はじめに

こんにちは!stitch_代表の平澤良樹です。

この度はこのページをご覧頂きまして、誠にありがとうございます!

まず始めに、このクラウドファンディングの要点である、stitch_について、クラウドファンディングの目的、支援金の用途、リターンについて、をまとめました。



服の産直とは、デザイナーさんや職人さんが作ったこだわりの詰まった服を、生産地から直接、皆様の元に届けるサービスです。
個人の受注生産型のファッションデザイナーさんが作る一枚の服の裏側を、生産者を軸にストーリーとして伝え、これから世界で活躍していくデザイナーさんや職人さんに直接応援を送ることができます。

体験型ショールームとは、ホテルやオフィスなどの日常に溶け込んだ場所で個人受注型デザイナーさんの服を皆様に体験していただくサービスです。

ホテルやカフェ、飲食店、オフィスなど商品の体験が可能な場所と個人受注型デザイナーさんをマッチングし、ポップアップ形式の体験型ショールームを開催していきます。

こだわった服作りをしている職人さんやデザイナーさん達が非常に良いものを作っていても、ビジネス面のリソースが不足していることが多く、上手く発信できていないためにお客様の元に届けられていない現状があります。このプラットフォームを通じてこだわりの詰まった一枚とその魅力を発信していきます。

服の産直サービスstitch_を通して、大量生産大量消費の時代から一度立ち止まり、自分にしかない価値軸で本当に気に入った一枚や自分が本当に好きだと言える一枚の服に向き合うことができる場を、ファッションデザイナーさんや産地の職人さん、そして皆様と共に作っていく一歩となること。



皆様からいただいたご支援は主に以下の3つの活動に用いさせていただきます。





今回のリターンとしては、以下の二点をご用意させていただきます。

リターン品は、stitchの活動に賛同してくださったファッションデザイナーの大浦雲平さんの商品を中心に、一枚一枚の服に込められた想いをストーリーとして皆様にお届けいたします。

今回はファッションデザイナーの大浦雲平さんが次のシーズンに向けて制作していく服の製造過程を取材して皆様にリアルタイムで伝えていくのと同時に、デザイナーさんや職人さんとオンラインで繋ぎ、アトリエでの制作風景と活動の様子を配信したり、それぞれ個人が服を持ち寄ってのワークショップ等を開催いたします。


以下は、私がなぜこのような活動をするに至ったのかの経緯と背景の説明、これまでの活動とこれからどのように実現していくのか、リターンについて、などの詳しい説明となっております。

読了まで10分ほど要しますが、この活動に込める想いを記させていただきました。

ぜひ最後まで読んで頂けると幸いです。よろしくお願い致します!



こんにちは!早稲田大学社会科学部4年生の平澤良樹です。

「一枚の服に想いを込める作り手と消費者の方を身近にする」をコンセプトに活動するstitch_の代表を務めております。


私達stitch_は、これまでに年間100人以上のファッションデザイナーさんと直接対話を重ね、縫製工場や職人さんの元へ足を運びものづくり現場の生の声を服を着る人々に伝える活動と同時に、これからのファッションのあり方を生産者と消費者両方の目線に立って、皆様と共に考えていく活動を行ってきました。

今回、stitchの活動に賛同してくださったファッションデザイナーの大浦雲平さんと共に、クラウドファンディングをするに至った背景と経緯を皆様にお伝えしたいと思います。


(左:stitch_ 平澤良樹 真ん中:KAMADO編集長 Naomi Kakiuchiさん 右:CLOUD LOBBYデザイナー 大浦雲平)※渋谷QWSにて開催した "Collaboration Talk Event" にて

私の叔父は1970年代〜デザイナーズブランドの最前線でものづくりに関わる生産管理や海外でのセールスなどを行っている人物でした。ファッションの楽しさと共に、衰退・縮小していく時代も体験している世代です。

そんな叔父の元で育った僕は幼い頃から1枚の服がどのように作られているのか、どのような意味で作られたのか、といったことを教えられ育ってきました。叔父から譲り受けた服はどれもその服への想いも受け継いでいる感覚で、今もこれからも強く愛着を覚えるものであり、繋いでいきたい体験であると感じています。


叔父が自ら所有している服や過去のファッションにまつわる記憶に対して大きな愛情を持って触れている姿を見ていて、一つのものにこだわりを持って向き合うことの格好良さを感じていた反面、叔父は常に私に向かって「ファッション業界には進まない方が良い」「やめた方が良いよ」と言い続けてきたことに心の引っ掛かりを覚えていました。

