はじめに・ご挨拶

美術関連の古書を中心としたオンラインショップ『オトグス OTOGUSU』[LINK] を運営しております小西と申します。
気がつけば早15年。「作り・集め・絡める、をキーワードに『半径2メートルの幸せ』のお手伝いを目指します」をキャッチフレーズに細く長くやってまいりました。

このプロジェクトで実現したいこと

この度、新たに大阪市内北部に位置する東淀川区は上新庄、最寄り駅は阪急京都線「上新庄駅」から徒歩3分の国道に面した場所に、見せるシェア本屋『ブックテアトロン BOOK THEATRON』を開業いたします。
つきましては広くみなさまにご出店、及びご支援を賜りたくクラウドファンディングに参加することといたしました。


『ブックテアトロン BOOK THEATRON』立ち上げの経緯とその思い

最近増えつつある「シェア本屋」、他に「棚貸し本屋」や「間借り本屋」と呼ばれる、自身の選書なり出版物を販売していただくためのスペースを複数の方々にお貸しし運営する書店ですが、ともすれば内輪のサークル的なものに成りがちなこの業態を、より開かれた面白みのある空間へと変貌さすべく『ブックテアトロン BOOK THEATRON』を構想しました。

英語でシアター、フランス語でテアトルの語源とされるギリシア語のテアトロン。
この「劇場」を表す言葉は、元来、古代ギリシアの地ではその一部である観客席にのみあてがわれていた言葉でした。
丘の斜面を利用し、小さな舞台を取り囲むようにして扇状に構成された観客席。今から見れば驚きの、当時は基本ひとり芝居であった劇を、一万人以上もの観客が取り囲み、その演技とセリフをコロスと呼ばれる十数名からなる楽団の音楽と共に見聴きしたとされています。

当然、それまでにも歌や踊りを楽しむ「場」はあったでしょうに、何故にそんな圧倒的な一対多の関係性を生む施設が造られたかというと、それはオリンピアに代表される『競技場』と一緒で都市国家を運営するために必要な施設であったからだということです。
端折って言いますと一人の役者が演じる神々の姿を通して、こうあるべき市民像を学び取るための装置が劇場だったのです。
(このあたりのことはブックテアトロンの隣に再オープン予定である『オトグス・ギャラリー OTOGUSU GALLERY』の事始め的文章 [LINK](相当古く、かつ途中までですが)などもご参照ください。)
ですから他国への侵攻後は真っ先にこの劇場と競技場をセットで造り統治したとされています。
娯楽も国家と共にありきです。

規模の大小は関係ありません。2千数百年後の現在に至るまで何ら変わることのないこの圧倒的な一対多の関係性を生むシステムが劇場であって、その大半を占める観客席の呼び名をもってして全体を言い表わすようになったのも至極当然です。
はじめに構造ありきです。

知の集積場である図書館などもほぼ同時期に整備されたといいます。
活版印刷の普及を経てその先の本屋なども構造は全く同じです。
多くのエンターテイメントやマスメディアを経ての情報産業なども軌を一にしてのものです。
そんな凝り固まったフォーマットを少しは解きほぐして面白みのある「場」を創りたい。
あえてプレイヤーと受け手の境界線を曖昧にすることにより「人が集まる場所」としてのテアトロンの原点に帰ってものを見てみたい。
これらが『ブックテアトロン BOOK THEATRON』立ち上げの主たる思いです。


なぜ「本」か?

当初、この思いは現在休止中の『オトグス・ギャラリー OTOGUSU GALLERY』[LINK] にて具現化させようと試みたのですが、やはり「もの」なり「こと」なりの創作を対象にしたものでは敷居が高かったのか、まあ、計画自体が拙かったせいもあり上手くいきませんでした。

そこで、もう少し手軽にご参加いただけるものとして、「選書」というかたちで自己を表現しうる「本」に思いが至ったのです。
そう考えますとシェア本屋というのも結構面白い可能性のある存在ではなかろうかと思えてきた訳です。

常日頃からよく本屋さんに通う人はそこに新たな発見や出会いを求めてのことだといいます。今や情報の速さならネットですし、儲け話ならその手のサロンでしょうし、トレンドの発信地としてや知の集積庫としてもその役目を終えつつあるような場所に何を求めて人は集うというのでしょうか。
もちろんグーテンベルクの活版印刷から現在に至るまでの歴史に根ざした紙の手慣れの良さを求めてということはあるでしょう。というか、それぐらいにしか取り柄がなくなった「のろま」で「かさばる」斜陽メディアの「本」だからこそ、「速さ」や「量」の重荷から開放されて、あえて立ち止まって自己を見詰め直すには絶好の機会を与えてくれる、そんな存在として浮上して来たのだと思います。

