ご覧いただき、まことにありがとうございます!
2月14日09:00に公開→2月27日23:59:59に終了の短期間ダッシュ企画です。

興味を持っていただける方へのシェアも大歓迎です!
皆さんの応援を背に、最後まで精一杯走り抜けます!!

追記----------
皆さまの応援のおかげで、2月22日の夜、支援金額合計が目標額に到達しました!
本当にありがとうございます!!ハイタッチして回りたい心境です!

しかしながら、食べていただきたい牡蠣がまだまだ残っております。
よってストレッチゴールとして、支援金額合計を初期目標の150%・30万円に設定しました!!∞(行けるだけ)」として、できる限りまで挑戦することにしました!
在庫切れに備え、同内容ですがリターンも追加しております。(金額と発送時期で初期リターンと区別)
さらなるご支援をいただけるよう、企画終了まで尽力しますので、先にご支援いただいた皆さまを始め、引き続き見守っていただければ幸いです。
そして最後にもう一回だけ。本当にありがとうございます!!

企画発起人 友野雅天
----------追記ココマデ


はじめに・ご挨拶

はじめまして。多くのプロジェクトが存在する中、このページにお立ち寄り頂き、ありがとうございます。
「規格外サイズの牡蠣も、美味しく食べてもらいたい!!」発起人の友野と申します。

話せば長くなりますが、最期までお付き合いいただけましたら幸いです。

わたくし、生まれは葛飾柴又……

病気(双極性障害Ⅱ型)からのリハビリを兼ねて「のんびりした所で暮らしてみたい」と思い、瀬戸内海に浮かぶ北木島に移住したのが4年前。

当座の生活のため、親子3代で牡蠣養殖を手掛ける漁師の藤井さんご一家の仕事を手伝っていました。


左から、藤井幸男さん、藤井和平(かずひら)さん、藤井勇人さん

先輩移住者さんの手引きがあったとはいえ、漁師さんの手伝いという未経験の分野に飛び込むのは勇気が要りました。

冷たい隙間風が吹き抜ける加工場の中、従業員の皆さんは手がかじかむような寒さにも負けずに働いています。
暖房のない作業場なので、長靴にカイロを仕込んでいなければ足先が冷え切ってしまいます。

最初に担当したのは、牡蠣殻についたフジツボを機械で除去していく仕事。
1日の仕事を終えた後には両肩がカチカチに凝り固まり、何度もバンテリンやサロンパスの世話になりました。

取り替えたばかりのゴム手袋も、2・3日すれば穴が開き、冷たい水がじわじわと侵入。
手指も荒れ放題で、クリームを何度塗ってもケアしきれません。

カサつきひび割れた指先は摩擦力をすっかり失い、買い物の際に財布から紙幣を出すのも、ポリ袋の口を開けるのもままならないといった具合です。

イカダでの作業はさらに過酷です。場合によっては夜が明ける前に出港し、少々の波風で船が揺れるのはお構いなしに漕ぎ出します。

時にはマイナス4℃まで冷える海水の中に手を突っ込み、牡蠣の育ったロープを引っ張っての水揚げ作業。

僕は加工場での勤務中心だったおかげで、真冬のイカダ作業に行くことはありませんでしたが、過酷な最前線で体を張ってくれた仕事仲間には敬意と感謝の念が絶えません。
(雪も見たことないであろう、南国ベトナム出身の技能実習生さんが活躍してくれています)


その後は仕事ぶりを評価して頂けたのか、出荷担当も拝命。発送予約の確認や在庫の確認など、現場と事務所をつなぐ役として動き回りました。

出荷用の牡蠣が入ったカゴ(重量15~20kg)の上げ下ろしを何度もこなしたおかげで、背筋も伸び腕も太くなりました(体重が5kg増えたけど、付いたのは筋肉だと信じたい……^^;)。

最初の冬シーズンでの記念撮影

冬場の出荷を3シーズンお手伝いし、 牡蠣工場の従業員さんや島の人たちにも可愛がってもらえるまでになりましたが、現在は仕事を離れて休養中。

服薬治療の傍ら、島での新聞配達・観光施設の受け付けなど、簡単な仕事をしながらコンディション調整をしています。(おかげさまで、経過は良好です)