やがて私は大学に入学してから自分の将来について考えていく内に、自分自身でこだわったものづくりがしたいと考えるようになりました。その中でファッション業界について調べていったところ、大量生産・大量廃棄による環境への負荷、製造工程や産地における労働問題、国内産地の衰退など、多くの課題が浮き彫りになってきていたことを知りました。




(経済産業省 アパレルサプライチェーン研究会資料を元に作成)


現在、国内の産地は衰退の一途を辿っています。


日本の生地の産地や縫製工場は、世界中のハイブランドがわざわざ買い付けに来たり独占の契約を結びに来るほど、評価を受けている価値の高い技術を抱えています。


しかし、そんな価値の高い技術を要しているはずの国内アパレルでは、ファストファッションの流行によりコストの低減傾向が進められたことで、海外に産地や工場が移転され国内の後継者問題などが原因で工場は軒並み倒れてきました。


ここ20年間で4分の1にまで事業所数は減少し、縫製職人さんをはじめとした産地や工場の職人さんやデザイナーさんの数も減少が進行しています。


質の良い服があれだけの低価格で提供されるようになった世の中は資本主義の中では成功と言えますが、80%以上の服が人に着られることもなく捨てられ、消費量が減っているのにまだまだ売るために生産され続ける世の中は、シンプルに必要ないと考えています。

ファストファッションの服も、その捨てられる一枚の服も、どこかの誰かが一生懸命手で縫っている一枚です。

経済合理性の追求により、安くてもある程度質の良いものが手に入る世の中が当たり前のようになってきた一方で、一つ一つの人の温かみのようなものがどこか薄れ本質的な価値がどこにあるのかも見えづらくなってきていると感じてきました。

私の叔父が、こだわったものと、その裏側にいる人達やその一枚が存在する意味を伝えてきてくれていたことを思い出しながら、その裏側にいる人達に向き合い、代々受け継いできた縫製技術で出来上がる一枚の服の裏側を理解するだけでも、多くの人の想いが詰まっているその一枚の価値を見極められるようになるのではないかと考えるようになりました。


私は、このような産地衰退を救う鍵を握っているのは、個人受注型のファッションデザイナーさんであると考えています。

現状、ファストファッションの流行から経済合理性が高められたことで、安くてもある程度質の良いものが手に入るようになりました。機能的価値を前提として、なぜその一枚を選ぶのか、一枚の服の情緒的価値の体験が求められてきています。


価値の高い技術に情緒的価値を加えた一枚の服を生み出していくことができるのは、個人の価値軸を追求したクリエイションを行う個人のファッションデザイナーさんであると考えています。

世界で評価される価値の高い生地の産地や技術、多様で奥深い文化を持っている国内のファッション産業では、その一次製品を海外に輸出して、最終製品を輸入する逆輸入型になっています。

ヨーロッパのハイブランドの考え方として、より良いものづくりをするために職人さんや工房を守り、育てていく価値軸がある一方で、世界で評価される日本の服のものづくり産地衰退の背景には、一枚の服をより安くしようという考え方があります。

もともと日本にあった世界で評価される価値の高い生地や技術を、付加価値のある最終製品に変えて世界に挑戦していくことができる存在を育てていくことが必要であると考えました。

だからこそ、それぞれのクリエイターが育ってきた中で生み出される個性や自分にしか出せない色を追求していくことで個人の価値軸に深く刺さる一枚の服を生み出していくことができるファッションデザイナーを育て増やしていくことが必要であると感じています。


しかし個人のファッションデザイナーはクリエーションとビジネスの両立が困難で、道を諦めてしまう人が多いのが現実です。

合理的なもので溢れ同質化が進んできた世の中において、個性に全力で向き合い、個人の価値軸に深く刺さる一枚を生み出し、一人一人にとって意味のあるものが存続していくことが必要な世の中になっていると感じる一方で、その一つの追求に経済的な基盤が追いつかないことで一つの価値が失われていってしまっている現状があることは非常に勿体無いことだと感じました。

だからこそ、個性を追求するデザイナーさんのビジネス基盤を作ると同時に、価値のあるものとそこに込められている一人一人の作り手さんの想いと温かみを服を着る人に純度高く伝えていく必要があると考えています。


私達はよく、服を食となぞらえて考えていて、食べ物は誰もが家にキッチンがあってどのように作られているか、作るのにどのような工程があるのかを知っているため、その裏側にいる人を比較的想像しやすいです。一方で、服は安く質の良い服が当たり前になったため、家にミシンがあって作ってもらうようなこともなくなり、一枚がどのように作られているのかを知る機会が減ってしまいました。


