はじめに・ご挨拶

福岡県の西部にある糸島市で、昔ながらのやり方でつくる手づくりの塩・「またいちの塩」の製造と販売を行っている、新三郎商店の代表・平川秀一です。またいちの塩を通して、よりおいしいお塩と食を提供するために、現在、新たな活動拠点を準備しております。このクラウドファンディングは、この新しい拠点を立ち上げるためのサポートをお願いするものです。

製塩所 工房とったん

まず、そもそも私が塩づくりを始めたきっかけ、新たな活動拠点を作るに至る背景をお話します。少々長くなりますが、最後までお読みいただけますと幸いです。



またいちの塩の背景

製塩所「工房とったん」は、玄界灘の内海と外海がぶつかり合い、山と海の豊富なミネラルが混ざり合う場所にとなる糸島半島の西の突端にあります。ここで塩づくりをはじめて、もうすぐ20年になります。

元は建築の世界に足を踏み込んでおりましたが、海外への放浪の旅をきっかけに、食への関心が強まり、料理人の道を選びました。その道程で辿り着いたのが、「塩」への強いこだわりです。日本食、中華、フレンチ、イタリアン、あらゆる料理で、塩は必ず使います。わずかな塩加減の違いが、素材を生かしも殺しもする。塩には、味を決める決定的な力があります。

この「塩」を、自分の手でつくることはできないか。
2000年に塩事業法が整備されたのをきっかけに、塩づくりを始めました。

じっくり時間を費し、ようやく塩ができる

当初はなかなかお客様もつかず、販路も開拓できず、時には副業をしながらなんとか軌道に載りはじめたのが10年前。そこから徐々にクチコミでお客様が広がり、今では関東でも一流といわれる飲食店様からもご贔屓いただけるまでになりました。現在は工房とったんでの塩づくりに加え、糸島の食材を生かした味を提供する「ゴハンヤイタル」「sumi cafe」、「またいちの塩」をはじめとした商品を販売する「新三郎商店」を経営しております。

また、最近ご好評をいただいている「しおをかけてたべるプリン」をはじめ、「塩」の可能性を知っていただくために新たなジャンルにも挑戦し、少しずつ商いの場を増やしています。

しおをかけてたべるプリンまたいちの塩をかけていただく「しおをかけてたべるプリン」



糸島の中心地に長く眠っていた古民家を改装

それでは、今回のクラウドファンディングについてご説明いたします。

糸島市の中心地、前原商店街。かつては活気のある商店街で人通りも多く、賑やかなエリアでした。しかし、郊外型ショッピングモールの登場による商流の変化や、糸島市外への人口流出と高齢化、さらには昨今の新型コロナウィルス感染症の流行も相まって、寂しい雰囲気になっていました。

私たちは、そこで長いあいだ借り手のないまま放置されていた古民家を見つけました。糸島の玄関口であるJR筑前前原駅からほど近く、裏手に回ると広い庭もある。この古民家を改装し、新店舗を開きます。店名はもう決まっています。「塩そば屋 おしのちいたま」。塩そば、つまり塩ラーメンのお店です。

福岡でラーメンといえばトンコツが定番ですが、私たちは塩を生業にしています。ですから、あえて塩ラーメンで挑みます。庭にもテーブルやイスを設置して、ビールを楽しめるようにもしたいと考えています。

近所の方からは、「ここは昔も飲食の店が入っとって、たくさんのお客さんで賑わっとったもんね〜!また活気が戻ってくるけん、うれしかよ!」と、ありがたい言葉をいただいています。

古民家の様子 - 昔はお客さんで賑わっていた

古民家改装後イメージ
厳しいコロナ禍のなかでの始動

もちろん、弊社も新型コロナウィルス禍の影響を受けています。一時期は前年同月比で80%も売上が落ち込み、先を見通せない状況もありました。現在も道のりは決して楽ではなく、決して油断することはできません。糸島にも、我々と同じような状況で苦労されている製造業、飲食業、販売業の方はたくさんいらっしゃると思います。

それでもなお、私たちが前進しようとするする理由は、一言でいうならば「いつも誰かにおいしいと言われ続けたい」からです。幸いにも、客足も徐々に戻りはじめています(当然、感染対策は十分しております)。

古民家の解体作業の様子。人手と予算に限りがあるため、スタッフ総出で取り組んでいます。

地元で雇用を生み出す

新店舗を作るにあたっては、当然「商い」にあたる人が重要になります。できれば地域での雇用創出のために糸島や周辺エリアで生活されている方と一緒に働きたいと考えていますが、もちろん県内外問わず、私たちの取り組みに興味をもったり、共感していただけるならば、ぜひご相談いただきたいと思います。

・新三郎商店の求人について
 https://mataichi.info/enjin/

本プロジェクトは単に商いの拠点を増やすことが目的ではなく、雇用の創出もまた目的の一つです。場所ができ、人が集まり、街に活気が生まれる。そんな場所と、そこから生まれる新しい循環を作る。そうやって、糸島という地域に貢献したいと考えています。



私たちの商品とお店のこだわり

私たちは塩を作っています。だからこそ、その塩を使って、ほんとうにおいしいと思っていただける食と商品だけを提供しています。提供する食と商品は、安心・安全でなければならない。人を笑顔にしなくてはいけないという使命感を持っています。

羽釜で炊いたお米をまたいちの塩でいただく

新たな拠点「おしのちいたま」では、初めての試みとして「またいちの塩と麺」を生かした新メニュー「塩そば」を開発しています。支援していただいた方には、ぜひこの塩そばを味わっていただきたいと思い、リターン品にも「塩そばの食事引換券」を加えました。また他にも、さまざまな「またいちの塩」の関連商品をご用意いたしました。

