わたくし杉田竜平は、岐阜県飛騨市出身のボクシング元日本チャンピオン、元世界ランカーです。

 

 地元の皆様をはじめたくさんの方々に応援していただき、1996年度全日本新人王MVP、日本王座獲得、2004年には世界タイトル挑戦と、言葉に尽くせぬ時間をボクシングの世界で過ごしてきました。何より、目標に向かって自分を磨き、本気で努力する素晴らしさ、難しさを味わいました。
 ボクシングは数あるスポーツの中でも、とりわけ過酷なものだと思います。トレーニング、減量という自分との戦いに克って、リングの上で一対一、同じように必死で向かってくる相手に打ち勝たなければなりません。それでも、だからこそ、それでしか味わえないものがあります。


 引っ込み思案で大人しかった私は、輝ける場所、自分を変えてくれるものを探し求めていました。そんなとき、漫画『はじめの一歩』に出会い、主人公幕之内一歩と自分を重ね合わせプロボクサーに憧れを持ちました。
近隣にジムがなかったため独学で始め、高校三年時の夏休みに畑中ジム(名古屋市)に一ヶ月の体験入門。そして高校卒業後、畑中ジムプロ第一号としてデビューしました。
「ジムが近くにないから出来ない…」と思っていたら今の自分はありません。「先ず、出来ることから始めの一歩を踏み出す!」。これは私の行動基準でもあります。


 

 喜びも悔しさも強烈な世界なだけに、もうボクシングとはおさらばだと、引退後しばらく普通の生活を送りました。しかし私には〝ボクシングに生きる使命がある〟という思いが芽生え、ふくらんで、「飛騨にボクシングの魅力を広めよう」と、2011年4月、高山市にジムを開設。
その6年後、「飛騨から世界チャンピオンを輩出する」という目標を掲げて、日本プロボクシング協会に加盟。これまで3名の飛騨出身ボクサーをプロのリングへ送り出しました。
まだ、思うような成績は残せていませんが、私自身の指導力、指導方法、環境、さまざまに顧みる機会にもなりました。移転の決意は、そんな中で固まりました。これまでの経験、反省をふまえた“進化型”杉田ボクシングジムを、日本のど真ん中にある岐阜という土地に開き、志の高い人たちと共に夢を実現していきます。

岐阜城天守閣から望む岐阜市 

 2020年NHK大河ドラマ『麒麟がくる』でご覧のとおり、岐阜は戦国乱世の大舞台の一つであり、日本のど真ん中。西と東をつなぐ要所として栄えたところでもあります。
元々は地元飛騨に足場を築くつもりでしたが、山の上に上がってきてくれるのを待つのではなく、よりアクセスのよい岐阜市にジムを構えて志ある選手に集まって頂きたいと考えました。中部地区の他のジムとも近くなり、出稽古もしやすく、切磋琢磨できる環境になります。

 それに私自身にはもう一つ大きな、岐阜市を選ぶ理由があります。

「落とした金なら諦めがつく。
しかし、落とした意地だけは諦めがつかない」

 これは元世界チャンピオン、あの輪島功一さんの名言。
私にとって岐阜市は〝諦めのつかない意地〟を置いてきた場所なのです。

 2004年2月、私は岐阜市の中心にある岐阜メモリアルセンターで世界タイトルに挑戦しました。
『はじめの一歩』を読み世界チャンピオンに憧れた少年が、夢の舞台に立っていました。地元の飛騨市、高山市からも大応援団が駆け付けてくれました。
……しかし、チャンピオンの強打の前に力尽き、その夢は砕け散りました。

 

試合が終わり、無念の思いで会場をあとにしようとした私は、その時、財布がなくなっていることに気づきました。「ダブルパンチを食らう」とは正にこのこと……。落としたのか盗られたのかは定かではありませんが、今となっては笑い話。しかし、あそこで落とした意地と夢だけは未だに諦めがつきません。
17年前、世界戦で負けた場所。意地と夢を置き忘れたままの因縁の地、岐阜。その場所で、私は意地と夢を追いかけたいのです。


 「44歳、やるなら今しかない!」と肚をくくっての、人生最後の挑戦。家族は反対しています。しかし、落とした意地だけは諦めがつきません。自分一人ででも岐阜に行き勝負を懸けます。
新天地で世界チャンピオンを世に送り出す。必ずや成し遂げます。これは、自分の人生を変えてくれたボクシングへの恩返しであり、飛騨の会員の皆さんや、これまで支え、応援してくださった方々への感謝の気持ち、恩返しでもあります。


1998年12月新聞記事

 1998年12月、私は今は亡き、梶原拓・元岐阜県知事から、岐阜県民栄誉賞という栄えある栄誉を頂戴しました。岐阜県民として、ふるさとに貢献することが使命であると感じています。
ボクシングを通じた私の活動が、県そのものの発展につながれば、これ以上に嬉しいことはありません。生まれ故郷の飛騨を離れる寂しさはもちろんありますが、飛騨から岐阜県、岐阜県から日本、日本から世界と、ボクサーと共により広い世界を目指していきます。

