千葉でも猪や鹿などの獣が多く獲れます。ジビエでお肉は活用、あれ?それ以外は?現状は棄てられている肉以外も同じ貴重ないのちを頂いているもの。貴重ないのちを最後まで無駄にしない、有効活用するエシカルで大切な取り組み。そんなちょっと難しい事をみんなで楽しく!美味しく!学びながら支援できるプロジェクト。

はじめに・ご挨拶

環境問題は難しいしよくわからないと後回しにしてませんか?それ、未来世代から叱られます・・・

ゴミ袋の中身は何でしょう?

今回のプロジェクトを立ち上げた辻榮(つじえ)と申します。千葉県内に点在する資源を有効に活用することを目指す1008(せんのは)株式会社、「土に還る革製品」として製品提供する革工房の革榮(かわざかえ)の代表です。


冒頭の動画でも申し上げましたが捨てられている資源を活用して今より環境にやさしい製品「チバレザー」を創ること、使うこと。そしてその背景にある様々な問題や環境に対することを考えて頂きそれを解決するための第一歩にすること、それが今回のプロジェクトです。
★ポイントは3つ
①捨てられている皮を使う(獣害残渣の資源化)
②日本ではまだ見ないスキーム(肉、皮などの単体利用ではなく一連の流れをつくる)
③新しい製革技法で環境にも配慮している
これによって地域で獲れる資源として無駄なく循環をさせ、その循環の中でそれぞれに適正な価格を付けることにより猟師の収入問題、担い手不足解消の第一歩となることを伝えたい!環境も事業としても持続可能にしたい!

そんな想いから立ち上げました。

・皮(革)は環境問題

・捨てられている獣資源の有効活用

・若い猟師さんの収入向上

・未来世代へ伝える真の「いただきます」

以上の順番で皆様にわかりやすくお伝えしていきますが大事なことはこれらを小難しくやるのではなく大人から子供まで「みんなで楽しく!美味しく学びながら」をテーマに解決に取り組むためのプロジェクトです。


ワークショップの様子

自分の手で創る楽しさ

親子で楽しくできます!

美味しく食べることも大事!


このように各地で「楽しく美味しく!」を意識しながら伝えております!とはいえ、今回は皆様からたくさんのご支援賜らねばなりませんので少しマジメなお話もします。どうぞ最後までお付き合い下さい。

★注意★
今回のプロジェクト説明文中には獣の解体シーンなどが御座います。
プロジェクトの意味や訴求力などを鑑み、あえてモザイク処理などは行っていません。
閲覧の際にはご注意ください。





皮→革を作ることを鞣す(なめ-す)と言います。その際に非常に多くの有害物質や薬品が使われていてメインはクロムを含む鞣し剤を用いたクロム鞣しです 。そうではないものも一部でありますが流通している革の9割はクロム含有された革です。日本で公害病の原因ともなった重金属の一種であり、日本化学工業六価クロム事件では原因物質となりました。※鞣し剤で使われているものは三価クロム。
加えて畜産業の環境コストの面や動物愛護などを理由に、植物性原料から造られるヴィーガンレザーというものも出てきています。良し悪しは私を含めそれぞれのポジショントークがありますから言及しませんが、より環境に配慮が必要な時代になっているというのは紛れもない事実です。

クロム鞣しの証、ウエットブルー


では一体チバレザーはどういう面で地球環境を悪化させないことに貢献できるのか?まずは鞣しに関して。
前出の「クロム」を含んだ鞣し剤を使わずに新しい技術を用いた「ノンクロム革」。チバレザーはこの新技術を採用しています。よって有害な物質を含まずこれまでの革よりも圧倒的に環境に与えるインパクトの少ない素材です。
しかもチバレザーに使われる鞣し材は大豆原料で作られたもので日本での前例はなくこれまでにない新しい革が出来上がります!

