった、旧安倍七カ村からなる井川郷の集落です。

井川湖の渡船「令和聖(ひじり)号 対岸の要地の渡り
に利用、観光シーズンにはダム湖遊覧船となる。時間により運行 無料

井川の地理紹介:図説 1~2 掲載について発行元の了解を得ております。

図説 1 静岡市役所井川支所発行 『井川湖渡船乗り継ぎ時刻表』     2020/3


図説 2 静岡市環境局環境創造課発行 『南アルプスの南に登ったら』 

                              平成29(2017)年発行より



  令和元年(2019)11月15日(日)「安倍ふるさとの市」   井川ビジターセンター前広場で安部元眞公墓前祭と並行して門前市「安倍ふるさとの市」開催。井川ビジターセンター、井川連合自治会と共催。本年もコロナ禍の収束状況を見て開催する予定です。
プロジェクトを立ち上げた背景

今から4年前(2016)、『安倍奥の雄 安部家代々と金山衆 山人たちはいかに徳川政権樹立を支えたか』(静岡新聞社)の出版を機に、井川の安部元眞とその子孫の活躍が見直されることとなり、井川の人、井川出身の人、趣旨に賛同の人などにより、令和元年(2019)、安部元眞公顕彰会が発足し、史跡の表示・整備を始めました(下写真)。その後、龍泉院に大きな案内表示が必要なことや井川を元気にするための方策などが活動計画となりました。具体的な見積りをしたところ、とても会費だけでの実施は無理で、寄附金も限界集落の村人に依頼することもできずにいたところ、「クラウドファンディング」の制度を知ることとなりました。たまたま、『静岡新聞』(2020(令和2年6/9)夕刊)に稲取温泉の有志が「まち起こし」に、キャンプファイヤー社にクラウドファンディングの依頼をしたことが紹介され、同じ静岡県でもあることが縁でキャンプファイヤー社に連絡がとれ、現在に至っております。安部元眞公顕彰会作製の表示板 2019(令和元年)該当箇所に設立しておりますが木製のため、風雨により一部破損色褪せしてます。


これまでの活動

 平成31年(2018)年、安部元眞公顕彰会が発足し、翌令和元年(2019)11月、井川の龍泉院で安部元眞公の墓前祭を実施し、合わせて門前市「安倍ふるさとの市」を開催しました。何れも盛況のうちに開催されました(上写真)。発足から3年目になる平成2年はコロナ禍の収束が見えない状態が続いて、予定していた行事はすべて中止になりました。

支援金の使い道・実施スケジュール いずれも令和3年に実施予定 
                                                       見積り額:70万円

① 案内表示板設立、道案内表示板設立、墓碑表示板設立:   約22万円

                           10月中設立予定

➁ 参道を歩き易い歩道に整備する:         (予算)約20万円

                           10月中竣工予定

③ 門前市「安倍ふるさとの市」開催:11月14日(日)を予定:井川ビジターセンターと共催 

                                                   のぼり旗20本:(予算)4万円    

               広告用パンフレット3000枚:(予算)2万円                     

④ リターンの準備金                    (予算)35万円

⑤ 手数料支払い:                  (予算)約12万円

  上記の事業計画は資金がないとすべて実行できないものです。

 ※本年度は①~③の事業の内、①の「案内表示板設立、道案内表示板設立、墓碑銘表示板設立」のみに絞って実現していきたく計画しており、したがって支援金額は35万円を目標にしております。


※案内表示板:「安部元眞公と龍泉院」(原稿) 肖像画、菩提寺龍泉院の写真をご参照ください。

その先祖

 安部大蔵(おおくら)元眞は井川の領主諏訪刑部(ぎょうぶ)信眞の次男(長男は長嶋兵太夫)として生まれた。諏訪家は父祖の代から駿府・今川家に家臣として仕えていた。さらに先祖は信州・諏訪郡の領主として諏訪郡を治めるかたわら諏訪大社の神職、大祝(おおほうり)を兼ねていた。