だからこそ、一枚の服の裏側にいる人と服を着る人が直接知り、繋がることができる農家の産直のような仕組みをファッションにも取り入れていくべきであると考えています。





日本のものづくりを未来に継承していくためには、目の前にある一枚の服が誰によってどのように作られているのかを知り、そこにある人の温かみに愛着を持って暮らしていくことができる場や空間を作っていくことに尽きると考えています。

そのためには、あるべき姿としたい欲求の間を繋ぐ存在が必要であり、服の作り手も着る人も一人一人が自分の個性や色に全力で向き合う姿を繋いでいくことで、一枚の服に愛着を持ってその想いを繋いでいくことができる場を作る必要があると考えました。

まず服の裏側にある作り手のストーリーを見てもらうことで、愛着を持って想いを繋いでいくことができる場や空間を作ります。作り手と着る人で想いを繋いでいく場を、産直プラットフォームのメディアとリアルの場で行う服の裏側を伝える展示会によって実現していきます。


次に、服作りの裏側のプロセスに価値を持たせることで個性やこだわりの追求自体が価値を持つ場を作り、一人一人の個性や色に全力で向き合っていける作り手を増やしていきます。

産直プラットフォームで服の生産背景をオープンソース化することで独自性を追求していける作り手を増やし、日本のものづくりで世界に挑戦していく若手デザイナーを育てていきます。 


一枚の服の裏側にいる産地の職人さんを始めとした作り手の方々をオープンソース化していくことで、直接応援できるようにしていきます。産直プラットフォームのWebとアプリで直接応援や顔が見える作り手同士の取引を可能にすることで、産地を活性化させていきます。

こうして、若手クリエイションの力で日本の価値の高い生地や技術、多様で奥深い文化を世界に広げていくことで、ものづくり産地を活性化させていく循環の流れを作っていきます。  



stitch_は、以下の2つの事業を通して、上記の3つの循環を実現していきます。

服の産直とは、デザイナーさんや職人さんが作ったこだわりの詰まった服を、生産地から直接、皆様の元に届けるサービスです。
個人の受注生産型のファッションデザイナーさんが作る一枚の服の裏側を、生産者を軸にストーリーとして伝え、これから世界で活躍していくデザイナーさんや職人さんに直接応援を送ることができます。

体験型ショールームでは、ホテルやオフィスなどの日常に溶け込んだ場所で個人受注型デザイナーさんの服を皆様に体験していただくサービスです。

ホテルやカフェ、飲食店、オフィスなど商品の体験が可能な場所と個人受注型デザイナーさんをマッチングし、ポップアップ形式の体験型ショールームを開催していきます。



私達stitch_はこれまで、デザイナーを志望する服飾学生や実際にブランドを立ち上げた若手デザイナーさん、世界で活躍されているデザイナーさん、産地の職人さん等に直接お話を聞いていきました。

業界の慣習として、服の裏側を見せるということはタブーとして見られていることを多くのデザイナーさんや業界の関係者の方がおっしゃっており、一瞬の美しさや流行としてのファッションではこれまで、裏側を隠すことが美徳とされてきた風習もありました。

様々な方とお会いしてお話を続けている中で、フランスパリで活躍されているファッションデザイナーの大浦雲平さんと出会いました。


以下では、雲平さんのお話をまとめさせていただきます。


こんにちは、CLOUD LOBBYデザイナーの大浦雲平です!

私は東京に生まれ、東京造形大学を卒業後、ベルギーのアントワープ王立芸術アカデミーに留学しました。その後2006年にパリに渡り、パタンナー養成学校A.I.C.Pにてレディースパタンナー資格ディプロマを取得しました。以後、ヨーロッパで数々のアトリエにて修行を積んでいく中で、私の中にある想いが芽生えていきました。


CLOUD LOBBY_2021 Cyber Hippy


ものづくりや縫製の技術に関して日本は世界トップの国です。日本は多様で奥深い文化を持ちながら、産地の高品質な素材と非常に高い技術を兼ね備えています。ヨーロッパにAlexander Wang(アレキサンダーワン)やLemaire(ルメール)といった名だたるブランドのアトリエで修行を続ける中で、服作りをする上でものづくりを追求していく職人が集まる工房の重要性を非常に強く感じると同時に、日本の高い技術を持つ工房にもに大きな価値があることを実感しました。

その後、フランスパリを拠点にして自身のブランドを立ち上げてからフランスやヨーロッパで服を作ってきた経験上、やはり日本の方が明らかに技術が高く、ヨーロッパで活動していながらも日本のものづくりにこだわるようになりました。


