ストローに、つくる楽しさを。
Origami strawは、スマホサイズのケースに入っている折り紙のように折りたたまれたシートを広げて、巻いて、ストローにする、今までになかった新しいスタイルのストロー(※)です。
(※)2021年9月に特許査定を受けたシート製ストロー(出願番号:特願2019-227741)を折りたたんだもの。
光浦醸造について
はじめまして。光浦醸造8代目の光浦健太郎と申します。このたびは「Origami straw」のプロジェクトをご覧いただきましてありがとうございます。
光浦醸造は山口県にある小さな醸造所です。慶応元年(1865年)の創業以来、味噌や醤油などの伝統調味料をつくり続けており、近年では甘酒や乾燥レモン付き紅茶フロートレモンティーといった、食卓をより豊かにする新しい商品づくりも積極的に取り組んでいます。
このたび、私たちが初めてのクラウドファンディングで挑戦するのは、それらの味噌やレモンティーでもなく、新規事業である「オリジナルストロー」についてです。
シート製ストローのブランド
『STROLL』は2021年6月に立ち上げた、光浦醸造の新ブランドです。
1枚のシートをくるくると巻いてつくるシート製ストロー「STROLL_01」は、素材はプラスチックですが、使い終わったら広げて洗って繰り返し何度も使用することができます。
「捨てても問題ない」という視点ではなく、愛着を持って大切に使い、最後は責任を持って処分することを体験してもらうことによって、他のプラスチック製品との向き合い方を変えることを目的とする新しい考え方のエコストローです。
このシート製ストローの特徴は、『水密性を保ちつつ、まっすぐな円筒状になり、飲み口にも飲料にも浸からない一箇所で固定ができ、口元が鋭利にならないこと』を突き詰めたオリジナルの形状であり、特許査定をいただいています。(出願番号:特願2019-227741)
味噌屋である私たちがこのようなストローブランドを立ち上げることになったきっかけは、2019年の夏休みに当時小学3年生だった私の娘が取り組んだ自由研究でした。
↑娘の自由研究
娘がストローの歴史や様々な素材を研究し、既存ストローの利点や問題点を検証して、繰り返し洗って使えるシート状のストローを考案・発表したところ、学校の先生から「お父さん、これ特許取れるんじゃないですか?」という一言をいただき、それから大人の自由研究が始まりました。
子から親へ、自由研究をバトンタッチ
娘のアイデアをただの「小学生が考えた面白いアイデア」で終わらせたくないとは考えたものの、弁理士さんに頼むと結構お金がかかるらしく、仕方なく自分で特許出願資料を作成することに。初めての特許出願はあまりにも難解で本当に大変でしたが苦心の末、何とか出願を完了。(2021年9月に特許査定を受けました!)
その後何度も何度も試作を繰り返して、1年半の月日を経てようやく「最もシンプルなカタチのシート製ストロー」として「STROLL_01」は完成形を迎えました。
フジテレビ「イット!」など、様々なメディアで取材をしていただきました。
しかし、STROLL_01には
いくつかの課題もありました。
これらの課題を解決するため、
改良を重ねたのが今回挑戦する
「Origami straw」です。
「STROLL_01」の課題解決のために開発をしたのが「Origami straw」
新アイテム「Origami straw」は、ケースから折り紙のように折りたたまれたシートを取り出して、広げて、巻いてストローにする、携帯性に優れたシート製ストローです。
ケースはスマホサイズ<80mm×125mm×5mm>
(※比較画像はiPhone11Pro)
シートを巻くときに折り目が邪魔にならない方向で折りたたむことによって、「STROLL_01」よりもコンパクトに複数枚収納することが可能になっています。
厚さ僅か5mmのケースに7本分のストローが入っています。
折りたたまれたシート製ストローは、最終的に口元や飲み物に触れることのない「ベルト部分」だけを摘んでケースから衛生的に取り出せる構造になっています。
また、「Origami straw」には、ストローを巻くときに持つ「持ち手部分」が搭載されています。
左手は「ベルト部分」を持ち、右手は「持ち手部分」を持ちながらストローを巻いていきます。
ベルトを2回通してストローを固定します。
巻き終わったら最後にミシン目に沿って「持ち手部分」切り離すことにより、ストローの飲料に浸かる部分と口元部分を一切触らずに最後まで衛生的に巻くことが可能となりました。
「Origami straw」は、一晩中飲み物に漬けてもふやけない合成紙を使用しているので、口当たりもよく長時間飲み物をお楽しみいただくことができます。
STROLL_01と同じく太さが調整できるだけではなく、固定部分に目盛りを入れることにより、ストローの直径が分かるようになりました。ストローの太さによって変わる味の感じ方をお楽しみください。また、目盛りのラインを合わせることで真っ直ぐ巻けているかのガイドの役割も果たします。
