〇はじめに・ご挨拶

はじめまして、福岡県八女郡広川町で創業大正元年(1912年)、伝統工芸品「八女すだれ」織元 鹿田産業で広報・商品開発を担当しているブランド推進室の中村昌史です。この町家再生プロジェクトでは「マサさん」と呼ばれています。

広川町で生まれ育ち、地元で働く会社員です。『シゴトで遊ぶ』がモットーで、自分がワクワクすることで地域と会社に貢献できるように働いています。そんな想いをカタチにすべく、大好きな八女地域で、「八女すだれ」を通じた地域おこしやまちづくり活動も行っています。

今回は近隣や県外の大学生とともに『自分たちのまちは自分たちでつくる』をテーマにした活動拠点をつくりたい!との想いでこの町家再生プロジェクトを立ち上げました。


八女のいいとこ守り隊〈インターン生〉

私たち学生は、インターンという形でこの町家再生プロジェクトに関わらせていただいています。

クラウドファンディングの目標達成を目指す中で、実際に八女の企業、住む方々に話を聞くことで地方創生、地域の課題解決への理解を深めることができました。

町の方々や、このプロジェクトに関わる方々から、町のいいとこを守りたい!という熱い想いを聞き、若い力でこの町を盛り上げていきたい!と強く思い、私たちは「八女のいいとこ守り隊」を結成し、挑戦します!


〇自然と伝統が息づく福岡県八女市


八女地域は福岡県南部に位置し、豊かな自然と伝統の町並みが残る地域です。

豊かな森林と矢部川と星野川の清流の風土の恩恵により、「八女茶」に代表される農作物と伝統工芸品が発展してきました。八女福島地区は伝統的建造物群保存地区に指定され、江戸末期からの続く白壁の町家が連なり、現在でも数多くの伝統工芸職人が残る地域でもあります。

この豊かな自然と受け継がれてきた伝統こそが、八女の魅力です。しかしながら、この魅力も自然や伝統を守る人がいなければ途絶えてしまいます。

八女の魅力を知れば知るほど、この魅力の裏に隠れた課題が見えてきます。

そして、この八女地域で活動をしていく中で、空き家問題や伝統産業、里山保全など地域課題解決に向けて尽力されている方々こそが、この八女の魅力を支えていることを知りました。

伝統産業の課題は、原料である竹林や森林の荒廃化と後継者不足にあります。

私たちはこの課題に直面した地域資源「八女のいいとこ」を、この先もずっと残していきたい!お祭りのように、この町を盛り上げていきたい!そんな想いでプロジェクトを開始しました。


〇このプロジェクトで実現したいこと


【自然と伝統が織りなす Social Good interior】をコンセプトテーマとした

『鹿田室礼 SHIKADA SHITSURAI』天然素材インテリアショップを開業します!

《八女の自然維持と環境保全、昔ながらの街並みを維持する》

テナントショップを開き、売上の一部を竹林整備資金やNPO法人、ボランティア団体などの地域再生を図る活動の支援に充てていきます。また、コミュニティーエリアをつくることで、イベントなど、集まる場所を提供し、この活動から、今後、空き家を利用する人を増やすことを実現します。

そのために、以下の5つのブランドミッションに取り組みます!

公約① 空き家活用で回遊率をUPします!

26年間空き家であった築153年の町家を改修し、天然素材インテリアショップとして開業することで、お買い物客や観光客を増やし、八女福島の白壁通りに人の流れをつくります!


公約② 竹・木工製品の収益を里山保全に充てます!

天然素材インテリアの収益の一部を、その原料となる竹林や森林保全を行う団体へ寄付します!また自らも環境保全のボランティアに参加します。


公約③ 伝統工芸品の収益を町並み保全に充てます!

伝統工芸品の収益の一部を、伝統的建造物群保存地区の空き家再生や町並み保全を行う団体へ寄付します!


公約④ 若い力を必要とする地域と若者をつないで町を活性化します!

町家再生プロジェクトの経験を活かし、近隣大学と連携し、まちづくりに関心のある若者と地域の方をつなぎ、地域課題の解決に向けた取り組みを行います!


公約⑤ 伝統工芸品を通して日本文化振興に努めます!

伝統工芸品を通じた食や伝統芸能、音楽や芸術のイベントを行い、日本文化の継承と発展に努めます!伝統工芸職人とのワークショップを開催し、後継者育成を図ります!


〇「八女のいいとこ守り隊」の活動 -伝統工芸編-

それではここからは学生のみんなにバトンを移しましょう!