大浦雲平:

CLOUD LOBBYの由来としては、私自身が20代でベルギーのアントワープ王立芸術アカデミーに留学してからファッションデザイナーとしての一歩を踏み出し、その後海外で戦う日本人としての挑戦を続けてきたことがあります。

人生の転機に立ち会う場である空港のロビーを象徴として、文化、国境、人種、年齢、性別など様々なボーダーを飛び越えていって、自らが価値とするものに挑戦してく姿を後押ししていきたいという考えがあります。


”旅する服”を介して、あるべき社会やあって欲しい世の中に向けて挑戦していく一人一人の一歩を後押しすることで、日常の中にある一人一人の豊かさを追求しています。

現代において大量生産、大量消費のサイクルからいま一度立ち帰り、ものづくりのプロセス、そこに関わる人々の物語に触れる喜びを丁寧に伝えていくことを大切に服作りを続けています。


stitch_平澤:

雲平さんは、ブランドのコンセプトとしても日本のものづくりにこだわる姿が印象的です。デザイナーとして現在の日本のものづくり産地を見ていてどのような印象がありますか?


大浦雲平:

日本のものづくり産地の印象としては、ブランドとしてこれまで取引をしていた工場が、昨今の状況で次々に倒れていってしまっていて、来月閉めますといった現状が多いことが本当に悲しく、なんとかならないかと思い、自分が継げるものならば継ぎたいと思うことも多くありました。その中で、こういった日本の高い技術を持った工場を一つでも二つでも後世に残していきたいと考えるようになってきています。

海外にいて感じるのは、もともと評価が高かった日本の技術はさらに評価が高くなってきており、ヨーロッパのブランドもわざわざ日本で作っているところもあったりと価値が高くなってきている現状があることです。

しかし、日本国内の工場や産地で職人さんとお話をしていると、国内市場の縮小傾向から生産人口の減少が進んでおり、後ろ向きな話が多く見られます。そもそも日本の若い人たちの中でもファッションは斜陽産業であり作り手の未来も見えづらく、日本から海外に出てくる若手デザイナーの数も年々減ってきています。私は、日本のデザイナーさんやパタンナーさん、工場や産地の職人さん達に、もっと日本の誇りを持って発信していって欲しいと強く感じています。私にできるのは、海外で日本のものづくりの価値を発信し、日本の作り手さん達に誇りを取り戻していくことであると考えています。


beamsの新プロジェクトBE AT TOKYO のインタビュー記事はこちら


stitch_平澤:

雲平さんは日本の作り手さん達に誇りを取り戻していくために何が必要であると考えますか?


大浦雲平:

大量生産・大量消費の時代において、一枚の服の価格はどんどん崩れてきています。新品の服が数千円で売られているのを見て、その裏側で服を作っている人たちのことを考えるんです。僕はそういった職人さんや生産者さん達とコラボレーションして一枚の服を作り上げていく感覚でいます。業界の大きな流れとして、ファッションが生まれる裏側を隠すことが美学とされてきていますが、僕はその逆をしていきたいと考えています。

農業と同じような流れをファッションにも取り入れていくべきだと考えていて、お客様からお金をいただくのであれば、その価値をしっかりと伝えていくべきであると感じています。一枚の服が生まれるプロセスにも価値はあり、それをより純度高く伝えていくことができる手段が欲しいと思ったんです。一枚の服をつくっている生産者の説明があり、その生地や糸へのこだわりを説明して、原材料から調べて一枚の服にたどり着く。そしてデザイナーのインスピレーションやクリエイションの源を可視化してから、素材を見て行ったりと、一枚の服の細部を辿っていくことができる仕組みをつくっていきたいと考えるようになりました。







そこでstitchと話を進めていく中で、ファッションのこれからのあり方を考え、服の裏側を徹底的に可視化して、服に込められる人の温かみを繋いでいく未来を共に作っていきたいと感じました。

ファッションは、これまでトップダウンの形式で裏側の人たちが隠され指示を出すようにものづくりが行われてきましたが、工場や産地の職人さんも、デザイナーも、服を売る人も、皆がいて初めてその一枚の服が生み出されていて、皆が並列になってお客様に届けていきたいと考えています。


stitch_が運営するstitch_magazineでは、縫製工場への取材の記事を更新しております。

世界的なハイブランドが独占契約を結ぶ、国内縫製工場への取材記事はこちら


国内縫製工場への取材を通して私達stitch_は、トップダウンで産地の職人さんに安く作るように指示をする関係性ではなく、一枚の服を作り出す作り手さんが横並びになって、愛情を持って着る人に届けていくような流れを作っていく必要性を学びました。

stitchは、消費者の視点で見て、一枚の服を生み出す作り手の方々だけでなく、その服を着るお客様側も同じ立場に立ち、服の背景に目を向けて一枚の服に向き合うことで、作り手と着る人も並列に見ていく文化をつくっていきたいと考えます。服の作り手も着る人も、その一枚に愛着を持って、そこに込められている想いを繋いでいくような流れを作っていきたいと考えています。