そして今年の4月からは、公民館の主事として地域に関わっていく事になりました。


藤井家 牡蠣養殖の歴史

「島に帰ってきた良和(りょうわ)のために、何か仕事を作ってやらんとな」

牡蠣養殖のきっかけとなったのは、息子を心配する幸男さんの親心でした。

大学を出てサラリーマンをしていた、次男の良和さん。
病気を患い、退職して島に帰ってきたところ、幸男さんの助力もあって、牡蠣の養殖を始めます。

イカダ1台からのスタート。養殖事業が早く軌道に乗るようにと、幸男さん夫妻を筆頭に、親族の方々も手伝い始めます。

携帯電話で注文を取り、眠い目をこすりながら伝票処理を行う良和さん。
取引先もイカダの数も増えてきた中、その悲劇は起こりましたーー


軽トラックで資材を運んでいた良和さんが突然のてんかん発作を起こし、車は道路横の壁に激突。事故の衝撃に見舞われた良和さんは、そのまま帰らぬ人となってしまいます。

余りにも突然の出来事でした。

多くの人が、その早すぎる死を悼んだ


いきなりの訃報に、藤井さん一家にも動揺が走ります。

「責任者が亡くなった以上、牡蠣の事業を廃業しては」という意見も出ましたが、「良和が育てた事業を潰すのは忍びない」と、兄の和平(かずひら)さんが手を挙げ、自らが親方となって牡蠣養殖を引き継ぐ事になりました。

その後、和平さんの息子・勇人さんが高校を卒業し、家業に合流します(本人曰く、「小学生の頃からイカダの上を歩き回っていた」漁師っ子。現在は定置網漁の傍ら、牡蠣養殖も手伝っています)。

(喜多嬉かき(きたきかき:Lサイズ)を軸に、ひながき(M)、美海がき(みうがき:LL)の3サイズを展開)

屋号を「勇和水産」に変え、「めでたい祝いの席で使ってほしい」との思いから「喜多嬉かき」と新たに名付け販路拡大に取り組み始めた2018年の夏ーー

近隣地域を大水害が襲います。(西日本豪雨災害

北木島の海岸にも、巨大な流木やドラム缶が漂着。

島の漁師さんたちは、漂着物の回収に追われた

そして、急に大量の土砂が流れ込んだ事により、周辺海域に赤潮が発生

普段の綺麗な海は、そこにはありません。
濁った海面には魚が腹を浮かべて死に絶え、腐臭が何日も海岸まで漂う地獄絵図となりました。

北木島の牡蠣も難を逃れることはできず、8割が死ぬ大損害を受けました。


海の透明度が元に戻って迎えた出荷シーズン。

幸いなことに、無事だった牡蠣は身入りの良さと味を評価され、高級レストランのメニューに採用されるという嬉しい出来事もありました。

 

美味しさのヒミツ

白状しますと、実は僕、北木島に移住するまで牡蠣が食べれませんでしたm(_ _)m (貝類の生臭みが苦手)

食べれるようになったきっかけは、加工場の休憩時間に仕事仲間のおじさんが特大の牡蠣を剥いてくれたこと。

「ほれ、食うてみぃ」
と差し出された牡蠣を、「実は苦手で…」と断るのも気が引け、思い切って食べてみたところ、まったく臭みもないので抵抗なく食べることができて驚きました。

え!? 俺、牡蠣食えたんや……( ゚д゚)

本土から18km離れている北木島。周辺には大きな河川もなく、生活排水が流れ込んでくることはありません。

そのため水はとてもきれいで、「ここらのボラは、時期を選べば鯛より美味い!」と自慢する漁師さんもいるほどです。
(僕もボラの刺し身を食べたことがありますが、臭みがないことに驚きました。)

「水が綺麗=栄養分が少ない」という特徴でもあるので、成長スピードは遅くなりますが、すんなりと食べられる生臭みの無い牡蠣へと育つのです。
波の穏やかな湾内に浮かぶイカダ。ここで牡蠣は育つ。

(知り合いの日本酒利き酒師・ライターの市田真紀さんに、LLサイズをお贈りしたときに頂いたお礼メッセージです。)

『旨味のなんと濃厚なこと。 それでいて、むつこくない。たくさん食べられてしまうのは、清浄な海域育ちだからでしょうか。 』

『酸味が強いタイプのお酒(注:日本酒)が濃厚な牡蠣の旨味とよく合いました。 あとは、ちょっとスモーキーさのあるお酒とよく合いそうなんだけどなぁ。 』

(マッキーさん、ありがとうございます! ^^)
食レポはこちらから


That is a question.

