渋沢栄一 深谷市所蔵

現在放映中の大河ドラマ「青天を衝け」の主人公渋沢栄一は埼玉県深谷市の出身です。

多くの大企業設立に携わったことで有名ですが、経営・産業の根本は「すべての人が豊かになる」ことを第一に考えていました。
渋沢栄一の著書『論語と算盤』でも「富をなす根源は何かと言えば、仁義道徳。正しい道理の富でなければ、その富は完全に永続することができぬ。従って、論語と算盤という懸け離れたものを一致させる事が今日のきわめて大切な務である」という「道徳経済合一説」を唱えています。

大河ドラマの中でも渋沢栄一の母ゑいが栄一に「みんなが幸せなのが一番なんだで」と伝えていましたね。
栄一は福祉事業にも大きく携わり、高齢者や病気を持っている人を救うため東京養育院の委員長、中央慈善協会(現・全国社会福祉協議会)の初代会長も務めています。

すべての人が公平で幸せでないと富も生まれず国も繁栄できないというのが栄一の理念でした。

まさにSDGsの先駆けが渋沢栄一だったといっても過言ではありません!


このプロジェクトの大きな目標は

埼玉県深谷市出身の渋沢栄一の偉業を音楽家として広めること

栄一は家業であった藍(青)を渋沢雅号にも使っているほど大事にしてきました。

その家業であった武州藍・武州正藍染をもっと認知してもらうため、渋沢家と同じ武州正藍染の生地でコンサート用ドレスを制作します

その後制作した武州藍染ドレスを着用し、市内の高齢者施設等で福祉コンサートを開催する。コンサートの様子は動画で配信する他、プロモーションビデオを作成し、誰にでも視聴してもらえるようにします。


コンサートでは演奏するだけでなく、武州藍の生地の製法や渋沢栄一の社会貢献活動といった、視聴すると同時に教養も深まるような話題を提供。また、この機会に渋沢栄一の活動に代表されるSDGsを、深谷市の人により知ってもらうため、お礼品としてドレス制作の過程で出た端切れで藍染商品を作成し、具体的な取り組みの一つとして紹介します。

つまり

渋沢栄一の家業 → 武州正藍染・武州藍
渋沢栄一の偉業 → SDGs


音楽を通して表現することを目標にしています。


2019年に開催した病院でのコンサート

プロ奏者と子どもで演奏しお客様に大変喜んでいただきました。

2019年12月にあねとす病院(埼玉県深谷市)でクリスマスコンサートを開催しました。
私を含めプロの演奏家と音楽教室の子どもたちが一緒に演奏し、ご来場いただいた方に大変喜ばれました。
今回このプロジェクトが成功したら、また子どもたちと一緒に病院や福祉施設でコンサートを開催します。感染防止のため今回の観客は施設利用者、医療従事者のみとする予定です。

このコンサートはSDGsの「3.人々に保健と福祉を」「4.質の高い教育をみんなに」を目標としています。


渋沢栄一の功績の始まりは家業の藍玉産業でした。藍玉とは藍の葉を発酵させ固めた染色に使うものでした。栄一は幼い頃から家業を手伝い商いのおもしろさを当時から得ていました。

残念ながら深谷市内には武州正藍染を産業としている業者はなくなってしまいましたが、近隣の埼玉県羽生市に現存しています。そのひとつが野川染織工業株式会社です。

野川染織工業



武州正藍染とは布を藍で染める後染めではなく、布にになる前の糸を染めてから織る先染めをしているのが特徴です。もともと藍は抗菌効果が高く、生地を強くする効果がありますが、先染めをすることにより色落ちもしにくく、より生地の強度が増します。


出来ている布を染めるのでなく、まず糸を染めてから織って布に仕上げます。

いくつもある藍染の液に糸を浸し、何度も繰り返して色の濃淡をつけます。


こうした時間と手間をかけて作った布は本当に色合いが綺麗。


こうしてこだわって作った布をドレスにするのは、アトリエリカの加藤弘美さん

加藤さんはアパレルパタンナーを経てフリーとしてサンプル制作、オーダーメイド、衣装制作などに従事し埼玉県寄居町にアトリエリカをオープン。着物リメイク、洋服リフォーム工房兼販売、洋裁教室を行なっています。


加藤さんのこだわりは物へ慈しみの心をもつこと。無駄を出さず着物の生地や普段捨ててしまれる布をリメイクして製作しています。

こちらは今回製作する藍染ドレスの仮縫い(サンプル)
この生地は思い入れがあるけれど着なくなってしまったというお客様の大切な着物を使わせていただきました。
もちろんこの仮縫いも活用させていただきます。

今回ドレス製作にも演奏しやすさの私のこだわりに藍染の生地の良さを伝えるための工夫を施しています。
(ドレス製作の過程は後日公開します!)