2021年6月頭に、ニット職人の早川さんのアトリエにお邪魔して、日頃私達が目にしている一枚の服が、どのような過程を経て作り上げられているかを取材させていただきました。

その一つの商品を生み出すのに、どのような関係性の構築があり、想いを伝えるためにどのような会話をしているのか、デザイナーの雲平さんとニット職人の早川さんそれぞれが、どのような想いでその一枚を作り出しているのかといった、一枚の服に全力で向き合う姿が見えてきました。


分かったことはシンプルに、いつも見ているその服は、作り手である早川さんの想いが非常に詰まった一枚であるということ。

雲平さんが本気で向き合うインスピレーションから生まれる、クリエイションと世界観を、早川さんが技術を駆使し、試行錯誤しながら一生懸命形にしていく姿が見えました。

「デザイナーさんが私達の想像を超えるものを作って欲しいといってくる時ほどワクワクして、時間を忘れて編んでしまう。それが出来上がった時のなんとも言えないほどの達成感が、難しいものほどあって、やめられないんですよ。」そう早川さんは語ってくれました。


Knit Direction 公式Webサイトはこちら


Knit Direction 公式Instagramはこちら


私達は取材活動を重ねる中で、このような一枚の服、一つのモノに込める愛情を絶やしてはならない、そんな想いを繋いでいける作り手を増やしていきたいという想いが募りました。

また、実際に作り上げられる商品は一つ一つに作り手さんの想いがあり、なぜその一枚ができるのか、なぜその価格になるのかを理解していかなくてはならない。

そのような想いを込めて、一枚一枚の服の裏側を着る人に伝えて愛情を温めていく場作りの一環としてアプリ開発と取材活動、展示会イベントの開催を行ってきました。

〇渋谷QWS(シェアオフィス)での体験型展示会の様子

実際に、これまでクローズドで行われていたデザイナーさんの展示会や受注会をより身近にして日常の中に入れていくためにも、私達stitch_が日頃活動している渋谷QWSというシェアオフィスにて、障壁を減らして誰もが楽しめるように服の裏側を直接伝えていく体験型の展示会を実施してきました。

コンセプトとして、一枚の服の裏側を伝えるコラボレーション展と題し、服の作り手であるデザイナーさんや職人さん達のコラボレーションがあって作り上げられる一枚を伝えていくと同時に、服を着る人も同じ目線に立ってその裏側を理解し、納得のできる一枚を選択していく作り手と着る人のコラボレーションを演出しました。


渋谷QWS体験型展示会映像


今回は、活動内容のご報告と同時に、皆様と一緒に、一つ一つのものに人の想いや温かみを感じられて自分自身の色と向き合っていけるような時と空間を作っていけるように、クラウドファンディングを実行させて頂いております。

stitchは今後、CLOUD LOBBYと共同で商品企画と記事制作を進めていくと同時に、皆様と共に、一人一人の色に向き合う愛着のある服を世の中に増やしていきたいと考えております。



今回、皆様からいただいたご支援は、主に以下の3つの活動に用いさせていただきます。



こだわったものづくりを行う国内の縫製工場や品質の高い生地の産地、オーガニックコットンの産地等との連携を進めることで、これまで隠されてきた世界で評価される価値の高い産地と技術のオープンソース化を推進していきます。衰退が進む国内においては、これまでのファッションの慣習に縛られて裏側を見せない文化をなくし、価値のある産地を作り手にとってより身近により透明性を高めいくことで活性化を図ります。

世界に評価される最終製品に変えることができるファッションデザイナーさんがより増え、日本の文化としてクリエイションが活性化していく世の中を目指しています。

(内訳)

〇商品開発費用:約30万円

〇取材撮影費:約15万円

〇産直プラットフォーム制作費:約20万円

〇広報費:約5万円

〇サイト運用費:約5万円

〇イベント/ポップアップ展示会費:約20万円

〇手数料:約9.5万円(17%+税)

