はじめに・ご挨拶

小倉祇園太鼓は、一昨年2019年に400周年を迎えました。400周年を「次世代の担い手を育成する人材育成元年」と位置づけ、次の100年に祭りを伝承するため、さまざまな行事を実施することができました。
しかし、ご存じのように新型コロナウイルス感染症拡大の脅威により、昨年の本祭りを含めた全活動の自粛を余儀なくされました。当然、運営資金にも相当な打撃を受けてしまいました。「人材育成」2年目と位置付けた昨年には、更なる太鼓塾の拡充など、新たな参加者、観光客がますます祭りに足を運んでいただけるような事業をいろいろと企画していましたが、すべて水泡に帰してしまいました。
活動自粛が続く中、祭りに係わるすべての人たちの様子も以前とは変わってしまいました。以前であれば、7月の本祭りが近づけば、子どもたちも大人も町中に鳴り響く太鼓の音に胸を躍らせ、祭りのために帰郷するかたも大勢で、日に日に活気付いていましたが、昨年は太鼓の音が響くこともなく、とても寂しい夏の訪れとなりました。あんなに祭りを楽しみにしていた子どもたちも、コロナ禍の生活に慣れることに精いっぱいで祭りのことが頭から消えてしまったかのよう。このままでは、せっかく400周年を契機に新たに点火した、祭りの灯が消えてしまう事態になるかもしれません。
新型コロナウイルス感染防止の徹底を図りながら、子どもたちや若い世代に太鼓芸を伝承し、祭りを後世に残すこと。
これからも、小倉の夏の風物詩として、たくさんのかたに愛されるよう、誰もが「小倉祇園太鼓」を続けていくため、みなさまのご協力、ご支援をお願いいたします。
子どもたちは未来の祭りにとってかけがえのない宝物

小倉祇園太鼓とは?

小倉祇園太鼓は、小倉城を築城した細川忠興公が無病息災を祈るとともに、城下町繁栄策のひとつとして、京都の祇園祭を小倉の地に取り入れたものが起源とされ、小倉のまちに夏の訪れを知らせる風物詩として古くから親しまれてきました。
太鼓芸は、万治三年(1660年)から始まり、やがて、明治、大正時代以降、山車に据え付けた太鼓を叩き、それに調子をとるヂャンガラが加わり、両面打ちの太鼓を主体とした現在のカタチへと展開されました。
賑わいは下関赤間宮の先帝祭と並び称され、『関の先帝、小倉の祇園 雨が降らねば金がふる』といわれるほど、見物人で城下町が沸きかえったそうです。
また、太鼓の音色には不思議な力があるとされ、「太鼓風に吹かれれば、夏患いせぬ」と言い伝えられています。
大正時代の小倉祇園太鼓

そして2019年には400周年を迎え、同年3月に太鼓芸能としては初めて、国の重要無形民俗文化財に指定されました。
授賞式の様子

400周年行事の一環としてスタートしたのが、「おぎおん太鼓塾」です。「おぎおん太鼓塾」は、地元には住んでいるけれど、祭りを体験したことがない子どもたちに向けて、祭りの魅力や太鼓の楽しさを伝える活動で、2020年2月までの約半年の間に市内15ヵ所で開催しました。

しかし、昨今の新型コロナウイルス感染症拡大防止に伴い、2020年3月より現在に至るまで、すべての活動の自粛を余儀なくされています。

幼少期の体験は、その後長い人生にとって一生の財産

小倉祇園太鼓の特徴は?

全国的にも珍しい両面打ちが特徴で、巡行する山車の前後に据えた太鼓を歩きながら打ちます。向う鉢巻に浴衣又は法被、白足袋に草履の衣装で、太鼓2台に4人、ヂャンガラ(摺り鉦)2人が織りなす調べは独特で、他の創作和太鼓とは一線を画します。 

太鼓は皮の張り方により、面の音が異なります。低く腹に響く音がする面を「ドロ」といいます。もう一面を「カン」といい、高い軽やかな音で踊るように色々な符を打ちます。二つの音をヂャンガラに合わせて、「品良くしかも力いっぱい打つ、地味に叩いて良く鳴らす」というのが正調です。競演大会では一つの音を乱さず、技の優劣を競い合います。

ジャンガラヂャンガラ「ドロ」は単調で、正しく平調にリズミカルに打ちます。このドロが正しく打てていないと相手側のカンは打ちにくく、ドロがいわば基本となります。「カン」は色々な符を打つので、技術を要します。ゆっくりと正しく格調をもって、元気いっぱいに歩調を合わせて打つのが正しい打ち方です。「ヂャンガラ(摺り鉦)」は太鼓の調律をリードする役割で、ドロ・カンをマスターした人が担います。

