丁寧な暮らし

　在宅時間が増えたことで、今までよりも、自分たちの”空間”とそこにある”モノ”の大切さを意識する様になったのではないでしょうか。例えば、家具を新調したり、手作りのおやつやお茶を楽しむようになったり。また、外食が減ったことで、家でお酒を楽しむ時間や回数が増えた方も多いのではないでしょうか。

　新しいコトや綺麗なモノに囲まれることは嬉しいことですが、それ以上に、それぞれを「長く、大切にする」ことを私たちは大事にしています。落ち着いた時間と暮らし、温もりを感じられる革製品をこれまで SKLO は提案してきました。

レザーコースター

床革は革の銀面層という表部分を取りのぞいた残りの部分で、繊維がスポンジのようになっているので水を沢山吸収するという特徴があります。

　また、他の素材とは異なり革は柔らかさもあるため、少し強くカップやグラスを置いてしまった時には、クッションとしての役割を果たします。

　セットに入っているポット用コースター(12.5cm×12.5cm)は、熱いポットを置いたり、冷たいお茶のポットを置くのに使えます。食事後冷たいポットを片付けた時にテーブルが濡れているという事も無くなります。　

「長く、大切に使う」モノづくり

　自然な風合いや吸水性が特長の床革ですが、現在の床革の利用はごく一部に限られています。多くの場合は製品としての利用ではなく裏方として（バッグや靴などの芯材や試作サンプルなど）利用されますが、廃棄される部分も多くあります。

　例えばバッグを作る場合、厚い革の表面から必要な分だけ使用し、削ぎ残った部分が床革になります。動物の皮からできているため、特に残された部分の厚みは均一になっていません。こうした床革を利用するには、手間や時間、コストが掛かってしまいます。また、製品として使い道がないことが廃棄されてしまう大きな理由だと考えます。

　SKLOでは、革割り機を購入したことで、床革でも厚みを整えることが容易にできる様になりました。

　そして本来、床革のデメリットである吸水性が多すぎることを逆に活かすことで製品としての使い道を作り出すことができました。

　また、整えた床革の厚みは約2mm前後と薄く仕様要件に満たない場合がほとんどですが、床革を重ねて縫製することで、十分な厚み（4mm以上）と強度を確保しています。

厚さ4mm以上とする理由としては下記の３点です。

・冷たい飲み物を置いた際の水滴を十分に吸水するため

・熱い飲み物を置いた際に熱変性が起き白化（白く変色する）を防ぐため

・コースターとしてしっかりとした質感やクッション性を保つため

※4mm以上の厚さになるように2枚若くは3枚重の仕様としています。

真鍮とヌメ革のスタンド

　コースターを製作するにあたっては、使い勝手だけでなく、収納性も大切だと考えました。使用していない時にバラバラとコースターを放置しておくと落ち着かないですし、引き出しなどにしまっておくと出し入れが面倒であまり使わなくなってしまうこともあります。
　また、床革は吸水性があるので使用後はしっかりと乾燥させる必要もあります。そのため、濡れた面が密着したままにならず収納できるスタンドを製作しました。

　「収納する・乾かす」という機能と「落ち着いた空間に合うシンプルさ、かつ実用的なデザイン」であることも考慮し、金具には革と同じく使用するほど風合いが変わる真鍮を使用しています。
　インテリアとして置いたままにしておくことが多いスタンドは、仕上げ面のない床革に対し、仕上げ面（通常の革）のあるナチュラルな風合いのヌメ革を使用しています。起毛された床革と比べて、落ちたゴミや埃も布などで軽く拭いてあげることで払うことができ、メンテナンスがし易くなります。

　スタンドはコースターを収納すること以外にも、コーヒーフィルターやペーパーナプキンをさしておくこともできます。また、お気に入りのポストカードを置いたり、レタースタンドとして書斎などでお使いいただくこともできます。すでにお気に入りのコースターをお持ちの方も、このスタンドを使用することで、テーブルや空間を整理することができるのではないでしょうか。

　今回のAコースはスタンドの裏面に無料にてレーザー刻印をお入れします。メッセージもお入れできますので誕生日、引越し、結婚などお祝いのプレゼントにもオススメです。
　ご自分用でお使いの場合にもイニシャルやお名前が入ると愛着が湧いて長くお使いいただけるのではないかと考えます。

リターンのご紹介

今回は4種類のリターンを準備しました。
また、A、Bのリターンは先着各５名様は約20%割引の特別価格で販売します。

Aコース
・コースタースタンド
・コースター5枚（形状をお選びいただけます）
・ポット用コースター1枚
（無料でラッピング及びスタンド裏面にレザー刻印を承ります)

