はじめに

 ひょうご・みんなで支え合い基金は、新型コロナウイルスの感染拡大により困っている人たち、とりわけ、子ども、女性、外国人、障がい者、高齢者、若者、就労困難者など~への支援活動を支えるために設立されました。
 新型コロナウイルスは、社会のすべての人の暮らしに甚大な影響を及ぼしていますが、中でも、普段から立場の弱い人へのしわ寄せが大きくなってきています。そういった人たちを支える緊急支援活動(市民・住民による活動)が始まっており、これを支えるために本基金を設立いたしました。

→ これまでの活動については、こちらをご覧ください。


【頼政 良太】
被災地NGO恊働センター 代表
ひょうご・みんなで支え合い基金 実行委員長

 みなさん、はじめまして。ひょうご・みんなで支え合い基金実行委員会で活動している頼政です。
 ひょうごみんなで支え合い基金は、コロナ禍によって大変な状況にある人たちを支えるNPOやボランティア団体を支える基金です。
 新型コロナウイルスによって、みなさんそれぞれにご苦労をされていると思いますが、特に日頃から大変な状況の方々が、より厳しい状況に置かれています。
 残念ながら、その大変さは目に見えにくく、知らないところでコロナ禍の被害は拡大しています。そして、さまざまな分野でそれぞれ異なった大変さを抱えています。
 この支え合い基金では、みなさんの貴重なご寄付を頂戴し、厳しい状況に置かれている人たちを草の根で支えるボランティア団体やNPOを支えていくことを通じて、コロナ禍で大変な想いをしている人たち一人ひとりをしっかりと支えていく基盤を作っていきたいと考えています。
 皆様のご協力をいただければ幸いです。

解決したい社会課題

1. 新型コロナウイルスによって「一層厳しい状況に追い込まれる人を支える市民活動」を資金面で支える。
2. 支え合いの社会を作ってきた市民活動が、コロナ下の状況でも、「コロナ後」の社会においても、さらに継続、発展していくようにその基盤を支える。

社会を支えているNPOの現状
 ひょうごコミュニティ財団は、NPOの実態を把握するためにアンケート調査を実施しました。そこでは多くのNPOが資金に困っていること、普段支援している当事者がいっそう困難に陥っていると感じていることが分かりました。

【NPOの財政状況】

【当事者がより一層困難に陥っていることを感じているか】

*2021年2月「新型コロナウイルスの影響によるNPO等の資金ニーズ調査」より

これまでに、こんな活動へ支援してきました

障がいにとらわれない子どもや若者のダンス
シングルマザーのお母さんたち
地域で認知症を患っている方たち
外国人コミュニティの皆さんの助け合い
コロナ禍での防災活動
地域社会での住民同士の助け合い

このプロジェクトで実現したいこと

 新型コロナウイルス被害を支援する、兵庫県内のNPO、地域団体など多数の団体に対して20万円~30万円を提供し、各団体の活動費として使用してもらいたいと思います。
 兵庫県の住民や、兵庫県出身の方、兵庫県にゆかりのある方々が、兵庫県内で新型コロナウイルス感染被害により困っている方を助け、自立支援を行う。そんな「支え合い」の精神を兵庫県より発信したいと思っています。

こんな社会を実現したいと思っています

【東灘地域助け合いネットワーク】 

 助成金で「在宅高齢者にボランティアによる手づくり弁当を配布し、同時に子どもと高齢者がメッセージカードのやり取りを楽しむことで、三世代が交流する事業」を行いました。自分の祖父母ではないお年寄りに手紙を書いたり、自分の孫でははない子どもへ手紙を書いたり折り紙を折ったりする“ふれあい”が互いの楽しみになり、手作りの温かさが物としても残っていくことは、とても良かったと思っています。
 これまでは大震災の前と後というような話をしていましたけれど、それと同じくらいコロナ禍の前と後では本当に変わってしまったと思います。ただコロナで社会がどう変わろうとも、住民同士の助け合いの大切さは変わらないでしょう。

【しんぐるまざあず・ふぉーらむ・宝塚】

 ひとり親家庭はもともと家庭にいる人数が少なく、大人は一人しかいないために、子どものことを相談できる人がいないことが、孤立化と言ったら少しオーバーなのかもしれませんけれど、コロナによって受けた打撃の中で大きいのかなと思います。
 困っているときに力を貸してくださる方がいるということが、とてもありがたく大きかったと思います。私たちの団体はとても小さいですけれど、私たちがして頂いたことを、これから少しでも返せるような活動をしていきたいなと思っています。

応援メッセージ

【岸田 奈美さん(作家)】

 障害のある家族のこと、亡くなった父のことなどで、どうやっても周りに助けてもらうことが多い半生でした。
 お金のことも、時間のことも、誰かに助けてもらうたびに不甲斐なさが悔しかったことを思い出します。
 しかし、それは同時に「ありがとう」と伝えることが多かった半生でもあると、最近になって自分を見直すこともできました。
 いつも当たり前のようにそばにいてくれた「ありがとう」を言葉にして、文章にしていくたびに、わたしに助けられたと思わぬお礼を伝えてもらう機会が増え、今ようやく、過去を前向きにとらえています。
 今回の助成という、人と人との助け合いの形が、過去の意味を明るい方向へ変えるひとつの大切なきっかけになればと願います。

