はじめに・ご挨拶

はじめまして。庄田祐一と申します。某オートバイメーカーのプロダクトデザイナーとして勤続10年になりますが、その節目にこのたび退職する決意をした者です。

私はバイクというモノに魅せられた者の一人です。なぜそんなにバイクが好きなのかと聞かれれば「美しい」からだと私はすぐ答えますが、その真意含め、とてもこの場では語り切れないほどの魅力がバイクには詰まっていると私は思っています。

日本において、バイク需要の全盛期だった80年代と比べると、現在ではその1割にまで需要は減っています。危険な乗り物、駐輪や盗難問題、マナーの悪いライダーなどなど、乗らない・乗りたくない理由はいくらでも挙げられます。そもそもバイクの必要性が危ぶまれている今、バイクの魅力がますます伝わりづらい時代となりました。それでも乗る人は乗るし、興味のない人には全く響かない。今流行っているソロキャンプなど、バイクは一人でも楽しめるので、コロナ禍においては世界的に需要が少し上がっているようですが、それは一時的なものでしょう。依然として時代はバイク対してかなり強い向かい風、非常に肩身の狭いポジションを強いられていると思います。にも関わらず、強風に耐え、生き残り続けられるのには、何物にも変えがたい魅力がバイクにはあるからだと私は信じています。私はその魅力をどうにかしてもっと広く皆さんにお伝えしたい。素敵なライダーを少しでも増やすお手伝いがしたい。そんな出逢いのきっかけに携われることを最大の喜びとしています。

今まではバイク本体という製品づくりに焦点を当てていましたが、組織内において、コスト厳しい中、心身をフルに使っても世に出るか出ないかというあまり生産性の良くない事情もさることながら、直接お客さんの顔が見えない中でのデザインは果たして「一体何のためにデザインしてるのか?」「今バイクの何をデザインすべきなのか?」「改めて自分にとってバイクとは何か?」という問いかけが生まれ、ここ数年自分の本懐と向き合ってきました。

そして出した結論が会社の外から挑戦すること。小さな力であってもバイク業界に自分らしくアプローチすることで、自らの幸せを達成したいし、それによって得られる成長を選択した次第です。直接人との交流の中でバイクとの出逢いの瞬間に携わってみたい。

そんなバイクに魅せられた一人が独立して、バイクを直接売らずに、バイクの魅力に気づけるような、そんなバイクと人とが出逢える空間をつくりたいと考えています。ただバイクといっても、従来のバイク好きとは異なる、もっと文化的で、日本的で、ヤンチャではなく静的で、油臭くない清潔感をもった、誰でも入りやすい環境を整えることで、初めての方にこそ来ていただきたいように演出したいと思っています。

それが「本と、珈琲と、ときどきバイク」という小さな本屋さんを開くというアイデアに繋がりました。

詳細は以下に記します。このあと乱文ではありますが、長々と想いを綴っております。お手数おかけしますが、もし少しでも共感、賛同してくだされば読み進めて頂ければ幸いです。

このプロジェクトで実現したいこと

昨今、「小さな町の本屋さん」が少しずつ増えてきました。私の住む静岡県掛川市にも「高久書店」さんができたばかりです。これは本好きな私にとっては大変嬉しい限り。ですが、本の需要はバイクと同様にずっと低水準のまま。本との出合いの場が本当に少ないのは私も残念なことだと思っています。これが私の最も愛するバイクとの出逢いとなると、さらにハードルが上がります。本屋も少なくなりましたが、それ以上にバイクは、ただでさえ少ないバイク屋でしかほぼ出逢えませんから、フラッと寄ることの精神的かつ物理的な難しさはかなりのものだと思っています。免許もお金も必要ですし。

このバイクの聖地とも呼ばれる静岡県浜松市界隈であっても、フラッと寄れるような場所と雰囲気を持ったバイク屋さんは私の感覚で言わせて頂くなら、そんなお店はありませんで、あくまでバイクの売買、またはバイク好き前提の見せ方をしていることが、バイクに興味のない人がバイクと疎遠になる原因の1つではないかと思っています。

こうして考えてみると、「バイク」と「本」って似てると思いませんか?ハードルの高い低いはあるとは思いますが、昨今「ずっと需要が少ないこと」、「バイク離れ」や「活字離れ」ともよく聞きますし、「別に乗らなくてもいい」し「別に読まなくてもいい」、「所有しなくてもいい」や「デジタル書籍でいい」、、、かなり立ち位置として似ている気がしています。

本が売れない時代の理由諸々が、そのまま「バイク」という言葉に置き換えられるんじゃないかと私は思いました。

ただ似ているのはそこだけではありません。「本を読む人」と「バイクに乗る人」には、素敵な共通点が多いとも私は考えています。

①、自分の楽しみ方を知っている。
②、コロナ禍であっても窮屈な時代であっても、心や感受性が豊かである。
③、日常の中でも背伸びせずに身近な幸せをつかめるアンテナ感度が高い。

