はじめに

彫刻家の浅野暢晴と申します。筑波大学大学院で彫刻を学び、修了後は茨城県を拠点に制作、発表を行って来ました。

様々な作品を手がけて来ましたが、近年は主に「トリックスター」という名を持つ彫刻作品を作っています。

トリックスター?初めて聞いたけど、という(ほとんどの)方に彫刻の紹介を。

トリックスターの大きな特徴は4つです。

①三本足であること

②焼き物であること

③色が黒であること

④表面に文様があること

この特徴から外れる個体もいくつかありますが、基本的にこの4つの特徴を持った、浅野暢晴が作る彫刻作品が「トリックスター」です。

トリックスター達が皆さんに少し知られる様になったのは、4年前に行われた中之条ビエンナーレ2017の時でした。

神社に置かれたトリックスター達は、作品だとは思われず「神社に置かれた謎のオブジェ」としてツイートされ、彼らの画像がネット上で拡散されたのです。

中之条ビエンナーレ2017での展示の様子

拡散される中で、不気味に見えてもおかしくないトリックスター達を「面白い」「かわいい」と言ってくれる人が沢山いることに、作者自身がとても驚きました。

旅するトリックスター・プロジェクトとは

SNS上で日本各地の人々が興味を持ってくれたものの、関東近辺以外での展示の機会はなかなか持てませんでした。

そこで、思いついたのが「彫刻をホームステイさせる」というアイデアです。

自分が行くことができないのであれば、彫刻だけ送ってしまえばいい、というアイデアから生まれたのが「旅するトリックスター・プロジェクト」でした。

彫刻をホームステイさせて、彫刻と過ごした写真をSNSにアップして欲しい、という無茶な要望に応えてくれる方は、(当然ですが)そんなに多くはありませんでした。

しかし、勇気あるフォロワーさんの助けを借りて、一年かけて「トリックスター兄弟」が日本中を旅し、沢山の素敵な写真がツイッターやInstagramにアップされたのです。

「旅するトリックスター」のトリックスター兄弟のホームステイの様子

そんな旅の様子を見ていた方が興味を持ち、応募者も徐々に増えていきました。

2019年からは、トリックスター兄弟に代わって、トリックスター親子が日本中、更には、世界中を旅し始めました。

「旅するトリックスター」のトリックスター親子のホームステイ先での様子

アート作品は美術館の展示台に置かれ、絶対に触ってはいけないもの、もし購入したとしても綺麗に飾って鑑賞するだけのもの、と思っている方がほとんどかもしれません。

しかし、アートの楽しみ方は「見る」だけではありません。なかでも彫刻作品は、持って、触って、様々な場所に置いてみることで、魅力を堪能することのできるアートだと思っています。

見て、触って、身につけて、持ち歩いて、様々な場所に置いて、撮影して、誰かに見せて、色々なアプローチで作品を堪能できる機会を作りたいと考えていました。

その第一歩が「旅するトリックスター・プロジェクト」です。

「旅するトリックスター」のトリックスター親子のホームステイ先での様子

コロナ禍の中で

ホームステイの様子を見たフォロワーさんが「自分もホームステイをやってみたい」と言って応募をしてくれる、またそのフォロワーさんが興味を持ち、応募してくれて、という理想的な循環を繰り返すことで、応募者はどんどん増えていき、一部お断りするほどの人気企画となって来ました。

その結果、トリックスターを知ってくれる方もどんどんと増えていきました。「ネット上の画像だけではなく、生でトリックスターを見たい」という要望が増えて来たところで、満を持して開かれたのが東京戸越のギャラリーHasu no hanaで行われた個展「現れるところ 消えるところ」でした。

ギャラリーhasu no hana「現れるところ 消えるところ」

初日には、オープン前に順番待ちができるほど、盛況でした。

この勢いで、トリックスターを、もっともっと多くの人に見てもらおうと思った矢先、緊急事態宣言が出されました。

次々と予定していた展覧会が中止になり、当たり前の様に作品を発表する日々は失われ、行き着く先の分からない制作の日々が始まりました。

アトリエで制作途中の作品

そんな状況下でもトリックスターの旅は、ホームステイ先の方の協力もあり、継続することができました。

なかなか出かけられないステイホームの状況下でも、家の中や人の少ない場所を探して撮ってくれた写真達を見ながら、旅するトリックスター・プロジェクトの持つ自分でも「想像しなかった可能性」を強く感じました。