チバレザーが創られる工場内部


次に動物皮革の是非に関して。基本的に革の業界は食肉産業の副産物を利用するいわば再利用ビジネスで当初から捨てない為の産業構造の一翼を担っています。今の言葉で言うとエシカル消費にもあたります。そのうえでさらに、チバレザーで使われる獣皮は畜産から出た皮ではなく野生動物の皮を利用しますのでなお地球に与えるインパクトは少ないというわけです。
檻にて捕獲されたイノシシ



冒頭のゴミ袋の写真、キャプションに「中身は何でしょう?」とあったの覚えていますか?
正解は解体後、このイノシシの皮でした。

県内では年間5万頭ほどが鳥獣害として捕獲されていますがそのうち使われるのはほんの3%、約1500頭に留まっているのが現状です。この内訳もほぼお肉としてなのでそれ以外は棄てているのです。

いのちを無駄なく使えているのは僅か3%

日本の皮革産業は豚原皮以外、大部分の原皮を輸入に頼っています。今棄てられているこの獣皮資源をきちんと使ってあげることの方が新たに植物性のものを造り使うよりも先に必要であり大切な事ではないでしょうか?


山中などではこのまま埋めるなどして廃棄されることも多い

法規制の問題もあり解体施設が近くに無いと獲られたいのちがこのように廃棄されることも少なくありません。土に還り次のいのちの糧にはなっていますがヒトの事情で獲られているわけですからしっかりと使い切ることまで考えたいですね。 



これはどの産業にも言える事ではありますが若い担い手が決定的に不足している問題です。これには地場の事情など様々ありますが要因の一つに「稼ぎにならない」これも大きいと思っています。
すばらしい技術を持っているにもかかわらずです。

ナイフ一本でいのちを活かしていく

マーケティングありきの値段設定など問題点はいくつかありそれらをすべて解決するのは非常に困難です。しかしこういったクラウドファンディングの活用や直販率の向上など、その製品価値にあった価格で販売をし労働対価に見合った金額で原皮の買取をすることによって猟師さんの収入面を向上させることが可能になります。前出した捨てられている皮も買い取ることが出来ればより収入面でプラスにしていけます。その結果、若い猟師さんも始めやすく未来の担い手不足解消につながります。


猟師の皆様

過酷な仕事をナイフ一本でこなす職人たちは仕事を終えナイフを置くとこんなにも慈愛に満ちた表情をする人たちです。 この柔和な表情は常に命に感謝し地球の恵みに感謝しているからではないかと私は思います。



ごはんを食べる前に言うこの言葉、小さい時から何気に言っていますが本当の意味は「”いのちを”いただきます」です。北海道出身の私はよく焼き魚でホッケの開きを食べていました。この状態、いわゆる腹割した開きの状態で泳いでいると思っていた子が居るとか居ないとか。。。笑い話と言えばそうですがこれって魚だけに限らずスーパーのお肉も当てはまるかもしれません。どうやってお肉になっているのかを知らない子の方が今は圧倒的に多いと思います。魚も動物も、いえば植物にもいのちはあり、私たちヒトは生態系の頂点におり何らかのいのちを頂くことで自分たちのいのちを維持できている事を知ってほしいです。

 
30年以上大切に使われている このベルトは友人ケースのものです。
テキサス出身のケースですが話の中でこのベルトが登場し、なんてタイムリーな!と感銘を受けお借りしました。彼の実家の稼業はカウボーイなのですが牛に対してとてもリスペクトしているのです。「牛がいるから生活が出来る、だから食べるし着るし最後まで使い切る。それが彼らに対するリスペクトで愛情だ」と彼は言いました。


止め刺し→血抜き直後の猪こういった屠る現場を見てこなかった現代の大人には憚られるかもしれません。けれど子供たちはそれが普通になればいのちの重さを、自分がどうして生きていられるかを理解しそのための行動も考えていくと私は思っています。

解体実演・体験を行う前にいのちに感謝。
※提供:猟師工房

こちらは学生向けのジビエ解体体験の一幕です。このようにしっかりと「いただきます」の意味を、何を頂いて自分たちは生きているのかを教えていくことが非常に大事です。今日この日、この猪のいのちはこの学生たちへと引き継がれました。自分達もまた時が来ればそのいのちを地球に引き継ぐ(還す)日がやってきます。やがて次のいのちへと変わるその営み、いのちの循環は永遠に続くのです。


さて、少し獣に関しての理解と関心が高まりましたでしょうか?堅苦しかったかもしれませんが「食べる」と「屠る」、「肉」と「皮(革)」は切っても切れず、知っておかなければいけないことですからぜひ興味・関心を持ってください。そして持っていただいた関心はご用意いたしましたリターンへご支援いただく事により気軽に、でもしっかりと地域貢献と課題解決の一歩に繋がります。
工房で検品中のチバレザー(猪)

特に千葉県内の方々!タイトルにもありますが「チバレザー」は千葉の名を冠する革です。千葉で取れた獣をすべて使いきる、無駄にしない。すばらしい循環資源であると発信するためにも皆様の支援、お力添えが必要です!!皆様の熱いチバ愛を持ってのご支援、何卒宜しくお願い致します!