打法は町内によって若干異なりますが、原則的な打法、基本的なリズムがあります。それを基本に各人各様が工夫を凝らしており、これが祇園太鼓の面白さです。そして、その工夫を凝らしたバチさばきが積み重なって、現在の各町内の打法が完成しています。
打ち手の役割(前後各1名ずつの6人で編成します)

お囃子

お囃子お囃子を唄う子どもたちの様子

子どもたちの元気なお囃子も、祭り気分を盛り上げます。


小倉名物太鼓の祇園太鼓打ち出せ元気出せ
ア、ヤッサヤレヤレヤレ
小倉祇園さんはお城の中よ赤い屋根から太鼓がひびく
ア、ヤッサヤレヤレヤレ
太鼓打つ音海山越えて里の子供も浮かれ出す
ア、ヤッサヤレヤレヤレ
笹の提灯太鼓にゆれて夜は火の海小倉の祇園
ア、ヤッサヤレヤレヤレ
八坂祇園さんに揃うて詣れ揃い浴衣で皆詣れ
ア、ヤッサヤレヤレヤレ


国の重要無形民俗文化財として

小倉祇園太鼓は2019年(平成31年)3月、国の「重要無形民俗文化財」として指定されました。文化庁によると「神社の祭礼行事が歴史的変遷の中で太鼓芸を中心としたものに発展した希有な事例である」として評価されています。そして、①太鼓とヂャンガラによる演奏が三拍をひとかたまりと捉えるリズムであること②太鼓の両面打ちという演奏形態をとること③太鼓各面の打ち手それぞれが異なるリズムパターンを打つこと、④歩きながらの太鼓演奏を円滑にするための工夫が施された太鼓山車を考案していること―と、創作和太鼓とは一線を画するものとしています。

このように小倉祇園太鼓が評価されたことは、大変名誉なことであります。そして伝統に立脚した格式ある太鼓芸を、次世代へ継承し続ける国から課せられた使命と受け止めています。
小倉祇園太鼓の太鼓芸は、両面&側面&歩行打ちで独特のリズムを奏でます。

これまでの取り組み

2019年に400周年を迎えた小倉祇園太鼓は、400周年を「次世代の担い手を育成する人材育成元年」と位置づけ、次の100年に祭りを伝承するため、さまざまな行事を実施しました。
「祭に係わる人を増やす」ための取り組みの取り組みの一環としてスタートしたのが、「おぎおん太鼓塾」や、「体験山車」、観客の「太鼓体験」です。

■おぎおん太鼓塾

地元には住んでいるけれど、これまで祭りに参加したことのない子どもたちを対象に、祭りの魅力や太鼓の楽しさを伝える活動で、活動中止直前の2020年2月までの約半年の間に、市民センターや小学校など市内15ヵ所で開催することができました。
太鼓塾では、江戸時代の祭りの様子や変遷をスライドで学んだり、実際に太鼓を叩いてバチさばきや両面歩行打ちの手ほどきを受け、子どもたちが「祭りの楽しさを知るきっかけ」づくりとなるよう、今後もっとも発展継続していきたい事業です。
祭りの歴史や特徴の紹介に、一生懸命に耳を傾ける参加者たち

打ち手の手ほどきを受けながら、見る見るうちに上達する子どもたち


■体験山車

将来の祭り参加者育成のきっかけにと、祭りを体験したことのないかた向けに、実際に競演大会が行われる小倉城歴史の道で「体験山車」を運行しました。(2019年7月開催)
事前に公募した子どもからおとなまで2日間で合計140名のかたが参加、祇園太鼓特有の「両面歩行打ち」を、おもてなし役を務める”祭り人”と一緒に体験していただきました。
参加者は揃いの法被を着て、交代で太鼓を叩いたり、太鼓山車を曳いたり、小倉祇園囃子を唄ったりして、約2時間の運行を楽しみました。
揃いの法被(赤)を着て、山車を曳きながらお囃子を唄う参加者たち

実際に太鼓の打ち手から手ほどきを受ける子どもたち

当日は突然の雨にも負けず、祭りの模擬体験を楽しんでいただきました。

■本祭り期間中の太鼓体験

市民や観光客のかたが実際に太鼓を演奏できるように、祭り期間中の毎日、太鼓体験の時間を設け、楽しんでいただきました。
本祭りのメイン行事のひとつである太鼓広場「廻り祇園」の際にも、会場内の全太鼓山車(約70台140基の太鼓)を15分間開放し、たくさんのかたに太鼓体験を味わっていただきました。
太鼓体験者で賑わい、思わず笑顔が溢れます。