資金の使い道

 兵庫県内のNPO、地域団体など多数の団体に対して20万円~30万円を提供し、各団体の活動費として使用していただくことで、その先にいる様々な困難な状況にある方々の状況を改善していきます。
 また、そのための諸経費(広報費、人件費、印刷費など)へ、いただいた金額の15%を活用させていただきます。

支援先団体の選定基準

 ご支援いただいた大切な資金は、兵庫県内の状況を良くご存知の有識者の皆さまからなる「選考委員会」を形成し、透明性を持って公正に支援先団体を選定いたします。選考委員会には、この資金を活用する可能性のあるNPO関係者は入ることが出来ないルールとしています。
 前回の選考では、下記の5点を選考基準としました。
【選考基準】
1. 本助成の趣旨に合致しているか
2. 支援対象となる人や地域のニーズ・実情を把握し、それに基づいて計画を立てているか
3. その支援や活動の社会的・地域的な必要性が高いと思われるか
4. 事業の実現性が見込めるか
5. 本助成金による支援の必要性・有効性が高いか

実施スケジュール

11月  9日 クラウドファンディング 開始
11月20日 関連企画 登壇;岸田奈美さん、地域のNPOの皆さん
 もうあかんわ日記,パラリンピックとNPO ~コロナ後の兵庫を支え合って乗り越えるために
12月    関連企画第2弾を準備中
12月25日 クラウドファンディング 終了
1月    ご寄付くださった皆様へお礼と結果等をご報告
1月~3月  兵庫県内のNPO団体へ助成の公募、審査
4月    ご寄付いただいた資金で、様々なNPO団体の活動がスタート  

リターン

お礼のメール、助成団体と資金活用のご報告、その他のご報告をさせていただきます

ご寄付に対する税優遇のご案内

 「ひょうご・みんなで支え合い基金」へのご寄付は運営主体の「公益財団法人ひょうごコミュニティ財団」への寄付となり、弊団体が寄付金の受付及び領収証発行を行います。
 このプロジェクトの寄付は寄付金控除の対象になります。「寄附金控除」をお受けいただくためには、確定申告の際に、公益財団法人ひょうごコミュニティ財団が発行した領収証をもって確定申告をしていただく必要がございます。
注)領収書は2022年1月中にご郵送いたします。

最後に

みんなが苦しいコロナ禍で、一層厳しい立場になった人たちがいます。
不登校児、シングルマザー、DV被害者、在日外国人、高齢者、障がい者・・・
そんな方々に寄り添い、支えてきた団体もまたあなたの力を必要としています。
皆様のお力を是非お貸しください!

ひょうご・みんなで支え合い基金 実行委員

実行委員会は、兵庫県の様々なNPOで活動する皆さんや有識者など「オール兵庫」で構成されています。
 青田 良介(兵庫県立大学大学院減災復興政策研究科教授)
 浅見 雅之(神戸まちづくり研究所理事・事務局長)
 大島 一晃(場とつながりの研究センター理事・事務局長)
 柏木 登起(シミンズシーズ代表理事)
 熊谷 哲(はりま里山研究所理事長)
 小嶋 新(しゃらく執行役員)
 坂西 卓郎(PHD協会事務局長)
 佐藤 敬生(まち・ヒト・未来創造研究所代表理事)
 実吉 威(ひょうごコミュニティ財団代表理事)
 津久井 進(弁護士、芦屋西宮市民法律事務所)
 東末 真紀(神戸大学学生ボランティア支援室)
 永田 譲蔵(ひょうごコミュニティ財団理事)
 中山 光子(宝塚NPOセンター理事長)
 藤尾 さおり(そらしど代表理事)
 松田 康之(神戸YMCA職員)
 村上 桂太郎(多言語センターFACIL総務部長)
 頼政 良太(被災地NGO恊働センター代表)

これまでの助成実績

【第1次助成】
時期:2020年9月 金額:467.2万円 団体数:29
「一般枠」「真如苑・ひょうご子ども応援基金」「輝け加古川みらい基金」「有園博子基金」「ASAHI・MITSUHASHI基金」
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【第2次助成】
時期:2021年4月 金額:250万円 団体数:13
事業を助ける「活動支援コース」に加え、団体そのものを助ける「持続支援コース」設置。
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主催団体のご説明

 ひょうご・みんなで支え合い基金の運営主体である「公益財団法人ひょうごコミュニティ財団」は、2013年に設立され、市民の手によって運営されています。
 多くの皆さまのご寄付で、女性問題を支援する「有園博子基金」、地域社会を支援する「輝け加古川みらい基金」、多文化共生を支援する「真如苑・ひょうご多文化共生・外国人支援基金」など、複数の基金を運営しています。
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<プロジェクトオーナーについて(特商法上の表記)>

■特定商取引法に関する記載
 ●事業者名:公益財団法人ひょうごコミュニティ財団  
 ●代表者氏名:小森星児、実吉威
 ●事業者の住所/所在地:〒650-0022 神戸市中央区元町通6-7-9 秋毎ビル3階
 ●事業者の電話番号:Tel:078-380-3400

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