Bコース
・コースタースタンド
・コースター6枚（形状をお選びいただけます）

Cコース
・コースタースタンド

Dコース
・コースター5枚（形状をお選びいただけます）

製品仕様

SKLOについて

SKLOではひとつのものを大切に長く使うことで、捨てるという行為をなくすことが最も自然な環境活動だと考えています。そのため下記の想いをコンセプトに商品の企画・製作を行っています。

1.ずっと使いたいと感じる 実用性と飽きの来ないシンプルデザイン
SKLOの商品は機能的でありながらも、余分なものをつけていません。シンプルなデザインだからこそ、飽きが来ず、長くご使用頂ける製品になっています。

2.安心できる素材や成分
素材として使用している植物タンニンなめし革は自然由来の成分で鞣してできた革です。そのため使い込むほどに経年変化を楽しめる、地球にも人にも優しい革として知られています。また、副産物として扱われることが多い床革（=革の厚み調整をする際に発生する漉き落とし部分の革）も素材として積極的に取り入れています。

3.製品ができるまでの背景を伝える
一つ一つ想いを持って企画・製作している、ファクトリーブランドだからこそ、製品の良さをしっかり伝えることができます。製作背景を知ることで、より一層愛着を持って頂けると考えています。

ご留意いただきたい点

・色味や風合いが異なるものが混在する可能性があります
今回の床革はすべてナチュラルカラーを使用していますが、牛の皮は繊維の密度が体の部位によって異なっているため密度により色の濃淡があります。

・使い始めは水滴により水ジミができますが、使用を重ねるうちに全体の色が少しずつ濃くなり馴染んでいきます。使うことにより少しずつ「風合いが変わる」ことも、このコースターの楽しみのひとつになると思います。

製作者コメント・開発ストーリー

　こんにちはSKLO代表兼デザイナーの齊藤倫平です。

　昨年からの新型コロナウィルス感染拡大の影響で私はそれまで良く利用していた飲食店ではなく、自宅での飲食がすっかり定着しました。しかし自宅にある無垢のテーブルで飲食の機会が増えると、グラスから水滴が流れ出し木目に染み込み膨れてくるのがとても気になり始めました。
　無垢のテーブルには革が合うという思いから革でコースターを作ろうと試行錯誤を続けました。はじめは水に強そうな、表面を顔料（スプレー）で仕上げた革を使用してコースターを作り使用して見ました。しかしグラスから落ちた水滴はコースター表面を通りテーブルに流れ落ちるだけで根本的な解決にはなりませんでした。
　一方、革製品を作る過程では何かと水を使うことが多く作業台には容器に水を入れていつでも使えるようにしています。ある時、容器の水をうっかり作業台にこぼしてしまいました。たまたまその近くに床革が置いてあり溢れた水をみるみるうちに吸収していく様子をみて「この革ならコースターに最適だ」と思い試作しました。

　できるだけ水を弾く顔料仕上げの革ばかりをコースターの素材として考えていましたが、アクシデントから「床革は水を吸収しすぎる」という特徴を思い出しました。
　早速試作を行い、氷をたっぷり入れたグラスで実験をしたところ水滴がテーブルに落ちることはなくコースターがすべての水滴を受け入れてくれました。そして床革でコースターを製作してみると床革の自然な風合いと独特の質感がSKLOが目指す「丁寧な暮らし」や「豊かな時間」に合っていると想い、商品化することにしました。

　先日も20年来の旧友に誘われてオンラインで初めて飲み会をしました。その間の3時間弱にジンを5〜6杯飲みましたがテーブルに水滴を漏らすことはありませんでした。これは私にとってコロナ禍の小さな感動です。

　「革は水に弱い」というイメージをお持ちの方もいらっしゃるのではないでしょうか。私もそう思っていた時がありました。実際は革は水を使って鞣しているので水に弱いわけではありません。ではなぜそう思われるの方が多いのか理由は２つあると思います。
　１つは商品説明書や注意書きに「雨の日のご使用はお避けください」と書いてあることが原因かと思います。革は皮から革に鞣されたあと色をつけるために染色しています。そのため水に濡れると色落ちすることがあります。色落ちして衣服に色移りしてしまうこともあるため注意書きに書いています。その点今回のコースターは染色をしていないナチュラルなカラーを使用しているので色落ちの心配はありません。
　もう１つの要因は水ぶくれや水シミを経験したり、聞いたことがある方が多いからではないでしょうか。水ぶくれの原因は濡れたところだけだけ繊維が変形し、収縮や硬化を引き起こすからです。通常の革（=銀面がついた革）は銀面層と網状層の２層になっています。