リターン品のご紹介

A. 支援額3,000円

・おしのちいたま塩そば引換券 ×1枚
・ご支援のお礼状

B. 支援額3,000円

・またいちの塩 炊塩 ×1個
・またいちの塩 焼塩 ×1個
・ご支援のお礼状

C. 支援額5,000円

・新店舗での塩そばお食事券 ×2枚
・ご支援のお礼状

D. 支援額5,000円

・またいちの塩 炊塩 ×1個
・またいちの塩 焼塩 ×1個
・オリジナル手ぬぐい ×1枚
・ご支援のお礼状

E. 支援額10,000円

新店舗でのお食事、またいちの塩、焼塩・炊塩をお送りいたします。
・おしのちいたま塩そば引換券 ×2枚
・またいちの塩 炊塩 ×1個
・またいちの塩 焼塩 ×1個
・ご支援のお礼状

F. 支援額10,000円

ご支援のお礼の他、塩ジンジャーとお食事券をお送りいたします。
・おしのちいたま塩そば引換券 ×2枚
・塩ジンジャー×2本
・ご支援のお礼状

G. 支援額10,000円

ご支援のお礼状の他、新店舗での塩そばお食事券、塩をかけてたべるプリンのプレーンセットを送らせて頂きます。
・おしのちいたま塩そば引換券 ×1枚
・しおをかけてたべるプリンプレーンセット ×1セット
・ご支援のお礼状

H. 支援額10,000円

ご支援のお礼状の他、またいちの塩 炊塩・焼塩、塩をかけてたべるプリンのプレーンセットを送らせて頂きます。
・しおをかけてたべるプリンプレーンセット ×1セット
・またいちの塩 炊塩 ×1個
・またいちの塩 焼塩 ×1個
・ご支援のお礼状

I. 支援額30,000円

またいちの塩で生産数が限られる貴重な「花塩」の他、新店舗でのお食事券を送らせて頂きます。

・おしのちいたま塩そば引換券 ×3枚
・しおをかけてたべるプリンプレーンセット ×1セット
・花塩 ×1個
・ミタマ(おむすび、金ゴマ、ハーブ塩)×1セット
・ご支援のお礼状

J. 支援額50,000円

またいちの塩で生産数が限られる貴重な「花塩」の他、新店舗でのお食事券をお送りいたします。

・おしのちいたま塩そば引換券 ×5枚
・しおをかけてたべるプリンプレーンセット ×1セット
・しおをかけてたべるプリンバラエティセット ×1セット
・花塩 ×1個
・ミタマ(おむすび、金ゴマ、ハーブ塩)×1セット
・またいちの塩 炊塩 ×1個
・またいちの塩 焼塩 ×1個
・ご支援のお礼状

K. 支援額100,000円

またいちの塩で生産数が限られる貴重な「花塩」の他、新店舗でのお食事券をお送りいたします。

・おしのちいたま塩そば引換券 ×12枚
・しおをかけてたべるプリンプレーンセット ×2セット
・しおをかけてたべるプリンバラエティセット ×2セット
・花塩 ×1個
・ミタマ(おむすび、金ゴマ、ハーブ塩)×1セット
・またいちの塩 炊塩 ×2個
・またいちの塩 焼塩 ×2個
・ご支援のお礼状

※引換券はオープンから1年間有効となります。



プロジェクトで実現したいこと

無事に新店舗をオープンし、ご来店いただいたお客様の「おいしいと感じた時の笑顔」を見ること。そしてこの新店舗を中心に、筑前前原駅周辺にかつてのにぎやかさを取り戻すための力になることです。また、支援をお願いする身ではありますが、もしこれを読んでいただいている方で、コロナ禍で働きの場を探している方、私たちの取り組みに共感していただける方がいらっしゃれば、ぜひ一緒に働くことができたらと思います。


資金の使い道・スケジュール

・リターン商品・発送費用として(プロジェクト終了後、8〜9月に随時発送)

・地元での雇用創出に関わる費用として

・新店舗の改装費用として

・新店舗での商品開発費として



最後に

近年、二酸化炭素による地球環境の温暖化が叫ばれています。そして私たちの商品にダイレクトに影響する問題が、海洋ゴミによる生態系の破壊と、マイクロプラスチックによる海洋汚染です。「持続可能な塩づくり」を実現するためにも、海と環境は切り離すことができません。

製塩所工房とったん周辺のビーチクリーン風景

私たちは、微力ですが地域のボランティア活動としてビーチクリーンを実施しています。この活動を通じて、どれだけ私たち人間が無責任にゴミを捨てているか、身の回りや生態系にどのように影響しているかを、肌で感じています。

弊社の商品も、これまでは包装などにプラスチックを使っていました。現在段階的に紙製または、生分解性プラスティックに切り替える取り組みを進めています。

難しい時代であるからこそチャレンジし続ける我々に、もし共感いただけるのであれば、ぜひともご支援いただきたいと思っています。今回初めて「またいちの塩」を知っていただいた方は、自信を持って私たちの作った塩を食べていただきたいですし、機会があれば新店舗での「塩そば」も味わってほしいと思っております。

長くなりましたが、改めてご支援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。

新三郎商店株式会社
代表 平川 秀一



新店舗 おしのちいたま
住所 糸島市前原西1丁目6-22
アクセス JR筑肥線筑前前原駅から200m(徒歩3分)


本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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