おおくのご支援・応援メッセージありがとうございます!

無事、目標金額であった120万円を達成することができました!!
そして、ネクストゴール200万円に挑戦しています!!!

ネクストゴールで集まった支援金は、現在予定している絵本提供先の拡大(プラスで約500人分)のための、絵本増刷費用とそれに伴う郵送費用に充て、より多くの方へ絵本を届けます!

クラウドファンディング終了の11月末まで、引き続きのご支援・応援をどうぞよろしくお願いいたします!

はじめまして!

リブ絵本製作実行委員会 代表のゆきと申します。


出身は岐阜県です。

名古屋のダイビングショップでトレーニングを積み

インストラクターとしてスタートしていましたが、

だんだんと毎日海に潜れる、海に囲まれた島生活がしたいと思い、縁あって隠岐に来て16年。

現在は隠岐の国ダイビングでインストラクターとして働いています。

そんな私たちがなぜ絵本を作ることになったのか、それは、あるウミガメとの出会いがきっかけでした。

2020年9月、いつものようにダイビングショップで働いていたときに、ある連絡が入りました。

「アカウミガメが漂着している!」

それは、よく一緒に海の生きものの話をしていた大学の先生からでした。

隠岐は日本海にある離島です。アカウミガメは太平洋にいることが多いので、隠岐で生きたウミガメが見つかることは珍しいです。なぜここに?と不思議に思いました。

しかし、その理由は写真を見たときにすぐにわかりました。

発見当時の様子

原因は、海ごみでした。

捨てられた漁網が海を漂い、ウミガメはその網に絡まって自由に泳げなくなってしまったのでしょう。隠岐まで流され陸に漂着し、弱っているところを発見されたのです。

最初にウミガメを見つけたのは、海水浴に来ていた家族でした。何とか助けたい、と思った彼らがまず海上保安庁に連絡をして網を切ってもらい、そして先生に連絡をしたのでした。

「かなり弱っているから、どこかで保護したほうがいい...ゆきさんのところに運べないかな?」

大型の水槽がたまたま空いていたので、一時的にうちで保護することになりました。

こうして出会ったウミガメは、最初に発見した家族により、無事に生きのびてほしいという願いを込めて「リブ(Live) 」と名付けられました。

弱ったリブは、最初は苦しそうにぷかぷかと浮くだけで、何も食べません。

きつく網に絡まっていた右足はねじ曲がり変色して、甲羅は削れ骨が見えていました。

壊死した右前足


きっと何日も何も食べていないでしょう。

もう少し見つけるのが遅かったら死んでしまっていたと思います。


抗生物質を魚に混ぜて与えたものの、苦いのか吐き出してしまいます。

イカに包んで与えるとやっと食べてくれましたが、その日の夜、リブは傷がうずいて苦しいのか、水槽で激しく暴れていました。

「ごめんね…どうか死なないで…」

そんな思いで迎えたある日、リブの横には壊死した前足がとれて沈んでいました。

リブは、海ごみによって片足を失ってしまったのです。


さらに、糞からはたくさんのカラフルなプラスチックが出てきました。えさと間違えて食べたのでしょう。

リブの糞から出てきたプラごみ

人間が出したごみで傷ついた野生動物を目の前にして、申し訳なさと心配で涙がこぼれました。

リブのことで心を痛めているのは私だけではありませんでした。

リブが来た次の日から、たくさんの人が訪ねてくるようになりました。

新鮮な海産物を持ってきてくれる漁師さん、餌代にとお金を寄付してくれた方、毎日リブの様子を心配して見に来てくれる地元の方々、子どもたち...


「ごめんね、、早く元気になってね」

そんな島のみんなの思いに応えるように、リブは日に日に回復していきました。

しかし、もうじき冬が来ます。この水槽では水温を調節できず、リブは寒くて死んでしまいます。

どこかリブが回復するまで世話をしてくれるところはないだろうか、と色々な人に相談したところ、岡山理科大学の亀崎先生が紹介してくださり、神戸の須磨海浜水族園に受け入れていただくことになりました!

水族館への引っ越しの日までの残された期間、島の小学校や保育園からたくさんのこどもたちがリブに会いに来ました。

そんな子どもたちに、どうしてリブがこうなってしまったか、自分たちにできることは何か考えてもらいたいと、島根大学の先生や海上保安庁、環境省の職員さん、隠岐ジオパーク推進協議会の方が協力して講義をしてくれました。


リブに会い、お話を聞いた子どもたちは、それぞれに考え、自分の思いを伝えてくれました。

「リブの腕、けがしているね...」「人間の出したごみでこうなっちゃったんだ」

「これからはごみを拾うようにする!」

そして、海岸にごみ拾いに行ったり、リブのことを題材にした演劇をしたりして、それぞれの形で環境問題について行動してくれました。

みんなでごみ拾い

保育園の発表会にて


リブの引っ越しの日までに、みんなが書いてくれたリブへの寄せ書きはとても大きなものになりました。


「リブ、早く元気になって隠岐に帰ってきてね!」

須磨海浜水族園では、飼育員の方や獣医の方が真摯にリブの世話をしてくれました。

最初は貧血ぎみだったリブも、おいしいご飯をたくさんもらい、どんどん元気を取り戻していきました。

そうして8か月が過ぎ...