　革の表面、いわゆる「銀面」が銀面層、革の裏面=「床面」が網状層ということになります。水が入ってしまうことでもともと一体化していた革がそれぞれの層で変形を起こすことで隙間ができ膨れるのです。今回のコースターは床革の１層（網状層）だけなので水ブクレの原因はクリアできています。
　また、水シミに関しては「ご留意いただきたい点」でもお伝えした通り、使用を繰り返すことで目立たなくなります。そのため臆することなくお使いいただければと思います。

　最後に、この製品を事前に友人に使ってもらった個人の感想をご紹介させていただきたいと思います。

・「革だから使っているうちに反ってくるかと思っていたけどコースターに厚みがあってしっかりしているから全く反り返ってこなかった」

・「テラスで使っていると室内以上に結露が気になったけど吸収力があるので水滴が気にならなかった」

・「スタンドを常にテーブルに置いておくことで今まで持っていたけど使わなかったコースターを使う機会が格段に増えた。また収納もしやすくコースターを乾かし忘れることがなくなったので衛生的にもいいと思った。」

のような感想でした。
あくまで個人の感想ですが、ご参考にして頂ければ幸いです。

　是非皆様にも床革の風合いやインテリアにもなるコースタースタンドを暮らしの中に取り入れていただき、吸水性も楽しんでいただければ幸いです。

SKLOこれまでのあゆみ

2011年 7月 PRODUCT BASE SKLOを設立
2014年 1月 SKLO商品の製作を開始
2015年 6月 イヤホンネックホルダー iHooc(アイフック)を始めSKLO商品の販売をハンドメイドサイトCreemaで開始
2015年10/11月 東京デザイナーズウィーク Creemaブース内出店
2016年10月 クラウドファンディングサイト MakuakeにiHoocを出品/目標309%達成
2017年12月 iHooc High Editionを発売/iHooc for AirPodsを発売
クラウドファンディングサイト Makuakeに2度目の出品
iHooc High EditionとiHooc for AirPodsを出品/目標219%達成
2018年 9月 二子玉川ライズ 暮らしとクリーマ 出品
2018年10月 ライオンのWeb CMに出演（出演 真矢ミキさん）
2019年 4月 ハンドメイドサイトCreema にてファン約5000人、レビュー3500件を達成 (販売品数: 64種類)
2019年12月 Creema Craft Party 2019 in 台北（台湾）出店
2020年 2月 阪急うめだ本店にてPOP UP STORE 出店
2020年 4月 日本テレビ ブラリ途中下車の旅 出演（出演 風間トオルさん）
2020年 8月 Creema SPRINGSにて「模様替えのできる革と真鍮のペンダント照明」の販売開始
2020年 9月 新宿マルイ本館にてPOP UP STORE 出店
神奈川テレビ「猫のひたいほどワイド」出演
2020年10月 フジテレビ 「有吉くんの正直さんぽ」出演（ゲスト ケンドーコバヤシさん）
2021年4月 SKLO#Camping + Leather ブランドにてレザーキャンプグッズの販売開始
2021年6月SKLO#Camping + Leather ブランド 焚火レザーエプロンをクラウドファンディングサイトMakuakeにて販売し目標の3175％を達成
2021年7月 川崎市より「かわさきSDGsゴールドパートナー」の認証を受ける
2021年8月 SDGsの活動第一弾として革の副産物である床革を使用したコースターを販売

SKLOの商品は今までたくさんの評価をいただいています。(2021年9月時点)
ハンドメイドサイトCreema 販売数 約8,690点 フォロワー約7,270人の評価数約5,350件を頂いております。
※記載の団体/企業様は本プロジェクトには関係ございません。

【ワークショップ】
2016年活動開始以降、ワークショップでは1,000名以上の方にご参加頂いております。

■特定商取引法に関する記載
 ●販売事業者名：株式会社SKLO
 ●代表者または通信販売に関する業務の責任者の氏名：代表取締役 齊藤倫平 
 ●事業者の住所/所在地：〒213-0001 神奈川県川崎市高津区溝口5-12-3
 ●事業者の電話番号：Tel:044-281-0366
 ●対価以外に必要な費用：プロジェクトページ、リターンに記載のとおり。
 ●その他記載事項：プロジェクトページ、リターン記載欄、共通記載欄（https://camp-fire.jp/legal）をご確認ください。

＜募集方式について＞

本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。