合計:104.5万円

今回のクラウドファンディングでは、この費用の内、50万円において皆様のお力をお借りしたいと考えております。


stitch_の未来を実現するロードマップをご紹介いたします。

一枚の服の作り手と着る人の距離を身近にするためのリアルとデジタルの融合した場づくりを進めていくことで、個人受注型デザイナーさんのものづくりを支え、日本の産地を次世代に継承していく循環を作っていきます。

上記のロードマップを実現していくことで、人の温かみの感じられる本当に気に入った一枚や自分が好きと言える一枚の服に向き合うことができるひと時や空間のある世の中を実現させていきます。



当クラウドファンディングを見て、stitch_ の活動に共感してくださった皆様に向けて、様々なリターン品をご用意いたしました。

CLOUD LOBBYデザイナー大浦雲平さんによる、日本の職人さんとコラボレーションしたこだわりの詰まった商品の数々と、一枚の服のこだわりの追求をより身近に感じることができる場作りについてご紹介させていただきます。

■ご購入前の確認事項

CLOUD LOBBYは、服作りにおいて余剰を生み出さない仕組みとして、受注生産、限定生産の形式を取っているため、限定数での販売となります。

また、お客様に商品をお届けしてからより長く商品を楽しんでいただくために、一人一人のお客様とコミュニケーションを取り、次の世代に繋いでいけるように関係構築に努めております。全ての商品に、大浦雲平さんが日頃活動している服作りの裏側を身近にしていくためのオンラインアトリエツアーをセットでご用意させていただいておりますので、フランスパリを拠点にしながらも日本のものづくりにこだわる意義や、日常のインスピレーション源について、実際の服作り工程などのコンテンツをお楽しみください。


■CLOUD LOBBYの商品について

当クラウドファンディングのリターン品では、全てオーガニックコットン100%の商品をご用意させていただいております。

CLOUD LOBBY大浦雲平さんは、約20年ほど前の美大生の頃からサステイナビリティに関する研究を行い、ベルギーのアントワープ王立芸術アカデミーに留学した経験があるため、これからも服作りの根幹にサステイナビリティへの意識を持つ個人受注型ののファッションデザイナーさん達と協力して、作り手も着る人も一枚の服に向き合うことができる場を作り上げていきます。

リターン品のニュースタンダードTシャツは、上質で肉厚でありながらしなやかさが特徴の熊本県産のオーガニックコットンを100%利用し、全て一からデザインしたオリジナルパターンのTシャツとなっております。


■リターン商品の詳細説明

1.産直ECプラットフォームで使える商品券(3,000円/5,000円/10,000円)

当リターンは、今後の産直ECサービスにおいてご利用可能な商品券となっており、デザイナーさんや職人さんのこだわりの詰まった商品や日本のものづくりへの応援、体験型展示会、オンラインコンテンツ等の購入にご利用いただけます。

2.産直サービス/服の裏側取材活動へのご支援

当リターンは、今後stitch_が運営していくサービスと服の裏側の取材活動へのご支援となっております。ご支援いただいた場合は、後日、感謝のメールをお送りさせていただきます。

3.アトリエオンラインツアー


アトリエオンラインツアーでは、大浦雲平さんが活動するフランスパリのアトリエにて日頃の活動やインスピレーションの源となる日常のパリの街中の風景などを1時間ほどのツアーとして開催させていただきます。隠されることが多いファッションデザイナーの活動の裏側をお伝えしていく貴重な機会となりますので、お楽しみに。

4.「消費のあり方を考える」ワークショップ


こちらのワークショップでは、現在stitch_が活動している渋谷QWS(渋谷スクランブルスクエア15F)からオンラインでパリにいる雲平さんと繋ぎ、それぞれの愛着のある服を持ち寄って頂き、その1枚の服のサプライチェーンや消費の在り方について学びながら、皆さんと共にディスカッションしていきたいと考えております。私たちが日頃なんとなく着ている一枚の服の裏側で作り手の方々がどのような想いで作り、どのような工程で皆様の元に届けられているのかについて知っていく機会となります。今回は15席限定での開催となります。

5.【ZINE~JAPARISIEN~】


パリを拠点とするファッションデザイナーの雲平さんが手掛けるmagazine.初号は “Japarisien”パリを拠点とする日本人クリエイターにフォーカスし、彼らのインスピレーションなどが詰まっており、普段見ることができない、パリで活躍するクリエイターの方々の日常などがわかるような内容となっております。サイズ:A3 2つ折り10ページ程度※変更あり

