▼介護に携わる人が集って、語って、“まじくる”場「つどい場さくらちゃん」を残したい!

こんにちは!

兵庫県西宮市で介護者のつどい場さくらちゃん(以下、さくらちゃん)
の代表をしています、丸尾多重子、丸ちゃんです。
さくらちゃんでは介護される人、する人、介護の専門職、医者、学生などが集まり立場を超えて“まじくる(まじわる)”場です。ここでは、毎日のように介護の大変さや、家族に対する愚痴が出ます。泣いたり、笑ったり、怒ったりしながら介護について学び合い、人の繋がりが生まれるのがつどい場さくらちゃんです。
さくらちゃんはこれまで、寄付金や利用料(食事代500円)のみで運営をしてきましたが、資金不足で、運営の継続が難しい状況です。そこで、半年間の運営資金100万円を目標に本プロジェクトを開始します。

 

▼つどい場さくらちゃんとは・・・設立の想い

私は両親、そして持病があった兄の3人を介護しました。介護保険制度を利用しながら1人で介護をしていました。介護はとても孤独でした。
私にとっての支えは家に来た訪問看護師さんで、一緒にごはんを食べながら、何気ない会話をして介護の悩みも聞いてくれました。そのことで、とても救われました。
その経験から、介護者同士が交流できる「つどい場さくらちゃん」を設立しました。

さくらちゃんにきて、泣きながらこれまでの苦労を打ち明ける人が少なくありません。
そんな人は次に来た時に表情や声のトーンが明るくなっているのです。心の底にためていたものを吐き出すことで、介護に前向きになる人が多いのです。

直接来られなくて、電話やメールで相談をしてくる人もたくさんいます。
方法はなんであれ、一人で抱え込まないでおくことが大切です。介護者同士が交流することもできます。しんどい思いをしているのは自分だけじゃないと気付くことが大切なのです。

そして、自分でも情報を集めて、専門職に任せてばかりではなく、本人を一番知っている介護者が介護の内容を選んでほしい。そうなると、介護も楽になります。介護者が集まる場所に行けば、多くの仲間や経験者と交流して情報交換ができます。

介護は必死にならないといけないことが多いですが、笑いながら楽しくできることもあります。

誰もが同じように悩んでいます。多くの在宅介護の仲間がいることを忘れないでほしい。そんなことをこのつどい場さくらちゃんを通して伝えています。
 

▼つどい場さくらちゃんは「介護」に関わる人の心の拠り所

さくらちゃんに来る人たちが関わっているのは「介護」「福祉」。
日本が抱える大きな社会課題としての高齢化。
高齢者の生活を支えるために作られた介護保険制度に
家族や専門職を支える仕組みはほとんどありません。
一生懸命にやればやるほど、疲労感や悩みを抱えてしまうのが介護の難しさ。
介護に関わる全ての人にケアが必要だと考えています。

感情を吐露できる場所。

介護に関わる人は強くない。

ただ、話せる場所。

そんな人たちの心の拠り所となっているさくらちゃん。
来る人たちの背景はそれぞれ違うので、知るきっかけも人によって違います。
例えばメディアを見て、ブログを見て、知人に紹介されて…などです。
どんな風に使うかもその人の「介護への関わり方」によって違います。
ここでは「美味しいものを食べながら」を基本にしています。
ご飯を食べながら本音で語って、みんなで分かち合って、みんなで考える
それぞれの関わり方があります。

 

▼つどい場さくらちゃんの「これまで」と「これから」をみんなで考えています。

「さくらちゃん」はこれまで、寄付金と利用料(食事代)のみで運営してきましたが、その資金が不足しています。独自で運営資金を確保できなければ、 2017年3月末を持って活動を休止せざるを得ない状況です。

 これまで、さくらちゃんに関わる人たちで存続させるための方法を何度もミーティングを重ね、頭をひねって一緒に考えてきました。これまでの介護に関わる人たちのつどい場としての役割に加え、新たな活動も検討しています。例えば、会員制度を作る、国や民間団体から新たな補助金を獲得する、介護職の人たちのつながりの場づくり、などなど…。ただ、どれも「つどい場さくらちゃん」という場所が確保・維持出来ないことには実現できません!
そこで最低でも、半年間の家賃・光熱水費、100万円をクラウドファンディングで集めたいのです!!

ご協力よろしくお願いいたします!

 

▼「つどい場さくらちゃんを残したい!」その理由…

 「さくらちゃんがあるから、頑張れる。家族と向き合える、いつでも頼ってこられる。」

いつでも頼ってこられる、あるから頑張れる、という実感は、さくらちゃんが「一人で悩む(向き合う)介護」を解消する場になっているということだと考えています。

ここでの会話、さくらちゃんを通して繋がった人々、様々な人が“まじくる”ことで生まれる新しい視点や価値観、介護への向き合い方、それらを通して少しずつできるようになる自己理解など様々な経過を丁寧に積み重ねがさくらちゃんの機能です。
その段階、時間が人によって違うことを前提として存在する「居場所」は制度やサービスでは提供しづらいのが現状です。

「介護は家族やそれに関わる人を育てる機会だと考えます。」

ただし、向き合い方によっては、関わる人を一人にさせてしまいます。先の見えない介護と向き合う時、身近に相談できる人や場所がない時、自分がやっていることは正しいのか…?と不安になってしまうことがあります。

ここに来て、様々な立場の人と話すと落ち着いたり、気分が切り替わったりします。置かれている状況によっては「命をつなぐ」と感じる人もいます。これは、医療や福祉の制度では補いきれない「介護に関わる人たちのセーフティネット機能」だと言えます。

「まだつながっていない人たちがいるはず。その人たちのためにも残したい。」

利用した人達のなかには、さくらちゃんで得ることのできた「介護に関する知識」が必要な人は他にもいる、という実感を持っている人が多くいます。
「人と繋がり、学ぶことが、介護の質を変える。介護との関わり方を変える。」という思いのもと活動をしています。

 

▼「・・・だけ」をつくらないための繋がりづくり。

2004年3月に活動をはじめ、2007年にNPO法人格を取得して13年。今では年間2000人以上の人が訪れています。相談も、電話・メールを合わせて1000件以上あります。
介護に関する日々のなにげない悩みの相談の場所であること、相談からのゆるやかに介護に向き合っていくきっかけにもなりえること、制度やサービスのはざまになりがちな課題への支援につながりやすいことなど、介護に関わる人全ての人(介護をされる人、する人、介護専門職、医者、社会福祉協議会、地域住民、大学教員、学生など)との一緒に学びあいながら、さらに様々な介護に関する相談に対しての対応も可能になってきています。私たちは、このような「居場所」が、まだ見ぬ「介護に関する悩み」を抱える人たちの支援の場となることを確信しています。

 

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