実施理由/背景
経済的な困窮に陥る女性が増えています
新型コロナウイルス感染症の影響により、経済的な困窮に陥る女性が増えており、生理用品を入手することが困難な「生理の貧困」がクローズアップされています。
2020年12月に発表されたNHKの調査によると、コロナ禍で解雇や休業を余儀なくされた女性は26.3%で、男性の1.4倍に上ります。
また、2020年4月以降に失職した人のうち再就職先が見つからない女性は38.5%で、こちらも男性の1.6倍に上り、女性の生活困窮が大きな社会問題となっています。
プロジェクト内容説明
女性相談に関する事業の拡充
家族のこと、子どものこと、仕事のこと、そしてDVなど、女性を取り巻く様々な相談について、従来から対応してまいりましたが、コロナ禍により、全国的にDV件数・女性の自殺者数が増加しています。
現在、池田市立男女共生サロンで対応している女性相談について、令和4年4月1日、新たにオープンするダイバーシティセンター等に相談員の配置を予定し、女性問題に対する相談体制を充実させ、必要な方へ、必要な支援をつなげます。
女性に対する生理用品等の配付
様々な理由で生理用品の購入が困難な市民へ、またダイバーシティセンター等にて相談された方へ、事情に応じて生理用品の配付を行います。
また、配付時に相談窓口の情報を提供することで、必要な支援へつなげます。
1人1パック(10~20枚入り)
目指すところ
女性をはじめ多様な市民が生き生きと暮らせるダイバーシティ社会をめざして
池田市では、2022年4月に、多様な方がエンパワメントされ、また交流できる拠点施設として「ダイバーシティセンター」を設置し、多文化共生事業や、男女共同参画事業を実施します。
コロナ禍においては、男女ともに完全失業者数が増加していますが、外出自粛や休業などによる生活不安・ストレスから、DVや性暴力の増加・深刻化が懸念されています。
本市においても女性のDV相談が増加していますが、実際に相談窓口に来られる方は、困難な状況にある女性の中の、ほんの一部だと考えています。新施設の設置に伴い、支援を必要とする方に、早期に、気軽に利用してもらえるよう、相談窓口をはじめ、人とつながることができる場所としてピーアールし、誰もが笑顔で暮らせるまちをめざします。
寄付の使い道
みなさまからいただいた寄附金は、下記の事業のために大切に活用させていただきます。
・女性相談に関する事業の拡充
・女性に対する生理用品等の配付
自治体からのメッセージ
池田市長からのメッセージ
皆様方におかれましては、新型コロナウイルス感染症の拡大防止策にご理解とご協力を賜り、心から感謝申し上げます。また、度重なる「緊急事態宣言」や「まん延防止等重点措置」に基づく自粛などにご協力をいただき本当にありがとうございます。
他方、新型コロナウイルス感染症の影響により、収入が減少した方や職を失われている方が多くおられ、特に非正規雇用労働者率が高い女性においては、経済的な困窮に陥っている方も多くおられると認識しています。
女性の経済的な困窮については「生理の貧困」といった言葉で表現されており、今や日本全体の社会問題になりつつあります。
また、ドメスティックバイオレンス(DV)が増加傾向にあることも報道されているとおり、本市においても相談件数が増えており、女性の立たされる状況は一層厳しくなっています。
こうした事情を踏まえ、本市では相談体制の強化や生理用品の配付などに取り組んで参ります。つきましては、皆様方のご支援を賜りますようお願いいたします。
令和3年9月吉日
池田市長 瀧澤智子
お礼品について
この寄附に対する返礼品は提供いたしませんので、ご承知おきください。
ただし、10万円以上をご寄付いただいた方で、ご希望の方には「感謝状」を提供いたします。
事業スケジュール
令和3年12月まで:寄附金を募集
令和3年度・令和4年度:女性に対する生理用品等の配付
令和4年度:女性相談に関する事業の拡充