6.【Cyber Hippy PostCard by SANAE NICOLAS】


Cyber HippyをテーマにしたSANAE NICOLASによるオリジナルイラストポストカードとなっております。

SANAE NICOLAS:クリエイティビティーと建築家としての経験が評価され、エルメスのセットデザイナーとして任命される。現在は東京とパリでファッションブランドや建築事務所とのコラボレーションを行っている。

SANAE NICOLASアートデザイン建築事務所はこちら


7.商品制作によって出た残布からデザインする10点限定トートバック


ヴィンテージの藍染ストライプ絣を使用したプリントロゴトートバッグ。服作りで余った残布をバッグに再利用しております。使い込むごとに風合いを増していきます。

サイズ:縦45cm/横36.5cm/持ち手55cm

8.CLOUD LOBBYデザイナー大浦雲平さんと産地の職人さんのコラボレーションで作るニュースタンダードTシャツ(熊本県産オーガニックコットン100%/ユニセックス)


デザイナーの大浦雲平さんからのコメント:「熊本県あさぎり町で生産された、オーガニックコットンT(CLOUD LOBBYのキーカラーでもあるサックスブルー)。上質で肉厚でありながらしなやかな熊本県産オーガニックコットンを使用したニュースタンダードTシャツ。オリジナルパターンでゆるめの襟ぐりやドロップショルダー、たっぷりめの身幅など、一枚で着られる上品なルーズ感を演出しました。ワッペンはお好きな場所につけて頂けます。

9.CLOUD LOBBYデザイナー大浦雲平さんと産地の職人さん、イラストレーターのSanaeさんとのコラボレーションで作るイラスト入りニュースタンダードTシャツ(熊本県産オーガニックコットン100%/ユニセックス)

熊本県あさぎり町で生産された純国産のオーガニックコットン100%

SANAE NICOLAS:クリエイティビティーと建築家としての経験が評価され、エルメスのセットデザイナーとして任命される。現在は東京とパリでファッションブランドや建築事務所とのコラボレーションを行っている。そんなSANAEさんが描いたイラストレーションをTシャツのバックにいれた、コラボレーションTシャツとなります!

10.stitch_代表平澤とのオンライン/オフラインMTGプラン+商品券3,000円分

事業内容の説明をはじめとして、講演会やイベント登壇のご依頼、スポンサーや協賛、広告掲載等の詳細についてzoom若しくは、対面にてご相談ををさせて頂きます。

また、stitch_の産直サービスで利用いただける商品券3,000円分も付けさせていただきます。

※MTGの有効期限 : 2021年9月〜2022年3月

11.リブニットプル(ユニセックス) +大浦雲平パーソナルスタイリング




デザイナーの雲平さんからのコメント:「ニット職人の早川さんと開発したユニセックスニットシリーズ。独自のデコルテのデザインとたっぷりの袖が特徴のプルニット。これ一枚でワンピースにも、パンツとセットアップでも着る事ができます。家の中でもリラックスできて、もちろんそのまま外出してもかっこいいコットンニットを開発しました。素材がコットンなので毛玉も付きにくく、吸湿性に優れ、洗濯も可能です。」

※ニットプルを購入していただいた方全ての方には、デザイナーの大裏雲平さんからパーソナルスタイリングを受けられます!

着用者の声:オーガニックコットンを使用していることから、肌触り、着心地が最高にいいです。試着した人の中では、「このまますぐに眠りにつけそう...!」などの声も上がりました。


12.CLOUD LOBBYデザイナー大浦雲平さんと大阪のデニム職人さんで作るオーガニックコットン100%の岡山倉敷産のデニムパンツ/ジャケット(カスタムメイド)


デザイナーの雲平さんからのコメント:大阪のデニム職人とコラボレーションで作られる厳選した素材、着心地、シルエット、ディテール全てにこだわったルーズフィットデニムパンツ/ジャケット。

※こちらの商品はカスタムメイドとなるため、バッチの色やボタンの色などはご要望に合わせてカスタム可能となります。

13.Cyber Hippy Set (通常¥120,000→¥100,000)


CLOUD LOBBYのシーズンテーマであるCyber Hippyを体感していただくセットです。オーガニックコットン100%でできた大浦雲平さんと職人さんとのコラボレーションで出来上がる一枚一枚をご堪能ください。

14.stitch_先行スポンサー権利


stitch_の活動に共感し賛同いただける個人/法人/団体様向けに、公式のスポンサーになっていただけるリターンとなります。

スポンサー期間:2021年9月~2022年9月

リターン詳細:stitch_のホームページのスポンサー欄への記載、stitch_の産直サービスで利用いただける商品券10,000円分、事業相談MTG、その他スポンサー活動