小さな子どもたちも、打ち手から手ほどきを受けながら、一生懸命叩きます。

海外からお越しの観光客のかたにも太鼓を体験していただきました。
クラウドファンディングでご協力頂いた支援金の使い道

本祭りや、その他すべての活動を休止した2020年、これまで積み立ててきた運営資金にも多大な影響を受けてしまいました。
400周年に引き続き、「人材育成」2年目を歩むはずだった昨年から続く休止期間を乗り越えて、再スタートを切るためにも、皆さまからご協力頂いた支援金を活用させていただきたく存じます。

■子どもたちの笑顔が溢れる「おぎおん太鼓塾」を再スタートしたい

子どもたちが、小倉祇園太鼓を「郷土の誇り」と感じ、参加者として祭りを支える存在に成長すること。
おぎおん太鼓塾は、「人材育成」の根幹となる事業です。
実際に太鼓を体験する子どもたちには、たくさんの笑顔が溢れます。
太鼓塾をきっかけとした祭りの担い手が今後ますます増えていくことができるよう、ご支援をお願いいたします。
太鼓を叩いて笑顔が溢れる子どもたち

■「祭りの灯を絶やさない」太鼓芸を伝承するために

コロナ禍を乗り越えた先に「祭りの灯を絶やさない」ために、祭り人が再び集い、笑顔を取り戻すことができるような事業の準備を進めてまいります。また、その模様をYoutube動画などで皆さまにご覧いただける環境を整えたいと存じます。昨年負ったダメージにより、運営資金も大変厳しい状況ではございますが、皆さまからのご支援・ご協力で実施することが出来ましたら幸いです。
おとなから子どもたちへ、太鼓芸を伝承する場を絶やさない

■祭りを安全に実施出来るよう、コロナウイルス感染防止対策を万全に

小倉祇園太鼓保存振興会では、安心安全を考慮し、さまざまなガイドラインを作成、徹底を図ったうえで再開を図っています。
コロナ禍において、入念な感染防止対策が必要となります。
祭り衣装に合わせた感染防止グッズなど、安心して参加できるように、さまざまな対策を講じるための資金として、支援金を活用させていただきます。
コロナ禍のなかでも、マスクの下には、たくさんの笑顔で溢れるように

昨年(2020年)の祭りの中止をお知らせするポスター。


リターンのご紹介

【1,000円】ご支援ありがとうメール


【3,000円】お礼のお手紙&ピンバッジ


【5,000円】小倉祇園太鼓400 周年記念 扇子&小倉織扇子袋セット


【5,000円】小倉祇園太鼓400 周年記念ロゴ入り 小倉織巾着袋


【10,000円】おぎおんサポーターTシャツ


【10,000円】小倉祇園太鼓400周年記念誌


【10,000円】太鼓共演会(仮)オリジナル観覧チケット
「有効期限 令和3年7月17日当日のみ」


【20,000円】あなただけのオリジナル名入れバチ


【200,000円】あなたの街で披露する小倉祇園太鼓の演奏


【500,000円】日本全国OK!あなたの街で披露する小倉祇園太鼓の演奏


最後に

小倉祇園太鼓は、一昨年2019年に400周年を迎えました。400周年を「次世代の担い手を育成する人材育成元年」と位置づけ、次の100年に祭りを伝承するため、さまざまな行事を実施することができました。
しかし、ご存じのように新型コロナウイルス感染症拡大の脅威により、昨年の本祭りを含めた全活動の自粛を余儀なくされ、運営資金にも相当な打撃を受けてしまいました。
新型コロナウイルス感染防止の徹底を図りながら、子どもたちや若い世代に太鼓芸を伝承し、祭りを後世に残すこと。
今回、みなさまに祭りを行う環境づくりにご支援いただくことにより、未来を担う子どもたちや若い世代の「おぎおんさん」に伝統ある太鼓芸を伝え続けることができます。このプロジェクトを成功させるため、どうかみなさまのお力添え、ご支援をお願いいたします。

【小倉祇園太鼓保存振興会】

所在地:福岡県北九州市小倉北区城内2-1
TEL:093-562-3341
受付時間:11:00~15:00(平日のみ)
本祭り:7月第3土曜日を挟む、金土日曜日
Homepage:http://www.kokuragiondaiko.jp
Instagram:https://instagram.com/kokuragiondaiko_official
Twitter:https://twitter.com/kokuranogionsan
プロジェクトリーダー 日高 洋平

三世代で参加することができるお祭り、しっかりと次世代に継承したい。

  • 2021/06/02 16:55

    小倉祇園太鼓保存振興会では、伝統文化の伝承の歩みを止めないため、代替行事を含めた実施の可能性について探ってまいりましたが、本祭り(7/16~18)の開催まで2ヶ月を切った5月末時点の新型コロナウイルスの感染状況を鑑み、本祭りに関わる行事の中止を決定いたしました。小倉祇園太鼓を愛してくださる皆様...

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