これはあくまで私見なので、おおいに偏見も入っているとは思います。それでも、全く異なるジャンルの両者には、この時代を豊かに生き抜く素養を持った人が多いのではないかというのが私の見解です。

そこで私は「バイク」を「本」との出逢いによって魅力的に伝えられれば、感受性を育む場として共存できるのではないかと思いました。お互い世の中の少数派ですし、決して相容れない者同士ではないはず。その両者が合わさったときの化学反応を見てみたいという私的な好奇心もかなりあります。誰もやっているのを見たことがないので、まさに手探りだと思います。私も初心者です。

本屋によって、ハードルの高いバイクという世界を誰でも知れるきっかけをつくる。
バイクによって、心が豊かになる。
心が豊かになると、本を読みたくなる。
本を読むと感受性や教養が自然と育まれる。
するとまたバイクに乗りたくなる。

自分の内側と向き合い、外に探しに行く、そしてまた内側と向き合う。みたいなループは最高の自給自足で、まさにポンデライオンのよう笑 さすがにこんなに単純ではないとは思いますが笑

まずはバイクのことを知らない人がバイクに興味を持ってもらうのを第一目標に、バイク好きが本を好きになる、本好きがバイクを好きになる、地方の町に本屋さんが増える、感受性や教養が身につく、美しいものへの感度が上がるなど、その効果は計り知れないものだと私は考えています。

昨年、月に1回ペースでSNSにてバイクの絵と短編物語を創作し、アップするという活動をはじめました。少し載せたいと思います。なんとかバイクの魅力を伝えようと表現してみたい想いからの創作活動です。画像は一見写真に見えますが、恥ずかしながら全て私の絵です。拙い文章に関してもご了承ください笑

規定上この場で表記できないのですが、検索ワードは「@ENRICH_BY_MOTO」です。
私個人の屋号として「ENRICH BY MOTORCYCLES」と名乗っています。


私たちの地域のご紹介

静岡県掛川市は緑茶の栽培が盛んなのどかな城下町。江戸時代は東海道の主要宿場町の一つだったようです。だからかは定かではありませんが、東海道新幹線こだまが停車するので、東京へのアクセスは1時間半程度と、とても便利です。最近では掛川の地場フルーツを使ったクラフトビールに注力し始めたのが話題で、駅前のお店で楽しめます。

JR掛川駅からは、さらに天竜浜名湖鉄道(通称:天浜線)という1両、または2両編成の可愛いローカル線が走っています。私が開きたいと思っている本屋さんはその天浜線の沿線、掛川駅から3駅行った先、無人の桜木駅から目と鼻の先ほどの距離にある30坪程度の土地からお店を開業したいと考えています。今はまだ更地の状態です。土地貸りor購入から店舗づくりまで全てを担わなければなりません。

なぜその土地にしようと思ったかと言いますと、
静岡県民なら知る人ぞ知る、自家焙煎珈琲豆シロネコさんが富士宮市に移転するまでの2013~2017までお店を構えていた場所だからです。
(下写真は富士宮に移転後のシロネコさんのお店です。店主にお伺いしたところ、このクラウドファンディング に載せることを快くOKしてくださいました。ありがとうございます!)

私はバイク好きであり、本好きであり、コーヒー好きでもあります。当時、シロネコさんが近くにあるということもあり、近所の土地を購入しマイホームを建てたという経緯があるほどに、私はシロネコさんのコーヒーが好きでした。移転する際、私だけでなくシロネコさんを惜しむ声が多くあったと聞いています。今一度、その場でシロネココーヒーが飲める環境をつくりたいと思ったのです。この本屋では、シロネココーヒーが飲めるようにしたいと考えています。その文化やストーリーが根付いていた場所を使って、バイクをやたらと推すクセの強い店主(私)がコーヒーの飲める本屋としてゆっくりと時間を過ごせる場所にアップデートしたいと思いました。

2021年8月19日(木)、まさにバイクの日にオープンを予定しております。

プロジェクトを立ち上げた背景

私は地元民ではなく、バイクメーカーに勤めるため、就職を期にこちらで暮らし始めました。(ちなみに私の地元は石川県金沢市です。天候が真逆のところ生まれです。)バイクのデザインがしたくて、某メーカーに勤めはじめたまでは、やっと夢のスタートラインに立てた気でおりましたが、実際の現場はとても「バイクの魅力を伝えたい」という想い一つでは回らないほど、目の前のこと一つ一つに精一杯の環境でした。確かにモノ一つ一つには想いを込めるものの、とてもお客さんにまで伝わるところまで面倒見切れない。組織の様々な事情もある中で、自分の想いを最初から最後まで通すのは限界があると痛感しました。次第にもっと自分のコアな部分だけと勝負したいという気持ちが強くなっていきました。