美味しさが評価され取引量が順調に増えてきている北木島の牡蠣ですが、課題も生まれています。

身入りが良くなるのは年明け以降ですが、その頃にはスーパーを始めとした小売店では牡蠣の販売シーズンが終了。供給と需要にギャップが生じてしまっています。

シーズン序盤に剥き身に加工して納品する案もありますが、設備や従業員確保・訓練に追加投資が必要となり、なかなか思いきれないのが実情です。

今シーズンには、さらにコロナショックが加わりました。

スーパーの他に納品先として候補に上がるのは飲食店(特にチェーン店)ですが、客足が遠のき業績が悪化しているのは皆さんもご存じの通りです。

販路を海外に向けようにも、最大の消費地である中国を筆頭に景況が不透明。船舶の運賃も値上がり傾向という情報もあり、なかなか厳しい状況に立たされています。

この時期の在庫リスクを避けるため、そもそもの養殖する数を減らすという考えもありますが、その場合、今度は別の問題が頭をもたげてきます。

8割の牡蠣が死滅した2018年の大水害・赤潮は、まさにトラウマと呼べる災難でした。
販路拡大の出鼻をくじかれた記憶は、簡単には拭い去れません。

ブランド牡蠣の取引先が増えた現在、夏場の生育不良による在庫不足・欠品リスクを負うのは避けたい事態です。

在庫リスク/欠品リスク、どちらを取るのか。

簡単には答えの出ない問題です。

その結果生じてしまう、基準に満たない大きさの牡蠣。
様々な問題が重なった結果、小サイズの牡蠣の未来に暗雲が立ち込めています。


ブランド基準には満たないけど、大きさはスーパーで売られている牡蠣と同じサイズ。
小さくても、味はブランドを冠した大きな牡蠣と変わりません

この問題を少しでも何とかしたくて、僕はこの企画を立ち上げました。


「小さくても、せっかく無事にここまで育ってくれた牡蠣なんだから、美味しく食べてくれる人を見つけたい。大きさは2軍。でも、味は1軍だ!!おいしいよっ

リターンのご紹介

殻付き牡蠣Sサイズ 1.5kg入り
Sサイズ(45~59g)の牡蠣が約30個入っています。(個数は前後します)
1~2人の少人数向け食べきりサイズ。


殻付き牡蠣Sサイズ 3kg入り
Sサイズ(45~59g)の牡蠣が約60個入っています。(個数は前後します)
ご家族で2日間に渡って楽しむのも良し。一部をおすそ分けにするのも良いですね。


殻付き牡蠣Sサイズ 5kg入り
Sサイズ(45~59g)の牡蠣が約100個入っています。(個数は前後します)
一部をオリーブオイル漬けなどに加工・調理して、長期間楽しむのもステキです。
(小さい牡蠣を調理する際、地元の奥様たちは蒸して口を開かせてから剥き身にし、佃煮などに加工しています。ご参考までに。)

追記--------------


追加リターンについて
・内容物は公開初期からのリターンと同等です
・金額は初期リターンより少し高くなっています
・初期リターン品の発送を完了してからのお届けとなります。(3月中旬~4月ごろを予定)

----------追記ココマデ


各種牡蠣共通の注意書き

・支援金額には、商品代金・送料(基本+クール冷蔵便料金)が含まれます。

・消費期限は加工場発送日から4日後です(例:3月1日に発送→3月5日が消費期限)。

・到着後は冷蔵庫の中など低温の場所で保管し、必ず加熱してお召し上がりください。

・同梱品は、パンフレット・保冷剤です。

・kg数・注文個数のお間違えの無いようお選びください。

・発送日調整などで連絡が取れるよう、メールアドレスのご記入にご協力をお願いします。

 ・お届け希望日・時間帯のある方は、備考欄にてお知らせください。可能な限りご希望に添わせて頂きます。


その他のリターン お礼のメール

ご支援いただいた方に、お礼のメールを送らせて頂きます。

1000円となっておりますが、お気持ち分を上乗せ頂くことも可能です。大事に使わせて頂きます。


資金の使い道・スケジュール

皆さまからの支援金は、

・システム利用料・手数料・諸税支払い
・各種リターン品の代金・送料
・企画の宣伝費
・関係者への謝礼 

に充当させて頂きます。

牡蠣、お礼のメールは、プロジェクト終了後の3月1日以降、順次発送・送信させて頂きます。
(牡蠣の生育状況によりましては、予定日より遅れての発想となる可能性もあります。あらかじめご了承ください。)