私たち、『八女のいいとこ守り隊』は2021年6月9日に鹿田産業で開催されたキックオフとともに結成されました。プロジェクトリーダーの「マサさん」から鹿田産業について紹介してもらいました。そして創業以来100年以上編み続けている「八女すだれ」の工房を案内してもらい、伝統工芸の現状と課題を知りました。

「八女すだれ」の素材は「竹」です。

鹿田産業は「すだれ」を「編む」ことに特化した工房で、「竹」を細く割った「竹ひご」の状態で仕入れて、編んでいたそうです。

しかし、竹産業の衰退とともに、仕入先が後継者不足で廃業になり、「竹ひご」の仕入が困難になっていると聞きました。問題はもっと根深く「竹」そのものも手に入りにくいそうです。


《八女すだれと未来に残したい竹林の風景》


鹿田産業では「八女すだれ」を守るため、行政や団体などと協力して「竹林」の調査や、竹林整備などを行っています。また希少な品種は創業の地で植竹して育てているそうです。

「竹ひご」も自社で製造できるように、竹ひご工場を新設されました。

話を聞くだけでも伝統を守ることは、本当に大変なことなんだなと感じました。ここからは竹の入手に奔走している「マサさん」にお話を伺いましょう。

「八女すだれ」は、100年以上受け継がれた職人の技が認められ、2014年に福岡県知事指定特産民工芸品に認定されました。

その定義は「八女地域の竹を使用し、昔ながらの伝統技法で製造すること」です。しかし、この原料となる良質な八女地域の「竹」は、現在、入手困難な状況となっています。

かつて八女地域の「竹」は有明海の海苔漁の筏や、海苔網をぶら下げる支柱として使用され、海苔業を支えていました。

また全国の「竹皮編み工芸品」や版画のバレン、「竹細工」や「提灯」などの伝統工芸品の材料として使用され、伝統産業を支えていました。

この「竹」は化学製品の台頭により、次第に需要がなくなったのです。

竹産業の衰退とともに竹林は荒廃し、「竹害」という社会問題をもたらしているのが現状です。

「竹」の根は地下茎でつながっており、根付きが浅く、横に広がるように繁殖していきます。そのため、隣の土地への侵入繁殖被害や、地滑りや土砂災害などの原因にもなっています。

2019年より、NPO法人「がんばりよるよ星野村」さんの竹林ボランティア整備に参加させていただいています。

NPO法人「がんばりよるよ星野村」さんは、2012年の九州北部豪雨で未曾有の被害を受けた、福岡県八女市星野村の災害復興ボランティアから生まれた団体です。災害防止のためにも環境整備が必要です。

実際、鹿田産業も2018年に水害を受けました。幸い「すだれ織機」の被害は少なく、伝統が途絶えることはありませんでしたが、材料のほとんどが使えなくなり、苦労したことを思い出します。

大雨による被害がここ数年で起きていることを考えると、荒廃竹林が二次災害をもたらすことも考えられます。

そのことからも、継続的に竹林整備を行うことが、地域を守り、伝統工芸品「八女すだれ」を守ることにもつながると考えています。


〇「八女のいいとこ守り隊」の活動 -白壁の町並み編-

それでは、学生たちにバトンを戻しましょう!

私たちは、八女福島の白壁の町並みを散策しながら、空き家や景観保存地区の町家について聞き取り調査を行いました。この白壁の町並みを築いたのは田中吉政という大名なのだそう。

江戸時代には、城下町として町建てされましたが、十数年後に廃城となり、在郷町として発展してきました。奥八女の自然を活かして、農作物や工芸品の材料を八女福島に集まるように物流の拠点とし、現在の町並みの基盤ができたそうです。


しかし、現在はところどころ倒壊の恐れがありそうな町家が目立ちます。この地域は伝統的建造物群保存地区に指定され、簡単に取り壊しができないそうです。

かといって、改修するには莫大な費用がかかるので、持ち主の方も何もできずにいるようです。

なぜこの地域が伝統的建造物群保存地区に指定されたのかも「横町町家交流館」でお聞きしました。


白壁の町並みの危機は、昭和後期から経済成長とともに、地方から都市部へ人が流れたことにより、八女福島の町並みの空洞化が始ったことでした。そして、さらに追い打ちをかけたのが1991年に2度、北部九州を襲った大型台風でした。崩壊した煙突はこの被害によるものです。