加えて、今まで多くの革製品を使われてきた方、革製品に興味があった方、環境問題からこのプロジェクトを見つけられた方、今までとは一線を画すこの地域循環資源であるチバレザーへご支援ください。そして持続可能な社会実現と子供達へ少しでもいい地球環境を残すために私たちの仲間になってください!


ここからは今回のクラウドファンディング実施にあたりご協力くださった沢山の方々の応援コメント、想いなどをご紹介していきますのでこれいいな!こんな人、企業も取り組んでいるんだ!とたくさん発見して頂ければと思います。

猟師工房

猟師工房代表 原田氏

猟師工房様からは普段は原皮を、今回はリターンのお肉にもご協力いただきました!原田さんいつもありがとうございます!!



★ALSOK千葉(株)様

ジビエ工房茂原 運営:ALSOK千葉(株) 

茂原工場の皆様より
出会いは地元ラジオ局bayfmがきっかけでした。我々の中でも食肉のその先はこれまで手付かずの部分。これまで捨てていた皮を有効活用をして頂けるという事で全面的に協力させて頂いております。今後の県内獣害資源の活用の為に必要な方でありプロジェクトです。工場スタッフ皆で応援しています!!

ちなみに1008(株)での原皮購入はもちろん、リターン提供いただいている竹りんさんへのお肉の供給もここから。タンナー(鞣し職人)も認めるその解体技術はずば抜けて上手いと絶賛!
ジビエ工房茂原の皆さんありがとうございます!


★新敏製革所様

新敏製革所

チバレザーの格なる部分、鞣しを行ってくれるタンナーさん。古くから姫路の伝統産業である白鞣しも行う日本屈指のタンナーです!!




★墨田革漉工業様
チバレザー開発の現場を少しだけ公開。冒頭、オレンジTシャツの私と一緒に写っているのが墨田革漉の社長で途中、機械はさんで左側に居るのが工場のボス。


最後にダメなんだって!!と叱られてます。だから公開は迷ったんですが・・・(笑)しかしこうやって何度も、いくつも課題をクリアして「チバレザー」が生まれています!



割烹料理 竹りん

ジビエジャポンのお肉を総括 新沢社長

新沢社長より「ジビエ工房茂原(ALSOK千葉)さんから出るお肉を総括しています。皮は辻榮さん、お肉は竹りんにお任せを!ジビエの活かし方を最大限に熟知したからこそ出せる癖のない最高のジビエしゃぶしゃぶをお届けします!!」



クルックフィールズ(株)シャルキュトリー

シャルキュトリー代表 岡田ご夫妻



千葉市動物公園アドバンスト会議

千葉市動物公園の皆様

革榮様には、私たち千葉市動物公園アドバンスト会議が行った、ライオンとハイエナに対する屠体給餌(とたいきゅうじ)のクラウドファンディングにリターンとしてこの「チバレザー」のワークショップでご協力をいただきました。革榮様が掲げている、「命を大事にする、無駄にしない」という考え方は、私たちも大切にしている考え方であり、共感するとともにこの活動を応援いたします。

千葉市動物公園アドバンスト会議 一同




手作り科学館 Exedra

宮本千尋氏(左) 羽村太雅氏(右)

お二人より「辻榮さんのご活動は、千葉県そして今の世の中に必要な取り組みです。同じ千葉県で活動し、獣害に各々の立場から向き合う同志として、辻榮さんの熱い挑戦を応援しています!」



CoworkingSpace Flat Cafe&Bar




・展示会出展費用(サステナブルEXPO・エコプロ2022いずれか)
チバレザーを、獣害資源の有効活用を広く知ってもらうために来年開催の展示会に出展したいです!頂きますご支援はまずこの出展費用に充てさせていただきます。どこまで支援が集まるかは未知数ですが出展費用だけでおおよそ60万円の概算ですので目標設定もこちらに合わせました。

