はじめまして。本屋はじめます。

熱海のまちで本が読める カギのかかった古本屋

ひみつの本屋は、まちの小さな古本屋です。 少しだけ、普通の本屋と違うところがあります。

それは、店内の本を熱海のまちに持ち出せること。 まちのあちこちに気になる本を連れ出して、本との時間を過ごしてください。 そして、気に入ったら買って、あなたの本棚に連れて帰ってください。


ひみつの本屋のつかいかた


主人公は、あなたです。

この本屋から始まる、本と一緒にまちをめぐる物語は、あなたが主人公。自分だけしか知らないひみつの物語に出会える本屋。だから、「ひみつの本屋」っていうんです。


「ひみつの本屋」にはカギがかかっています。

この本屋には、カギがかかっています。まちで鍵を手に入れないと入ることができません。
まずは地図を片手に、まちのどこかで本屋の扉を開けるカギを探してください。

ひみつの本屋のカギを開けて、本とめぐる小さな冒険へ。


わたしたちのこと

「ひみつの本屋」は、渡邉沙絵子と田坂創一がはじめます。
わたしたちと熱海、そして本と本屋との関係について少し紹介させてください。


渡邉沙絵子(わたなべ さえこ) 【本好き】 


2019年に熱海にオープンした、「物語がはじまる宿」がコンセプトのホステル『ロマンス座カド』に計画当初から関わり続け、ロマンス座カドで浴びるほど本が読みたいと切に願っている人。
現在は想いが高じて、東京都の西日暮里にあるシェア書店『西日暮里BOOK APARTMENT』で 【ロマンス座カドの本棚にありそうな本、熱海で読みたい本】をイメージした『ロマンス座カドのハコ』という一棚書店を運営しています。

子どもの頃から本が好き。
本ばかり読んで他のことを何もしないので、何回も親に読書禁止令を食らった実績あり。
本が好きすぎて地元の書店・新古書店でバイト&大学の閉架書庫で文献を探すバイトをしていました。

※詳しくはnote「本の虫、熱海で本屋はじめます」で。

田坂創一(たさか そういち) 【本屋好き】


ジョージ。と呼ばれています。
横浜に生まれ、建築家を志て2016年に大学院を卒業して、HAGI STUDIOという小さな設計事務所に入る。東京は谷中というまちで、さまざまな活動をする中で、2019年に『西日暮里スクランブル』の開業に携わり、その中の 80人でつくる小さな古本屋『西日暮里BOOK APARTMENT』を立ち上げました。
(ちなみに前述のロマンス座カドの設計も担当しました。)

まちと本屋の関係性
本はそこまで得意ではなく、完全に素人でしたが、本屋をめぐることは好きでした。
最近では、なぜ本屋がまちに必要とされるのか、がわかってきた気がします。
※詳しくはnote「ちいさな本屋のはじめかた」で。


今、本屋をはじめる理由


本屋の閉店が止まりません。 本屋に限らず、「まちにある実店舗」が減っています。

インターネットでなんでも購入できてしまう時代、それは必然の流れなのかもしれません。

しかも映画や音楽、書籍なんて、オンラインで直接コンテンツを楽しむことができる。
ディスクや紙の束を所有する必要性はどんどん減っている気もします。
これまでの所有し消費する暮らしから、時代はどんどん「持たない暮らし」へ移り変わっている。

それなのに本屋の閉店は寂しがられ、 本屋があるといいなと言われることが多い。

人にとっての本って、 まちにとっての本屋って、なんなんでしょうか?