また、どうしても出てしまうドレス製作中の布の端切れを無駄にしないため、アクセサリーやポーチ、バッグなどをつくりリターン品として提供します。
これもSDGsの目標のひとつ「12.つくる責任つかう責任」です。

今回挑戦しますのは、
埼玉県深谷市出身で活動するフルート奏者の川上葉月です!


生まれも育ちも深谷。この地で音楽を学び、音楽大学を卒業したのち栄一も住んでいたフランスのパリに留学しました。

帰国後は「地元深谷市を音楽で盛り上げたい!」と、音楽教室の立ち上げ・音楽体験会・コンサートなど音楽普及啓蒙活動を行ってきました。

2017年には「埼玉県深谷市 地元愛に溢れたCD制作プロジェクト」のクラウドファンディングを行ない、達成率127%で達成しCDを制作しました。


当時のクラウドファンディングはこちら


また、私は大の幕末&渋沢栄一ファン渋沢栄一検定中級も取得しています。

2021年3月に深谷市主催で行われたコンサートでは、「渋沢栄一の生涯を音楽で巡る旅」と名付けた講演コンサートを開催しました。
これは渋沢栄一の歴史と音楽史を年表で見ながら関連する曲を演奏するイベントでした。なんと申し込み受付を開始して20分で定員となりました!(コロナ対策のため2回公演の各回30名定員)


公演プログラム 年表も入っています。

リターン品記載のプロモーションでは大河ドラマ「青天を衝け」メインテーマの演奏を使用する予定です。こちらはコンサートで演奏した様子です。



コロナ渦中で様々なことが制限され、私のような音楽家も活動ができず苦労しています。幸い私の経営する音楽教室には感染対策をしながら今まで通りたくさんの生徒さんがレッスンに通っています。

多くの生徒が小学生以下の子どもで、普段ならば毎年楽しみにしていた遠足・運動会・旅行などが中止となり毎日文句も言わずきちんとマスクをしてくる生徒を見る度苦しめられました。

こうした中、音楽家として栄一のように福祉などSDGsに関わりたいと思い、考えたのがこのプロジェクトでした。

◎渋沢栄一の基盤をつくった家業の藍染を現在も受け継ぐものづくりの素晴らしさ
◎子どもが音楽の教育を受け、発表する場を提供する
◎高齢者や医療従事者に音楽の力を届けたい

そしてこうした活動により、地域により渋沢栄一とともにSDGsを根付かせ、
SDGsの目標「11.住み続けられるまちづくりを」を達成させます。

これがプロジェクトをはじめるきっかけです。


資金の使い道・実施スケジュール

【コンサート開催、映像配信のための費用】
藍染生地 ¥35,000
ドレスデザイン・制作費 ¥50,000
仮縫いサンプル制作費 ¥50,000
福祉コンサートリハーサル会場費 ¥7,500
動画撮影 ¥7,500

【藍染商品作成、その他】
お礼品作成 ¥10,000
配送料 ¥10,000
手数料 ¥30,000


9月~10月 デザイン・藍染生地の決定
11月   ドレス制作、返礼品制作・発送
12月   挑戦期間、演奏曲録音  福祉コンサート準備
1月以降  福祉コンサート実施


<プロジェクトオーナーについて>

■特定商取引法に関する記載
 ●販売事業者名:月音ミュージック 川上葉月
 ●事業者の住所/所在地:〒366-0823 埼玉県深谷市本住町5−36
 ●事業者の電話番号:Tel: 048-577-8089
 ●送料:送料込み
 ●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
 ●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
 ●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。

<募集方式について>
本プロジェクトはAll-or-Nothing方式で実施します。目標金額に満たない場合、リターンのお届けはございません。

  • 2022/09/29 15:32

    先日9月19日、このプロジェクトの最終目標だった福祉コンサートが無事終わりました!深谷市内にある高齢者施設ふじさわ苑にて、月音おんがく教室の生徒さん10名が出演しました。コロナの感染者がまだまだ収まらない中ではありましたが、徹底した感染対策の元開催するこることができたことを心より感謝しています...

  • 2022/09/10 15:50

    みなさんこんにちは!早いものでクラウドファンディングに挑戦してから1年が経ちました。このプロジェクトで製作した藍染のドレスはほとんどの演奏本番で着用し、多くの方に藍染めと渋沢栄一について広めています。七つ梅酒造跡 東蔵無伴奏リサイタル埼玉グランドホテルにてジュニアビジネス留学での本番出張演奏の...

  • 2022/03/25 22:47

    先日リターン品をすべて発送させていただきました。大変長らくお待たせしまい申し訳ございませんでした。ご支援いただきましたみなさま、お手元に届きましたでしょうか?ドレスを製作したときに出た端切れを利用して、ポーチやコースター、ヘアアクセサリー、ブックカバーなどをすべて手作業でつくりました。手間暇を...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください