はじめに

「何が何でも映画監督になる!こんな所で負けてたまるか!!!」

5年前、北京のCM制作会社で働いていた私の身体は極度のストレスによる三叉神経痛、頭痛、耳鳴り…身体も精神もボロボロになっていました。寝る間を惜しんで仕事を続ける日々。半年以上休んでいない。一日睡眠時間30分の日もありました。

「なんで今、北京にいるんだ……?」

「どうして今の仕事をしている……?」

自分を見失いそうになり、涙を流し、今にも挫折しそうな状況。
それでも、歯を食いしばり、必死に喰らい付いて、食らい付いて、食らい付いて……!!
例え身体が壊れても、「何が何でも映画監督になる!こんな所で負けてたまるか!!!!」


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幼い時、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を初めて見た時、「僕も映画を作りたい」と淡い夢を描きました。それを実現させるため大学に進学し脚本を専攻。傍ら制作部のバイトをして経験を積む日々を過ごしたのです。

時代の流れと唯一無二の監督になるために、中国留学を決意。

北京電影学院芸術学部の研究生となり「芸術」の概念を一から研究。世界最高峰の講義を受け、日本と世界にある大きな差を肌で感じる貴重な時間を過ごしました。

卒業後、知人の紹介で日本系CM制作会社の北京支部に就職。そんな中、ビザの問題等が重なり日本に帰国しました。

それでも、これまでの経験を無駄にしてたまるか!

「全ては映画監督に繋がるための過程」と信じる。だからこそ、まだ映画を撮っていない道の途中で負けてたまるか!情熱の炎は消える事なく、まだ燃え続けている!

帰国後、まず考えたのは、情熱を持ちながらも機会がない人物は必ずいる」。フリーランスとして仕事をしながら、目ぼしい人物には声を掛け、彼らを仲間として迎え入れました。

同時に、社会人として経験した事、学んだ芸術論を合わせ、『人間の定義』を問いかける脚本を執筆し、準備を着々と進めていました。

そして、2020年2月『鏡像のイデア』の制作を始めました。


しかし、2020年3月中旬、新型コロナウイルスの影響により、ロケ地から急遽撮影NGが出てしまい、やむなく中止せざるを得ませんでした。

現在、撮影は全体の半分。撮り直しをしたいシーンを抜かせば1/3が撮影済み。文化庁などの補助金を申請し、何とか再撮影ができる体制まで持ってこれました。

そして2021年5月、第2回目となる撮影をスタートさせることにしました。



このプロジェクトで実現したいこと

『鏡像のイデア』は、私が映画監督となる第一歩であることであると共に、次の機会に繋がる作品にすることを掲げています。

人は皆、自身の信念の下、技術を磨き、知識を蓄え、人脈を作り、いつか訪れるであろう夢の舞台を信じます。しかし、現実は、仕事上で衝突する不満、不公平、不平等といった障害に阻まれ、少しづつ大切にしていた「想い」を忘れてしまい、道に迷ってしまう人が多くいると思います。

自主制作映画は自由に映画を作ることができます。スタッフ・キャストを含め、映画制作に情熱を持つ一人ひとりが、これまで培ってきた映画制作への「想い」を自由にぶつけてもらいます。

ですが、制約がない反面、予算、信用、公開する出口等の違った難しさもあります。

今回のクラウドファンティングを行う1番の目的は、スタッフへの還元とクオリティ向上です。

機材やロケ地は交渉や相談で金銭的な面を解決することができました。しかし、キャスト・スタッフへの人件費が最低限以下の状態です。

例えば、撮影部が今回使用する「ALEXA mini」そして「ARRI AMIRA」は、アシスタントを含め3人は必要です。第1回目の撮影では、2人で扱うことになり疲弊しました。アシスタントを1人追加できれば、負担を大きく減らすことができます。しかし、アシスタントを一人追加するということは、報酬、三食の食事、交通費等の費用が発生します。撮影日数は10日間。各部署に必要な費用は約100万円にも及びます。

常に過酷な撮影現場で活躍してきたスタッフ陣なので、このまま最終日まで撮り切ることは可能です。ですが、最終日に近づくにつれて、集中力と体力の限界が重なりクオリティが低下する可能性があります。

このクラウドファンディングで集まった資金は、熱い「想い」を持つスタッフがより良く撮影に挑むために使わせていただきます。


夢を形にした後…映画祭出品、単館上映

スタッフ・キャストの力を一つにして夢を形にして、人に見てもらって始めて「夢」が実現したと言えるでしょう。完成後は、国内外の映画祭へと出品します。

国外の映画祭に出品する理由は、

日本の若者達が制作した映画で世界に勝負する。

私たちがこれまで努力してきたことが間違っていなかったと証明させる。

映画業界が、社会がどんよりとしている今だからこそ、風穴を開ける。

そういった想いを込めています。映画祭への出品は数千円〜1万円以上と様々です。集まった資金の一部は映画祭出品のためにも使わせていただき、最終的には各国で受賞し、凱旋帰国した上で単館上映を行います。たとえ、映画祭で賞が獲れなかったとしても、映画は映画館で上映することで映画として生まれる。

もしかしたら、ネットで映画を観るのが一般的な現代では、古い考え方かもしれません。それでも、作品を映画館で流すというのが、キャスト・スタッフへの還元であり、夢です。

その夢を実現させるために、『お金』という現実問題が最後の壁として歩みを阻こうとしています。


皆様からの支援は、映画制作、映画祭出品、単館上映に使います。
そして、その単館上映にて若者の夢を一緒に観て下さい!
何卒、皆様のお力を貸して頂きたいと思います。




目標金額200万円の使い道

クオリティ向上のためスタッフやキャストに還元いたします。

撮影部 200,000円 アシスタント、追加機材。

照明部 250,000円 アシスタント、追加機材。夜間撮影では、照明の準備が掛かるため、夜のシーンの撮影では、アシスタントを多く呼びます。

録音部 100,000円 アシスタント、追加機材。

制作部 300,000円 アシスタント、追加機材。制作部が撮影の準備や片付け等を重要な部署であるため、人数を追加と怪我防止のために備品を用意。

俳優部 200,000円 出演した俳優部さんへの報酬を足します。

食事代、移動代  100,000円 追加したアシスタント分を追加します。

メイクリスト 100,000円 アシスタントを最大2名追加します。

編集費  100,000円 最後に書き出す作業がありますが、高クオリティーで書き出すために、1日だけ編集スタジオを使います。

サウンドデザイン 150,000円 映画本編のメインテーマ及びBGM作曲、録音した音の整音。

映画祭出展費 300,000円 映画祭に出展するための応募費用に使わせていただきます。

クラウドファンディング手数料 200,000円

※リターンのパンフレットや映画館上映の費用は昨年の時点で用意できております。今回のクラウドファンディングは、全て映画のクオリティ向上のためスタッフやキャストに還元いたします。



実施スケジュール

クラウドファンティング実施期間:4月上旬〜5月末

撮影スケジュール

3月:ロケハンおよび既に決定しているロケ地に挨拶、資料整理
4月:キャスト陣とスタッフ陣と打ち合わせ、メインロケハン
5月10日:『鏡像のイデア』再撮影開始

5月20日:クランクアップ予定
6月:編集開始
8月:作品完成および関係者試写会
以降:国内外の映画祭に出品。
2022年8月:映画祭出展が終わり次第、日本にて単館上映を開始。同時に中国でのネット配信も検討しており、話し合いが進行中です。



『鏡像のイデア』ストーリー

荒木 莉雄を捕まえた」

キャリア組の刑事・藤堂雅人に連絡が入った。

莉雄は上司を殺害し逃亡。元同僚の殺害を繰り返していた。警察が血眼になって捜索をしている荒木莉雄を確保している。悪を決して許せない雅人には、またとない知らせである。

だが、接触してきたのは、鈴木会の若頭・甲斐 馳正であった。



偶然にも鈴木会のシマで見つけ、長谷部裕也を監視役として監禁している事を知る。

莉雄を引き渡す条件として、鈴木会の行為に眼を瞑る事を要求する。


一方、莉雄は監視の隙をつき、部屋から脱出しようとする最中、同じく監禁されている藍野夏月が若衆に襲われている所に遭遇。

莉雄に逆上した若衆と激突し、結果的に夏月を助けることになる。


夏月は莉雄の後を追って逃げ出す。

社会から逸れた二人は居場所を求め、街へと消え彷徨うこととなった。

殺人犯を追う警察、面子を潰されたヤクザ、法律、秩序…。

人が作り出した『社会』、『組織』…様々な概念が二人を追い詰める。



はたして、莉雄と夏月は『人』が作り出した世界に居場所を見つけられるのか…?




作品テーマ

現実に狂気と無秩序を感じ、恐怖する
『どこか別の世界に連続して、そのままそっちのほうに行ってしまうのかもしれない。それから死への要求が生まれてくるというもの』

『シュルレアリスムとは何か?』より


北京電影学院の最初の講義で、「映画とはシュルレアリスム(超現実主義)だ」と言われ衝撃を受けました。

世界を主観ではなく客観的にとらえ、極限状態下でこの世界を表現しようとした芸術運動。シュルレアリスムは文学、絵画、舞台、そして、映画に大きな影響を与えました。劉旭光教授に日本とシュルレアリスムの関係を研究しすることを提案され、3年間研究しました。

同じ事を繰り返す日常に、生きてると実感しますか?