駿府・今川家の時代

 今川家では武将の務めはもとより平時は大蔵(今の財務)を担当していた。今川家の館内では安倍郡の出身から「安部大蔵元眞」と称した。このころ人質となっていた松平竹千代・元康(徳川家康)とも知り合いになっていた。今川氏真(うじざね)の時代に駿府は二度にわたり甲斐・武田信玄の攻略を受け、元眞は井川の海野本定らと共に武田方に抵抗し、そのため武田方の井川への夜襲によって父母が殺害され、元眞家族と親族は浜松の徳川家康の庇護(ひご)を求めた。

徳川家康の武将として活躍 諏訪原城攻略

 徳川方の武将として遠州・武田方の山城(やまじろ)攻めにかかわり、ことごとく落城させた。これらの戦いに井川の金山衆も参加していた。とりわけ武田方の島田市菊川・諏訪原城の戦いでは金山衆投入によるトンネル掘削によって一晩で落城させた。

家康から「感状」賜る

 その後井川へ戻り、井川の金山を支配していた武田方勢力を追い返した。その一年後、これらの功績により、徳川家康から「感状」を授与されたがその一か月後、天正五年(1576)年十月十五日(旧暦)、老いのため井川で亡くなった。六十五歳 寺名 龍泉院は安部元眞の戒名にちなむ

その子孫 二万石余の大名へ

 元眞の子安部信勝(のぶかつ)は徳川家康の江戸への転封(てんぽう 国替)にともなって武蔵・岡部(埼玉県深谷市)五千二百五十石の旗本として移住することになった。武家としての職務は元眞の孫信盛(のぶもり)へと引き継がれ、信盛は徳川家康の全国統一の大きな力となり二万石余の大名となった。その地位は幕末・維新まで続き、維新後安部家十二代信発(のぶおき)は子爵に叙せられた。安部家歴代の当主は本寺の先祖供養を欠かすことはなかった。

           令和三年十一月十五日

                         安部元眞公顕彰会

  戒名 龍泉院殿心清浄安大居士  家紋 丸の内に梶の葉(安部梶の葉)

  関連碑 父諏訪信眞の慰霊碑:明治二年建立 当龍泉院元眞碑の隣

      父母:信眞夫妻の墓碑は隣接の長嶋家墓地に存在

      信勝妻の墓碑:深谷市岡部・白蓮院に存在


リターンのご紹介 : 「リターン」項目に再掲載(いずれも消費税、送付料込みの価格です) 地元井川の生産・販売者との共同起案ですのでその名前も紹介させていただきます。いずれのリターンも受注後、生産・販売者によって製造され、送付されます。


 ①「てしゃまんく最中」 2、000円          :小河内・結(ゆい)の仲間 
 ➁クッキー:「井川在来おやつ」、「おみそさんクッキー」 
       「ヤギみるくのクッキー」  3点セット:2、000円  :小河内・結の仲間
 ③あまごの加工品(乾燥保存品):4、600円          :井川漁業協同組合
 ④「静岡井川銘茶200g」最高級手摘み茶:3、000円             :滝浪園

 ➄「静岡井川銘茶200g」深山の香り:2、600円                     :滝浪園

 ➅お茶かりんとう(180g):1、100円     :井川加工センターアルプスの里

最後に

「ふるさと再生」、ふるさとを離れて生活していても多くの人が幼い頃過ごしたその風景は心に強く残っています。そして帰郷した折に感じるある種の「懐かしさ」、「ああこれだ」と実感できる安心感、そして温かみのある「地元弁」、静岡県最北端の山村、井川もその例に漏れません。しかし、現実は限界集落。既に小学校は廃校となり、中学校と一体となり、児童・生徒数は5名。この厳しい現実から逃避していては何も生まれません。地元で頑張っている方々もおります(写真)。一人ではない、多くの方が応援してしてくれていることが分かればどれだけ大きな励みになりましょうか。それが目に見える形でプロジェクトの実施目標を掲げております(動画挿入)

 みなさまの心のこもったご芳志をお待ち致しております。

「井川物産センター アルプスの里」のお姉さまがた。井川特産品販売の他、そばなどの食事もできます。この他「井川ビジターセンター」(火曜日休日)でも定食、そばなどの食事ができます。


<All-or-Nothing方式>

本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

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