解決した課題もあるが、問題点も。
発売前にこういうことを書くのは少し気が引けるのですが、、、「Origami straw」は「STROLL_01」の課題をいくつか解決して完成しましたが、少しアグレッシブに攻めた結果、新たな問題や矛盾も発生しました。
使用している合成紙は、しなやかで紙のようにボールペンで文字を書いたりすることができますが、主原料は炭素と水素からできているポリオレフィンと呼ばれる素材であり、自然に還ることができません。
開発時に調べて認識はしていたのですが、「飲み心地の良さ」と「ふやけない」という機能性を優先しました。
木材(パルプ)由来の紙に代わるという面において環境負荷を少なくする一面はありますが、「使い切りのストロー」という用途で考えたときの優先順位を誤っていたかもしれません。
この合成紙は口当たりが大変良く、長時間水に浸けても全くふやけることはありませんが、pH5.0以下の酸性食品に長く浸けていると炭酸カルシウム(石灰石)が溶け出すことがあり、酸性食品への使用が推奨されていません。
どの飲み物のpHが幾つなのかということを都度調べながら使用することは現実的ではないため、「Origami straw」は、水、コーヒー、お茶、牛乳専用となっています。
使用するためには練習が必要
STROLLは巻き方のコツをつかまないと上手く巻けないことが課題の一つでしたが、「Origami straw」はコンパクトで衛生的に巻けるようにシートの折り目や持ち手部を新しく加えたことによって、更に巻くのが難しくなってしまいました。ストローを巻くのには少し練習が必要です。
使い切りとしては非現実的な価格設定に。
試作や開発にコストが多くかかったのはもちろん、当然ながら専用の製造機械はなく手作業がかなりの部分を占めたり、クリーンルームでの製造が求められたりと、商品完成までにかなりの手間とコストをかけてしまいました。基本的には使い切りにも関わらず、非現実的な価格設定にせざるを得なくなりました。
折りたたみスタイルのストローは現実的ではないのかなと諦めたくもなりましたが、ふと、「もしかするとポケットティッシュも開発当初は現実味のない価格だったのではないだろうか?」と考えるようになりました。
ここで諦めてしまうのではなく、もっと改良して現実的に生活に馴染む、新しい「Origami straw」をつくりたい!と思うのです。
私たちが次なるチャレンジに進むためにも、現時点での全力を尽くした折りたたみシート製ストロー「Origami straw」をお試しいただき、始まったばかりの光浦醸造の新規事業を応援していただけますと幸いです!
どうぞよろしくお願いします!
そして、
こんなリターンもご用意。
↓
そもそも「ストロー」は「straw」(麦わら)
ストローは英語でstraw(麦わら)。つまり麦わらストローこそが本来のストローであって、今のプラストローが主流になる前は、ずっと麦わらがストローとして使用されていました。
光浦醸造のお味噌は「麦みそ」
一方で、光浦醸造が150年以上つくり続けているものは「麦みそ」です。麦みそは全国の味噌生産量の4%程度ですが、山口県ではほぼ全ての味噌メーカーさんがメインにつくられています。麦みそは山口県民にとって「ふるさとの味」であり、山口県は全国でも数少ない麦みそ文化の県なのです。
ということは・・・
こうすれば麦みそを文化とする私たち山口県のひとつの新しい産業として「麦わらストロー」が成り立つかもしれません。味噌屋とは何ら関係なく偶然始まったストロー 事業でしたが、麦わらストローをつくることで麦みそとストローにつながりが生まれるかもしれないと気がついたのです。
ということで今春、
麦わらストローをつくってみました!
いつもはコンバインで麦わら部分を粉々に粉砕しながら収穫するところ、鎌で丁寧に収穫していただきました。これまでは麦わら部分は完全に捨てていた(土に還っていた)そうです。
幸いなことに、味噌工場には洗浄・煮沸殺菌などの設備はあるし、乾燥はレモンティー工場の乾燥機があるし、コロナ禍で仕事が減って暇はあるし(涙)、紆余曲折ありながらも無事に2,000本程度つくることができました。
麦わらストローは丈夫でふやけることもなく味も香りも気にならず、ストローとしての性能は素晴らしいですが、長さや太さはバラバラだし、漂白もしていないので見た目がそれほどきれいではないということと、何よりも製造に手間がかかり過ぎます。
しかしながら、今回の試作をもとに、品種、育て方、収穫時期などもっと改良すべき点を検証し、来シーズンは本格的に生産をおこなっていきたいと考えています。
今回製造した麦わらストローは、20本を1セットとし、「麦みそとストローセット(限定100セット)」にお付けいたします!