ある時、いつもの日常が、突然違って見えた経験はありますか?

極限状態だった会社員時代。突然、目の前の世界が色濃く映り、肌で世界を感じ襲って来る恐怖を経験をしました。まるで現実と幻想が入れ混じり、混沌した世界。恐怖を抱きながら、死への抵抗がなくなっていく。その中で、同時に『生きている』と実感した瞬間でもありました。物語の主人公・荒木莉雄は、同僚を殺害し『普通の世界』から一方抜け出してしまう。

『理性』に従い後悔し生き続けるのか?

『本能』のままにこの感覚を追い続け『死』に近づくのか?



監督



キャスト



スタッフ


※そのほかにも、十数名のスタッフ、ロケ地の関係者様など多くのスタッフが、現場で映画作りに協力して下さいます。


協力会社

CINERENT JAPAN 株式会社
株式会社 ナックイメージテクノロジー



リターンについて


【お礼のメール】
クラウドファンディングが終了次第、ご支援していただきました皆様に小池監督からお礼のメールを送らせていただきます。


【撮影現場スチールデータ】
カメラマン 安川翔麻氏撮影の、撮影現場スチール写真をデータでお届けいたします。現場の臨場感ある写真をお楽しみください。 [カメラマン:安川翔麻]


【映画パンフレット】
現在製作中の『鏡像のイデア』の映画パンフレットになります。公開と同時に販売が行われるフルカラー30ページ以上も及ぶ映画パンフレットを、ご支援していただきた方にリターンとしてお届けいたします。

[パンフレット制作スタッフ 編集:菅井泰樹、アートディレクター:松儀愛侑、デザイナー:小池凜、カメラマン:安川翔麻]


【キャストのサイン入り映画パンフレット】
映画パンフレットに本作のメインキャストがサインを書かせていただきます。ここでしか手に入らない物となっておりますので、ぜひお楽しみ下さい。


【上映チケット】
映画『鏡像のイデア』は、2022年に上映会、映画館での単館上映を行ます。その際の使用できるチケットとなります。クラウドファンディングでご支援いただきました皆様には優先的に作品を観ることができるように調整しております。

映画の上映は、2021年から2022年に掛けて行われる映画祭に出展後、2022年8月頃に池袋シネマ・ロサで上映する予定です。すでに上映に向けた計画が進んでおります。映画祭のスケジュールによって時期は左右いたしますが、公開に向けて話し合いが行われています。


【映画Blu-ray】
地方にいる方で都内に足を運ぶことができない方には、Blu-rayをお届けいたします。映画館での公開と同時期に発送が行えるように計画しております。

映画Blu-rayは映画祭に出展後、発送を行う予定です。発送時期は映画公開のスケジュールによって決定いたします。決まり次第ご連絡いたします。


【台本】
自主制作映画には製本された台本が用意されていないことが多くあります。『鏡像のイデア』では、映画制作をスムーズに行うために、製本された台本を用意しました。実際の現場で使われたものと同じ台本を新品でお届けいたします。


【パンフレットにクレジット】
ご支援いただきました方のお名前をパンフレットに「ご支援者様」として掲載させていただきます。パンフレットは映画館の売店やネットで販売を行うものになります。

※支援時に必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。記入がない場合はCAMPFIREにて使用されているハンドルネームを使用させて頂きますのでご了承ください。また、特定の人物を比喩するお名前や公序良俗に反するお名前は掲載をお断りする事が御座いますので、何卒ご注意くださいませ。


【エンドロールにクレジット】
ご支援いただきました方のお名前を映画エンドロールに掲載させていただきます。

※支援時に必ず備考欄にご希望のお名前をご記入ください。記入がない場合はCAMPFIREにて使用されているハンドルネームを使用させて頂きますのでご了承ください。また、特定の人物を比喩するお名前や公序良俗に反するお名前は掲載をお断りする事が御座いますので、何卒ご注意くださいませ。


【関係者試写会にご招待】
作品完成に伴って、都内で関係者試写会を行います。作品を

※試写会は、2021年8月頃を予定しております。作品完成に伴いご連絡を致します。また撮影のスケジュールによって時期は左右いたしますので、何卒ご理解いただければ幸いです。


【スポンサー様向けクレジット】
映画に支援していただきましたスポンサー様の企業名をクレジットを映画エンドロール、映画パンフレットに記載させていただきます。試写会を実施する際はお一人を試写会にご招待いたします。本作品は国内外問わず各映画祭に出展する作品でございます。是非ともご支援のほど宜しくお願い致します。




最後に

最後までお読みいただき誠にありがとうございます。

一人でも多くの方に、ご支援いただけるようにスタッフ一同、映画『鏡像のイデア』の制作を全力でおこないます。

何卒、最後までご支援、応援のほど宜しくお願い致します。


<All-in方式>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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