被害に遭った町家は、修復をあきらめて、解体を余儀なくされて、通りに空き地が目立つようになったそうです。

この災害を契機に、この貴重な町家を残していきたい!と有志が集まり、町並み保存運動が始まり、まちづくり活動が進んでいきました。

そして、2002年5月には国の重要伝統的建造物群保存地区の選定を受けたそうです。


実際に白壁の町並みを歩くと、建物から伝わる暮らしが見えてくる気がします。そんな町並みの魅力や課題を地域の方に教えてもらいました。

まず訪ねたのが明治20年代から大正2年まで郡役所として使用されていた「八女旧郡役所」です。

こちらで「朝日屋酒店」を営む高橋康太郎さんにお話を伺いました。

 この建物は、平成8年から空き家となり、平成27年に改修をスタートし、2年後に酒屋として営業を始められました。高橋さんはNPO法人「八女空き家再生スイッチ」の理事長でもあります。

「八女旧郡役所」は建物が大きいため、改修には莫大な費用がかかるので、壁塗りワークショップなどを開催し、工夫をしながら皆さんで少しづつ改修を進めているそうです。

「この建物が持つ雰囲気を大事にしたい!」という想いで空き家活用を始めたそうです。


酒屋の奥の大ホールでは、展示会やライブ、映画上映会など様々なイベント会場として使用されています。

改修・維持は大変だけど、この「場所が持つ力」「空間が持つ力」が人と呼び、出会いが生まれ、交流の場となることが喜びだとおっしゃっていました。

だからこそ、「伝統的な建物を残したい!」という想いで、空き家再生活動に取り組まれています。私たちもこの建物が持つ雰囲気に力を感じました。


次に、八女茶の名付け親とされる矢部屋 許斐本家「このみ園」の御当主、許斐健一さんにお話を伺いました。

こちらは江戸時代から続く老舗ということもあり、立派な建物です。こちらは八女市有形文化財に指定された居蔵造りの町家です。

代々伝わる伝統的建築物を守りながら、商いを行うことは大変な苦労があるということでした。

大きな建物に加えて、伝統工法で造られたものなので、修復するにも莫大な費用がかかるそうです。

現在の建築工法とは異なるので、修復できる職人を手配するのも一苦労なのだそう。職人の後継者不足による技術継承も不安視されていました。


最後に店舗予定地で空き家再生活動を行っていらっしゃる特定非営利活動法人「まちづくりネット八女」理事長の北島力さんにお話を伺いました。

北島さんは、この歴史ある八女福島の町並みがなくなっていくのを見過ごすことができず、居ても立ってもいられず、必死に守ってきたそうです。

北島さんは空き家の相談窓口として、空き家の所有者・管理者と買い手・借り手をつなぐ活動をしています。ただつなぐのではなく、資金面や改修に必要な人材までをサポートされています。

これまでお話を伺ってきた方々の苦労話の多くは、改修にかかる費用と、修復をする技術面です。

そうした課題も、長年培ってきたノウハウを活かして、資金調達や建築に関わる職人の手配などを仕組化してきたそうです。

その活動のおかげで、今回も店舗予定の町家と巡り合うことができました。

私たちも、こうやって必死に町並みを守っていこうと情熱的に活動されている方々と、実際に町家を維持していくことに苦悩されている方々を、少しでも助けていきたいと思いました。

伝統を守っていくことは並大抵のことではないなと感じました。

そして、一度途絶えてしまうと取り戻すことができないものなのだと実感しました。

伝統を守ることは地域を守ること、技術を守り、人を育てていくことなのだと思います。


〇資金の使い道(内訳)


◎ショップ開業費:500,000円

◎母屋内装費用+離れ改修費用  :12,000,000円

◎店舗什器・製作工作費:600,000円

◎CAMPFIRE手数料:17%+税

◎広告宣伝費:100,000円


このプロジェクトに賛同していただいた方々のご協力のもと名産品など八女の魅力たっぷりの商品も組み込んでます。

モノだけでなく、体験だったり、支援して頂いたことが形に残ったりするリターンなど、全部で十数種類ほど取り揃えています。

一度目を通して頂いて少しでも興味が湧くリターンがありましたら是非、ご支援して頂きたいなと思っています。

詳しくはリターンページでご確認ください。

*すべてのリターンにお礼メッセージとオリジナルステッカーが付属しています。


クラウドファンディング期間:2021年8月6日から、9月29日まで行います。

リターン配送:2021年11月末を予定しています。

店舗について

住所:福岡県八女市本町226-1

2021年10月~店舗改装

2022年1月~店舗開業予定


このプロジェクトに賛同してくださっている方々から応援メッセージをいただきました。

國武 稲子さん(店舗町家の所有者)

プロジェクトへ向けて。
地域再生には元々興味を持っていましたが、この歳になると自分で一から何かを始めるエネルギーがなく、悩んでいました。そんな時に、中村さんとの出会いがあり、今回のプロジェクトのお話を伺い、協力したいなと思いました。この周辺は、お年寄りばかりの町になって凄い寂しい感じだったのですが、最近少しずつお店が入ってきてすごく嬉しいです。この町とこの家が好きなので、好きなものが息づいていってほしいなと期待しています。