ステイホーム期間中の「旅するトリックスター」のトリックスター親子のホームステイ先での様子

2度目の緊急事態宣言も出され、コロナをめぐる状況の悪化を見ながら、私はある決意をしました。

「トリックスターを見たい!」と思ってくれる方々の元へ、トリックスターを届けられる努力をこれまで以上にしなければならない、と。

展覧会が行われるのを待っていると自動的に発表ができる様な環境は、暫くは来ないかもしれない。

自ら進んで届ける努力をしていた「旅するトリックスタープロジェクト」だけが、コロナ禍でも唯一の発表の機会として残ったのが、その証拠だと感じました。

工房を立ち上げる理由

2021年5月に「Trickster Bros.工房」を立ち上げます。

工房を立ち上げて、実際に行うことは、以下の4つです。

①より多くのトリックスターを作るための拠点(アトリエ)を整備する。

②より遠くの方にトリックスターを届けるために、ネットショップ「Trickster Bros.」を作る。

③件数を絞っていた「旅するトリックスター・プロジェクト」の件数を拡大し、より多くの方に彫刻のホームステイを体験してもらえる様にする。

④スマホやパソコンの画面越しではなく、生で彫刻を見てもらえる様に、全国各地で展覧会を開催する。(これはコロナの感染拡大状況を見ながらですが)

「より多くの人のもとへ、より遠くの場所へ、より沢山のトリックスターを届けるために、制作に専念できる場所を作る」

それが「Trickster Bros.工房」を立ち上げる理由です。

Trickster Bros.工房のロゴマーク(予定)

皆様からお預かりした資金を元に、アトリエの拡充、ネットショップ、旅するトリックスター・プロジェクトの運営資金、トリックスター本・グッズの作成、日本全国での展覧会開催の資金にしたいと考えています。

ちなみに「Trickster Bros.工房」という名前は、最初に旅にでたトリックスター兄弟と、我が家で力を与えてくれる愛すべき兄弟からつけました。

トリックスター兄弟のホームステイ先での様子

     我が家のトリックスター兄弟

リターンについて

リターン品は、今回のクラウドファンディング限定の品々を用意しました。

全てのリターン品に共通するのは、Trickster Bros.工房に飾る看板へ、クラウドファンディングに参加した方のお名前を入れさせて頂きます。

他には、以下のリターン品があります。

・トリックスター・マスキングテープ

・Trickster Bros.工房ミニレリーフ

・丑ックスター

・アマビエックスター(小)

・アマビエックスター(大)

・ネットショップ「Trickster Bros.」の事前オープン優待券

そして、上記の全てが入ったリターンのプランがございます。

詳しくは、リターンのページをご覧下さい。


最後に

工房立ち上げの話をした時に、多くの方から「なんで今なのか?」と、聞かれました。

そう思う自分もいます。

しかし、こんな状況下だからこそ、人々の心に「アート」が必要なのではないのか、と思うのです。

彫刻は、皆さんにとって身近なアートではないかもしれません。

トリックスターを通じて、アートが気軽に楽しめるものであり、知れば知るほどに奥深いものであることを体験して欲しい、と考えています。

そんな私のわがままに、お力添えを頂ければと思っています。

もしこのクラウドファンディングが成功したら、Trickster Bros.工房に飾られる看板、そこに刻まれた皆さんのお名前に力を頂きながら、トリックスターを作り続けたいと考えています。

ご協力よろしくお願いします!


トリックスターについてもっと詳しく知りたい方は、

浅野暢晴HP

浅野暢晴ーWikipedia

浅野暢晴ーTwitter

を、ご覧いただければと思います。

「旅するトリックスタープロジェクト」については、

旅するトリックスターHP

現在進行形で行われているトリックスター親子の旅の様子は、Twitterで #トリックスター親子 で検索してみてください。

よろしくお願いします!


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。


Trickster Bros.工房

代表:浅野暢晴

〒311-3107 茨城県東茨城郡茨城町小鶴1272−2

 mail:mongoru901@gmail.com

  • 2021/06/20 08:00

    こちらの活動報告は支援者限定の公開です。

  • 2021/04/09 20:25

    リターンの為の作品を、作り始めています。支援してくれた方の顔を思い浮かべながら。。。

  • 2021/04/03 21:47

    ちょうど1週間前、ビクビクしながらプロジェクトをアップしたのが嘘のように、目標額を達成してしまいました。僕が想像していた以上に、皆さんのトリックスターへの愛が深かったのだと、作者自身が思い知らされました。本当に、本当にありがとうございました。まだ期間も、プランも残っていますので、気を引き締めて...

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