どこにいてもなんでも買えることは確かな豊かさのひとつですが、 その「豊かさ」の影で失われてしまうもの。それは「偶然」や「出会い」や「無駄」、そこから生まれる「気づき」なのかも。

わたしたちはそれらを大切にして、それらに出会える場所を残し続けたい。

大きな感動は生めないかもしれないけれど、 小さな場所で日々のささやかな心の機微を提供し続ける、 そんな本屋をつくりたいと思っています。


熱海には、本を読みたいと思う場所がいっぱいある。

熱海に来たことがない人は、まだ知らないでしょう。
熱海には、ここで本を読みたい と思う場所がいっぱいあるんです。

おだやかな海。昔からある喫茶店。温泉につかった後の休憩室。ほかにもたくさん。
気に入った場所でリラックスして本と向き合うことは、自分の気持ちと向き合うことにもなる。
そんな時に読むならば、流行りの本もいいけれど、
誰かが想いを込めて出版した新しい本や、誰かの心に触れた古い本からも何かが見つかるといい。
だから、熱海でそんな本たちと出会える本屋をはじめます。


物件(ロマンス座)との出会い

実はもともと、ロマンス座カドの最初の企画では、本屋さんを併設したいという思いがありました。
物語がはじまる宿。わたしだったらやっぱり、本が読みたい。
その後も折にふれて近くに本屋さんが欲しいね、と言い続けていたところ、

2020年の初夏。
guest house MARUYA & ロマンス座カドを運営する株式会社machimoriの市来さんから
「ここ空いたよ!」と連絡をもらいました。

その場所は、ロマンス座の真横。かつてチケットカウンターがあった場所。
そしてロマンス座カドの真横でした。


銀座通りの賑やかさからほんのすこしだけ脇に入った、すごく素敵な路地にあるんです。
映画館の真横にある本屋から新しい本の世界に入り込むって、すごく、ワクワクしませんか?


小学生以下、無料にします。


子どもの頃に体験したドキドキやワクワク、
子どもの頃に読んだ本って、大人になっても結構覚えているもの。
そしてある時ふと思い出し、大切な道しるべになったりします。

だから、熱海の子どもたちには無料で自由に読んでもらいたい。

子どもの頃に何度も行った、カギのかかった不思議な本屋さん。
そこに置いてあったあの本、この本。


ひみつの本屋で気になった本を持ち出して、お母さんにジェラートを買ってもらって、
お店の前のベンチでいつまでも読んだっけ。


彼らが大人になった時、そんな思い出が残っているとうれしい。


資金の使い道

ご支援いただいた資金は、本と出会う空間と、そこで出会う本の購入に使わせていただきます。

まずは本を買うために。

「ひみつの本屋」という空間に置ける本は約1,500冊。
そのうちの約750冊は、これまでに既にわたしたちが出会い、素敵だなと思った本を置きます。
最初はここからスタートする予定です。

まだ手に入れられていない本も多数あります。

たとえば、絵本や児童書。
本が大好きな子ども時代、わたしの手元にはとてもたくさんの絵本や児童書がありましたが、
親戚や近所の子に譲り、そのままどこかに行ってしまったものがかなりあります。

それから、アートや外国の本。
「自分の本棚に置く」という目線に立つと、買うのに勇気がいる価格のものが多いですが、
【買わずとも持ち出して読める】というスタイルのひみつの本屋だからこそ、
素敵なものにたくさん触れられる機会を増やすために充実させたい。

そして、熱海の本 や 旅にまつわる本
旅の地ならではの読書体験、そして、より熱海を深く知るきっかけになるといいなと思います。


ほかにも、
新旧織り交ぜた小説やエッセイ、詩やことばの本、アイデアや発想の本、哲学や思想の本、食やお酒にまつわる本、図鑑や写真集や地図、街や建物の本。など。

ここでは少しだけ仕事からは遠ざかって、純粋に好きな場所で楽しめるようなラインナップにするつもりです。

そんな、もう半分の「偶然」や「出会い」の種を買うために使えればと考えています。



それから、とびきりの場所でそれらの本に出会ってほしい。
だから、本を置く空間自体にもこだわりたい。

ふしぎで、あやしくて、でもなぜか居心地の良い空間を作るつもりです。
そして、本屋に入るだけで、もっというとこの本屋がまちにあるだけで、ワクワクしてほしい。
そんな場所にしたい。
こちらも想定される工事費約150万円のうち、約半分の80万円は自己資金で賄います。