参加している学生へ向けて。
自然維持や地域再生に視野を向けて、これからの未来の為に自分たちで活動できるような志を持っていてほしいです。


北島 力さん(NPO法人まちづくりネット八女 理事長/八女町家ねっと 代表)

八女福島の町並みは、歴史と暮らしの文化の中で育まれてきた、先人と匠たちの汗の結晶です。若い皆さんが今回のプロジェクトで応援くださることに、新しいまちづくりの息吹を感じています。


高橋 康太郎さん(朝日屋酒店 店主/八女空き家再生スイッチ)

町家に魅力を感じた皆さんがここで新しいプロジェクトを始められるのをとても嬉しく思います。いろんな人が関わってこの町に面白い場所が沢山出来たらいいなと思ってるので、今後を楽しみにしています。


許斐 健一さん(矢部屋 許斐本家 このみ園 御当主)

私が生まれ育った八女市福島は戦国時代に城下町として整備され、その後 商家町→旧市街地と呼び名を変え、現在に承継されています。八女地域のオリジンや町人文化が残るこの場所を、皆さんの若いエネルギーとアイデンティティを持って取り組んで頂ければ幸いです。


吉開 雄基さん(福島八幡宮 宮司)

八女にも若い力が備わってきていると感じました。若い人の着眼点で物事を進めていってほしいです。とにかくやってみようと思う気持ちを大切にして。


合原 直美子さん(恵比寿酒店 女将)

SNSなどの活用にも長けていて、学生さんの影響力は大きいと思います。フレッシュさと若い力で八女を引っ張っていってほしいです。


山口 聖一さん(NPO法人がんばりよるよ星野村)

かつて、有明海の海苔業や日本の伝統工芸を支えてきた星野村の真竹は、今はなんの需要もないまま放棄されています。皆さんの新たな取組の中で、竹の持つ魅力や放棄竹林の現状を発信していただきたいと期待しています。


八女福島には「燈籠人形」というものがあります。白壁の町の神社「福島八幡宮」の放生会で毎年開催される地域で一番のお祭りです。

この「燈籠人形」の3階建ての屋台(舞台)は、その昔、八女の職人たちが自らの技術を集結させて創り上げたそうです。現在でも受け継がれている八女福島の仏壇などの伝統工芸の技法が取り入れられ、舞台演出には提灯やすだれが使用されています。

この屋台の中で、地域の方々が人形を操り、お囃子を奏で、観客を盛り上げる。そんな感動的な風景を日常の中でもつくりたい!

そして、地域と人をつないで八女を盛り上げたい!

店舗を通じてこの八女福島を盛り上げていきます!


プロジェクトリーダーより

私は、小さな頃からお祭りに参加することが好きでした。祖母の実家が八女福島の町家であったことから、福島八幡宮の放生会「燈籠人形」の日には、家族みんなで遊びにいきました。

そんな思い出の地でお店を開業することが、楽しみでなりません!

この天然素材インテリアショップ「鹿田室礼 SHIKADA SHITSURAI」を通して、自然と伝統の町並み、そして地域文化を継承していくことで、「お祭り」のように八女の町を盛り上げていきます。

ぜひ応援よろしくお願いします!


八女のいいとこ守り隊より

このプロジェクトを通して「地域」と「人」をつなぐ場を作りたい。


そして、これをきっかけに八女の豊かな自然や伝統、昔ながらの町並みを残そうという活動の波紋を広げていきたいと思っています。


私たちだけでなく、八女で頑張っている皆様の想いをより多くの方に届けられるよう頑張りますので、少しでも賛同された方、応援したいと思った方に是非、ご支援して頂きたいです。

  • 2021/09/30 20:30

    ●200万円達成!ありがとうございました!こんばんは、プロジェクトリーダーの中村です。8月6日から開始したこのプロジェクトも9月29日で終了となりました。終えてみれば192名のご支援者の皆さまから200万円のご支援をいただきました。本当にありがとうございました。八女のいいとこまもり隊を代表して...

  • 2021/09/29 21:16

    clubhouseで配信してます最後までがんばりますので、clubhouseで色々お話ししましょう!https://www.clubhouse.com/event/M84V5A5L

  • 2021/09/29 18:00

    ・はじめにクラファン最終日、のこり8時間となりました!支援者数も160名を超え、支援額も170万円を超える金額となっています。プロジェクトが終わろうとしているこの瞬間にも、支援してくださる方がいてとてもうれしいです!引き続き、最後の最後まで応援よろしくお願いします!!!・メンバーの思い紹介 右...

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