最後に

牡蠣養殖の手伝いを始めたとき、最初に担当したのがフジツボ取りの仕事だったことは先に述べました。

始業から終業まで、黙々とフジツボを削り取っていく単純作業ですが、意外と飽きないものです(肩は凝りますが ^^;)。

当たり前ですが、牡蠣って一つとして同じ形のものはありません。

「あ、この牡蠣はさっきより細長いな」
「おっ、こりゃ丸々と育っとるぞ」

それぞれに個性のある牡蠣たちを、順々に機械に当てていきます。

もしも、取り扱うのが工業製品だったら……。形も材質も均質に保たれたモノを相手の単純作業。3日と精神が持たなかったでしょう。


その後担当した出荷係。

「今僕が詰めているのは『シーズン中に何百箱と詰めるうちの一箱』だけど、注文して下さった方にとっては、『今シーズンでは最初で最後の一箱』かも知れんのだよな」

「がっかりさせたくはないな。おう、お前ら、きれいに洗ってやるから美味しく食べてもらえよ」

箱を開けたお客様が笑顔になってくれることを願い、梱包前の最期の仕上げにゴシゴシと牡蠣たちを洗ってやります。

注文を受け、島を離れていく牡蠣に対し、できることは精一杯やったつもりです。


漁業とは海のおこぼれを頂戴する産業である」(井上恭介・NHK「里海」取材班共著『里海資本論』角川書店 p.103)

牡蠣の仕事を手伝い始めてから読んだ本で出会い、強く心に残った言葉です。

魚の養殖とは違い、牡蠣養殖では人工的に餌を与えることは行いません。
イカダの下で波に揺られ、海水を懸命に吸い込み、植物プランクトンを主な餌として大きくなっていきます。

植物プランクトン。それはすなわち、海の食物連鎖の起点。

牡蠣を育てる」ということは、「動物プランクトン・小魚・大型魚、諸々の生き物が生きる可能性を奪う」ことと表裏一体の行為でもあります。

そして、育った牡蠣が買われ食されることで、従業員の皆さんの給料がまかなわれます。

少子高齢化・過疎化・産業の空洞化が進む北木島にあって、牡蠣養殖業は貴重な雇用の場です。

「この土地で先々まで生きていくために、自分たちの生活の糧のために、生き物を殺す」。

漁師さんの仕事を手伝い、現場の最前線で感じた、漁業の持つ因果な側面、綺麗事なしの現実です。

そこから目を離さないためにも、「育った牡蠣には可能な限り有意義な最期を迎えさせてあげたい」、そう思うようになりました。


ーー漁業とは海のおこぼれを頂戴する産業である

「謙虚に自然と向き合い、牡蠣の持つ可能性を最大限に引き出してあげること」

それが、
・無償で牡蠣を育ててくれた自然に対する恩返し
・「おこぼれ」へのお礼
・我々の生きる糧となるために買われていった牡蠣たちへの感謝
になるのではないか。

そんな思いが、この企画を立ち上げる原動力となりました。

北木島の自然が育み、多くの人が手をかけてお届けする自慢の牡蠣。
美味しく食べて笑顔になっていただけるのでしたら、かつて生産に関わった一人としても、こんなに嬉しいことはありません。

ご支援頂けましたら幸いです。

最後まで読んで頂き、ありがとうございました。


北木島の牡蠣なら食べられる
友野雅天


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

リターン品の生産・発送は「勇和水産」様にご協力いただきます。

勇和水産 https://www.kitaki-kaki.com/ja
〒714-0301 岡山県笠岡市北木島町6631-23
TEL・FAX 0865-68-3751(対応時間:9時~16時 火曜日・土曜日定休)
E-mail info@kitaki-kaki.com
殻付き処理場 岡山県備中保健所 登録番号49号


「規格外サイズの牡蠣も、美味しく食べてもらいたい!!」プロジェクト発起人

友野雅天(本名:友野雅典)
〒714-0301 岡山県笠岡市北木島町7863
E-mail yadian2004@gmail.com



  • 2021/02/28 00:21

    こんばんは。企画発起人の友野雅天です。皆さまに応援いただいたクラウドファンディング企画「規格外の牡蠣も、美味しく食べてもらいたい!!」は・62名の方から・合計307,600円のご支援をいただき・153%の達成率で無事に終了いたしました!公開前から支援の約束をして下さった方、公開後に知って応援し...

  • 2021/02/27 00:00

    こんばんは。多くの方々に支えられて、この企画も最終日を迎えました。ありがとうございます。初期目標は達成。最終日は目標を「∞(行けるだけ)」に定め、可能な限り多くの人達とご縁を結びたいと思っています。残り24時間を切りました。最後まで応援いただけますと幸いです。企画発起人・友野雅天

  • 2021/02/25 00:00

    こんばんは。企画発起人の友野雅天です。ご支援ありがとうございます!多くの方々に支援いただいているこの企画ですが、現時点(2月25日午前0時)をもって残り72時間となりました。「終了まで」って書くと、なんか「宇宙戦艦ヤマト」っぽくないですか?すでに初期目標は達成していますが、ストレッチゴール(初...

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