【法人様向け】
ノベルティやイベント、オリジナル商品としておすすめ
STROLL_01の台紙をオリジナルデザインで制作いたします。
法人様のノベルティやオリジナルグッズとしての販売用におすすめです。台紙はクラフト紙のみ。カラーはモノクロ(黒1色)となります。デザインは基本支給していただくことが前提ですが、ロゴデータなどの素材とテーマがあれば、弊社にてデザインすることも可能です。
2019年09月01日 :娘の自由研究発表
2019年12月初旬 :特許出願
2020年01月〜 :製品化へ開発開始
2021年06月01日 :STROLLブランド立ち上げ
2021年07月01日 :STROLL_01一般販売開始
2021年09月初旬 :Origami straw 完成
2021年09月中旬 :特許査定
2021年10月15日 :プロジェクト開始 ◀︎◀︎◀︎
2021年12月10日 :プロジェクト終了 ◀︎
2021年12月末〜 :支援者様へ順次配送 ◀︎
2022年01月末〜 :自社オフィシャルサイトにてOrigami strawの一般販売開始(※)
2022年01月末〜 :改良版のOrigami strawの開発着手(予定)
(※)このOrigami strawは約5500個程度製造しており、追加製造の予定はありません。
今回、CAMPFIREで先行販売を行いますが、残りは2022年1月末よりオフィシャルHPにて一般販売を致します。
麦わらストローをつくってみて実感したのですが、プラスチックのストローが出てきた時、それは二度と麦わらストローに戻ることはないと確信できる「特別なもの」だったに違いありません。
それが技術の発達とともに大量に安く手に入るようになり、今では「当たり前」のものになりました。そうやって特別が当たり前になるまでには、多くの先人たちによる努力と技術の研鑽、そして競争をしてきた道のりがあったはずです。
私たちの本業である「味噌」も、昔は特別で貴重なものであったものが先人たちの努力により日本各地で安定的に生産されるようになり「当たり前」になったからこそ、日本の食文化の礎になりました。
しかし一方で、「当たり前」になったことにより価値に気付きにくくなるということが起きます。
プラストローは当たり前のように安価で大量に存在することにより、使ったことも、捨てたことも覚えていない状況になり、悪意がなくとも海に漂っているし、インスタントで簡単に美味しいお味噌汁が飲めるようになり、生のお味噌を常備されていないご家庭も多いそうです。
特別を当たり前にしてくれた先人たちに敬意を払い技術を継承しつつ、私たちはいま一度当たり前を特別にすることや当たり前の中にある特別を再確認することが求められています。
STROLLは、自分でストローをつくることによる「つくる楽しさ」が愛着となり、当たり前だったストローが使う人にとって特別なものになって欲しいと考えています。そうすることで廃棄を減らすだけではなく、これまで以上に人間と自然との関係性に意識が向くことを期待しています。
最初は上手く巻けずにイライラさせてしまうかもしれません。
「そこまでしてストローを使いたくない。」という意見もごもっともです。
とはいえ、娘の自由研究から生まれたこの特別なアイデアが、将来、箸のように「当たり前」になっている未来を私は見てみたいなと思うのです。
一歩目を踏み出したばかりのこの新しい文化の卵を、皆様と一緒に育てていければ嬉しいです。
光浦醸造代表 光浦健太郎
@_32ken
光浦醸造 https://mitsuura.jp
・光浦醸造工業株式会社
・山口県防府市大字台道3532-4
・電話番号:0835-32-0020(平日09:00〜17:00)
・F A X : 0835-32-0086
・mail : support@mitsuura.jp
・定休日:土日祝日(そのほか不定休はHPにてお知らせいたします。)
▼光浦醸造について詳しくはこちら
https://mitsuura.jp/wp/?page_id=129
■特定商取引法に関する記載
●販売事業者名:光浦醸造工業株式会社
●代表者または通信販売に関する業務の責任者の氏名:光浦健太郎
●事業者の住所/所在地:〒747-1232 山口県防府市大字台道3532-4
●事業者の電話番号:Tel : 0835-32-0020(平日09:00〜17:00)
●送料:送料込み
●対価以外に必要な費用:プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
●ソフトウェアに係る取引である場合のソフトウェアの動作環境:該当なし
●その他記載事項:プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄(https://camp-fire.jp/legal)をご確認ください。
<募集方式について>
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。
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