 

 竜のイメージは風。
新生・杉田ジムが目指すのは〝風通しのよいジム〟
このモットーには二つの意味があります。

 一つは、【物理的な風通しのよさ】

 新ジム予定地は奇しくも、あの、世界戦で敗北を喫した場所から徒歩5分。周りに建物がなく、言葉どおり風通しが良い場所にあります。新型コロナ感染対策には空気の好循環が重要とされますが、その点、見事にクリアできています。
また、会員数の上限(注1)を設定。これにより、このコロナ禍中においては❝三密防止❞になり、選手、会員一人ひとりへの丁寧な指導が可能になります。定員に達した場合は、退会の方が出るまで、新規入会の方はお待ち頂く形となります。
(注1)
・プロ・プロ志望:限定10名
・一般会員:限定50名
・キッズ、ジュニア会員:限定25名

移転先住所:〒502-0852 岐阜県岐阜市南蝉2-59


 もう一つは、
良好な人間関係がもたらす風通しのよさ】

 ボクシングジムにはコワい会長、トレーナーがいて、選手は口ごたえ出来ない、そんなイメージがあるかもしれません。実際、そういうところもあります。
私がつくりたいのは、指導者と選手、練習生が対等に意見交換でき、信頼関係を築けるジム。そして主体はあくまで選手や練習生。やる側の主体性を重んじ、自主的に動けるよう導くことが、私が考える指導です。ボクシングの先達として自分の経験を生かせる部分は伝えつつ、本気で頑張りたい選手、志の高い練習生から、どんどん学びたいと思います。


~ 最後に ~

 コロナ禍により世の中はさらに、『安全・安心・安定』を求める傾向にあると感じます。しかし、こんな時でも、こんな時だからこそ、挑戦、改革を恐れてはいけないと思っています。これは選手、会員、子供達にいつも言っていることです。飛騨という安住の地にいては、私自身がぬるま湯につかり、進化・向上を忘れてしまいます。
 この移転に関し、ご心配の声もいただきます。それでも、挑戦すべきだと考えます。中国の史書「戦国策」にある故事に由来する『隗より始めよ』という言葉があります。「物事をするにあたってはまず凡庸な自分を重く用いよ、そうすれば自分より優れた人が自ずと集まる」という国策の理念です。私自身が動くことで、どんどん志を持った人が集まってくる。そのためには自分が今、動かなければならない。そしてそれが、世の中のため、人のためになることだと信じ、❝はじめの一歩❞を踏み出します。


 杉田竜平会長とは彼が現役時代からの付き合いになります。 リングの上でも私生活でも常に前に出る挑戦者気質の男です。 「はじめの一歩」の登場人物の沢村竜平は彼から拝借した名前ですがファイトスタイルは主人公の幕之内一歩にとてもよく似ています。 今回の決断も夢に向かってさらに一歩踏み出すためのものでしょう。 彼と彼らの挑戦をぜひ応援してほしいと思っています。
1997年2月 全日本新人王決定戦後


1976年9月6日 岐阜県飛騨市古川町に誕生
1995年4月2日 プロデビュー。2RKO勝利
1997年2月15日 全日本新人王MVP獲得
1998年7月4日 日本スーパーフェザー級王座獲得
2004年2月8日 WBA世界スーパーフェザー級王座挑戦。7RTKO負け
2006年2月5日 東洋太平洋スーパーフェザー級王座挑戦。4RTKO負け
        引退。生涯戦績:35戦30勝(22KO)3敗2分
2011年4月2日 岐阜県高山市にアマチュアジム『Ryu's-Style』設立
2017年4月2日 日本プロボクシング協会加盟。『杉田ボクシングジム』と改称
2021年5月21日 岐阜市に移転オープン


・2021年4月2日 移転先リフォーム着工
・2021年5月1日 入会予約開始
・2021年5月21日 グランドオープン 

・【限定1社】ジムリングマットに社名、ロゴ、 商品名等記載
・【限定1社】ジムリングコーナーマットに社名、 ロゴ、商品名等記載
・【限定5社】ジムサンドバッグに社名、 ロゴ、商品名等、又は個人名記載
・【貴重品】 WBA世界Sフェザー級タイトルマッチ使用グローブ[限定1ヶ]
・【貴重品】 OPBF東洋太平洋Sフェザー級タイトルマッチ使用グローブ[限定1ヶ]
・【貴重品】日本Sフェザー級タイトルマッチ使用グローブ[限定1ヶ]
・【焼肉 木曽】杉田竜平と焼肉会食
・【ミット打ち中心】パーソナルトレーニング60分
・【森川ジョージ先生揮毫】杉田ジムオリジナルTシャツ
・【木札掲載】協賛された法人様、個人様のお名前を新ジム壁面に掲載
・体験チケット2回券
・お礼のメール


・移転先リフォーム費用
・ジム移転宣伝広告費
・リターン品制作、購入費
・クラウドファンディング手数料

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