片足を失ったリブは、最初はうまく泳ぐことができませんでした。

でも後ろ足を上手に使って、自分なりの泳ぎ方を習得していきました!


リハビリの最終段階として、リブは水族館で一番大きい大水槽に移りました。

広い水槽で悠々と泳ぐリブ。その姿は、見ているみんなを元気づけるような力強さを感じさせました。



そして、いよいよ、元気になったリブが海にかえる日

隠岐の島の海岸ではごみ拾いのイベントが開かれて、高校生が汗を流してごみを拾っていました。

スポGOMI甲子園 島根県大会

屋内ではウミガメの研究者や環境NGOの方の講演会が開かれ、大人たちが神妙な面持ちで耳を傾けていました。

その様子は、小さな子供から大人まで、リブをきっかけに島の人たちの想いがリレーのように繫がって、未来へつづいていくようでした。

将来の隠岐の海はきっと綺麗になる、そう思えてなりませんでした。


その日の夕方、リブは大勢の人に見送られ、海へとかえっていきました。

何度も何度も水面から顔をあげ、息継ぎをする様子を、みんなが固唾を呑んで見守っていました。

どうか、リブが無事に暮らしていけますように。

そう願いながら、遠ざかっていく姿を見送りました。



保護されてから海にかえるまでのリブの姿はテレビでも放送され、たくさんの人が「リブ、見たよ!」

「リブのニュースを見て、環境問題について考えさせられました」と声をかけてくれました。






こうしてリブは海へかえっていきました。

でも、まだまだ海には大量のごみが漂っています。もしかしたら、また、怪我をするかもしれません。

隠岐の海にも沢山のごみが流れ着く

そして、リブのように人間のごみで傷ついたり命を失う生きものたちは世界中で今も沢山いるのです。

こんな現実を前に、私たちができること。それは、リブのことをより多くの人に伝えて、一人一人に考えるきっかけをつくることなのではないか、と考えました。

だから私たちは今回の絵本プロジェクトを立ち上げました!

いただいたお金は全額絵本の制作・配布のために使い、考えてもらうきっかけをより多くつくりたいと思います。

海に暮らす全ての生きものが安心して暮らせる綺麗な海を守ること。それがリブと私たちの約束であり、これからもずっと考え続けていきたいと思います。

そのためには皆さんのお力が必要です。

どうか一歩踏み出して、応援のほどよろしくお願いします!!



(左上より)代表ゆき、やなぎ、小野
(左下より)山下、南、長田、三木

「人間活動によって怪我を負ったウミガメの保護をきっかけに、カメを助けたいと願う島民の気持ちの広がりと海の環境を守る活動への発展まで、リブから学んだたくさんの思い出が詰まった絵本になると思います。ぜひファンディングの成功を願っております。」(小野)

「美しい隠岐の島々の海洋ゴミ問題は、世界中の海で起こっている出来事です。子供たちが実際にリブの話を聞いて行動を起こした様に、この絵本の存在が環境問題やこれからの地球に変化をもたらすことを期待します。」 (三木)

「当たり前のように僕も、この地球の文明や経済の上で、便利さを享受して生活していますが、リブの出来事を通じて、たくさんの事を考えるきっかけになりました。この絵本をきっかけに、大人も子供も地球に生きるたくさんの人や生き物が、もっといい未来の地球に暮らせるようになればと思っています。」 (南)

「私がリブと初めて会ったのは、リブが海へかえる前日でした。衰弱していたとは思えないくらい、リブはとっても大きくたくましかったです。第一発見者からどんどん輪が拡がって、隠岐の多くの人と関わって元気になったリブの物語がとっても好きです。多くの方のもとにこの絵本が届きますように!」 (山下)

「今回のリブの保護を通じて、多くの島の人々が海洋ごみ問題を自分事と捉え、リブを安全で安心な海へという想いから、たくさんの活動へ広がりました。これからも多くの人々に広げていけるように、この絵本の存在が未来につなぐバトンになればと思います。」(長田)

「その生きものが本来いるべき場所で普通に生きていく、そんな当たり前のことが妨げられることのないような世界であってほしいです。人間活動による環境影響は無くなることはありませんが、未来の世代に伝えていくことでわたしたちの生き方は少しずつ変えていける、そう信じています。」 (やなぎ)