そこから今の自分への疑問が生じ、少し考え方を変えることに。どうやら焦点を当てるのは、バイクという製品づくりではなく、バイクと人との出逢い方なのではないかと。そこをデザインするべきなのではないかと思うに至りました。バイクという製品はどんどん高品質になっていますし、もはやメーカーやモノでの差というのは各々の好みでしかないところまで時代は進んでいると思います。

そこで上述したような本屋さんというアイデアが生まれました。

私は地方から地方への移住になりますので、都会と比較できませんが、こちらに来て、本屋さんの少なさと、土地柄的にバイクに恵まれているはずなのにバイクの魅力の伝え方不足、の2つが鍵だと思いました。そこを改めてアップデートしようという挑戦になります。

本屋の名前にもこだわりがあり、「本と、珈琲と、ときどきバイク」としました。「本やコーヒーでゆっくりしてね」というメッセージを先に置いて、そっと寄り添うようにバイクを差し出すという、あまり前面にバイクを押し出すことはせずに、そのハードルを下げる意味を込めています。「バイク」という言葉はどうしても存在感が強くパワーがありますので、男臭かったり、気軽ではない印象を持ってしまいます。そこをまず払拭しようとしました。それでも名前にはなんとか「バイク」を入れたかったです。「バイク」を推したいけど「バイク」を前面に出したくないという矛盾のなかで、なんとか構成した名前になります。店構えは未定ですが、今のアイデアだと店頭の看板は暖簾を考えていて、「本、珈琲、バイク」が一瞬で認識できるような「何屋」かがわかりやすい佇まいにしようと考えています。

資金の使い道・実施スケジュール

土地の購入から店舗づくり、初期商品在庫5000冊予定を含めると、2000万ほどはかかるとよく耳にします。その中で、過去の小さな本屋を開業していった先輩方はなるべく安くしようとしても、1000万は超えてくるのが現状です。それでも全額クラウドファンディングに甘えるつもりはありませんで、「いいバイク」にちなんで181.9万+自己資金(200万)から挑戦しようと思ってます。足りない分は融資を考えています。とはいえ、なるべく支援者様に頼らざるを得ない状況です。

オープンできるかどうかは皆様のご支援にかかっています。どうぞ、ご支援ご協力のほどよろしくお願い致します。このプロジェクトが実を結んだあかつきには、店舗開業までの道のりをSNSにてレポートしながら進捗して参りたいと思っています。

最後に

「バイクの魅力を優しく丁寧に伝える」その必要があると私は常々思っています。
人に説明するのはとても労力がいるし、かけた労力が報われるわけでもありません。大手メーカーだとやはり製品に重きを置くので、販促費はなるべく削減するのは当たり前という状況。バイク屋さんであれば、上述したようにバイクの売買を主軸に、バイク好き前提の猛者たちに向けてがメインターゲットです。このように既存のバイクPRは、どうしてもわかる人にさえわかればいいという文化が前提として根付いてしまっていると感じています。それが昨今のバイク事情だと思っています。80年代の日本のバイクブームを知っている年齢層か、わかる人にだけわかればいいに引っかかった猛者たちがバイクに乗る。バイクって世の中としては乗る必要は全くないし、役に立つわけではありません。乗る乗らないは、個人の精神性&感受性にかかっているだけの乗り物だと思います。ほぼそれだけで100年以上生き続けられるのだからそれはそれでスゴい。乗った人にしかわからない素敵な魅力があるからという証拠の裏返しだとも言えるでしょう。

そんなバイクの魅力を私の本屋で発見するお手伝いをさせてください。バイクを売らずにバイクを推す本屋という形態は、果たして皆様の心に響くのか、挑戦したく思っています。

そろそろバイクに興味が湧いてきませんか?
興味が湧いてもまだわからないという人、私の本屋にぜひお越しください。雑談でもしましょう。
既にバイクに乗っている方は、ツーリング先に立ち寄るスポットとして一息つきに寄っていきませんか?
美味しいコーヒーと素敵な本との出合いがあるかもしれませんよ。
バイクのことなんてよくわからんけど、面白い本をお探しですか?
選書にもこだわりますので、オススメさせてください。その先にいつの間にかバイクに乗っているかもしれませんよ。

バイクと本にはこの生きづらい時代を豊かに生きるヒントが隠されていると思っています。
そんな素敵な出逢いと豊かな時間を求めて、ぜひ「本と、珈琲と、ときどきバイク」にお越し下さい。

長々と最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました。


<All-or-Nothing方式の場合>

本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、計画の実行及びリターンのお届けはございません。

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