雑多な中から威光を放つ一冊。今のあなたを照らし出すには最良の一冊との出会いを求めて本屋さんに訪れるのです。

「本屋大賞」然り,書店員さんの「ポップ」や「棚出し」がフィーチャーされるのも、その「出会いの場」を演出するツールとしての需要が高まったからで、書店が減少し続ける中、温泉宿と合体させた「リゾート型書店」や、取って付けたような「ライフスタイル提案型書店」や、果てはアミューズメント化した「映える本棚」を出現させたりと、その劇場化の波はとどまるところを知りません。

しつこいようですが古代ギリシアの時代よりその構造は全く同じです。都市型国家の国民と成るべく劇場において、はたまたその後の文化施設を通して得られる青写真に自分を照らし合わせ、都市型国家の住人として相応しい「それ」を掴み取るようにここ2千数百年来、欧米人を中心に訓練されて来ているのです。街の本屋さんも然り。おのずと自分探しの旅を始めてしまうものです。
それを補佐するために、より気を利かせて先回りし、そして息苦しさを覚える環境が構築され行くのです。それが世の常です。

そうならないよう『ブックテアトロン BOOK THEATRON』ではロートル・メディアと化した「本」の良さを最大限に活かした、「あえて」送り手と受け手が曖昧で、「あえて」映えを狙った、その他もろもろの「あえて」の方策を講じて、常に新鮮でいられる出会いの場の構築を目指します。


具体的な方策として

1. 完成予想図のように、サークル状に組まれた本棚を上部より円周魚眼レンズで撮影し、画像合成等のエフェクト処理が可能なリアルタイムによる動画・静止画での配信。


2. 各店主のみなさんが、またはご来店のお客様が自身のSNS等にご自由に配信していただける環境づくり。
※本棚の中央でご自身で商品の宣伝等行なうと、だいたい完成予想図のような感じになります。
別にご自身が写り込まなくても、商品を掲げて大写しにしたり、その他、公序良俗に反しない限り何を写していただいても結構です。


3. 商品の販売状況等ご確認いただけるよう、またはご来店のお客様の購買の動機づけとなるような高画質による定期的な画像の提供。
(シミュレーション図参照)


4. もちろん、長年オンラインショップで多数の書籍を扱ってきたプロジェクトオーナーの経験を活かし、在庫本の品出しを含め本屋として最低限楽しめる環境を維持します。

これら、単なるお店の宣伝とは異なる文脈でのコンテンツと実空間をもってして、ご来店のお客様と各店主のみなさんとの「本」の販売を通じた関係以上の「何か」を育む「場」となるよう努めます。


棚の貸出しについて

お貸しする棚は、現在の予定で140棚。
標準サイズがW36×H30×D26cmです。
高さ30cmを超える大型ビジュアル本等の販売をご希望の方は、縦に2棚分W36×H62×D26cmのスペースをお貸ししますので可動式棚で調節の上ご利用いただけます。

商品の販売手数料は1商品に付き100円を予定しています。
搬入搬出・棚の補充等は各自で行っていただきます。
オプションで遠方の方用に搬入搬出・棚の補充等の代行を承ります。


所在地・予定営業日時について

住所
〒533-0006
大阪府大阪市東淀川区上新庄3-7-15 小西マンション1F

予定営業日時
土日祝を含む週5日営業(休日につきまして現在調整中です。)
営業時間は13:00-19:00を最短とし現在調整中です。


資金の使い道

下記費用へ充当

○ リアルタイム動画・静止画配信システム : 50万円
(PC・ソフト・カメラ・ケーブル)
○ 本棚等備品 : 40万円
○ ファサード工事費(既設撤去費含む) : 70万円
○ 内装工事費(改修・空調・水廻り・照明費用含む) : 200万円

合計 : 360万円


実施スケジュール

現在、床面改修工事中
併せて一部備品手配済み


5月頃より本施工開始

10月頭を目処に開店予定


リターンについて

お礼のメール


3000円分の商品券


標準サイズ棚(W36×H30×D26cm)の2ヶ月間の使用権
または
標準サイズ棚(W36×H30×D26cm)の2ヶ月間の使用権 + 商品の搬入搬出の代行サービス


縦2棚分(W36×H62×D26cm)の2ヶ月間の使用権
または
縦2棚分(W36×H62×D26cm)の2ヶ月間の使用権 + 商品の搬入搬出の代行サービス


最後に

それではみなさまのご支援、ご参加のほどよろしくお願いいたします。

このプロジェクトの問題報告やご取材はこちらよりお問い合わせください