15.CLOUD LOBBY Set


CLOUD LOBBYのリブニットやTシャツなどの商品をご着用いただいた上で、デザイナーのインスピレーションやクリエイションが生まれる現場へとご招待いたします。デザイナー大浦雲平がコーディネートする食事やファッションなど、フランスパリにおける暮らしを実際に現地にてお楽しみいただきます。

*旅行券の詳細はお客様のご都合に合わせてご相談しカスタマイズ可能です。

*支援していただいた方には後日メールにて詳細をお送りさせて頂きます。



経済合理性の追求により、安くても質の良いものが手に入る世の中が当たり前になり、一つ一つの人の温かみの様なものがどこか薄れ本質的な価値がどこにあるのかも見えづらくなってしまっているこの時代に、思想や表現、アートとしてのファッションの持つ力を信じ、個の価値軸を追求する若手のファッションデザイナーの方々とひたすら向き合い続け対話を重ねて1年が過ぎます。

世界で評価される日本の服のものづくりの衰退が進んでいる現代において、未来の鍵を握っているのは個人の価値軸を追求するファッションデザイナーさんです。

ファストファッションの流行で海外に産地や工場が移転され、良い質のものがあれだけの低価格で提供されるようになった世の中は資本主義の中では成功と言えますが、80%以上の服が人に着られることもなく捨てられ、消費量が減っているのにまだまだ売るために生産され続ける世の中は、シンプルに必要ないし誰が求めているのか。本当に必要なものを必要な時に、本当に欲しいものを思いっきり好きになって買えば良い。

その捨てられる一枚一枚もどこかの誰かが一生懸命手で縫っている一枚です。この一枚にフォーカスを当てて裏側を知り、作り手さん達への共感を軸に愛情を温めて着る人に繋いでいくのが僕の現状の答えです。

stitch_代表 平澤良樹

stitch_メンバー 左:田中、右:平澤

(左:stitch_ 平澤良樹 中央:KAMADO編集長 Naomi Kakiuchiさん 右:CLOUD LOBBYデザイナー 大浦雲平)※渋谷QWSにて開催した "Collaboration Talk Event" にて


■ 特定商取引法に関する記載

◯ 販売事業者名:平澤良樹

◯ 事業者の住所/所在地:〒150-0021 東京都渋谷区恵比寿西1-34-15

◯電話番号/お問い合わせ先:080-6940-0223/stitchmag.inc@gmail.com

◯送料:送料込み

◯商品の販売価格・役務の対価:各リターン記載のとおり

◯対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり

◯申込期限:当ページ記載のプロジェクト終了期限どおり

◯代金の支払時期:

各プロジェクトが募集期間内に成立した時点で、支援金の決済が行われます。コンビニ払いは、コンビニエンスストアで所定の方法により支払いが完了した時点で、決済が行われます。銀行振込(ペイジー払い)は、ATMまたはネットバンキングにて所定の方法により支払いが完了した時点で、決済が行われます。auかんたん決済、ソフトバンクまとめて支払い・ワイモバイルまとめて支払い、ドコモ払い、PayPal、FamiPay、PayPayは、各決済画面により支払いが完了した時点で決済が行われます。

◯支払方法:

クレジットカード払い(Visa/Mastercard/JCB/Diners Club/American Express)/コンビニ払い(全国の主要コンビニエンスストア)/銀行振込(銀行ATM・ネットバンキング)/auかんたん決済/ソフトバンクまとめて支払い・ワイモバイルまとめて支払い/ドコモ払い/PayPal/FamiPay/PayPay。お支払いの手数料に関して、コンビニ払いの場合 350円(税込)が、お客様のご負担となります。また、銀行振込ご利用の場合は、所定の振込手数料がお客様のご負担となります。

◯商品引渡しまたは役務提供の時期:各プロジェクトが募集期間内に成立した場合のみ、支援金の決済が行われ、約定されたリターンを得る権利が発生します。なお、リターン毎の発送(履行)時期は各プロジェクトの記載・連絡に準じます。諸般の事情により遅延・遅配が生じる場合は、プロジェクトオーナーより記載・連絡されるものとします。

◯キャンセル・返品: 

利用規約記載のとおり、お客様都合による返品・キャンセルはできませんのでご注意ください。尚、製品到着後に破損や初期不良がある場合には交換させていただきますので「メッセージで意見や問い合わせを送る」から、または納品書記載の連絡先までお問い合わせください。

※上記以外の事項に関しては、お取引の際に請求があれば遅延なく提示いたします。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。

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