具体的な資金の使いみちは以下のとおりです。


ご支援いただいた方へのお返しについて

ご支援いただいた方みなさまに、心からの感謝のメッセージを。

そして、まずは、ひみつの本屋に来てほしい。
本を贈るご支援をくださった方には、1日利用チケットをお届けします。

できれば、通ってくれるとうれしい。
そんな思いで、年間チケットをご用意しました(ずっと使えるチケットもこっそりと)。

それから、「ひみつを共有する」ってちょっといいですよね。
だから、10回分の回数券をご用意しました。
誰かと分け合ったり、こっそりプレゼントしたり。もちろん、ひみつを独り占めでも。
企業や団体でのご利用をご検討の方のお試しにも、使ってもらえると思います。

わたしが一番やりたいことは、「ロマンス座カドに泊まってひみつの本屋を楽しむ」こと。
だからもちろん、ロマンス座カドの宿泊とひみつの本屋のチケットのセットを。
熱海のまちを本とめぐる小さな冒険を楽しんでください。

遠くにいる方には、本とおでかけするためのバッグや、ひみつの選書を。

それから、ひみつの本屋をいっしょにやりませんか?というお誘い。
偉大なるパトロンには最上級の敬意を込めて、店内にあなたの肖像画を。

そしてもしよければ、ご支援くださる皆様には、コメント欄で
どんな本があるとうれしいか や あなたの大切な本 を教えてもらえるとうれしいです。


ひみつの本屋のある風景

あまり大きくは変わらないかもしれない。でもきっと、少しだけ変わるはず。

熱海のまちのいろんなところで本を読むひと。
本屋のカギを借りることをきっかけに、これまで行ったことのなかったお店に足を踏み入れるひと。

読んだ本について友だちと話す子どもたち。
路地に集まった子どもたち相手に、突発的に始まる絵本の読み聞かせ。

ただ熱海にふらっと来て、本を読んだり散歩したり、何をするでもなく心地よく過ごすひと。
旅先で大切な本に出会うひと。かつて大切にしていた本にふたたび出会うひと。
お散歩ついでに気になる本を借りていくひと。


ひみつの本屋があることで、熱海のまちに
こんな、ささやかな新しい風景が生まれれば、と願っています。


わたしたちの尊敬する方々に、応援のメッセージをいただきました


最後に

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

この、「ひみつの本屋」はお読みいただいたように、普通の本屋ではありません。
でも、この、ちょっと変わった本屋があることで、
熱海の「観光」も「日常」も、 今より少しだけ、
たとえ1mmでも、ふわっと浮上させることができれば、と
本気で思っています。

応援どうぞよろしくお願いいたします。


【随時更新】いただいた質問にお答えします!のコーナー

Q.ひみつの本屋の広さはどのくらいですか?
A.約3.5坪です。畳で言うと8畳あるかないかくらいの、とても小さな空間です。
 その分、ぎゅっと凝縮した空間にするつもりです。

Q.ひみつの本屋内に本を読むスペースや個室はありますか?
A.上記の通り、小さな空間なので本を読むことに特化したスペースや個室のご用意はありません。
 その代わりに、本を外に持ち出して良い仕組みとなっているため、まちの心地よい空間を
 ひみつの本屋の読書スペースに見立てて、読書を楽しんでください。

Q.ロマンス座カドには小さな子も泊まれますか?
A.急な階段や大きな窓があるなど、施設の管理上、
 申し訳ありませんがご宿泊は中学生からとなります。

Q.いつオープンですか?
A.5月、ゴールデンウィーク中にはオープン、またはプレオープンできればと考えています。
 工事の進捗状況にもよりますが、現在急ピッチで進めております。

Q&Aは随時更新していきます!もしご質問のある方がいらっしゃいましたら、
お気軽にメッセージをどうぞ。

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