チバレザーの研究開発費
現在はシカとイノシシを主に取り扱っていますがシカ以外は前例がないので試行錯誤をしながらの開発です。これら以外にもキョンやハクビシン、アライグマなどの小獣、そしてサルなど出来ればすべてを捨てることなく利用したいのでこれらの製革化に必要な研究開発費も必要です。

リターンの発送はプロジェクト終了から順次行っていきます。
・お肉関係は2022.1月頃~
・チバレザー製品は2022.3月頃~
・リターンにはすべてお礼のお手紙を添えさせて頂きます
★ご留意頂きたい点★
秋から冬に向け捕獲量も増えますが野生の動物資源なので一定はしません。あくまで目安とお考え下さい。捕獲→解体→精肉→加熱等製品化でおおよそひと月。革はそこから原皮を発送→製革(鞣し)でひと月、そこからチバレザー製品作成でさらにひと月といったスケジュール感です。

リターンの革製品は革榮が提供する「土に還る革製品」です。天然素材だけで創られるそれらは完全に土へ(地球へ)還す事を可能とし廃棄の際に地球へ一切のインパクトを与えず次のいのちへつながる究極のプロダクトです。

※本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



私が住む千葉県でも年間5万頭ものイノシシ・シカを筆頭とする獣が害獣として捕獲、駆除されています。これを全国に広げると令和元年度捕獲頭数はイノシシ・シカだけで約130万頭、160億円程の農林被害が報告されています。※農林水産省 農村振興局発表資料
昨今のブームもありこれら獣のお肉は「ジビエ」として食される機会が増えてきました。他方、肉以外は廃棄が続く悲しい現状があるのはこれまでお話しした通りですがあまり知られていません。
同じ地球に住まう生物であり私たちと同じいのちです。その大切ないのちから出る資源を無駄にしない「いのちを大事にする 」ためにどうしていけばいいのか?そんなことを皆さんと考え一緒に解決していくためのプロジェクトです。
そして持続可能でなければいけないのは環境だけではなく事業としてもです。関係するすべての事業者さんに益が無いと取り組み自体が続きません。慈善事業ではなくビジネスとして成立させるための第一歩としてご支援頂けると幸甚です。
これを足掛かりに全国、同じ問題を抱える地域、仲間たちと課題解決に向けていきたいと考えています。みなさまの温かいご支援をお待ちしています。


特定商取引に基づく表記

屋号 :総天然素材革工房  革榮
代表 :辻榮 亮
住所 :〒299-4411 千葉県長生郡睦沢町河須ヶ谷13-4
営業時間 :13:00-17:00
連絡先 :080-5461-9760

送料:送料込み
対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
★全て天然素材を用いて創る商品特性上以下の事にご注意下さい★
・ついている傷や皺などは皮革原料の個体に生前からついているもの、または鞣し革の段階で付いているものです。
・上記を含めた天然素材特有の色や皺、擦れ、傷などでの返品・交換は一切出来ませんので予めご了承ください。
その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。





  • 2023/10/11 14:16

    皆さんこんにちは!本日より2日間、東京ビッグサイトで行われていますサステナブルファションEXPOへ出展しております。ここ数年、同業他社も含め周りでもサステナブルやエコといったことが広く言われるようになってきました。とても良いことです。加えて、チバレザーPJでは地域資源としてしっかり【獲る→食す...

  • 2023/05/24 10:12

    皆さん、こんにちは。先日に記者会見から1週間で様々なメディアに掲載頂いております。本当にありがたい限りでございます!ご協賛の申し出もありこちらも個人法人問わず只今整備しております。近々にご支援を募る予定でおりますのでその際は何卒よろしくお願い致します。5/24(火)現在掲載媒体 ※順不同敬称略...

  • 2023/05/20 15:04

    皆さまご無沙汰しております。5/16日に記者会見を行いました。旧チバレザー協議会改め、「シシノメラボ」として新たなスタートをきります!諸々ご報告漏れておりましたがこの団体はチバレザーを活かすため、かねてから申しております【獲る→食す→創る/学ぶ→還す】を実現する為に2022年ころより動きはじめ...

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