目標金額 120万円!!!!!!!🐢 

集まったお金で、ウミガメリブの絵本を制作します。

制作にあたっては、実行員会メンバーにて週一回のミーティングで内容制作をし、

イラストは隠岐在住のイラストレーター2名にお願いをしました。

イラストレーターcokefactory2000さんの情報はこちら→https://cokefactory2000.com/ 

イラストレーター田中まにこさんの情報はこちら→https://www.manicotanaka.net/ 


つくった絵本は、隠岐や島根県内の学校、保育施設、図書館、各地の水族館へ提供するため、

その郵送費用にも充てさせていただきます。

(目標額120万円で制作する絵本の提供先・提供冊数は決まっております。 )

但し、支援金がおおく集まった場合は提供先を拡大し、絵本をより多くの人に届けます!


<目標金額の内訳、具体的な資金の使い道>
印刷諸経費:約70万円
送   料:約10万円
返礼品経費:約20万円
手 数 料:約20万円(9%+税)

<11月中旬~下旬>
 クラウドファンディング(下旬終了予定)
 広報活動、SNS運営(Twitter,Instagram)

<12月>
 返礼品のお礼&ご案内メール 

<2022年1月末頃>
 内容およびイラストを入稿、製本印刷
 返礼品”ステッカー”・”ポストカード”の制作

<2022年2月末~3月中旬>
 絵本納品・発送
 返礼品発送

<2022年4月以降>
 返礼品”隠岐への旅行”の相談スタート(旅行日程は2022年5・6・10・11月でのご調整をお願いしております。)

★支援額10,000円以上の場合、必ず絵本をお贈りいたします★

 その他詳細は、リターンの項目をご覧ください。

★All-in方式★

 本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。



~代表 ゆきの想い~

最初リブを見たときの気持ちは今でも消えることはありません。

この大きなアカウミガメがここまで育つには一体何年かかったのだろうと、人間にはかなわない自然の偉大さをとても強く感じました。

その歳月を生き延びた立派なアカウミガメに、私たち人間はなんてことをしてしまったんだ。と胸が苦しくなりました。

私たちは便利な世の中と引き換えに、動物虐待をしていたのかと罪悪感が募りました。

ですが、たくさんの方にリブを助けてもらい、優しい気持ちの子供たちに私の心も救われ、そしてリブは自然へ帰ることができました。

私の仕事場は海です。海にも、海の生き物にも、いつもありがとうと恩返ししたい。

そしてリブを可愛がってくれたみなさんに恩返しがしたい。

もう二度とリブのような野生動物を出したくない。優しい気持ちで地球を大切にしたい。

全てのみなさんへ感謝を込めてつくります。

どうか私たちの身近な海がいつまでもいつまでも美しくありますように。

子どもたちが海でごみ拾いをした日の絵


*謝辞*
クラウドファンディングに使用している画像は 須磨海浜水族園様 および 隠岐島内のご協力者様に提供いただいております。ご協力に心より感謝申し上げます。

*絵本について*
 制作する絵本は自費出版です。

*特定商取引法に関する記載*
 ●販売事業者名: 安部由起
 ● 事業者の住所/所在地:請求があり次第提供いたしますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡をお願いいたします。
 ● 事業者の電話番号:請求があり次第提供いたしますので、必要な方はメッセージ機能にてご連絡をお願いいたします。
 ●送料:送料込み
 ●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
 ●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
 ●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。

  • 2023/09/29 15:13

    こんにちは。本日はタイトルのとおり、3つのご報告があります!・・・の前に、改めて、、、絵本製作にあたって温かい応援・ご協力、本当にありがとうございました。応援してくださる皆さまのおかげでここまで進んでくることができました。深く深く感謝申し上げます。出版にあたり、本タイミングで収支報告させていた...

  • 2022/06/14 22:43

    ご支援いただいた皆様へご無沙汰しております。絵本の完成まで、大変お待たせいたしました…ついに印刷した絵本「リブと海」が届き、本日見本を開封しました!カメラやリモートでも見守る中、ドキドキの開封の瞬間!ジャーン!!絵を描いて下さった中村さんもニッコリ☺︎初めて手にした絵本を、皆感慨深げにめくって...

  • 2021/12/01 00:27

    クラウドファンディング終了しました。たくさんの方にご支援、応援コメント、アドバイス、ご意見、いただき本当にありがとうございました。温かい言葉に励まされ、とても優しい気持ちを、みなさまから受け取りました。また、多くのご支援により予定より範囲を広げて絵本を配る事になりました。3月にはステキな絵本を...

このプロジェクトの問題報告はこちらよりお問い合わせください